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82「こういう可能性も考慮してってことか」
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「あー、終わった終わった。とっとと帰るか」
無事に入学式が終わり、エイダールは立ち上がって、大きく伸びをした。
「ギ、ギルシェ教授っ」
帰りも送ると言われているので、また馬車に乗らなきゃならないんだろうか、と思いつつ歩きだしたところに、アカデミーの学長が必死の形相で走ってきた。立派な腹がたゆんたゆんと揺れている。
「学長が走ってるところなんて初めて見た……どうしたんですか、生きてますか」
はあっはあっと苦し気な呼吸で、今にも倒れそうである。
「へ、陛下が、会いたいと、仰せでっ」
「は? 何で?」
国王とは面識はあるが、気軽に会うような仲ではない。
「御案内します」
学長についてきた、こちらは息の切れていない近衛騎士が、一礼する。拒否権はないようだ。
「成程、こういう可能性も考慮してってことか」
幾ら国王を来賓として迎えての式典とはいえ、一職員であるエイダールにはあまり関係がない。身なりをここまで念入りに整えるのはやり過ぎだと思っていたが、非公式とはいえ謁見の可能性があったのならば、納得がいく。
「ギルシェ教授、いいか、失礼のないように、頼んだぞ、本当に頼んだぞ!」
結局その場にへたり込んだ学長が、懇願する。エイダールの口の悪さは学長も知るところである。しかし国王の呼び出しとなれば行かせるほかない。
「はいはい、気を付けますって」
無礼に対しては無礼で返しがちだが、エイダールも大人なので、丁寧語で喋るくらいの芸当は出来る。
「ギルシェ教授をお連れしました」
貴賓室の前で苛々と待っていた男が、近衛騎士とエイダールをぎろりと睨む。
「遅い! 陛下をお待たせするとは何事だ」
「学長は走ってました、死にそうになるくらい」
学長は恐らく話を聞いて最速で移動してきたのだろうし、エイダールもすぐに案内に従って移動してきたので、それで待たせたと言われても困る。
「平民風情が口答えか。礼儀もわきまえぬ小僧が、魔力が多いだけのくせに偉そうに。本来陛下は貴様が御目に掛かれるような御方ではないんだぞ」
分かりやすく身分で差別する男のようだった。
「そうですか、呼ばれたので来たのですが、御目に掛かりたい訳ではまったくないので身の程を知る私は帰らせていただきます」
エイダールはくるっと踵を返す。会いたくもない相手に会って、不敬罪で処罰を受けるなどということになりたくはない。
「待たんか!!」
さすがに帰られるとまずいらしく、男はエイダールの肩を掴んだ。
「そう仰られましても、私は礼儀もわきまえぬ平民ですし?」
陛下に御目に掛かるなど恐れ多い、と続ける。
「貴様は陛下に呼ばれているのだ! 勝手に帰るなど許されん!」
「どんな無礼を働くか分からないのに? そうだ、あなたは礼儀を熟知していらっしゃいますよね?」
エイダールは、わざとらしいほど丁寧に話を振った。
「当然だ」
「そうですか、ええと……あなたは誰ですか」
国王の近くで時折姿を見掛けるような気がしないでもないが、名前など知らない。
「なっ、私を知らんというのか? 私は陛下の懐刀とも言われる男でっ」
男は、信じられないという顔をした。
「はいはい、名もなきお貴族様、よろしければ御指導いただきたく……と言っても、これ以上陛下をお待たせするのもなんですし、あなたの態度を参考にさせていただいても?」
「いいだろう」
男は鷹揚に頷く。
「ではこんな感じでしょうか『王家に生まれただけのくせに権力を思うままにし』」
「はああああっ!?」
正しく不敬な発言だった。
「どうしました? あなたの私に対する態度を参考にして陛下を表現しただけなのに、そんな怖い顔をされて。ああ、陛下には、あなたに教わったとお伝えしますね……それであなたの名前は何でしたっけ」
