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呼び出し ー輝 sideー
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ミキに一緒に学校に行くのは嫌と言われたからミキより早く家を出る。
下駄箱を開けると差出人不明の一通の手紙が入っていた。
周りに誰もいないことを確認してから手紙を開ける。
手紙にはこう書かれていた。
坂本輝様
今日の放課後、体育館倉庫まで来て下さい。
大事なお話があります。
絶対一人で来て下さい。
貴方が来るまでずっと待っています。
手紙をしまい鞄の中に入れる。
何だこれ?
告白?
手紙で呼び出すくらいならラブレターでも入れとけばいいのに。
きっとミキに話したらちゃんと行けって言われるんだろうなぁ……
仕方がないから放課後指定されたところに行くことに決めた。
休み時間になり自分の席を立つとすぐにミキの教室に向かう。
毎日休み時間にミキの教室に行くことが日課になりつつある。
「ミーキ!会いに来たよー!」
そう言って教室に入りミキの席まで行く。
最初はミキの許可を得てから入ってたけど意味ないと思って勝手に入ることに決めた。
ミキはうんざりした顔で口を開く。
「……毎日毎日、よく飽きないわね。用がある訳でもないのに」
「飽きる?どうして?用がなくちゃミキに会いに来ちゃ駄目?」
僕がそう聞くとミキのクラスの女子から駄目じゃないよ!などと声が返ってきた。
君らには聞いてないんだけど……
と思いつつ、ミキを見るとため息を吐いていた。
俺はしゃがんでミキの顔を覗きこむ。
「……ミキ?やっぱり、俺、邪魔?」
ミキは黙ったまま代わりにと言わんばかりに椎名が口を開いた。
「どう考えたって邪魔でしょ。毎日毎日、休み時間のたびに来られたらため息の一つや二つ吐きたくなるよね」
ミキと話してると必ずどっかしらで口を挟んでくる。
一応、ミキの友達だし嫌いだけど無視するのは気が引けるし何よりミキが怒ると思って精一杯平静さを装って答える。
「……椎名には聞いてないけど?」
「みのりん、優しいから言えないってことに気付いてないの?幼馴染なのに?」
コイツ!
人が下手に出ていれば!
喧嘩売ってきやがって!
買ってやろうか!
とか思ってたらミキが割って入ってきた。
「す、ストップ!薫、ちょっと言い過ぎだよ。輝も!もうすぐチャイムなるよ?教室に戻らなくていいの?」
「あ、ごめんね?みのりん」
「……ん、ごめん。じゃあ、教室戻るよ」
仕方なく教室に戻る。
* * *
放課後。
今朝、手紙に書いてあった体育館倉庫に行く。
しかし、そこには誰もいなかった。
悪戯かよ……
そう思って帰ろうとしたら椎名に声をかけられた。
「帰るの?相手も待たずに?」
「なんで椎名にそんなこと答えなきゃ……ってなんで知ってるんだよ?」
「そりゃあ、差し出した本人だからね。知ってるよ」
「はぁ?じゃあ、この手紙は椎名が書いたって言うのかよ?」
「そう言ってるじゃん。それで話って言うのは……」
椎名が喋ろうとした瞬間、別のところから声が聞こえた。
「相楽さん、待っていました。単刀直入に言います。幼馴染と言えど王子とベタベタし過ぎです」
相楽さん?
ミキのことか?
そう思って椎名と二人でこっそり陰からの覗いてみる。
そこにはミキと知らない女が数人いた。
王子って俺のことじゃないよな……?
ベタベタしてるって誰が誰といつどこで?
色んな疑問を抱えたまま黙って話を聞く。
「つまり、坂本には近付くなってこと?」
「その通りです」
アイツら、何言ってるんだ?
ミキに変なこと言わないでほしい。
って言うか俺がミキに近付いてるんだし。
ミキはむしろ鬱陶しがってるし。
そんなことを思っていたらミキがいきなり笑い出した。
「あははっ!王子って!」
まさか……
今更、王子に笑ったの!?
そりゃ、俺だって王子って呼ばれたら大爆笑だけど!
