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お茶会④
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「シオドア様は悪い方なんですか?」
「そうなのよイオちゃん。シオドア・ラグデルは悪い事をしてるの!」
「そ、そんな方お義姉様には相応しくありません‼︎」
「そうなのよ!だからね婚約破棄できるでしょう?」
「具体的にその黒い噂ってのは何なの?噂だけじゃ難しいだろう?」
「ハルは聞いた事ないの?」
「俺が知ってるのはラグデル伯爵家の事だ。シオドア・ラグデル個人の事じゃない。」
「ダニーは?」
「俺も同じだよ。」
「それに彼も関わっていたら?」
「ラグデル家ごと社交界から消すつもり?」
「ダニーそんな言い方やめて。それじゃあ私達が悪者みたいじゃない。悪い事をしている彼等に罪を償ってもらうの。それで?2人は何を知っているの?」
「俺は人身売買をしている事…だな。」
「ダニーは?」
「同じだけど付け加えるなら、その為に平民の子や爵位の低い子供を拐ってるって話かな…」
「その証拠をロビンが掴めばラグデル家は没落。婚約破棄出来るわ!」
「マジで?」
「エド?本気で守りたいならこの位はしないと社交界で生きていくのは大変なのよ?」
お義母様のおかげでお義姉様はエド様と結ばれるのでしょうが…社交界って怖いのですね…
「母さん。イオが怯えてるから。」
「あらイオちゃん怖かった?ごめんなさいね。」
フルフルと首を振り大丈夫だと伝えます。
あれ?ところでお義姉様って…
「お義姉様の好きな人ってエド様なんですか?」
そう聞いたらお義姉様は顔を真っ赤にされながらも頷きました。
お義姉様のこんな姿が見れるなんて…エド様すごいです。
「イザベル嬢それでね、証拠はじきに揃えられると思うのだけど例の夜会まではそのまま婚約者として振る舞ってもらえる?レナイト侯爵家の様子を知る人は必要だから協力してほしいわ。」
例の夜会?
「そんな‼︎」
「エドは黙ってなさい。どうかしら?」
「もちろん協力致します。」
「イザベル嬢?」
「エド、イザベル嬢が晴れてシオドア・ラグデルと婚約破棄するまでは貴方は恋人でも何でもないの。おかしな事をして私達の邪魔をしたら結婚は認めませんからね‼︎」
「邪魔ってなんだよ?イザベル嬢は何の事か分かってるの?」
「はい。実はその事についてもご相談できたらと思ってましたので助かります。」
ど、どういう事でしょうか?
「あの…」
「意味が分からない話で戸惑うわよね…実はねイオちゃん宛にある夜会の招待状が来るのよ。」
「???」
「そんな言い方じゃイオだって混乱するだろう?」
ハル様は私の気持ちを読む事ができるのでしょうか?
「ハル兄はイオの保護者なの?」
「保護者じゃない。いちいち突っかかるな。」
「な⁉︎」
お2人は何を話されてるのでしょう?
「エドガード様…もしかしてあの2人は…」
「ん?何の事だ?」
「ベル…本当にこの子でいいの?私心配だわ…」
こちらも⁉︎
私…ここに居て良いのでしょうか?
「イオ、ごめん。心配いらないよ。ただダニーが喧嘩売ってきてるだけだから!」
ハル様は私が不安に思った事も分かっていらっしゃるのですか?
それにしても喧嘩ですか?チラッとダニー様を見ると気まずそうな顔をして目をそらされてしまいます。
「それじゃあ詳しい話をするわね!」
お義母様がそう言うと話て下さいました。
「そうなのよイオちゃん。シオドア・ラグデルは悪い事をしてるの!」
「そ、そんな方お義姉様には相応しくありません‼︎」
「そうなのよ!だからね婚約破棄できるでしょう?」
「具体的にその黒い噂ってのは何なの?噂だけじゃ難しいだろう?」
「ハルは聞いた事ないの?」
「俺が知ってるのはラグデル伯爵家の事だ。シオドア・ラグデル個人の事じゃない。」
「ダニーは?」
「俺も同じだよ。」
「それに彼も関わっていたら?」
「ラグデル家ごと社交界から消すつもり?」
「ダニーそんな言い方やめて。それじゃあ私達が悪者みたいじゃない。悪い事をしている彼等に罪を償ってもらうの。それで?2人は何を知っているの?」
「俺は人身売買をしている事…だな。」
「ダニーは?」
「同じだけど付け加えるなら、その為に平民の子や爵位の低い子供を拐ってるって話かな…」
「その証拠をロビンが掴めばラグデル家は没落。婚約破棄出来るわ!」
「マジで?」
「エド?本気で守りたいならこの位はしないと社交界で生きていくのは大変なのよ?」
お義母様のおかげでお義姉様はエド様と結ばれるのでしょうが…社交界って怖いのですね…
「母さん。イオが怯えてるから。」
「あらイオちゃん怖かった?ごめんなさいね。」
フルフルと首を振り大丈夫だと伝えます。
あれ?ところでお義姉様って…
「お義姉様の好きな人ってエド様なんですか?」
そう聞いたらお義姉様は顔を真っ赤にされながらも頷きました。
お義姉様のこんな姿が見れるなんて…エド様すごいです。
「イザベル嬢それでね、証拠はじきに揃えられると思うのだけど例の夜会まではそのまま婚約者として振る舞ってもらえる?レナイト侯爵家の様子を知る人は必要だから協力してほしいわ。」
例の夜会?
「そんな‼︎」
「エドは黙ってなさい。どうかしら?」
「もちろん協力致します。」
「イザベル嬢?」
「エド、イザベル嬢が晴れてシオドア・ラグデルと婚約破棄するまでは貴方は恋人でも何でもないの。おかしな事をして私達の邪魔をしたら結婚は認めませんからね‼︎」
「邪魔ってなんだよ?イザベル嬢は何の事か分かってるの?」
「はい。実はその事についてもご相談できたらと思ってましたので助かります。」
ど、どういう事でしょうか?
「あの…」
「意味が分からない話で戸惑うわよね…実はねイオちゃん宛にある夜会の招待状が来るのよ。」
「???」
「そんな言い方じゃイオだって混乱するだろう?」
ハル様は私の気持ちを読む事ができるのでしょうか?
「ハル兄はイオの保護者なの?」
「保護者じゃない。いちいち突っかかるな。」
「な⁉︎」
お2人は何を話されてるのでしょう?
「エドガード様…もしかしてあの2人は…」
「ん?何の事だ?」
「ベル…本当にこの子でいいの?私心配だわ…」
こちらも⁉︎
私…ここに居て良いのでしょうか?
「イオ、ごめん。心配いらないよ。ただダニーが喧嘩売ってきてるだけだから!」
ハル様は私が不安に思った事も分かっていらっしゃるのですか?
それにしても喧嘩ですか?チラッとダニー様を見ると気まずそうな顔をして目をそらされてしまいます。
「それじゃあ詳しい話をするわね!」
お義母様がそう言うと話て下さいました。
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