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2部 焼け落ちる瑞鳥の止まり木
第56話 兄様を愛する(ルイス視点)※
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アシュレイが連れ戻してくれたオットーに心からの謝辞を述べ、昨日の顛末を話した。アシュレイも塔を焼け出された時のことを聞きたがっていたから、みんなでオットーセレクションの紅茶を飲む。
会話は弾んで、まだまだ長居したかったけど、僕はルークの件で帰らなければならない、と言ったら、ノアもアシュレイも納得して僕を見送ってくれた。
そして。
「な、なにをやっているんだお前たち! ジル! おい、腰に当たっているぞ! 変な気を起こすんじゃないだろうな!?」
ルークは帰るなり服を毟られ、片腕を捻りあげられる形でベッドの上で羽交い締めにされている。ついでにジルも僕も全員裸だ。
「俺はルイスにしか勃たん。ご希望に添えず申し訳ないな。でもキスはしてやれるぞ」
後ろから拘束しているジルが、チュッとルークの耳にキスを落とした。ルークの顔は青ざめ、ガタガタ震え出した。
「ああ、兄様がそんなに怯えてると、なんだか悪いことをしている気分になります」
「十分に悪いことだろう!? ルイス、怒っているのか!? だからこんなことをするのか!?」
「怒っていますよ。冗談でも許さない、そう言ったはずです」
「な、な、な、ジル! ジルが告げ口をしたのか?」
「ん? もっとキスが欲しいか?」
ジルは大きな舌で、ルークの耳をつーっと舐めあげる。
「やめろ、やめろ、やめろ! ルイス、兄様が悪かった! 許してくれなんて言わない! なんでもするから、ジルをやめさせろ!」
「兄様はなにもわかっていないんですね」
僕の出した低い声に、ルークはひっと小さな悲鳴をあげた。そうして怯んでいるうちに、僕はルークの股間に割り入って、陰茎に息を吹きかける。やめろと喚いてる割に、そこは固く血管が浮き出ていた。
それは反り返ってビクビクと、触れられるのを待っている。でも僕はその付け根に唇を寄せ、そのまま陰嚢をすっぽりと口に含んだ。
「ルイス! なにをしているんだ! おい! ジルやめさせろ! あ、あぁ、やめ……」
ルークは息を上げて黙った。僕は口と手を使い陰嚢を揉みしだいていく。ひとつを舌で転がし、もうひとつを優しく撫でる。僕の上で陰茎がビクビクと定期的に痙攣していた。
今日約束通り早く帰ってきたジルとの2人で練習したのだ。ジルの指導なんだから悦ばないはずがない。しばらくそれを繰り返していると、ルークは足をもじもじと動かし始めた。
「ルイス、もう我慢ができないみたいだから、こっちも舐めてあげなさい」
ジルが羽交い締めにしていた片手で陰茎を柔らかく握った時、ルークは抵抗して上半身を揺らした。ジルは慌てて肩を掴んでそのままルークを拘束する。僕は顔を上げて、その様子をじっと見た。
「理想を勝手に押しつけられて、迷惑なんです」
僕の言葉にルークは目を見開き、驚愕する。
「誰が2人きりがいいなんて決めたんですか?2人きりで愛を誓うことが正義なのですか?」
「ルイス、普通はそうなんだから……」
「よそはよそ! うちはうち! ジルと僕が相思相愛で寂しい、そう思っていたのでしょう!? ジルも僕も、ルークをこんなに愛しているのに! 馬鹿な勘違いして!」
言い当てられ、困ったルークは口をへの字に曲げ、黙る。もうわかってもらえた。だから僕は勢いよくルークに跨がり、唇をへの字口に寄せる。強情に結ばれた口を開かせるため、僕は言った。
「一生許さない」
何か言おうとしたルークの口に舌を突っ込んで、そして強引に陰茎を僕の窄まりに迎え入れる。ルークは顔を背けようとするが、ジルが耳を喰んでそれを阻止する。
ルークはいつも僕を優先させて、自分の悦ぶ場所を隠していた。ジルでさっき腰の動かし方を練習させてもらった。兄様たちが悦ぶ場所を僕は容赦なく擦る。
「ぅ……ルイ……やめ……」
水音に紛れ、隙あらば漏れる言葉を吸い上げるように口の中を求める。鼻息が激しく僕の頬に当たるのも気にせず、僕は腰を動かし続けた。
ルークの足に力が入ったら、ルークはジルを振り解こうと上半身を揺さぶり始めた。だけど僕は腰を動かすスピードを上げ、深く熱い場所にルークを迎え入れる。腰を深く下ろしそこを何度か当ててあげると、ルークは体全体を膨らませ、そして一気に弛緩した。
