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第一章
第1話
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※こちらは『追ってきた男』の続編です。前作を読んでいない方はそちらを先にご覧ください。
―――――――――――――――――――
「それでは、『今からあなたを占います』の番組収録始めま~す。カメラ回しま~す!」
ADさんの合図でスタジオ収録が始まり、いくつかのカメラがそれぞれ向きを変えた。足元に置かれたモニターには、俺と、女優の水無瀬花ちゃんと、そしてアラビアンな衣装を着た独特な格好の女性が映し出されている。
「……さて、と。まずはあなた、えーと、仁木義嗣さん?」
紫色のベールで顔をほとんど隠した占い師が、俺のプロフィールが載った手元の資料をまじまじと眺めて言った。
今どきこんな、「いかにも」っていう格好の占い師がいるんだな、と俺もまじまじと見返してしまう。
細い指に嵌めた指輪がぎらぎらと光る。唯一表情が窺える目元は、あらゆる事象を見通してきましたよ、とでも言うような鋭い眼光が光っていた。年齢不詳だが、ベテランな雰囲気を醸し出した占い師である。
「よろしくお願いします」
俺がペコリと頭を下げると、女性はちらりと意味深な視線で俺を見た。
「いま人気の俳優さんでしょ? 恋愛の話とか、全部言っちゃっていいのかしら?」
そう問われて、俺は思わず身じろいだ。俺が人気俳優かどうかは謎だが、売り出し中の俳優に女性の影をちらつかせてファンが離れていかないか、という心配りらしい。俺は遠くで収録を見守ってくれているマネージャーの遊間さんをチラ見した。
遊間さんはいつものニコニコ顔で、「OKだよ!」と頭の上で大きな円を作っている。いま話題沸騰中で視聴率もうなぎ上りの番組に出演させてもらっているのだから、予めそこはクリアしているのだろう。
「どうぞ。何でも大丈夫ですよ」
俺も大して気にせず、二つ返事で了承した。どうせ、あなたの運命の人はこんな人で、何歳くらいに結婚するでしょうとか、そんなよくある話をされるのだろう。興味はあるが、俺はそこまで占いに傾倒しているわけではない。何を言われたって半信半疑で終わるものなんだよな、占いなんて。
「あなたはもう、運命の人に出会ってますね」
ほら、やっぱりそうきたよ。予想どおりの展開に、俺は内心苦笑する。
「運命の人?」
一応気を遣おうと、さも興味がある体を装って身を乗り出してみた。女性は俺の人生の流れが書かれているらしいマル秘資料を確認する。
「そう、半年くらい前かしら。その時期に誰かと出逢わなかった?」
俺はうーんと首を捻る。ここ一年ほどは仕事の幅も広がって、驚くほど多くの人に出逢ってきたので、思い浮かぶ顔もたくさんだ。
どんな女優さんがいたっけな、と頑張って思い出そうとしている俺の顔を――――いや、俺の背後か? 何もない白い壁を占い師はじっと凝視した。もちろんそこには誰もいない。だけど女性の黒い眼球が、何かの映像を追うみたいに小刻みに左右へ揺れ始める。
(い、一体、何が見えてるんだ……?)
さすがに俺も緊張してきた。
「その人、あなたより年下ね」
「年下……?」
そのキーワードに、俺はふと目を見開いた。
「背が高くて顔も綺麗で、人目を引くオーラがあって、それに……あら、まあ!」
女性が一際大きな声を上げて、興奮したように、背後の壁から俺の顔へと視線を移した。
「すごいすごい、その人とは前世からの深い縁があるみたいですよ!」
「――――え」
前世? 前世って言ったか、いま。
度肝を抜かれて、自分の身体が固まったのが分かる。ピシッと無意識に背筋が伸びる。
俺の隣に座っている花ちゃんが、弾かれたようにこちらを振り向いたのが分かった。
「前世……ですか……?」
途端に口の中が乾いてくるのを感じながら、俺は小声で聞き返した。
「そう、前世でもあなたの近くにいた人みたい。すでに恋人だった可能性もあるわね。相手の方が、あなたに対する執着心がかなり強いの。あなたを追って、また同じ時代に生まれてきたって感じ」
俺の頭の中には、ただ一人の人間の顔が「ドドン!」とドアップで浮かんでいる。そいつは確かに年下で、背が高くて顔も綺麗で、人目を引くオーラも半端ない。そのうえ俺を追って同じ時代に生まれてきた、なんて、もうあいつ以外にいないじゃないか。
だけど、その相手が「男」だってことも、この人にはちゃんと視えているのか?
「すごいですね、仁木さん。なんだかロマンチック!」
俺が無言になってしまったせいで微妙な間が空き、花ちゃんが慌てたように合いの手を入れてくれる。
「あはは……、そうだね」
引き攣った笑みを返すしかない俺に向かって、占い師はさらに畳みかけてきた。
「ちょっと異常なくらい、あなたの魂に執着してるわね、この人。悪く言えばストーカー気質だけど、根は純情っていうか……。普通なら怖くなるほどなのに、あなたの方もまんざらでもないみたいだから、お互い様かしら。うふふ」
女性が笑いながら、揶揄うように俺を見てくる。まるで何もかも見透かされているような気がして、じわじわと頬が熱くなってきた。占いなんて、と数分前まで軽く考えていた自分が間違っていたらしい。
(すごいな、本当に全部視えてんじゃないか?)
