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驚愕の事実のオンパレード
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「つまり、お父様がやらかされていなかったら……。
高貴な婚約者様とご結婚されていて、いずれは公爵家御当主……!!」
婚約者様とご結婚されていていなくても、元々準王家の公爵家……!! ドが付く御偉く高位で高貴……!!
その娘が私!?田舎で貧乏男爵家の私が……⁉
何処の安っぽいサクセスストーリーですのよ⁉ ドッキリでしょう!!
ですけど……こんな高位貴族のお屋敷使ってまでドッキリ仕掛けるようなお金は、我が家に御座いませんわ‼
もしドッキリなら、賠償金!! でも、ああ!!
お金をかけた暇潰しだったら!! でも、似すぎてますしあの髪の色は誤魔化しようが有りませんわ!!
何故貴族年鑑を見た時、お父様と似てるなーと思わなかったのかしら⁉
全く関係ないからとスルーしてましたわ!!
……め、目が回って参りましたわよ!!
このオッサン、何をやらかしてますのよ!! 一体何処がささやか⁉ よくも御家騒動に発展しませんでしたわね⁉
横のカラバリ、いえ、叔父様もノホホンとしすぎでは⁉
「そう、悲劇だろう。
シェリーナとの愛も育めず、シェリカも授からない……!!」
「そうだけどそうじゃありませんわ!!」
……誰かこのオッサンを殴れる棒とか、貸して頂けないかしら。勝手な事ばかりお母様の事ばかり……。
でも? うん? 何かおかしくないですの??
「……お姉様とお兄様をお忘れですわよ」
「あの子達は我らの子供ではないからね。
性格も顔も髪の色も違うだろ」
「………………」
……ちょっと、え。
……ええ……?
我らの子供ではない、から……ね?
子供では、無い? お姉様達とお兄様が? え、ええええ。確かに、髪の色は少し……え、でも……斑なのは……。
「兄上、情報をもう少し小出しにした方が良いと思うよ。シェリカの顔色の変わりっぷりが凄いじゃないか」
「シェリカしゃま、らいじょーぶ?」
「シェリカ、……らいじょーぶじゃないですわ」
よしよし、と撫でてくださるアマリエ様しか私の心の支えがないのですけれど。
「く、詳しく簡潔にお聞かせください」
「難しいな……。
えーと、ペチャンカに騙されたけど軽傷の部類のもと、友人がシュートックの子息と令嬢と縁を結んで生まれたのがジェリンとジェイミーとジャネットだな」
「……つまり?」
「えーと、あの子達はシェリカの親戚になるね」
「……ちょっ、え……」
「シェリーナがこれ以上面倒見きれないって言ってね。シェリカは一人っ子なんだ」
全く一人っ子って気が致しませんのですけど……。でしたら私の苦労は一体……!!
「何故、それは隠されてましたの……。それでどうして今……」
「貴族の血の保存の為だね。ほら、御家断絶って結構洒落にならないから」
「ハハハ、兄さんの言い方は相変わらず軽いなぁ」
こ、言葉も有りませんのですけれど。軽いなぁ所じゃありませんわよ!!
「あ、因みにジェイミーだが、ちゃんと元気だぞ。
王女殿下をお嫁に頂いているから」
「え……あ、あの新聞の⁉」
それこそやらかした方では有りませんの!!そ、その方とジェイミーお兄様が!?あの無口ヘタレが!?
「偉いなー、シェリカ。ちゃんと時勢を見ているね」
「お褒めに預かり……ではなく!! お、王女殿下⁉ と、言うことは……まさか、ジェイミーお兄様は」
「ウチと同じく王家の親戚の血筋だよ。まあ、ウチよりは薄いけど」
……そんな血筋が揃いも揃って、そのペチャンコ王女とやらに騙されて何してますのよ!!
いえ、それよりも!!
「王家が絡んでいますの⁉」
「そう、絡んでいるんだ」
こんな大規模で……隠されて居るという事は国家ぐるみのプロジェクトとしか思えませんわ。
「つまり、シュートックは……やらかした方々の流刑地⁉」
「似たようなものかな」
……そう考えれば、無駄に貧乏なのも……納得がいきますわ。
でも、それなら……どうして、やらかした方々の子供が苦労しないといけませんの⁉
「何でそんな……子供迄巻き込まれますの⁉」
「それについては、本当に御免ね……」
私は初めてお父様の胸を殴りながら、泣きました。
後に青アザになっていたそうですが、知りません。
どうせ、許すしかないんですから。理不尽腹立たしいけれど。仕方なく許せる程、お父様を愛しています。何時も常々怖いですけれど、お母様も。
高貴な婚約者様とご結婚されていて、いずれは公爵家御当主……!!」
婚約者様とご結婚されていていなくても、元々準王家の公爵家……!! ドが付く御偉く高位で高貴……!!
