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夢
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中村と佐藤には経緯を説明した。2人は、この無謀なチャレンジに興味津々であった。早速、放課後、蓮の家で作戦会議が行われた。
秋晴れの太陽が少し眩しく感じた。蓮の家に行くと、3人は既に集まっていた。
「まずは、簡単に自己紹介から。俺は、橋本連。このプロジェクトの企画担当だ。よろしく。」
「2組の佐藤澪です。カーデザイン担当です。よろしく」
「同じく2組の中村晴信。モデリング担当。よろしく」
中村は、大人しそうでいつも仏頂面だ。
蓮がお茶を飲みながら、言う。
「圭太には、クラファンの管理と部品発注をお願いしたい」
「わかった」
俺も同じようにお茶を一口飲む。クラファンの担当ということはすなわち経理担当だ。これなら俺もプロジェクトの一員としてここに居る意味が出来た。ナイスプレイ蓮、と内心思った。
中村が手を上げる。そして表情を変えずに仏頂面のまま言い出す。
「あと一人、総合監督が必要なんじゃない。免許もない車も運転したことない俺らにまともに車が作れるとは思えない」
「賛成だな。俺の親父に総合監督になってもらう」
これで合計5名のプロジェクトメンバーが決まった。
「問題は、どこまで自作するかじゃないでしょうか。デザイン担当から言わせてもらうと、保安基準に適合する車を作るのであれば、今市場に出ている車のパーツを積極的に流用すべきだと思います」
佐藤は、メンバーの中で一番冷静な考えを持ってる奴に見えた。純正パーツの流用は自動車メーカーの中では珍しくもなく、極当たり前に行われている事だというのは、俺もよく知っていた。
「賛成」と、3人同時に答える。
秋晴れの太陽が少し眩しく感じた。蓮の家に行くと、3人は既に集まっていた。
「まずは、簡単に自己紹介から。俺は、橋本連。このプロジェクトの企画担当だ。よろしく。」
「2組の佐藤澪です。カーデザイン担当です。よろしく」
「同じく2組の中村晴信。モデリング担当。よろしく」
中村は、大人しそうでいつも仏頂面だ。
蓮がお茶を飲みながら、言う。
「圭太には、クラファンの管理と部品発注をお願いしたい」
「わかった」
俺も同じようにお茶を一口飲む。クラファンの担当ということはすなわち経理担当だ。これなら俺もプロジェクトの一員としてここに居る意味が出来た。ナイスプレイ蓮、と内心思った。
中村が手を上げる。そして表情を変えずに仏頂面のまま言い出す。
「あと一人、総合監督が必要なんじゃない。免許もない車も運転したことない俺らにまともに車が作れるとは思えない」
「賛成だな。俺の親父に総合監督になってもらう」
これで合計5名のプロジェクトメンバーが決まった。
「問題は、どこまで自作するかじゃないでしょうか。デザイン担当から言わせてもらうと、保安基準に適合する車を作るのであれば、今市場に出ている車のパーツを積極的に流用すべきだと思います」
佐藤は、メンバーの中で一番冷静な考えを持ってる奴に見えた。純正パーツの流用は自動車メーカーの中では珍しくもなく、極当たり前に行われている事だというのは、俺もよく知っていた。
「賛成」と、3人同時に答える。
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