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勝負の行方?
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早いもので、あっという間にミカエル様とその他伴侶候補との勝負の日になった。と言っても、それまでが暇だったわけではない。非常に忙しかった。
まず、両陛下に女神様との邂逅で知りえた情報のうち、ミカエル様とこの世界の美意識に関する部分は省いてお伝えした。わざわざこの世界の人達に駄女神振りを伝える必要はない。神力と魔力の関係は、初めて明かされたことであり、これから婚姻について見直すことになりそうだ。「それで、お主達は確かめたのか?婚前交渉は誉められたことではないが致し方あるまいな」と王様から爆弾を落とされた。「そのようなことはしておりません!血でも唾液でも体液はあるでしょう!」ミカエル様のその一言で何をしたか分かった両陛下は、ニヤニヤとしていた。「フフフ、貴方もちゃんと男だったのね」の言葉に弱冠動揺したようだったが、仮面のミカエル様はあまり目立たずにやり過ごしていた。狡い。
そして、もうひとつ。第二王子のこと。女神様は王族ではないと言っていた。これに、最も動揺したのは王様だった。側妃様は、この国が飢饉に喘ぎ、国として立ち行かなくなる寸前に、遠い海を越えた国から婚姻を条件に充分な食糧を持参金代わりに持ってやってきた王女様だ。王様は王妃様をそれはそれは、大切にしているから、白い婚姻を押し通すつもりだった。だが、・・・・。朝、気が付いたら、裸のしかも事後と思われる側妃様が一緒にいた。当時は、やられた!と思ったそうだ。一服盛られたらしい。致した記憶はないが、状況証拠は充分だ。つまり、王様は体よく不貞を犯し孕んだ王女を押し付けられたということだ。妊娠から出産まで、十月十日なのはこちらでも変わらないらしいから、そう言うことだ。王様は、顔を真っ赤にして怒っていたが、確証を得る必要がある。その辺は、ミカエル様から不穏な空気がするので任せればいい。
他にも、ミストーレから砂糖を作ったり、ククリを加工してチョコレートにするための実験を繰り返した。どちらも上手くいき、王様には報告済みだ。今は、もっと効率良く出来るようにするため、改良を加えているところだ。
お菓子作りも順調。これは、料理長が真価を発揮している。任せておけば大丈夫だ。彼は、食事を作っているときより、お菓子を作っているときの方が楽しそうだ。そんな彼にパティシエという役職を贈った。「お菓子作りのプロの呼び名だ」と説明したら、嬉しそうに周りに自慢をしていた。
もちろん、私の授かった神力の検証もした。これは、ミカエル様とふたりで離宮の訓練場に籠って行った。元々、ミカエル様専用だから、何をしているのか誰からも詮索されることはなかった。いつもミカエル様の後を着いて廻っている私が、訓練場まで着いていったくらいにしか思われていない。
そんなふうに何だかんだと忙しくしているうちに、勝負の日になってしまった。第一騎士隊の訓練場には、予め告げておいたように、両陛下が来ている。公平を期すため、公開試合となった。観客も大勢いる。娯楽にしてしまったようだ。
どう対戦するんだろう?
王様と王妃様、第三王子と婚約者のミルローズ様、それに初めましての側妃様が、観客席で騎士達に囲まれている。私もそこに居るように勧められたけど、あんなに男の人がたくさんいるところに居られるはずもない。ミカエル様にくっついて訓練場に降りている。それを見越していたのか、私の傍には、ミカエル様の他にリディアとマルティナ、少し離れたところに団長さんとマルコスが居てくれる。私達は、訓練場の出入り口から一番遠いところにいる。入り口付近から壁沿いに今日の参加者と思われる人達がこちらを窺いながら、身体を解したりしている。
「今日は、どうやって対戦するんですか?トーナメントでもするの?」
「いや、私がひとりで相手をする予定だが?」
「は?え、1対30てこと?」
「まあ、ひとりずつなのか纏めてなのかは選ばせるが、陛下が公開試合にしたからな。この後、騎士団の試合も組んでいる」
「心配しなくてもいいぞ。殿下ひとりで並みの騎士なら50人を一度に相手しても息ひとつ乱さん。瞬きしたら終わってる」
まじまじとミカエル様を見てしまった。羨ましすぎる。
「どうした?私が怖くなったか?」
「私にその運動能力をわけてください。転ばなくなる程度でいいですから」
切実に。
ミカエル様のマントを掴んで真剣にお願いした。
「ぶは」
団長さん、笑うところじゃないですよ。リディア、マルティナ、マルコスも!肩が震えてる!
