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あなたのそれも恋ではなくて
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どうしても分からないわ。
何度無駄なことを繰り返すのかしら。
「あの女は、未だ心折れないのか」
「そのようです……」
白い四阿に設えた、白い籐編みのティーテーブルに椅子。
クリームをたっぷり載せた甘いお菓子に、白いカップに入れられた砂糖3欠片を入れた白いチョコレート。
飾られた白い花瓶に活けられた花は香りの強い白い百合。
私に贈られたゆったりしたガウンもレース編みの手袋も靴首飾りも、全て白。
私の為に用意された全ては、ヨランデがお気に入り。
「なあ、あの悪女は何故悔いないのだろう」
「ランドルフ様の御心に添いませんからでしょう」
白い手袋の指が、ティーテーブルを苛々と叩く。
この男……ランドルフが纏う衣装も、全て白。
正義ぶったヨランデが執拗に好む色。
こんなに私の好みを無視しているのに、眼の前の男は私を愛しているという。
とんだ茶番ね。
「ランドルフ様」
「なんだい、愛しいひと」
「ヨランデが牢獄から逃げ出したそうですわ」
「……そうか、捕らえないとね。今度こそ罠にかかってくれるといいな」
ヨランデも気の毒に。
こんな男に執着されたばかりに。
だけれど、彼女の視野は狭すぎる。
だって、幼い頃からの婚約者のランドルフ殿下を、全く認識していなかったわ。
然るべき場で出会う『婚約者』としてしか、認識していなかったの。
予定外に出会った時など、無言で通りすがられるのが普通だったらしいわね。
物識りで外面だけ取り繕うのが上手いヨランデと良い関係を結び……心からの愛を育めていた、と実感していたランドルフは絶望したみたい。
優しげな容貌は見る間に様変わりしてしまった。
そして、ランドルフは自分を認識させる為様々な手でヨランデに迫ったわ。
始めは褒められなくとも未だマシだった。
突然の高価な贈り物から始まり他の女性との逢瀬、暫くの別離……と。
だけれど、ヨランデはランドルフの事などまるで忘れて、自分本位の問題行動を繰り返したの。
成長するにつれ、彼女は己以外を道具扱いする悪癖を更に拗らせたわ。
自分が優秀なのを鼻にかけるあまりに、非人道的行為を繰り返していたものね。私も何度も宥めたり、使用人達を匿ったもの。
あの頃は良かれと思ったのだけれど。
公爵家の使用人は、貴族の生まれ。
隠されていた醜聞は暴かれて、百年続く由緒正しき公爵家は、奪爵の危機にすら陥ったのに。
ヨランデは気にもしなかったと聞くわ。
大事になって初めて、泡を食ったのは大人達。
彼女の学びたいことしか学ばせなかった妃教育の賜物だろうに。
でも、あの図太いヨランデがたかだか婚約者程度の罵倒で家から出ていったことが解せないわね。
「ヨランデは、何故恋をしたのかしら」
あれだけ献身的に愛を告げた婚約者ランドルフ殿下に見向きもしなかったのに。
『助けに来た隣国の王子』の名前を、態々婚約者と同じにしたのに覚えても居ないのに。
急に恋愛脳になるなんて。
ヨランデ、貴女の学んだ妃教育に、外交は無かったのかしらね。
帝国におわす王子殿下は、御年50歳の王弟殿下のみ。
「都合の良いことばかり起こるから、逃避かしら」
ヨランデは、何も気付かない。
見たいように見て、聞きたいように聞く。誰の意思もお構い無し。話の裏すら取りはしない。私のことも、格下の侯爵令嬢だと蔑んでいたものね。
あの馬鹿みたいに喜んでいたお茶会場だって、王宮の裏庭を少しだけ改築しただけ。
何度も妃教育で通っている筈なのにね。
偽りのお茶会で偉そうに語った、牢獄だってそうよ。不気味な演出はしたけれど。そう言えば偉そうに語っていた退避路も間違っていたわね。後ろで聞いていたけれど、笑い出してしまいそうだったわ。