その娘が私!?田舎で貧乏男爵家の私が……⁉
何処の安っぽいサクセスストーリーですのよ⁉ ドッキリでしょう!!
ですけど……こんな高位貴族のお屋敷使ってまでドッキリ仕掛けるようなお金は、我が家に御座いませんわ‼
もしドッキリなら、賠償金!! でも、ああ!!
お金をかけた暇潰しだったら!! でも、似すぎてますしあの髪の色は誤魔化しようが有りませんわ!!
何故貴族年鑑を見た時、お父様と似てるなーと思わなかったのかしら⁉
全く関係ないからとスルーしてましたわ!!
……め、目が回って参りましたわよ!!
このオッサン、何をやらかしてますのよ!! 一体何処がささやか⁉ よくも御家騒動に発展しませんでしたわね⁉
横のカラバリ、いえ、叔父様もノホホンとしすぎでは⁉
「そう、悲劇だろう。
シェリーナとの愛も育めず、シェリカも授からない……!!」
「そうだけどそうじゃありませんわ!!」
……誰かこのオッサンを殴れる棒とか、貸して頂けないかしら。勝手な事ばかりお母様の事ばかり……。
でも? うん? 何かおかしくないですの??
「……お姉様とお兄様をお忘れですわよ」
「あの子達は我らの子供ではないからね。
性格も顔も髪の色も違うだろ」
「………………」
……ちょっと、え。
……ええ……?
我らの子供ではない、から……ね?
子供では、無い? お姉様達とお兄様が? え、ええええ。確かに、髪の色は少し……え、でも……斑なのは……。
「兄上、情報をもう少し小出しにした方が良いと思うよ。シェリカの顔色の変わりっぷりが凄いじゃないか」
「シェリカしゃま、らいじょーぶ?」
「シェリカ、……らいじょーぶじゃないですわ」
よしよし、と撫でてくださるアマリエ様しか私の心の支えがないのですけれど。
「く、詳しく簡潔にお聞かせください」
「難しいな……。
えーと、ペチャンカに騙されたけど軽傷の部類のもと、友人がシュートックの子息と令嬢と縁を結んで生まれたのがジェリンとジェイミーとジャネットだな」
「……つまり?」
「えーと、あの子達はシェリカの親戚になるね」
「……ちょっ、え……」
「シェリーナがこれ以上面倒見きれないって言ってね。シェリカは一人っ子なんだ」
全く一人っ子って気が致しませんのですけど……。でしたら私の苦労は一体……!!
「何故、それは隠されてましたの……。それでどうして今……」
「貴族の血の保存の為だね。ほら、御家断絶って結構洒落にならないから」
「ハハハ、兄さんの言い方は相変わらず軽いなぁ」
こ、言葉も有りませんのですけれど。軽いなぁ所じゃありませんわよ!!
「あ、因みにジェイミーだが、ちゃんと元気だぞ。
王女殿下をお嫁に頂いているから」
「え……あ、あの新聞の⁉」
それこそやらかした方では有りませんの!!そ、その方とジェイミーお兄様が!?あの無口ヘタレが!?
「偉いなー、シェリカ。ちゃんと時勢を見ているね」
「お褒めに預かり……ではなく!! お、王女殿下⁉ と、言うことは……まさか、ジェイミーお兄様は」
「ウチと同じく王家の親戚の血筋だよ。まあ、ウチよりは薄いけど」
……そんな血筋が揃いも揃って、そのペチャンコ王女とやらに騙されて何してますのよ!!
いえ、それよりも!!
「王家が絡んでいますの⁉」
「そう、絡んでいるんだ」
こんな大規模で……隠されて居るという事は国家ぐるみのプロジェクトとしか思えませんわ。
「つまり、シュートックは……やらかした方々の流刑地⁉」
「似たようなものかな」
……そう考えれば、無駄に貧乏なのも……納得がいきますわ。
でも、それなら……どうして、やらかした方々の子供が苦労しないといけませんの⁉
「何でそんな……子供迄巻き込まれますの⁉」
「それについては、本当に御免ね……」
私は初めてお父様の胸を殴りながら、泣きました。
後に青アザになっていたそうですが、知りません。
どうせ、許すしかないんですから。理不尽腹立たしいけれど。仕方なく許せる程、お父様を愛しています。何時も常々怖いですけれど、お母様も。
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