そうなんです。実は、あなたの言うとおりなんです。俺には半年くらい前に出逢った男がいて、そいつは前世からの恋人で、俺のことを追いかけてきたらしいんですよ。嘘みたいな話ですよね。だけど俺もほんの少しだけ前世の記憶ってやつを思い出して、その運命的な出会いってやつを信じちゃってるんですよね。
「……なんて、言うわけにもいかないよな……」
俺がぼそっと零した言葉は、幸い誰にも聞こえなかったらしい。
世の中には説明のつかない不思議がたくさん転がっているもので、俺も運命的な出会いを経験した一人だ。だからこの女性に、透視能力という常人にはない不思議な力があったとしても否定する気はない。
「あ、ありがとうございます。そんな人に巡り合ってるなら、すごく素敵ですね」
俺はなんとか笑顔を作って、当たり障りのない返事をする。だけど占い師はそれどころじゃないらしくて、大きな指輪をいじりながら先を続けた。
「今生でも相性は悪くないわ。なにせ運命の相手ですからね。だけど、あなたは物分かりが良くてちょっと八方美人な性格だし、なかなか自分の弱みを見せない強がりな部分もあるから、相手が不安になるかも」
「八方美人……強がり……」
マイナス点を次々と羅列されて、俺は焦る。
え、俺ってそうなのか? 相手が不安になる? 初めてそんなこと言われたな、と念のため心のノートにメモしていると、不意に占い師は難しい顔をして「ううーん」と唸った。
「それに、気をつけないと危ないですよ」
「え」
「あなたもお相手も、トラブル体質な星を持ってるから、かなり苦労するかも。平穏無事に過ごすには難しいっていうか、試練が多い……」
さっきまで、いい事ばかり言ってくれていたのに、矢継ぎ早に不安要素を口にする占い師だ。俺は隣の花ちゃんと顔を見合わせる。心当たりが多すぎて、ぐうの音も出ない。
花ちゃんが俺の代わりに問いかけた。
「何かアドバイスとかありませんか?」
占い師は顔を上げて、俺と花ちゃんを見比べる。「アドバイスですか?」と僅かに首を傾げたあと、親指と人差し指を小さく交差させて、今どきのハートマークを作った。
「愛ですよ、愛。二人の力で乗り越えていくしかないの」
何とも言えない返答に、俺と花ちゃんはそろってポカンとしてしまった。
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「それでは、『今からあなたを占います』の番組収録始めま~す。カメラ回しま~す!」
ADさんの合図でスタジオ収録が始まり、いくつかのカメラがそれぞれ向きを変えた。足元に置かれたモニターには、俺と、女優の水無瀬花ちゃんと、そしてアラビアンな衣装を着た独特な格好の女性が映し出されている。
「……さて、と。まずはあなた、えーと、仁木義嗣さん?」
紫色のベールで顔をほとんど隠した占い師が、俺のプロフィールが載った手元の資料をまじまじと眺めて言った。
今どきこんな、「いかにも」っていう格好の占い師がいるんだな、と俺もまじまじと見返してしまう。
細い指に嵌めた指輪がぎらぎらと光る。唯一表情が窺える目元は、あらゆる事象を見通してきましたよ、とでも言うような鋭い眼光が光っていた。年齢不詳だが、ベテランな雰囲気を醸し出した占い師である。
「よろしくお願いします」
俺がペコリと頭を下げると、女性はちらりと意味深な視線で俺を見た。
「いま人気の俳優さんでしょ? 恋愛の話とか、全部言っちゃっていいのかしら?」
そう問われて、俺は思わず身じろいだ。俺が人気俳優かどうかは謎だが、売り出し中の俳優に女性の影をちらつかせてファンが離れていかないか、という心配りらしい。俺は遠くで収録を見守ってくれているマネージャーの遊間さんをチラ見した。
遊間さんはいつものニコニコ顔で、「OKだよ!」と頭の上で大きな円を作っている。いま話題沸騰中で視聴率もうなぎ上りの番組に出演させてもらっているのだから、予めそこはクリアしているのだろう。
「どうぞ。何でも大丈夫ですよ」
俺も大して気にせず、二つ返事で了承した。どうせ、あなたの運命の人はこんな人で、何歳くらいに結婚するでしょうとか、そんなよくある話をされるのだろう。興味はあるが、俺はそこまで占いに傾倒しているわけではない。何を言われたって半信半疑で終わるものなんだよな、占いなんて。
「あなたはもう、運命の人に出会ってますね」
ほら、やっぱりそうきたよ。予想どおりの展開に、俺は内心苦笑する。
「運命の人?」
一応気を遣おうと、さも興味がある体を装って身を乗り出してみた。女性は俺の人生の流れが書かれているらしいマル秘資料を確認する。
「そう、半年くらい前かしら。その時期に誰かと出逢わなかった?」
俺はうーんと首を捻る。ここ一年ほどは仕事の幅も広がって、驚くほど多くの人に出逢ってきたので、思い浮かぶ顔もたくさんだ。
どんな女優さんがいたっけな、と頑張って思い出そうとしている俺の顔を――――いや、俺の背後か? 何もない白い壁を占い師はじっと凝視した。もちろんそこには誰もいない。だけど女性の黒い眼球が、何かの映像を追うみたいに小刻みに左右へ揺れ始める。
(い、一体、何が見えてるんだ……?)