気付いたら椎名も声を殺して笑っていた。
俺が軽く睨み付けてたら女の一人が声を張り上げる。
「い、いきなりなんですか!失礼だとは思わないんですか!?」
「失礼?どっちが?人の自由を奪うことは失礼じゃないと?」
「わ、私たちは自由を奪おうとしている訳ではありません!」
「奪おうとしてるわよ。いい?私は輝に用があれば話しかけるし輝が私に話しかけてくるなら無視なんかしない。アンタたちは私に輝に話しかけられても用があっても近付くなって言ってるんでしょ?それは自由を奪うのと変わりないわ。私だけじゃなくて輝の自由も奪おうとしてるのよ。どうしてそれに気付かないの?」
ミキの言葉に感動してると女たちは言葉を詰まらせる。
そんな奴らを無視してミキは構わず続けた。
「恋人でもないアンタたちに自由を奪われる筋合いはないし輝を困らせるだけのファンクラブなんか必要ない。そんな人たちがファンの資格あるの?だから、私の答えはNOよ。何か返す言葉はある?なければ私はこれで帰るわ。さようなら」
そう言ってミキは女たちをその場に残し去っていった。
椎名が口を開く。
「彼女たちはね?君のファンクラブの会長さんたちだよ。君が色んな女に構うからみのりんがこんなこと言われるんだ。みのりんのこと本気じゃないなら身を引いて」
それを聞いて俺は俺のファンクラブの会長たちの前に出る。
「なぁ!今の何だよ?」
「お、王子……っ!」
「え!?なんでここに!?」
「そんなことどうでもいいし王子なんて呼ばれたくない。それより、俺の質問に答えろ」
「そ、それは……」
女たちは言葉を詰まらせる。
「答えられないのか?じゃあ、俺の意見を言うな?」
俺は女たちを睨み付け低い声で怒鳴りつけた。
「ミキに勝手なこと言うな。次、ミキに何かしてみろ。女だからってただじゃおかないからな!わかったらすぐにファンクラブとやらを解散して必要最低限俺とミキに関わるな!」
女たちは小さく悲鳴を上げてその場を去った。
その様子を一部始終見ていた椎名が出てくる。
「……今の何?どういうこと?まさかみのりんのこと本気な訳ないよね?だって、君、彼女いるでしょ?」
「……何の話されてるか分かんないんだけど。俺はミキが物心ついたときから好きだよ。ミキ以外の女には興味ない。だから、彼女なんか作った記憶もない」
「……じゃあ、何で色んな女にちょっかい出してたんだよ!」
「ミキに妬かせたかったから。それだけ。今はちゃんとそのちょっかい出してた女たちとは縁を切ったよ」
「……勝手だね。すごく自分勝手だっ」
「俺が一番よく分かってるよ。当然、何人かには殴られたし」
「そんな奴が一人の子を大事に出来るとでも思ってるのか!?今のだってもっと言い方を考えるべきだ!みのりんが君の知らないところで苛められたらどうするんだ!?」
「……さっきから何なんだよ……お前に関係あるのか?」
「とにかく!ボクは君を認めないから!君にみのりんは渡さない!それを言いたかったんだ。じゃあね」
そう言って椎名は帰っていった。
何?
宣戦布告?
いい度胸じゃねぇか……
俺だってお前なんかにミキを渡す気はない!
少しイライラしてたけどそれを悟られないように残りの今日を過ごした――――
下駄箱を開けると差出人不明の一通の手紙が入っていた。
周りに誰もいないことを確認してから手紙を開ける。
手紙にはこう書かれていた。
坂本輝様
今日の放課後、体育館倉庫まで来て下さい。
大事なお話があります。
絶対一人で来て下さい。
貴方が来るまでずっと待っています。
手紙をしまい鞄の中に入れる。
何だこれ?
告白?
手紙で呼び出すくらいならラブレターでも入れとけばいいのに。
きっとミキに話したらちゃんと行けって言われるんだろうなぁ……
仕方がないから放課後指定されたところに行くことに決めた。
休み時間になり自分の席を立つとすぐにミキの教室に向かう。
毎日休み時間にミキの教室に行くことが日課になりつつある。
「ミーキ!会いに来たよー!」
そう言って教室に入りミキの席まで行く。
最初はミキの許可を得てから入ってたけど意味ないと思って勝手に入ることに決めた。
ミキはうんざりした顔で口を開く。
「……毎日毎日、よく飽きないわね。用がある訳でもないのに」
「飽きる?どうして?用がなくちゃミキに会いに来ちゃ駄目?」
僕がそう聞くとミキのクラスの女子から駄目じゃないよ!などと声が返ってきた。
君らには聞いてないんだけど……
と思いつつ、ミキを見るとため息を吐いていた。
俺はしゃがんでミキの顔を覗きこむ。
「……ミキ?やっぱり、俺、邪魔?」
ミキは黙ったまま代わりにと言わんばかりに椎名が口を開いた。
「どう考えたって邪魔でしょ。毎日毎日、休み時間のたびに来られたらため息の一つや二つ吐きたくなるよね」
ミキと話してると必ずどっかしらで口を挟んでくる。
一応、ミキの友達だし嫌いだけど無視するのは気が引けるし何よりミキが怒ると思って精一杯平静さを装って答える。
「……椎名には聞いてないけど?」
「みのりん、優しいから言えないってことに気付いてないの?幼馴染なのに?」
コイツ!
人が下手に出ていれば!
喧嘩売ってきやがって!
買ってやろうか!
