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王位継承について ロビンとヴィッキーの会話

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「…という話をしてね、兄さんはイオにまだ話す気はないようだよ。」

「そうなのね。」

「イオが王家の血筋だと分かれば馬鹿なことを考える者は減ると思うんだけどね。」

「でもそれじゃあ膿を出しきれないというフレデリック王の判断なんでしょう?」

「ジェダイナ公爵家も公爵に組みする貴族もこの機会に処罰したいと思っているね。」

「それなら従うしかないわね。ただイオを不用意に傷つけられないよう私達も目を光らせておかなきゃいけないわね。それに王家の血筋だと明かしたら大変な事になるかもしれないわよ。」

「どういうことだい?」

「言ったじゃない。ハルとダニーが見惚れるほど綺麗なのよイオは。それだけでも純粋に貴族から声がかかりそうなのに王家の血筋だと分かったら良からぬ者達からも声がかかるじゃない。」

「それは困るな。」

「大体にしてお義兄さんは王位を誰にするかまだ決めてくれないの?」

「それは…私も言っているんだが言わないんだよ。順当に考えれば長男のエドか、エドが我が家を継ぐとしたらハルになるだろうな。兄さんはダニーの今までの行いをよく思っていないからダニーはないだろうな。」

「ねぇ本当に3人の中から選ぶのかしら?」

「それ以外に誰を選ぶんだ?」

「イオよ。」

「……………。なるほどな。」

「イオが選んだ男性が次期王になる。それでも王家の血筋は繋がるでしょ?」

「兄さんなら考えそうな事だな…。」

「その相手が私たちの息子なら嬉しい事ないけれど、その場合はエドはないわね。あの子はベルと一緒になりたいのだから。」

「そうだな。ハルかダニーか…」

「どうして2人から選ばれると思っているの?」

「なっ⁉︎イオには息子達以外に好きな男がいるのか?」

「そうとは言ってないでしょう?ただ、お義兄さんがイオの選んだ人を次期王に考えている可能性はあるでしょって話をしたの。なのにロビンは2人のどちらかから選ばれると決めつけているんだもの。」

「いや可能性は高いだろう?」

「ロビンから見たらそうなのね。」

「ヴィッキーは違うと思っているのかい?」

「あの子達は約束しているでしょう?」

「あ~そうだった。あの馬鹿げた約束な。」

「結局止めることができなかったんだからロビンだって同罪だと思うけどね。」

「その事をまだ怒っているんだね。確かに止められなかった私が悪いんだけどね…」

「その約束をどうにかできないかしら?」

「そうしたいけど…約束を無効にする方法って何か思いつく?」

「思いつくならとっくに実行しているわよ!」

「だよね~でもこれに関しては約束したあの子達の問題だからね。…ん?どうしてあの約束をどうにかしたいんだいヴィッキー。」

「さぁ?何ででしょうね。」

「そんなヴィッキー教えてくれよ。」

「ふふっ秘密よ。」

「ヴィッキー………」

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