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十一*
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…昨日からユグナ執事の様子がおかしい。
部屋を右往左往しながら頭を抱えている。
俺と目が合うとすぐに視線をそらす。
…一体何があったんだろう。
「ユグナ執事さん…どうされたんですか?」
ちょっと心配になり声を掛ける。
ふぅーっと息を吐くと俺には顔を向けず答える。
「……いえ…何でもありません」
ユグナ執事は俺と反対側の壁に向かって立ち止まる。
……もしかして嫌われた?
いてもたってもいられなくなり俺はユグナ執事に近寄り顔をのぞこうとするが顔をそむけられてしまう。
…はぁっ……はぁっ……聞こえてくるユグナ執事の息づかいが荒い。
「……駄目…です……近づか…ないで…」
珍しくユグナ執事は強い口調で言う。
体調でも悪いのだろうか。
「…体調が優れませんか?」
俺はちょっと離れた位置からユグナ執事に声を掛ける。
「……いえ……そうでも…なく……とにかく近づかないで……おそってし…」
なにか言いかけてユグナ執事は大きく息を吸う。
「……とにかく……絶っっ対……に近づかないでください…」
……と言われると近づきたくなる。
注意を無視しそっと近づく…
……………………!?
「…………!!!」
…ユグナ執事は体の動くままに俺に覆い被さるかたちで床に倒れ込む。
……顔が…………近い……
目をぎゅっと閉じ歯を食いしばった顔が迫る。
真っ赤に紅色した執事の頬から汗が滴り落ちる。
はぁはぁ…という息遣いが俺の耳元で聞こえる。
………やばい…最推しのこんな姿が見れるなんて…
「………もう……駄目……………はぁ……愛おしい」
とたんにユグナ執事はネクタイをとり、シャツのボタンを外そうとする。
いつも見せる穏やかな表情とは違う本能のような表情に俺は見惚れ気を失いそうになる。
部屋を右往左往しながら頭を抱えている。
俺と目が合うとすぐに視線をそらす。
…一体何があったんだろう。
「ユグナ執事さん…どうされたんですか?」
ちょっと心配になり声を掛ける。
ふぅーっと息を吐くと俺には顔を向けず答える。
「……いえ…何でもありません」
ユグナ執事は俺と反対側の壁に向かって立ち止まる。
……もしかして嫌われた?
いてもたってもいられなくなり俺はユグナ執事に近寄り顔をのぞこうとするが顔をそむけられてしまう。
…はぁっ……はぁっ……聞こえてくるユグナ執事の息づかいが荒い。
「……駄目…です……近づか…ないで…」
珍しくユグナ執事は強い口調で言う。
体調でも悪いのだろうか。
「…体調が優れませんか?」
俺はちょっと離れた位置からユグナ執事に声を掛ける。
「……いえ……そうでも…なく……とにかく近づかないで……おそってし…」
なにか言いかけてユグナ執事は大きく息を吸う。
「……とにかく……絶っっ対……に近づかないでください…」
……と言われると近づきたくなる。
注意を無視しそっと近づく…
……………………!?
「…………!!!」
…ユグナ執事は体の動くままに俺に覆い被さるかたちで床に倒れ込む。
……顔が…………近い……
目をぎゅっと閉じ歯を食いしばった顔が迫る。
真っ赤に紅色した執事の頬から汗が滴り落ちる。
はぁはぁ…という息遣いが俺の耳元で聞こえる。
………やばい…最推しのこんな姿が見れるなんて…
「………もう……駄目……………はぁ……愛おしい」
とたんにユグナ執事はネクタイをとり、シャツのボタンを外そうとする。
いつも見せる穏やかな表情とは違う本能のような表情に俺は見惚れ気を失いそうになる。
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