転生後推しが俺の執事になっていました

六

「この世界には第二の性というものが存在します。
子の優秀な種を残すとされるアルファ、大半の男性の性はベータ、男性でも子どもを産むことのできる性がオメガです。

少ない順にオメガ、アルファ、ベータとなります。

貴方は男性でありながらも子どもを産むことのできる貴重な性なのです。
きっと神がお与えになったのでしょう。

腹痛の原因おそらく月のもの。対処法は担当の執事に詳しくきいてください。　それでは。」

「仕事は終わりましたので失礼します」と言い残し、リギア執事は後にする。

えっ……？

第二の性についてはなんとなく聞いたことがあった。

……でも自分がまさかオメガだとは……

不思議な気がした。

……担当というとユグナ執事のことだろうか?

彼は第二の性について知っているのだろうか?

ましては月のものなど…

俺は迷った…でも俺のそばにいてくれるのは彼だけだ。

思い切って聞いてみるしかない

「ユグナ執事さん…ちょっと聞きたいことがあって…今近くにいらっしゃいますか？」

プライベートのことなのでと言い席を外していたユグナ執事が「はいただいま」と短く言い駆けつけた。

「……あの……第二の性って知っていますか?」

恐る恐る聞いてみた。ユグナ執事はああと言い

「知ってますよ、かくゆう私もアルファですから」

……えっ……?!……彼もまた第二の性の保有者なのか…

「…そうなんですね。知りませんでした。
……あの……実はあの腹痛…月のものらしくて…どう対処したらいいのかわからなくて…」

「分かりました。お教えしましょう。」

ユグナ執事の説明により月のものの対処の仕方について学んだ。

…しかし、一月に一度この様な腹痛に襲われるのもなかなかつらい…

「中にはそれほど腹痛の強くない人もいるのですよ」

「…え？！そうなんですか？」

「えぇ」

……じゃあ俺は腹痛がかなりつらい方なのか…

それにしてもユグナ執事は何でも知っているんだな