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壊れた心 ニコラス視点
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「先程の話の続きをしに来ましたよニコラス侯爵。」
そう言い私の斜め向かいにある1人掛けの椅子に腰掛けるロバート・サミュエル公爵。
私の愛しい妻であるパティも王弟であるロバート・サミュエルとその兄フレデリック・フィツジェラルド国王陛下を気にかけていた。
もちろんパティの気持ちを疑ったりはしていない。
でも、彼女が気にしていた男達に私は嫉妬している。
それでも私は彼等を頼った。
私と愛しのパティの子供であるネイオウミを守ってほしい、助けてほしいと言った。
実際にはそんな気持ちは少しも持っていなかった。
何故なら私はネイオウミを愛せないでいたからだ。
頭のどこかでは私と愛しのパティの子供だと理解はしている。
でも、だからこそ私はネイオウミを許すことができないのだ。
理由は簡単だ。
愛しのパティは死んでネイオウミだけ助かったから。
そんなことで自分の子供を許せないなんて頭がおかしいとしか言えないと分かっている。
でも何故パティだけが死んでしまったんだ?
パティが自殺するなんてあり得ない。
つまり彼女は殺されてしまったんだ。
可能性が高い順に言えば現在、私の妻を名乗っているキャサリン・ジェダイナだが彼女の家族も怪しい。
それもあってパティが亡くなった後、私を脅してきたキャサリン・ジェダイナと結婚した。
パティを殺した証拠を手に入れるために結婚したが…だがそのために彼女を抱くことは出来なかった。
私は一度パティを裏切ってイザベルの母親であるクリスティーン・ジェダイナと結婚しイザベルを授かったのだから。
もし私が逆の立場なら許すことができないのに、パティは変わらず私を思ってくれていた。
正直に言ってイザベルの事も利用したに過ぎない事になる。
私はパティ以外を愛することができないのだ。
話を戻すが私はキャサリンとジェダイナ家が怪しいと考えている。
だがもし他に可能性があるなら…パティが気にしていたフィッツジェラルド王家とサミュエル公爵家の可能性がない訳ではないと思う。
それから私が考えているもう一つの可能性…それはないと分かっているのについ考えてしまうんだ。
それはネイオウミがパティを殺したのではないかということ。
ないのは分かっている。
当時5歳のネイオウミにそんなことは出来ない。
出来るはずがないのに、1人助かったネイオウミを許せない私の心があり得ない妄想を作り出しているのだ。
もちろん可能性の一つだと思っているに過ぎない。
可能性が高いのはキャサリンであることに変わりはないのだから。
私はパティを手にかけた犯人を殺すためにここに座っているロバート・サミュエル公爵とフレデリック・フィッツジェラルド国王陛下に助けを求めたのだ。
彼らがネイオウミを守り犯人を特定するのを心待ちにしているのだ。
そう言い私の斜め向かいにある1人掛けの椅子に腰掛けるロバート・サミュエル公爵。
私の愛しい妻であるパティも王弟であるロバート・サミュエルとその兄フレデリック・フィツジェラルド国王陛下を気にかけていた。
もちろんパティの気持ちを疑ったりはしていない。
でも、彼女が気にしていた男達に私は嫉妬している。
それでも私は彼等を頼った。
私と愛しのパティの子供であるネイオウミを守ってほしい、助けてほしいと言った。
実際にはそんな気持ちは少しも持っていなかった。
何故なら私はネイオウミを愛せないでいたからだ。
頭のどこかでは私と愛しのパティの子供だと理解はしている。
でも、だからこそ私はネイオウミを許すことができないのだ。
理由は簡単だ。
愛しのパティは死んでネイオウミだけ助かったから。
そんなことで自分の子供を許せないなんて頭がおかしいとしか言えないと分かっている。
でも何故パティだけが死んでしまったんだ?
パティが自殺するなんてあり得ない。
つまり彼女は殺されてしまったんだ。
可能性が高い順に言えば現在、私の妻を名乗っているキャサリン・ジェダイナだが彼女の家族も怪しい。
それもあってパティが亡くなった後、私を脅してきたキャサリン・ジェダイナと結婚した。
パティを殺した証拠を手に入れるために結婚したが…だがそのために彼女を抱くことは出来なかった。
私は一度パティを裏切ってイザベルの母親であるクリスティーン・ジェダイナと結婚しイザベルを授かったのだから。
もし私が逆の立場なら許すことができないのに、パティは変わらず私を思ってくれていた。
正直に言ってイザベルの事も利用したに過ぎない事になる。
私はパティ以外を愛することができないのだ。
話を戻すが私はキャサリンとジェダイナ家が怪しいと考えている。
だがもし他に可能性があるなら…パティが気にしていたフィッツジェラルド王家とサミュエル公爵家の可能性がない訳ではないと思う。
それから私が考えているもう一つの可能性…それはないと分かっているのについ考えてしまうんだ。
それはネイオウミがパティを殺したのではないかということ。
ないのは分かっている。
当時5歳のネイオウミにそんなことは出来ない。
出来るはずがないのに、1人助かったネイオウミを許せない私の心があり得ない妄想を作り出しているのだ。
もちろん可能性の一つだと思っているに過ぎない。
可能性が高いのはキャサリンであることに変わりはないのだから。
私はパティを手にかけた犯人を殺すためにここに座っているロバート・サミュエル公爵とフレデリック・フィッツジェラルド国王陛下に助けを求めたのだ。
彼らがネイオウミを守り犯人を特定するのを心待ちにしているのだ。
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