そして燃える領地として見せたのは、単なる野焼き。
勿論誰も死者など居ないわ。国だって滅びてなど居ない。
ヨランデったら、知ったかぶりをあれだけしていたのだもの。あんなに素直に信じるとは思わなかったわ。草の焼ける臭いしかしなかったと言うのにね。
でも、悲しませるのには役立ったみたい。
口先だけとは言え、悔いていたものね。
ランドルフ様もあのヨランデの様にとても嬉しそうだったわ。
「では、恋しい君よ」
「ええ、行ってらして。ランドルフ様のお気の済む儘に」
「有難う、君は本当に私の善き理解者であり、愛しいひとだ」
嘘つき。
何て心のこもらない口づけなのかしら。
もう、次のヨランデの絶望を様子を見たいと浮かれておいでね。透けて見えるわ。
「ランドルフは、何故ヨランデに恋をしていたのかしら」
頭でっかちで残酷なヨランデに恋をなさる姿に心を痛め、御慰めしようと思ったわ。
一緒にヨランデを憎もうとした。嘲りもしたわ。
だけれど。
便宜上の口づけを何度もくださる度に、恋は消えてゆくの。
彼が悲しむからと、ヨランデの極刑を止めなければ良かった。
口づけの続きをくださっても、心は動かなくなっていって。
「ヨランデ、ヨランデと……聞き飽きたわ」
ランドルフ様は私の名前を呼ばない。
彼も、結局似ているのよ。
私の事を都合の良い道具扱いしているの。固有名詞なんて覚える気もない位に。
視野が狭かったのは、私もそう。
だから、私は待ってるの。
私とランドルフの子が生まれるまでは、好きにすると良いわ。恋しいフリもしてあげる。
「アンヘラ様?」
「ふふふ、ふふふ……」
この国にもう後継者は居ない。
だから、陛下は壊れかけのランドルフ様にヨランデを与えたものね。
鬱憤晴らしの相手として。
ただ、許された籠の中でのみだけれど。
ヨランデを好き放題してスッキリしたランドルフ様は奮起し、さぞかし国は発展するでしょう。
ヨランデで頭を一杯にして、私に恋している愛していると嘯きながら。
何度無駄なことを繰り返すのかしら。
「あの女は、未だ心折れないのか」
「そのようです……」
白い四阿に設えた、白い籐編みのティーテーブルに椅子。
クリームをたっぷり載せた甘いお菓子に、白いカップに入れられた砂糖3欠片を入れた白いチョコレート。
飾られた白い花瓶に活けられた花は香りの強い白い百合。
私に贈られたゆったりしたガウンもレース編みの手袋も靴首飾りも、全て白。
私の為に用意された全ては、ヨランデがお気に入り。
「なあ、あの悪女は何故悔いないのだろう」
「ランドルフ様の御心に添いませんからでしょう」
白い手袋の指が、ティーテーブルを苛々と叩く。
この男……ランドルフが纏う衣装も、全て白。
正義ぶったヨランデが執拗に好む色。
こんなに私の好みを無視しているのに、眼の前の男は私を愛しているという。
とんだ茶番ね。
「ランドルフ様」
「なんだい、愛しいひと」
「ヨランデが牢獄から逃げ出したそうですわ」
「……そうか、捕らえないとね。今度こそ罠にかかってくれるといいな」
ヨランデも気の毒に。
こんな男に執着されたばかりに。
だけれど、彼女の視野は狭すぎる。
だって、幼い頃からの婚約者のランドルフ殿下を、全く認識していなかったわ。
然るべき場で出会う『婚約者』としてしか、認識していなかったの。
予定外に出会った時など、無言で通りすがられるのが普通だったらしいわね。
物識りで外面だけ取り繕うのが上手いヨランデと良い関係を結び……心からの愛を育めていた、と実感していたランドルフは絶望したみたい。
優しげな容貌は見る間に様変わりしてしまった。
そして、ランドルフは自分を認識させる為様々な手でヨランデに迫ったわ。
始めは褒められなくとも未だマシだった。
突然の高価な贈り物から始まり他の女性との逢瀬、暫くの別離……と。