さすがに俺も緊張してきた。
「その人、あなたより年下ね」
「年下……?」
そのキーワードに、俺はふと目を見開いた。
「背が高くて顔も綺麗で、人目を引くオーラがあって、それに……あら、まあ!」
女性が一際大きな声を上げて、興奮したように、背後の壁から俺の顔へと視線を移した。
「すごいすごい、その人とは前世からの深い縁があるみたいですよ!」
「――――え」
前世? 前世って言ったか、いま。
度肝を抜かれて、自分の身体が固まったのが分かる。ピシッと無意識に背筋が伸びる。
俺の隣に座っている花ちゃんが、弾かれたようにこちらを振り向いたのが分かった。
「前世……ですか……?」
途端に口の中が乾いてくるのを感じながら、俺は小声で聞き返した。
「そう、前世でもあなたの近くにいた人みたい。すでに恋人だった可能性もあるわね。相手の方が、あなたに対する執着心がかなり強いの。あなたを追って、また同じ時代に生まれてきたって感じ」
俺の頭の中には、ただ一人の人間の顔が「ドドン!」とドアップで浮かんでいる。そいつは確かに年下で、背が高くて顔も綺麗で、人目を引くオーラも半端ない。そのうえ俺を追って同じ時代に生まれてきた、なんて、もうあいつ以外にいないじゃないか。
だけど、その相手が「男」だってことも、この人にはちゃんと視えているのか?
「すごいですね、仁木さん。なんだかロマンチック!」
俺が無言になってしまったせいで微妙な間が空き、花ちゃんが慌てたように合いの手を入れてくれる。
「あはは……、そうだね」
引き攣った笑みを返すしかない俺に向かって、占い師はさらに畳みかけてきた。
「ちょっと異常なくらい、あなたの魂に執着してるわね、この人。悪く言えばストーカー気質だけど、根は純情っていうか……。普通なら怖くなるほどなのに、あなたの方もまんざらでもないみたいだから、お互い様かしら。うふふ」
女性が笑いながら、揶揄うように俺を見てくる。まるで何もかも見透かされているような気がして、じわじわと頬が熱くなってきた。占いなんて、と数分前まで軽く考えていた自分が間違っていたらしい。
(すごいな、本当に全部視えてんじゃないか?)
そうなんです。実は、あなたの言うとおりなんです。俺には半年くらい前に出逢った男がいて、そいつは前世からの恋人で、俺のことを追いかけてきたらしいんですよ。嘘みたいな話ですよね。だけど俺もほんの少しだけ前世の記憶ってやつを思い出して、その運命的な出会いってやつを信じちゃってるんですよね。
「……なんて、言うわけにもいかないよな……」
俺がぼそっと零した言葉は、幸い誰にも聞こえなかったらしい。
世の中には説明のつかない不思議がたくさん転がっているもので、俺も運命的な出会いを経験した一人だ。だからこの女性に、透視能力という常人にはない不思議な力があったとしても否定する気はない。
「あ、ありがとうございます。そんな人に巡り合ってるなら、すごく素敵ですね」
俺はなんとか笑顔を作って、当たり障りのない返事をする。だけど占い師はそれどころじゃないらしくて、大きな指輪をいじりながら先を続けた。
「今生でも相性は悪くないわ。なにせ運命の相手ですからね。だけど、あなたは物分かりが良くてちょっと八方美人な性格だし、なかなか自分の弱みを見せない強がりな部分もあるから、相手が不安になるかも」
「八方美人……強がり……」
マイナス点を次々と羅列されて、俺は焦る。
え、俺ってそうなのか? 相手が不安になる? 初めてそんなこと言われたな、と念のため心のノートにメモしていると、不意に占い師は難しい顔をして「ううーん」と唸った。
「それに、気をつけないと危ないですよ」
「え」
「あなたもお相手も、トラブル体質な星を持ってるから、かなり苦労するかも。平穏無事に過ごすには難しいっていうか、試練が多い……」
さっきまで、いい事ばかり言ってくれていたのに、矢継ぎ早に不安要素を口にする占い師だ。俺は隣の花ちゃんと顔を見合わせる。心当たりが多すぎて、ぐうの音も出ない。
花ちゃんが俺の代わりに問いかけた。
「何かアドバイスとかありませんか?」
占い師は顔を上げて、俺と花ちゃんを見比べる。「アドバイスですか?」と僅かに首を傾げたあと、親指と人差し指を小さく交差させて、今どきのハートマークを作った。
「愛ですよ、愛。二人の力で乗り越えていくしかないの」
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