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明かされる真実 シャーロット視点
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ハロルド様が行ってしまわれた。
私とハロルド様を引き離したのは将来のお父様…私は疎まれているのですね。
それもネイオウミのせいでしょう。
私はお父様に認めて頂くべく私がどんなにネイオウミより優れているのかをお父様に説明しましたがご理解いただけませんでした。
そうしている内にネイオウミがまたハロルド様の側にいるのです。
どうして私の大切な人にあんな女が纏わり付いているのか…理解に苦しみますわ。
それに何故かあの男アイザックまでいるのです。
そういえば私が妊娠していることはあの男しか知らないはずだったのに何故バレたのかしら?
まぁそれは後で追求するとして…私はネイオウミに近づき文句を言おうとしましたが…逆にネイオウミに言い返されてしまいました。
それは初めての事でした…はっ!今まで通りネイオウミが私を虐めてきたのです。
「シャーロット、貴女が私に言いたい事があるのは分かっています。ですが今は貴女に構っている暇はありません。後ほど時間を作りますのでその時ゆっくり話を聞きますから今は下がってください。」
何で私がネイオウミの指図を受けなければならないのよ!
「何でっ……」
「シャーロット、私は今からお父様と大事な話をするの。それは貴女のこれからにも関係ある話よ。ただ、貴女にとって良い話かは分からないけれどね。一緒に来て話を聞いてもいいわ。だけど邪魔はしないで。」
「何よ!何よ!えらそうに言わないで!」
「シャーロット・レナイト嬢、少しは冷静に話をすることはできないのか?」
ハ、ハロルド様…どうしましょう…どうしましょう…落ち着きのない令嬢だと思われたかしら?どうしましょう…
「私を呼んだかい?」
私が困り果てていたそんな時、お父様が来たのです。
実はネイオウミ達がお父様に何を聞きたいのか気になっていたのです。
「レナイト侯爵自ら来て下さるとは、ありがとうございます。」
「畏まった話はいらないよ。大事な話なのかな?ここは…というか我々はとても注目を集めてしまっているからね。どこか別の場所で話を聞こうか。」
あら、場所を移すの?私もついて行っても良いのかしら?できればここで話してくれないかしら?
「いえ侯爵。この場で話しましょう。公にすべき話だと思いますので。」
やった!この場で話してくれるのね。でもお父様のお顔が少しだけ険しい気がしますが…あまり良くない話なのかしら?
「それでは単刀直入に確認します。レナイト家の3姉妹イザベル嬢、ネイオウミ嬢、シャーロット嬢、ヴィンセント氏は貴方の子供ですか?」
えっ?ハル様は何を言っていますの?
「ははっ…随分と…それは私も知りたい話だな。私の妻達は本当に私の子供を産んだのかを…ね。」
お父様まで何を言っているの?
少し離れた場所にお母様が見えます。
会場はザワザワとしているのにお母様の周りの空気だけがシンと静まりかえっています。
何故でしょう。
私はその1人なのかもしれないとお母様を見て漠然と思ったのです。
愛するハロルド様…どうしてそんな話をこんな大勢の前でするのですか?
私とハロルド様を引き離したのは将来のお父様…私は疎まれているのですね。
それもネイオウミのせいでしょう。
私はお父様に認めて頂くべく私がどんなにネイオウミより優れているのかをお父様に説明しましたがご理解いただけませんでした。
そうしている内にネイオウミがまたハロルド様の側にいるのです。
どうして私の大切な人にあんな女が纏わり付いているのか…理解に苦しみますわ。
それに何故かあの男アイザックまでいるのです。
そういえば私が妊娠していることはあの男しか知らないはずだったのに何故バレたのかしら?
まぁそれは後で追求するとして…私はネイオウミに近づき文句を言おうとしましたが…逆にネイオウミに言い返されてしまいました。
それは初めての事でした…はっ!今まで通りネイオウミが私を虐めてきたのです。
「シャーロット、貴女が私に言いたい事があるのは分かっています。ですが今は貴女に構っている暇はありません。後ほど時間を作りますのでその時ゆっくり話を聞きますから今は下がってください。」
何で私がネイオウミの指図を受けなければならないのよ!
「何でっ……」
「シャーロット、私は今からお父様と大事な話をするの。それは貴女のこれからにも関係ある話よ。ただ、貴女にとって良い話かは分からないけれどね。一緒に来て話を聞いてもいいわ。だけど邪魔はしないで。」
「何よ!何よ!えらそうに言わないで!」
「シャーロット・レナイト嬢、少しは冷静に話をすることはできないのか?」
ハ、ハロルド様…どうしましょう…どうしましょう…落ち着きのない令嬢だと思われたかしら?どうしましょう…
「私を呼んだかい?」
私が困り果てていたそんな時、お父様が来たのです。
実はネイオウミ達がお父様に何を聞きたいのか気になっていたのです。
「レナイト侯爵自ら来て下さるとは、ありがとうございます。」
「畏まった話はいらないよ。大事な話なのかな?ここは…というか我々はとても注目を集めてしまっているからね。どこか別の場所で話を聞こうか。」
あら、場所を移すの?私もついて行っても良いのかしら?できればここで話してくれないかしら?
「いえ侯爵。この場で話しましょう。公にすべき話だと思いますので。」
やった!この場で話してくれるのね。でもお父様のお顔が少しだけ険しい気がしますが…あまり良くない話なのかしら?
「それでは単刀直入に確認します。レナイト家の3姉妹イザベル嬢、ネイオウミ嬢、シャーロット嬢、ヴィンセント氏は貴方の子供ですか?」
えっ?ハル様は何を言っていますの?
「ははっ…随分と…それは私も知りたい話だな。私の妻達は本当に私の子供を産んだのかを…ね。」
お父様まで何を言っているの?
少し離れた場所にお母様が見えます。
会場はザワザワとしているのにお母様の周りの空気だけがシンと静まりかえっています。
何故でしょう。
私はその1人なのかもしれないとお母様を見て漠然と思ったのです。
愛するハロルド様…どうしてそんな話をこんな大勢の前でするのですか?
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