だけれど、ヨランデはランドルフの事などまるで忘れて、自分本位の問題行動を繰り返したの。
成長するにつれ、彼女は己以外を道具扱いする悪癖を更に拗らせたわ。
自分が優秀なのを鼻にかけるあまりに、非人道的行為を繰り返していたものね。私も何度も宥めたり、使用人達を匿ったもの。
あの頃は良かれと思ったのだけれど。
公爵家の使用人は、貴族の生まれ。
隠されていた醜聞は暴かれて、百年続く由緒正しき公爵家は、奪爵の危機にすら陥ったのに。
ヨランデは気にもしなかったと聞くわ。
大事になって初めて、泡を食ったのは大人達。
彼女の学びたいことしか学ばせなかった妃教育の賜物だろうに。
でも、あの図太いヨランデがたかだか婚約者程度の罵倒で家から出ていったことが解せないわね。
「ヨランデは、何故恋をしたのかしら」
あれだけ献身的に愛を告げた婚約者ランドルフ殿下に見向きもしなかったのに。
『助けに来た隣国の王子』の名前を、態々婚約者と同じにしたのに覚えても居ないのに。
急に恋愛脳になるなんて。
ヨランデ、貴女の学んだ妃教育に、外交は無かったのかしらね。
帝国におわす王子殿下は、御年50歳の王弟殿下のみ。
「都合の良いことばかり起こるから、逃避かしら」
ヨランデは、何も気付かない。
見たいように見て、聞きたいように聞く。誰の意思もお構い無し。話の裏すら取りはしない。私のことも、格下の侯爵令嬢だと蔑んでいたものね。
あの馬鹿みたいに喜んでいたお茶会場だって、王宮の裏庭を少しだけ改築しただけ。
何度も妃教育で通っている筈なのにね。
偽りのお茶会で偉そうに語った、牢獄だってそうよ。不気味な演出はしたけれど。そう言えば偉そうに語っていた退避路も間違っていたわね。後ろで聞いていたけれど、笑い出してしまいそうだったわ。
そして燃える領地として見せたのは、単なる野焼き。
勿論誰も死者など居ないわ。国だって滅びてなど居ない。
ヨランデったら、知ったかぶりをあれだけしていたのだもの。あんなに素直に信じるとは思わなかったわ。草の焼ける臭いしかしなかったと言うのにね。
でも、悲しませるのには役立ったみたい。
口先だけとは言え、悔いていたものね。
ランドルフ様もあのヨランデの様にとても嬉しそうだったわ。
「では、恋しい君よ」
「ええ、行ってらして。ランドルフ様のお気の済む儘に」
「有難う、君は本当に私の善き理解者であり、愛しいひとだ」
嘘つき。
何て心のこもらない口づけなのかしら。
もう、次のヨランデの絶望を様子を見たいと浮かれておいでね。透けて見えるわ。
「ランドルフは、何故ヨランデに恋をしていたのかしら」
頭でっかちで残酷なヨランデに恋をなさる姿に心を痛め、御慰めしようと思ったわ。
一緒にヨランデを憎もうとした。嘲りもしたわ。
だけれど。
便宜上の口づけを何度もくださる度に、恋は消えてゆくの。
彼が悲しむからと、ヨランデの極刑を止めなければ良かった。
口づけの続きをくださっても、心は動かなくなっていって。
「ヨランデ、ヨランデと……聞き飽きたわ」
ランドルフ様は私の名前を呼ばない。
彼も、結局似ているのよ。
私の事を都合の良い道具扱いしているの。固有名詞なんて覚える気もない位に。
視野が狭かったのは、私もそう。
だから、私は待ってるの。
私とランドルフの子が生まれるまでは、好きにすると良いわ。恋しいフリもしてあげる。
「アンヘラ様?」
「ふふふ、ふふふ……」
この国にもう後継者は居ない。
だから、陛下は壊れかけのランドルフ様にヨランデを与えたものね。
鬱憤晴らしの相手として。
ただ、許された籠の中でのみだけれど。
ヨランデを好き放題してスッキリしたランドルフ様は奮起し、さぞかし国は発展するでしょう。
ヨランデで頭を一杯にして、私に恋している愛していると嘯きながら。
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