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隣国へ
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数日前に《ウルフの餌場》の仕事も無事完了した。アキが出産して1年。私みたいな助っ人を雇って切り盛りしてきた《ウルフの餌場》も、またアキとロルフふたりで頑張ることになる。ベイリーが6歳になって、昼間は神殿の初等学校に通うようになったから出来ることらしい。
「ミャーサ、行っちゃうの?」
「うん。うさちゃん、大切にしてね」
「うん!」
うさちゃんとは、私が作った縫いぐるみ。着せ替えが出来る仕様になっている。沢山の服や靴、鞄なんかも作ってあげた。汚れないようにおまじない付きだ。この縫いぐるみも子供用のドレスワンピースと同じく商登録済み。ドレスワンピースだけでなく、着せ替え人形もこの世界にはなかった。商登録しておくと、同じような商品を売る商会がいたときに商業ギルドを通して一定の手間賃が払われる仕組みになっているらしい。細やかながら、無一文だった私には嬉しい限りだ。
「ミャーサ、ありがとうね。あんたが来てくれて色々と助かったよ。それに、これは、あたしの一生の必需品だよ」
お世話になったアキとロルフに、私特製の組紐を作った。アキには、裁縫が少しだけ得意になるおまじないを、ロルフにはちょっとだけ回復が早くなるおまじないを付与してある。ベイリーとロキの名前くらいは刺繍できるはずだ。ダムとタナートにも昨日渡した。保護者さながらの気遣いを受けたのだから渡さない選択肢はない。
「ミャーサ、こっちに来たときには必ず寄れよ?今までありがとうな」
この世界に来て4月。纏まったお金を手に入れた私は、この国を離れるべく、アキたちに手を振って冒険者ギルドに向かった。隣国の王都へと向かう大商会の護衛依頼に料理人として潜り込ませてもらった、その依頼のためだ。これも、幸運値のお蔭。野営の料理を少しでもマシなものにしてみようという雇い主の思いつきから、たまたま料理と多少の自衛が出来る者を探していた。タナートに仕込まれた魔法もあって運良く採用されたのだ。
「お!来たな、ちび」
「ダム。今までありがとう」
「いいってことよ。隣国に着いたら冒険者ギルドに行くんだぞ?ちびのことを頼んであるからな?」
ダムよ。どれだけ過保護なんだ。
「ちゃんと依頼完了したら行くことになるんだから大丈夫だよ」
「そうだぞ。俺たちが責任を持って一緒に行くから安心しろ。道中もちゃんと護ってやるさ」
護衛依頼を受けて私と隣国に行くパーティー《疾風》のリーダー、ベンツが呆れた顔でダムを宥めている。
「それは安心だが、こいつはちびのくせに強いからな。その辺は心配してねぇ。いや、むしろやり過ぎるのを止めてほしいくらいだな」
「ま、そうだな。あのタナートの特別カリキュラムについて行けるくらいだ。期待してるぜ」
タナートはすこぶる有名のようだ。スパルタな師匠として。
「・・・・ミャーサ、俺の言ったものはちゃんと身に付けてるな?」
こそっと耳元で囁かれた。ダムの言う“あれ”とは、過保護の現れだ。服はもとよりハンカチや鞄や毛布の刺繍などありとあらゆるところに、防御のおまじないと回復のおまじないと反射のおまじないなどを誰にも内緒で付与するようにと助言された。親心だと思えば無碍にも出来ず、実行した私も毒されていると思う。
「じゃ、元気でな。たまには帰って来いよ」
依頼の集合場所にまでついてきた過保護なダムに見送られて、私は御者台から大きく手を振った。
「ミャーサはよっぽどダムに愛されてるんだな」
気色悪いことを言うのは、前衛の剣士スパイル。彼ら《疾風》は殿をゆく馬車の護衛だ。そこに私も混ざっているかたちになる。全部で馬車は3台。1台目に会頭とその秘書が数人乗り、2台目には会頭の娘さんと侍女たちが乗っている。3台目には私たちと商会の関係者という順だ。お嬢様は、隣国に嫁入りのために赴くそうだ。いつもより大所帯な上、大切な大切な自分の娘がいることもあり、大商会専属の護衛だけでは不安だということで、《疾風》が護衛の依頼を受けた。全体の指揮は専属護衛が執っている。因みに《疾風》は、Aランクのパーティーだ。
「むぅ。それ、嫌なんだけど」
「何でだ?あんだけ可愛がってもらえるなんて滅多にないぜ?」
御者を務めるのは、ラック。後衛の魔術師でタナートを崇拝している。防御も然る事ながら、攻撃に関してもタナートは群を抜く魔術師らしい。
「たしかにダムとタナートにはよくしてもらったけど、愛されてはいないし。どちらかというと問題児扱いだった」
「あっ、納得した」
それで納得されるのは、私が納得いかない。私は問題児なんかじゃ、絶対ないはず!