僕の中のルークがドクドクと脈打って、性液が腸に注ぎ込まれる。だから僕はゆっくり唇を離して問いかけた。
「兄様。もう少し、このままでいいですか?」
会話は弾んで、まだまだ長居したかったけど、僕はルークの件で帰らなければならない、と言ったら、ノアもアシュレイも納得して僕を見送ってくれた。
そして。
「な、なにをやっているんだお前たち! ジル! おい、腰に当たっているぞ! 変な気を起こすんじゃないだろうな!?」
ルークは帰るなり服を毟られ、片腕を捻りあげられる形でベッドの上で羽交い締めにされている。ついでにジルも僕も全員裸だ。
「俺はルイスにしか勃たん。ご希望に添えず申し訳ないな。でもキスはしてやれるぞ」
後ろから拘束しているジルが、チュッとルークの耳にキスを落とした。ルークの顔は青ざめ、ガタガタ震え出した。
「ああ、兄様がそんなに怯えてると、なんだか悪いことをしている気分になります」
「十分に悪いことだろう!? ルイス、怒っているのか!? だからこんなことをするのか!?」
「怒っていますよ。冗談でも許さない、そう言ったはずです」
「な、な、な、ジル! ジルが告げ口をしたのか?」
「ん? もっとキスが欲しいか?」
ジルは大きな舌で、ルークの耳をつーっと舐めあげる。
「やめろ、やめろ、やめろ! ルイス、兄様が悪かった! 許してくれなんて言わない! なんでもするから、ジルをやめさせろ!」
「兄様はなにもわかっていないんですね」
僕の出した低い声に、ルークはひっと小さな悲鳴をあげた。そうして怯んでいるうちに、僕はルークの股間に割り入って、陰茎に息を吹きかける。やめろと喚いてる割に、そこは固く血管が浮き出ていた。
それは反り返ってビクビクと、触れられるのを待っている。でも僕はその付け根に唇を寄せ、そのまま陰嚢をすっぽりと口に含んだ。
「ルイス! なにをしているんだ! おい! ジルやめさせろ! あ、あぁ、やめ……」
ルークは息を上げて黙った。僕は口と手を使い陰嚢を揉みしだいていく。ひとつを舌で転がし、もうひとつを優しく撫でる。僕の上で陰茎がビクビクと定期的に痙攣していた。
今日約束通り早く帰ってきたジルとの2人で練習したのだ。ジルの指導なんだから悦ばないはずがない。しばらくそれを繰り返していると、ルークは足をもじもじと動かし始めた。
「ルイス、もう我慢ができないみたいだから、こっちも舐めてあげなさい」
ジルが羽交い締めにしていた片手で陰茎を柔らかく握った時、ルークは抵抗して上半身を揺らした。ジルは慌てて肩を掴んでそのままルークを拘束する。僕は顔を上げて、その様子をじっと見た。
「理想を勝手に押しつけられて、迷惑なんです」
僕の言葉にルークは目を見開き、驚愕する。
「誰が2人きりがいいなんて決めたんですか?2人きりで愛を誓うことが正義なのですか?」
「ルイス、普通はそうなんだから……」
「よそはよそ! うちはうち! ジルと僕が相思相愛で寂しい、そう思っていたのでしょう!? ジルも僕も、ルークをこんなに愛しているのに! 馬鹿な勘違いして!」
言い当てられ、困ったルークは口をへの字に曲げ、黙る。もうわかってもらえた。だから僕は勢いよくルークに跨がり、唇をへの字口に寄せる。強情に結ばれた口を開かせるため、僕は言った。
「一生許さない」
何か言おうとしたルークの口に舌を突っ込んで、そして強引に陰茎を僕の窄まりに迎え入れる。ルークは顔を背けようとするが、ジルが耳を喰んでそれを阻止する。
ルークはいつも僕を優先させて、自分の悦ぶ場所を隠していた。ジルでさっき腰の動かし方を練習させてもらった。兄様たちが悦ぶ場所を僕は容赦なく擦る。
「ぅ……ルイ……やめ……」
水音に紛れ、隙あらば漏れる言葉を吸い上げるように口の中を求める。鼻息が激しく僕の頬に当たるのも気にせず、僕は腰を動かし続けた。
ルークの足に力が入ったら、ルークはジルを振り解こうと上半身を揺さぶり始めた。だけど僕は腰を動かすスピードを上げ、深く熱い場所にルークを迎え入れる。腰を深く下ろしそこを何度か当ててあげると、ルークは体全体を膨らませ、そして一気に弛緩した。
僕の中のルークがドクドクと脈打って、性液が腸に注ぎ込まれる。だから僕はゆっくり唇を離して問いかけた。
「兄様。もう少し、このままでいいですか?」
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