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第四章 野いちご
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「泣いてるの?かわいいね……アーもうダメだァ」
自分の体重と脚を使ってオレの動きを奪ったヤツは、片手でオレのクチを塞ぎながらもう片方の手をオレのカラダの上で動かしていた。
その忙しない動作に紛れた衣擦れは、オレの上で擦るように揺れ出したのが分かった。
お前も……気持ち・・良くない?俺ってやさし ……いだろハ……ハハ……ハ……でも……パンツ ベッタリになっちゃう……な……ハ……ハハハ……・・・ガッコーだし……・・・仕方ねー・・よな……
カラダの上でモゾモゾと動くヤツの手は不快しかなく、頭を思いきり振り自分のクチを塞いでいるヤツの手を振り落とした。
「この!」
目の色を変えたヤツにチカラ任せに頬をぶたれ、瞼の中で星の破片が見えた。
「終わるまでおとなしくしてろ!お前も男ならそれぐらい分かるだろ!」
「どっか行ってしまえ!!このクズ!クソ野郎!テメエなんて死ねばいい」
「は!はは……言うね……お前……ニジオちゃん」
「ニジオじゃねえ!テメエみたいなヤツに呼ばれたくねえよ!クソが!!」
「待って……ハァ……もう……少し……だから…… ニジ……オ……チャン…………」
ハァハァ ハァ ハァハァハァハァハァ……
ヤダ!……
ヤダ! ヤダ…… ヤダーーーーー
ヤメローーーーーーーーーー!!
聞こえて来る荒い呼吸は酷く汚く耳障りで、途中堪えきれず手放した視界だけでは足りない屈従は自分が自分から抜けてしまいたいほどだった。
「なんで泣いてるの?気持ち良くなかった?お前のここ……アラ」
「触るな!! トットといなくなれゲス野郎!!」
「ごめん……ソレ、そのままにしておくね……やっぱ、汚すのヤだったから じゃな!ニジオちゃん」
忙しなく練習着を正しながら、ヤツは勢いよく出て行った。
床に散らばった紙に足を滑らせ椅子に足を引っ掛け躓き、最後はここの引き戸にぶつかって廊下をバタバタと走って行った。
その音は段々小さくなって、やっと元の静けさが帰って来た。
混沌とした頭の中は、自分がどこにも見つからなくてまた混乱する。
けれどここは学校
早くいつもの自分を取り戻さないと。なのに手脚がガクガクとしてうまく動けない。
――!
ヤツが残していったソレを見て、愕然とした。
「 クソ……死ね チキショー……」
衣服を剥がされた自分の腹の上には、アイツの細胞が乗っていた。
「……ヤローぶっ殺してやる……テメーなんか……テメーらなんか、みんな死ねばいい……」
脱いだシャツでクチを拭くと、擦った血が付いた。
ボタボタと目から落ちて来たものと一緒のシミになった。
それでも構わず汚れを拭くようにゴシゴシと擦った。
汚くて汚くて。拭いても拭いても、汚れが取れない。
一刻も早く自分から失くしてしまいたいのに。
自分の体重と脚を使ってオレの動きを奪ったヤツは、片手でオレのクチを塞ぎながらもう片方の手をオレのカラダの上で動かしていた。
その忙しない動作に紛れた衣擦れは、オレの上で擦るように揺れ出したのが分かった。
お前も……気持ち・・良くない?俺ってやさし ……いだろハ……ハハ……ハ……でも……パンツ ベッタリになっちゃう……な……ハ……ハハハ……・・・ガッコーだし……・・・仕方ねー・・よな……
カラダの上でモゾモゾと動くヤツの手は不快しかなく、頭を思いきり振り自分のクチを塞いでいるヤツの手を振り落とした。
「この!」
目の色を変えたヤツにチカラ任せに頬をぶたれ、瞼の中で星の破片が見えた。
「終わるまでおとなしくしてろ!お前も男ならそれぐらい分かるだろ!」
「どっか行ってしまえ!!このクズ!クソ野郎!テメエなんて死ねばいい」
「は!はは……言うね……お前……ニジオちゃん」
「ニジオじゃねえ!テメエみたいなヤツに呼ばれたくねえよ!クソが!!」
「待って……ハァ……もう……少し……だから…… ニジ……オ……チャン…………」
ハァハァ ハァ ハァハァハァハァハァ……
ヤダ!……
ヤダ! ヤダ…… ヤダーーーーー
ヤメローーーーーーーーーー!!
聞こえて来る荒い呼吸は酷く汚く耳障りで、途中堪えきれず手放した視界だけでは足りない屈従は自分が自分から抜けてしまいたいほどだった。
「なんで泣いてるの?気持ち良くなかった?お前のここ……アラ」
「触るな!! トットといなくなれゲス野郎!!」
「ごめん……ソレ、そのままにしておくね……やっぱ、汚すのヤだったから じゃな!ニジオちゃん」
忙しなく練習着を正しながら、ヤツは勢いよく出て行った。
床に散らばった紙に足を滑らせ椅子に足を引っ掛け躓き、最後はここの引き戸にぶつかって廊下をバタバタと走って行った。
その音は段々小さくなって、やっと元の静けさが帰って来た。
混沌とした頭の中は、自分がどこにも見つからなくてまた混乱する。
けれどここは学校
早くいつもの自分を取り戻さないと。なのに手脚がガクガクとしてうまく動けない。
――!
ヤツが残していったソレを見て、愕然とした。
「 クソ……死ね チキショー……」
衣服を剥がされた自分の腹の上には、アイツの細胞が乗っていた。
「……ヤローぶっ殺してやる……テメーなんか……テメーらなんか、みんな死ねばいい……」
脱いだシャツでクチを拭くと、擦った血が付いた。
ボタボタと目から落ちて来たものと一緒のシミになった。
それでも構わず汚れを拭くようにゴシゴシと擦った。
汚くて汚くて。拭いても拭いても、汚れが取れない。
一刻も早く自分から失くしてしまいたいのに。
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