「・・・・女神様に頼めばよかったであろう?」
そうだ。何故あの時気づけなかったのか!後の祭りだ。
唖然としている私を見て、ミカエル様までが肩を震わせている。悔しい。そんなコメディのような会話をしていると、出入り口が騒がしくなった。観客席からは黄色い声まであがっている。
第二王子の登場だ。
さっとミカエル様の後ろに隠れた。視界にも入れたくない。第二王子が最後だったようで、すぐに扉が閉められ、王様が開幕を宣言した。
「では、行くとしよう」
私の手にミカエル様のマントが渡された。それをぎゅっと抱える。使うのは、刃を潰した剣。
「さあ、スミレ様は念のためこちらへ」
リディアに促され、壁ギリギリまで下がった。前方の観戦を妨げない位置に団長さんとマルコスがいる。ミカエル様に挑むのは、24人。辞退した人が6人いた。
「さて、全員で来るのか、ひとりずつなのか、それとも個人でくる者と集団でくる者に別れるのか。どうするのだ?」
「ひとりずつ戦うに決まっている!」
「そうだ!馬鹿にするな!」
「馬鹿にするというより、お互いの力量を踏まえての提案だったのだが、まあ、よかろう。誰からだ?」
「俺からだ!」
誰?
「あれは、近衛隊の第二王子付の奴だ。まあ、そこそこの実力だな」
審判は、騎士団の副団長と近衛隊の団長が勤める。
「始め!」
近衛隊の団長さんが開始の合図をした。
あれ?対戦相手がいない・・・・。どこ行った?
「あちゃー。相当、腹に据えかねていたとみえる」
「本当です。瞬殺でしたね」
「どういうことですか?」
騎士達は、何が起こったか分かってるようだ。
「勝者、第一王子殿下!」
えー!
観客席からもざわめきが聴こえる。「何が起こったんだ?」とか「え?」とか。わかる!わかるよ!
つまり、その場で剣を一薙ぎして吹き飛ばし気絶させたらしい。副団長さんの解説で知った。そんなこと可能なの?この世界がおかしいのか、それとも、ミカエル様がおかしいのか?ミカエル様だね。
それから、ずっと同じことが続いた。つまらない。23人終わって、所要時間、15分程度。ドキドキもハラハラもない。楽しくない。副団長さんの解説でいちいち違うことをしているのはわかったけど、見えないからどれでも同じだ。騎士達に見せるためだけにやってるらしい。中位の騎士ならなんとか見切れる程度には抑えている、と団長さんが言っていた。だから、騎士達は真剣に見ているが、私も観客も飽きてきていた。
やっと最後のひとりだと、この後は騎士団の試合が見られると、観客席もそちらに意識が向いているようだ。各隊の対戦表や対戦相手を見て、勝者の予想などを始めている者もいる。
だが、最後の第二王子の対戦はこれまでと違った。ミカエル様はそこから動かず、第二王子に打ち込ませているのだ。第二王子に合わせて、私達でも見えるくらいの剣捌きであしらっている。観客もざわざわとこの試合の行方を見守り始めた。勝者がミカエル様なのは分かっているが、何故、第二王子だけ瞬殺しないのか不思議に思っているのだ。
「ふざけやがって!」
第二王子のその言葉の後、奇妙なことが起こった。私を守っていた騎士達・・・・団長さん、マルコス、マルティナ、リディアが動かなくなったのだ。
「くそっ!身体が動かん!」
私もたぶんミカエル様も一瞬身体の自由が奪われた。状態異常だ。その一瞬を突いて、第二王子が私の目の前で剣を振り上げている。この王子、体型に似合わず瞬発力はあるのだ。ミカエル様の立っている位置と私の居場所が近いのが仇になった。
ガキン
剣同士がぶつかる音がした。私は、咄嗟に丸くなって俯けていた顔をあげると、第二王子の降り下ろした剣を受け止めているミカエル様の背中が眼に入った。
「贈り人様を害そうなど、どういうつもりだ」
「くそっ!何故動ける!・・俺は、第二王子だ!!!手に入らないものなど必要ない!」
第二王子は、血走った目で剣を降り下ろそうとした。が、それは叶わなかった。ミカエル様に一瞬で意識を奪われたからだ。
「キース!捕縛しろ!贈り人様を害そうとした罪人だ」
国王陛下どころかたくさんの証人がいる中で殺そうとするとか、アホじゃないか。万が一私を手にかけることができたとしても、その後は・・・・。ああ、本当のアホだ。
「スミレ、怖かったであろう」
「ぁぁ・・」