「不服そうだねぇ、ミャーサ」
「そりゃね。問題児は酷くない?」
「自覚なしかい。あんたは、間違いなく問題児だよ」
「ええ~」
リズ、酷い。リズは《疾風》の紅一点。後衛を務める回復と防御のスペシャリストだ。
「ダムとタナートにどんだけ世話になったんだい?全部あんたの自覚なしが原因だろう?」
反撃の余地はなかった。やらかしたのは間違いない。
「そうだけどぉ。・・ん?」
王都を出発してから3時間くらい経っただろうか。ずっと発動している土魔法を使った索敵に反応があった。
「どうした?」
隣に座るラックが私の異変に気が付いた。
「前方、2時の方角に1キロ。これは・・・・ウルフ系の魔物の群れ。18体。こっちに向かってる」
「凄い精度だ。さすがタナート様の弟子だけある。ベンツ!ウルフ系18体!前方2時。1キロ」
「了解!」
ベンツはコルドラコを走らせて、指揮を執っている専属護衛の隊長ブルーノに知らせに行った。コルドラコとは、暑さに強い比較的温和な魔物で、暑いこの国では馬の代わりにコルドラコを使っている。ベンツの情報を受けて、専属護衛から何人かが討伐に向かったようだ。《疾風》に指示はない。このままのんびりと待機する。魔物の反応が消えた。
「終了したみたい」
こうして、時々魔物に遭遇しながらも初めての旅は滞りなく進んでいった。
「ミャーサ、行っちゃうの?」
「うん。うさちゃん、大切にしてね」
「うん!」
うさちゃんとは、私が作った縫いぐるみ。着せ替えが出来る仕様になっている。沢山の服や靴、鞄なんかも作ってあげた。汚れないようにおまじない付きだ。この縫いぐるみも子供用のドレスワンピースと同じく商登録済み。ドレスワンピースだけでなく、着せ替え人形もこの世界にはなかった。商登録しておくと、同じような商品を売る商会がいたときに商業ギルドを通して一定の手間賃が払われる仕組みになっているらしい。細やかながら、無一文だった私には嬉しい限りだ。
「ミャーサ、ありがとうね。あんたが来てくれて色々と助かったよ。それに、これは、あたしの一生の必需品だよ」
お世話になったアキとロルフに、私特製の組紐を作った。アキには、裁縫が少しだけ得意になるおまじないを、ロルフにはちょっとだけ回復が早くなるおまじないを付与してある。ベイリーとロキの名前くらいは刺繍できるはずだ。ダムとタナートにも昨日渡した。保護者さながらの気遣いを受けたのだから渡さない選択肢はない。
「ミャーサ、こっちに来たときには必ず寄れよ?今までありがとうな」
この世界に来て4月。纏まったお金を手に入れた私は、この国を離れるべく、アキたちに手を振って冒険者ギルドに向かった。隣国の王都へと向かう大商会の護衛依頼に料理人として潜り込ませてもらった、その依頼のためだ。これも、幸運値のお蔭。野営の料理を少しでもマシなものにしてみようという雇い主の思いつきから、たまたま料理と多少の自衛が出来る者を探していた。タナートに仕込まれた魔法もあって運良く採用されたのだ。
「お!来たな、ちび」
「ダム。今までありがとう」
「いいってことよ。隣国に着いたら冒険者ギルドに行くんだぞ?ちびのことを頼んであるからな?」
ダムよ。どれだけ過保護なんだ。
「ちゃんと依頼完了したら行くことになるんだから大丈夫だよ」
「そうだぞ。俺たちが責任を持って一緒に行くから安心しろ。道中もちゃんと護ってやるさ」
護衛依頼を受けて私と隣国に行くパーティー《疾風》のリーダー、ベンツが呆れた顔でダムを宥めている。