自分は教わった通りにしただけ、と主張して、すべての責任を男に擦り付けるつもりである。
「わ、私はそのようなことは言っておらん!」
男は首をぶんぶんと横に振る。
「『魔力が多いだけのくせに』って仰いましたよね?」
エイダールの魔力量が多いのは、生まれつきであり、責められる謂れもない。
「生まれ持った魔力を使うことと、生まれ持った権力を使うこと。同じことでは?」
かなり強引だが、本人の意思によらない生まれつきのものという意味では同じである。
「ち、違うっ」
「違いませんよ」
「その辺にしておきなさい」
貴賓室の扉が開き、宰相が顔を出した。中まで話し声は筒抜けだったようだ。
「宰相閣下もおいででしたか。御無沙汰しております」
宰相はカスペルの父親なので面識がある。エイダールがまだ十代前半の子供だった頃から何くれとなく世話になっているので、筆頭公爵家の当主に対して親戚のおじさんくらいの感覚で接している。
「入りなさい……陛下、エイダール・ギルシェが参りました」
奥の椅子に座っていた国王に紹介する。
「突然の呼び出しで驚いただろう、よく来てくれた。非公式の場だ、楽にしてよい」
先程の話が聞こえていたのなら機嫌を損ねていてもおかしくないのに、国王はにこやかに椅子を勧めた。
「礼を言いたくてね。先日の行方不明事件でも、結界の張り直しでも、十二分に働いてくれたと聞いた。協力を感謝する。それで、褒美をと思ってね」
何か希望はあるかな? と尋ねてくる。
「いえ、どちらも仕事として請け負ったもので」
行方不明事件では、魔法陣の専門家として、結界張りでは魔術師として。
「それぞれ報酬を受け取っておりますので、それ以上は」
迂闊に働き以上の物を貰うと、借りを作ることになってあとが面倒である。
「あ、一つお願いというか、お聞きしたいことが」
何も貰う気がなかったエイダールだが、ふと思いついたことがあった。
「何だろうか」
「例の行方不明事件の顛末を、可能な範囲で教えていただきたく」
事件の詳細はまあどうでもいいのだが、ちびっ子聖女こと侯爵令嬢の行く末が気になる。
「それは……」
隣国も絡むことなので、王はちらりと宰相を見た。
「他言しない、という条件を付ければ構わないでしょう、彼も事件捜査に関わっていたことですし」
既に知っていることも多いので、それに少し足すことになるだけである。
「では、宰相、この件はそなたに任せる」
「かしこまりました。……ということだから、ある程度片が付いたら知らせよう」
宰相は、後半をエイダールに向かって告げる。
「よろしくお願いします」
「それで、だな」
国王の歯切れが、急に悪くなる。
「私からも一つ聞きたいのだが……君は神殿に入るつもりなのか?」
「へっ?」
思いもかけないことを言われて、エイダールは思いっきり素で問い返してしまう。
「今まで、こんな形で神殿に協力することはなかっただろう、何か心境に変化があったのかと」
宰相が横から説明を入れる。
「今回は、状況が切羽詰まってたんで協力しただけで」
東屋を壊したことで脅されたわけではない、決して。
「枢機卿にも今回限りって言ってあります。教皇猊下には、うちの子になればいいのにというような誘いはうけましたが」
養子の話も含めてきっぱり断っている。
「今まで通り研究職としてこちら側にいるということでいいんだな」
宰相に確認される。要するに人材流出の心配をされていたらしい。
「はい。こっちとかあっちとか、あんまり考えてませんけど」
現状に特に不満はないので、今のところ変化を求めてはいない。
「安心していいのかそうでないのか分からない答えだね」
国王は苦笑いする。
「今後、引き抜きの話が来たら知らせなさい。こちらも条件を提示するから」
引き抜く相手よりもいい条件を、と宰相は言う。
「高く評価されてるのか、危険人物と思われてるのか、どっちですか」
「両方だな」