私の前に跪いたミカエル様が、心配そうに見ているが、声がでない。震えている自分に気づいて、今更、実感した。殺されるところだったのだと。この感情をどうしていいかわからずにいると、視界が暗くなり、ふわりと身体が浮いた。遠くで、「勝者、第一王子殿下!」と言う声が聴こえた。私は、泣くこともできず、震えを止めることもできず、私を包む腕の中で、固く小さくなることしか出来なかった。
まず、両陛下に女神様との邂逅で知りえた情報のうち、ミカエル様とこの世界の美意識に関する部分は省いてお伝えした。わざわざこの世界の人達に駄女神振りを伝える必要はない。神力と魔力の関係は、初めて明かされたことであり、これから婚姻について見直すことになりそうだ。「それで、お主達は確かめたのか?婚前交渉は誉められたことではないが致し方あるまいな」と王様から爆弾を落とされた。「そのようなことはしておりません!血でも唾液でも体液はあるでしょう!」ミカエル様のその一言で何をしたか分かった両陛下は、ニヤニヤとしていた。「フフフ、貴方もちゃんと男だったのね」の言葉に弱冠動揺したようだったが、仮面のミカエル様はあまり目立たずにやり過ごしていた。狡い。
そして、もうひとつ。第二王子のこと。女神様は王族ではないと言っていた。これに、最も動揺したのは王様だった。側妃様は、この国が飢饉に喘ぎ、国として立ち行かなくなる寸前に、遠い海を越えた国から婚姻を条件に充分な食糧を持参金代わりに持ってやってきた王女様だ。王様は王妃様をそれはそれは、大切にしているから、白い婚姻を押し通すつもりだった。だが、・・・・。朝、気が付いたら、裸のしかも事後と思われる側妃様が一緒にいた。当時は、やられた!と思ったそうだ。一服盛られたらしい。致した記憶はないが、状況証拠は充分だ。つまり、王様は体よく不貞を犯し孕んだ王女を押し付けられたということだ。妊娠から出産まで、十月十日なのはこちらでも変わらないらしいから、そう言うことだ。王様は、顔を真っ赤にして怒っていたが、確証を得る必要がある。その辺は、ミカエル様から不穏な空気がするので任せればいい。
他にも、ミストーレから砂糖を作ったり、ククリを加工してチョコレートにするための実験を繰り返した。どちらも上手くいき、王様には報告済みだ。今は、もっと効率良く出来るようにするため、改良を加えているところだ。
お菓子作りも順調。これは、料理長が真価を発揮している。任せておけば大丈夫だ。彼は、食事を作っているときより、お菓子を作っているときの方が楽しそうだ。そんな彼にパティシエという役職を贈った。「お菓子作りのプロの呼び名だ」と説明したら、嬉しそうに周りに自慢をしていた。
もちろん、私の授かった神力の検証もした。これは、ミカエル様とふたりで離宮の訓練場に籠って行った。元々、ミカエル様専用だから、何をしているのか誰からも詮索されることはなかった。いつもミカエル様の後を着いて廻っている私が、訓練場まで着いていったくらいにしか思われていない。
そんなふうに何だかんだと忙しくしているうちに、勝負の日になってしまった。第一騎士隊の訓練場には、予め告げておいたように、両陛下が来ている。公平を期すため、公開試合となった。観客も大勢いる。娯楽にしてしまったようだ。
どう対戦するんだろう?
王様と王妃様、第三王子と婚約者のミルローズ様、それに初めましての側妃様が、観客席で騎士達に囲まれている。私もそこに居るように勧められたけど、あんなに男の人がたくさんいるところに居られるはずもない。ミカエル様にくっついて訓練場に降りている。それを見越していたのか、私の傍には、ミカエル様の他にリディアとマルティナ、少し離れたところに団長さんとマルコスが居てくれる。私達は、訓練場の出入り口から一番遠いところにいる。入り口付近から壁沿いに今日の参加者と思われる人達がこちらを窺いながら、身体を解したりしている。
「今日は、どうやって対戦するんですか?トーナメントでもするの?」
「いや、私がひとりで相手をする予定だが?」
「は?え、1対30てこと?」
「まあ、ひとりずつなのか纏めてなのかは選ばせるが、陛下が公開試合にしたからな。この後、騎士団の試合も組んでいる」
「心配しなくてもいいぞ。殿下ひとりで並みの騎士なら50人を一度に相手しても息ひとつ乱さん。瞬きしたら終わってる」
まじまじとミカエル様を見てしまった。羨ましすぎる。
「どうした?私が怖くなったか?」
「私にその運動能力をわけてください。転ばなくなる程度でいいですから」
切実に。
ミカエル様のマントを掴んで真剣にお願いした。
「ぶは」
団長さん、笑うところじゃないですよ。リディア、マルティナ、マルコスも!肩が震えてる!