とか思ってたらミキが割って入ってきた。
「す、ストップ!薫、ちょっと言い過ぎだよ。輝も!もうすぐチャイムなるよ?教室に戻らなくていいの?」
「あ、ごめんね?みのりん」
「……ん、ごめん。じゃあ、教室戻るよ」
仕方なく教室に戻る。
* * *
放課後。
今朝、手紙に書いてあった体育館倉庫に行く。
しかし、そこには誰もいなかった。
悪戯かよ……
そう思って帰ろうとしたら椎名に声をかけられた。
「帰るの?相手も待たずに?」
「なんで椎名にそんなこと答えなきゃ……ってなんで知ってるんだよ?」
「そりゃあ、差し出した本人だからね。知ってるよ」
「はぁ?じゃあ、この手紙は椎名が書いたって言うのかよ?」
「そう言ってるじゃん。それで話って言うのは……」
椎名が喋ろうとした瞬間、別のところから声が聞こえた。
「相楽さん、待っていました。単刀直入に言います。幼馴染と言えど王子とベタベタし過ぎです」
相楽さん?
ミキのことか?
そう思って椎名と二人でこっそり陰からの覗いてみる。
そこにはミキと知らない女が数人いた。
王子って俺のことじゃないよな……?
ベタベタしてるって誰が誰といつどこで?
色んな疑問を抱えたまま黙って話を聞く。
「つまり、坂本には近付くなってこと?」
「その通りです」
アイツら、何言ってるんだ?
ミキに変なこと言わないでほしい。
って言うか俺がミキに近付いてるんだし。
ミキはむしろ鬱陶しがってるし。
そんなことを思っていたらミキがいきなり笑い出した。
「あははっ!王子って!」
まさか……
今更、王子に笑ったの!?
そりゃ、俺だって王子って呼ばれたら大爆笑だけど!
気付いたら椎名も声を殺して笑っていた。
俺が軽く睨み付けてたら女の一人が声を張り上げる。
「い、いきなりなんですか!失礼だとは思わないんですか!?」
「失礼?どっちが?人の自由を奪うことは失礼じゃないと?」
「わ、私たちは自由を奪おうとしている訳ではありません!」
「奪おうとしてるわよ。いい?私は輝に用があれば話しかけるし輝が私に話しかけてくるなら無視なんかしない。アンタたちは私に輝に話しかけられても用があっても近付くなって言ってるんでしょ?それは自由を奪うのと変わりないわ。私だけじゃなくて輝の自由も奪おうとしてるのよ。どうしてそれに気付かないの?」
ミキの言葉に感動してると女たちは言葉を詰まらせる。
そんな奴らを無視してミキは構わず続けた。
「恋人でもないアンタたちに自由を奪われる筋合いはないし輝を困らせるだけのファンクラブなんか必要ない。そんな人たちがファンの資格あるの?だから、私の答えはNOよ。何か返す言葉はある?なければ私はこれで帰るわ。さようなら」
そう言ってミキは女たちをその場に残し去っていった。
椎名が口を開く。
「彼女たちはね?君のファンクラブの会長さんたちだよ。君が色んな女に構うからみのりんがこんなこと言われるんだ。みのりんのこと本気じゃないなら身を引いて」
それを聞いて俺は俺のファンクラブの会長たちの前に出る。
「なぁ!今の何だよ?」
「お、王子……っ!」
「え!?なんでここに!?」
「そんなことどうでもいいし王子なんて呼ばれたくない。それより、俺の質問に答えろ」
「そ、それは……」
女たちは言葉を詰まらせる。
「答えられないのか?じゃあ、俺の意見を言うな?」
俺は女たちを睨み付け低い声で怒鳴りつけた。
「ミキに勝手なこと言うな。次、ミキに何かしてみろ。女だからってただじゃおかないからな!わかったらすぐにファンクラブとやらを解散して必要最低限俺とミキに関わるな!」
女たちは小さく悲鳴を上げてその場を去った。
その様子を一部始終見ていた椎名が出てくる。
「……今の何?どういうこと?まさかみのりんのこと本気な訳ないよね?だって、君、彼女いるでしょ?」
「……何の話されてるか分かんないんだけど。俺はミキが物心ついたときから好きだよ。ミキ以外の女には興味ない。だから、彼女なんか作った記憶もない」
「……じゃあ、何で色んな女にちょっかい出してたんだよ!」
「ミキに妬かせたかったから。それだけ。今はちゃんとそのちょっかい出してた女たちとは縁を切ったよ」
「……勝手だね。すごく自分勝手だっ」
「俺が一番よく分かってるよ。当然、何人かには殴られたし」
「そんな奴が一人の子を大事に出来るとでも思ってるのか!?今のだってもっと言い方を考えるべきだ!みのりんが君の知らないところで苛められたらどうするんだ!?」
「……さっきから何なんだよ……お前に関係あるのか?」
「とにかく!ボクは君を認めないから!君にみのりんは渡さない!それを言いたかったんだ。じゃあね」
そう言って椎名は帰っていった。
何?
宣戦布告?
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