宰相は即答である。天才的な根回しで政を操ると噂の宰相だが、恐ろしく正直なところもある。
「それはどうも?」
嘘をつかれるのも嫌だが、危険人物だと肯定されるのも辛いところだった。
無事に入学式が終わり、エイダールは立ち上がって、大きく伸びをした。
「ギ、ギルシェ教授っ」
帰りも送ると言われているので、また馬車に乗らなきゃならないんだろうか、と思いつつ歩きだしたところに、アカデミーの学長が必死の形相で走ってきた。立派な腹がたゆんたゆんと揺れている。
「学長が走ってるところなんて初めて見た……どうしたんですか、生きてますか」
はあっはあっと苦し気な呼吸で、今にも倒れそうである。
「へ、陛下が、会いたいと、仰せでっ」
「は? 何で?」
国王とは面識はあるが、気軽に会うような仲ではない。
「御案内します」
学長についてきた、こちらは息の切れていない近衛騎士が、一礼する。拒否権はないようだ。
「成程、こういう可能性も考慮してってことか」
幾ら国王を来賓として迎えての式典とはいえ、一職員であるエイダールにはあまり関係がない。身なりをここまで念入りに整えるのはやり過ぎだと思っていたが、非公式とはいえ謁見の可能性があったのならば、納得がいく。
「ギルシェ教授、いいか、失礼のないように、頼んだぞ、本当に頼んだぞ!」
結局その場にへたり込んだ学長が、懇願する。エイダールの口の悪さは学長も知るところである。しかし国王の呼び出しとなれば行かせるほかない。
「はいはい、気を付けますって」
無礼に対しては無礼で返しがちだが、エイダールも大人なので、丁寧語で喋るくらいの芸当は出来る。
「ギルシェ教授をお連れしました」
貴賓室の前で苛々と待っていた男が、近衛騎士とエイダールをぎろりと睨む。
「遅い! 陛下をお待たせするとは何事だ」
「学長は走ってました、死にそうになるくらい」
学長は恐らく話を聞いて最速で移動してきたのだろうし、エイダールもすぐに案内に従って移動してきたので、それで待たせたと言われても困る。
「平民風情が口答えか。礼儀もわきまえぬ小僧が、魔力が多いだけのくせに偉そうに。本来陛下は貴様が御目に掛かれるような御方ではないんだぞ」
分かりやすく身分で差別する男のようだった。
「そうですか、呼ばれたので来たのですが、御目に掛かりたい訳ではまったくないので身の程を知る私は帰らせていただきます」
エイダールはくるっと踵を返す。会いたくもない相手に会って、不敬罪で処罰を受けるなどということになりたくはない。
「待たんか!!」
さすがに帰られるとまずいらしく、男はエイダールの肩を掴んだ。
「そう仰られましても、私は礼儀もわきまえぬ平民ですし?」
陛下に御目に掛かるなど恐れ多い、と続ける。
「貴様は陛下に呼ばれているのだ! 勝手に帰るなど許されん!」
「どんな無礼を働くか分からないのに? そうだ、あなたは礼儀を熟知していらっしゃいますよね?」
エイダールは、わざとらしいほど丁寧に話を振った。
「当然だ」
「そうですか、ええと……あなたは誰ですか」
国王の近くで時折姿を見掛けるような気がしないでもないが、名前など知らない。
「なっ、私を知らんというのか? 私は陛下の懐刀とも言われる男でっ」
男は、信じられないという顔をした。
「はいはい、名もなきお貴族様、よろしければ御指導いただきたく……と言っても、これ以上陛下をお待たせするのもなんですし、あなたの態度を参考にさせていただいても?」
「いいだろう」
男は鷹揚に頷く。
「ではこんな感じでしょうか『王家に生まれただけのくせに権力を思うままにし』」
「はああああっ!?」
正しく不敬な発言だった。
「どうしました? あなたの私に対する態度を参考にして陛下を表現しただけなのに、そんな怖い顔をされて。ああ、陛下には、あなたに教わったとお伝えしますね……それであなたの名前は何でしたっけ」
自分は教わった通りにしただけ、と主張して、すべての責任を男に擦り付けるつもりである。
「わ、私はそのようなことは言っておらん!」