「・・・・女神様に頼めばよかったであろう?」
そうだ。何故あの時気づけなかったのか!後の祭りだ。
唖然としている私を見て、ミカエル様までが肩を震わせている。悔しい。そんなコメディのような会話をしていると、出入り口が騒がしくなった。観客席からは黄色い声まであがっている。
第二王子の登場だ。
さっとミカエル様の後ろに隠れた。視界にも入れたくない。第二王子が最後だったようで、すぐに扉が閉められ、王様が開幕を宣言した。
「では、行くとしよう」
私の手にミカエル様のマントが渡された。それをぎゅっと抱える。使うのは、刃を潰した剣。
「さあ、スミレ様は念のためこちらへ」
リディアに促され、壁ギリギリまで下がった。前方の観戦を妨げない位置に団長さんとマルコスがいる。ミカエル様に挑むのは、24人。辞退した人が6人いた。
「さて、全員で来るのか、ひとりずつなのか、それとも個人でくる者と集団でくる者に別れるのか。どうするのだ?」
「ひとりずつ戦うに決まっている!」
「そうだ!馬鹿にするな!」
「馬鹿にするというより、お互いの力量を踏まえての提案だったのだが、まあ、よかろう。誰からだ?」
「俺からだ!」
誰?
「あれは、近衛隊の第二王子付の奴だ。まあ、そこそこの実力だな」
審判は、騎士団の副団長と近衛隊の団長が勤める。
「始め!」
近衛隊の団長さんが開始の合図をした。
あれ?対戦相手がいない・・・・。どこ行った?
「あちゃー。相当、腹に据えかねていたとみえる」
「本当です。瞬殺でしたね」
「どういうことですか?」
騎士達は、何が起こったか分かってるようだ。
「勝者、第一王子殿下!」
えー!
観客席からもざわめきが聴こえる。「何が起こったんだ?」とか「え?」とか。わかる!わかるよ!
つまり、その場で剣を一薙ぎして吹き飛ばし気絶させたらしい。副団長さんの解説で知った。そんなこと可能なの?この世界がおかしいのか、それとも、ミカエル様がおかしいのか?ミカエル様だね。
それから、ずっと同じことが続いた。つまらない。23人終わって、所要時間、15分程度。ドキドキもハラハラもない。楽しくない。副団長さんの解説でいちいち違うことをしているのはわかったけど、見えないからどれでも同じだ。騎士達に見せるためだけにやってるらしい。中位の騎士ならなんとか見切れる程度には抑えている、と団長さんが言っていた。だから、騎士達は真剣に見ているが、私も観客も飽きてきていた。
やっと最後のひとりだと、この後は騎士団の試合が見られると、観客席もそちらに意識が向いているようだ。各隊の対戦表や対戦相手を見て、勝者の予想などを始めている者もいる。
だが、最後の第二王子の対戦はこれまでと違った。ミカエル様はそこから動かず、第二王子に打ち込ませているのだ。第二王子に合わせて、私達でも見えるくらいの剣捌きであしらっている。観客もざわざわとこの試合の行方を見守り始めた。勝者がミカエル様なのは分かっているが、何故、第二王子だけ瞬殺しないのか不思議に思っているのだ。
「ふざけやがって!」
第二王子のその言葉の後、奇妙なことが起こった。私を守っていた騎士達・・・・団長さん、マルコス、マルティナ、リディアが動かなくなったのだ。
「くそっ!身体が動かん!」
私もたぶんミカエル様も一瞬身体の自由が奪われた。状態異常だ。その一瞬を突いて、第二王子が私の目の前で剣を振り上げている。この王子、体型に似合わず瞬発力はあるのだ。ミカエル様の立っている位置と私の居場所が近いのが仇になった。
ガキン
剣同士がぶつかる音がした。私は、咄嗟に丸くなって俯けていた顔をあげると、第二王子の降り下ろした剣を受け止めているミカエル様の背中が眼に入った。
「贈り人様を害そうなど、どういうつもりだ」
「くそっ!何故動ける!・・俺は、第二王子だ!!!手に入らないものなど必要ない!」
第二王子は、血走った目で剣を降り下ろそうとした。が、それは叶わなかった。ミカエル様に一瞬で意識を奪われたからだ。
「キース!捕縛しろ!贈り人様を害そうとした罪人だ」
国王陛下どころかたくさんの証人がいる中で殺そうとするとか、アホじゃないか。万が一私を手にかけることができたとしても、その後は・・・・。ああ、本当のアホだ。
「スミレ、怖かったであろう」
「ぁぁ・・」
私の前に跪いたミカエル様が、心配そうに見ているが、声がでない。震えている自分に気づいて、今更、実感した。殺されるところだったのだと。この感情をどうしていいかわからずにいると、視界が暗くなり、ふわりと身体が浮いた。遠くで、「勝者、第一王子殿下!」と言う声が聴こえた。私は、泣くこともできず、震えを止めることもできず、私を包む腕の中で、固く小さくなることしか出来なかった。
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