俺が本当の愛を知るまでの物語

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第四章

彼女との出会い

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俺はやる事もないので図書館に向かいながら先程のマントの男を思い出す。

あの男なんか言ってたな、、、
確か、刺さなきゃ、、、だっけ、、、
言葉的に自分の意思ではなさそうだ、もしかして誰かに命令されたのか?

そんな事を永遠と考えながら1人王宮を歩いていると

ドンッ______

「きゃっ」

「いたっ
あ!ごめんなさい大丈夫ですか、、、?」

思考に重きを置きすぎて周りを見ていなかった俺は誰かと衝突してしまった。
俺は急いで謝り前を見ると、メイド服を着たまだ俺と同い年の女の子が立っていた。

「私の方こそごめんなさい。」

「えっと、君の名前は、、、」

「セイデリアです。
エーデル様」

「様付けなんてしなくて良いよ!!
見た感じ歳も近いし呼び捨てにしてよ。」

久しぶりにアル以外の人に名前を呼ばれた事が嬉しくなり、ダメ元で提案してみる。

「めっめっそうもない!!
私なんかが呼び捨てなどと、、、」

「お願い!!
2人だけの時でも良いから!!」

「そこまで言うなら、、、」

俺はその日から周りにバレぬよう毎日セイデリアに会い、日頃の相談をする仲にまでなった。

「セイデリア。
あのさ、もしも大切な人が自分のせいで傷付いてたら、どうする、、、?」

「大切な人がですか?
そうですね、、、
私だったら、傷付けた者を消しますね。」

「けっ、消すの!?」

「はい。
自分にとって邪魔な者は速やかに排除するのが最適ですよ。」

「そ、そっか。俺には難しそうだな、、、
セイデリアは凄いな~」

「エーデルは大切な人がいるんですか?」

「うん、、、
誰よりも大切な人が1人、、、」

「それはアルカイト様ですか?」

「え!?何で、、、」

「やっぱり、、、」

セイデリアは俺の反応を見て何かを確信したのかニヤリと笑って立ち上がる。

「大変!!メイド長に呼ばれていたのを忘れていました!!
すみませんがまた明日お会いしましょう
出来たら、ですが、、、」

「うん!!呼び止めちゃってごめんね!!
また明日!!」
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