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第二十一話
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「王子様…!分かりました!」
切迫した様子で付き人は王子の前に姿を現した。
「…どうだったんだ?」
「…倒れた民達の血の成分を調べたところ共通して血吐麦が検出されました。
意識の戻った民達に麦はどこで買ったのかと尋ねました…
挙げられたのはテラー市場、マル市場、ホリー市場の三ヵ所であり売り人の特徴が一致していたことから同一人物の仕業だと思われます。」
「ご苦労だった。下がってよい。」
………やはり…人の仕業であった。こんな事を企てる犯人とは誰なのか。王子は思案した。
そもそも血吐麦は王宮のみの保管となっている。恐らく王宮関係者だろう。
血吐麦の管理は厳しい。管理官の許可を貰う事ができる人物となると位は高い方であろう。
…私達の関係を知っていてそのことに納得していない人物……
……王子の脳裏にある一人の顔が浮かんだ。
切迫した様子で付き人は王子の前に姿を現した。
「…どうだったんだ?」
「…倒れた民達の血の成分を調べたところ共通して血吐麦が検出されました。
意識の戻った民達に麦はどこで買ったのかと尋ねました…
挙げられたのはテラー市場、マル市場、ホリー市場の三ヵ所であり売り人の特徴が一致していたことから同一人物の仕業だと思われます。」
「ご苦労だった。下がってよい。」
………やはり…人の仕業であった。こんな事を企てる犯人とは誰なのか。王子は思案した。
そもそも血吐麦は王宮のみの保管となっている。恐らく王宮関係者だろう。
血吐麦の管理は厳しい。管理官の許可を貰う事ができる人物となると位は高い方であろう。
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