「それは安心だが、こいつはちびのくせに強いからな。その辺は心配してねぇ。いや、むしろやり過ぎるのを止めてほしいくらいだな」
「ま、そうだな。あのタナートの特別カリキュラムについて行けるくらいだ。期待してるぜ」
タナートはすこぶる有名のようだ。スパルタな師匠として。
「・・・・ミャーサ、俺の言ったものはちゃんと身に付けてるな?」
こそっと耳元で囁かれた。ダムの言う“あれ”とは、過保護の現れだ。服はもとよりハンカチや鞄や毛布の刺繍などありとあらゆるところに、防御のおまじないと回復のおまじないと反射のおまじないなどを誰にも内緒で付与するようにと助言された。親心だと思えば無碍にも出来ず、実行した私も毒されていると思う。
「じゃ、元気でな。たまには帰って来いよ」
依頼の集合場所にまでついてきた過保護なダムに見送られて、私は御者台から大きく手を振った。
「ミャーサはよっぽどダムに愛されてるんだな」
気色悪いことを言うのは、前衛の剣士スパイル。彼ら《疾風》は殿をゆく馬車の護衛だ。そこに私も混ざっているかたちになる。全部で馬車は3台。1台目に会頭とその秘書が数人乗り、2台目には会頭の娘さんと侍女たちが乗っている。3台目には私たちと商会の関係者という順だ。お嬢様は、隣国に嫁入りのために赴くそうだ。いつもより大所帯な上、大切な大切な自分の娘がいることもあり、大商会専属の護衛だけでは不安だということで、《疾風》が護衛の依頼を受けた。全体の指揮は専属護衛が執っている。因みに《疾風》は、Aランクのパーティーだ。
「むぅ。それ、嫌なんだけど」
「何でだ?あんだけ可愛がってもらえるなんて滅多にないぜ?」
御者を務めるのは、ラック。後衛の魔術師でタナートを崇拝している。防御も然る事ながら、攻撃に関してもタナートは群を抜く魔術師らしい。
「たしかにダムとタナートにはよくしてもらったけど、愛されてはいないし。どちらかというと問題児扱いだった」
「あっ、納得した」
それで納得されるのは、私が納得いかない。私は問題児なんかじゃ、絶対ないはず!
「不服そうだねぇ、ミャーサ」
「そりゃね。問題児は酷くない?」
「自覚なしかい。あんたは、間違いなく問題児だよ」
「ええ~」
リズ、酷い。リズは《疾風》の紅一点。後衛を務める回復と防御のスペシャリストだ。
「ダムとタナートにどんだけ世話になったんだい?全部あんたの自覚なしが原因だろう?」
反撃の余地はなかった。やらかしたのは間違いない。
「そうだけどぉ。・・ん?」
王都を出発してから3時間くらい経っただろうか。ずっと発動している土魔法を使った索敵に反応があった。
「どうした?」
隣に座るラックが私の異変に気が付いた。
「前方、2時の方角に1キロ。これは・・・・ウルフ系の魔物の群れ。18体。こっちに向かってる」
「凄い精度だ。さすがタナート様の弟子だけある。ベンツ!ウルフ系18体!前方2時。1キロ」
「了解!」
ベンツはコルドラコを走らせて、指揮を執っている専属護衛の隊長ブルーノに知らせに行った。コルドラコとは、暑さに強い比較的温和な魔物で、暑いこの国では馬の代わりにコルドラコを使っている。ベンツの情報を受けて、専属護衛から何人かが討伐に向かったようだ。《疾風》に指示はない。このままのんびりと待機する。魔物の反応が消えた。
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