男は首をぶんぶんと横に振る。
「『魔力が多いだけのくせに』って仰いましたよね?」
エイダールの魔力量が多いのは、生まれつきであり、責められる謂れもない。
「生まれ持った魔力を使うことと、生まれ持った権力を使うこと。同じことでは?」
かなり強引だが、本人の意思によらない生まれつきのものという意味では同じである。
「ち、違うっ」
「違いませんよ」
「その辺にしておきなさい」
貴賓室の扉が開き、宰相が顔を出した。中まで話し声は筒抜けだったようだ。
「宰相閣下もおいででしたか。御無沙汰しております」
宰相はカスペルの父親なので面識がある。エイダールがまだ十代前半の子供だった頃から何くれとなく世話になっているので、筆頭公爵家の当主に対して親戚のおじさんくらいの感覚で接している。
「入りなさい……陛下、エイダール・ギルシェが参りました」
奥の椅子に座っていた国王に紹介する。
「突然の呼び出しで驚いただろう、よく来てくれた。非公式の場だ、楽にしてよい」
先程の話が聞こえていたのなら機嫌を損ねていてもおかしくないのに、国王はにこやかに椅子を勧めた。
「礼を言いたくてね。先日の行方不明事件でも、結界の張り直しでも、十二分に働いてくれたと聞いた。協力を感謝する。それで、褒美をと思ってね」
何か希望はあるかな? と尋ねてくる。
「いえ、どちらも仕事として請け負ったもので」
行方不明事件では、魔法陣の専門家として、結界張りでは魔術師として。
「それぞれ報酬を受け取っておりますので、それ以上は」
迂闊に働き以上の物を貰うと、借りを作ることになってあとが面倒である。
「あ、一つお願いというか、お聞きしたいことが」
何も貰う気がなかったエイダールだが、ふと思いついたことがあった。
「何だろうか」
「例の行方不明事件の顛末を、可能な範囲で教えていただきたく」
事件の詳細はまあどうでもいいのだが、ちびっ子聖女こと侯爵令嬢の行く末が気になる。
「それは……」
隣国も絡むことなので、王はちらりと宰相を見た。
「他言しない、という条件を付ければ構わないでしょう、彼も事件捜査に関わっていたことですし」
既に知っていることも多いので、それに少し足すことになるだけである。
「では、宰相、この件はそなたに任せる」
「かしこまりました。……ということだから、ある程度片が付いたら知らせよう」
宰相は、後半をエイダールに向かって告げる。
「よろしくお願いします」
「それで、だな」
国王の歯切れが、急に悪くなる。
「私からも一つ聞きたいのだが……君は神殿に入るつもりなのか?」
「へっ?」
思いもかけないことを言われて、エイダールは思いっきり素で問い返してしまう。
「今まで、こんな形で神殿に協力することはなかっただろう、何か心境に変化があったのかと」
宰相が横から説明を入れる。
「今回は、状況が切羽詰まってたんで協力しただけで」
東屋を壊したことで脅されたわけではない、決して。
「枢機卿にも今回限りって言ってあります。教皇猊下には、うちの子になればいいのにというような誘いはうけましたが」
養子の話も含めてきっぱり断っている。
「今まで通り研究職としてこちら側にいるということでいいんだな」
宰相に確認される。要するに人材流出の心配をされていたらしい。
「はい。こっちとかあっちとか、あんまり考えてませんけど」
現状に特に不満はないので、今のところ変化を求めてはいない。
「安心していいのかそうでないのか分からない答えだね」
国王は苦笑いする。
「今後、引き抜きの話が来たら知らせなさい。こちらも条件を提示するから」
引き抜く相手よりもいい条件を、と宰相は言う。
「高く評価されてるのか、危険人物と思われてるのか、どっちですか」
「両方だな」
宰相は即答である。天才的な根回しで政を操ると噂の宰相だが、恐ろしく正直なところもある。
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