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1部 ヤギと奇跡の器
第17話 兄たちの謝罪(ルイス視点)※
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アシュレイが訪れてから、ノアは少し変だった。今まで2日に1度だった吐精が、この3日毎日行えているのだ。それに一昨日は朝と晩。今日に至っては朝に済ませてあった。それに家事を手伝ったらすぐに部屋に引っ込んでしまう。
「ルイス……やはり先週のことをまだ怒っているのか?」
「いいえ、兄様。ノアに謝罪のハグをしていただきました。怒ってなどおりません」
今日の兄様たちはとても大人しく、先週のように入ってくるなり僕をひん剥くことはなかった。ルークは僕の答えに安心したのか、紅茶を飲みはじめた。
「兄様、なんだかノアの様子が変なのです」
「ルイスのノアが!?」
ジルが机を叩いて立ち上がった。ノアのところに走り出しかねないと思い、僕の仮説を手短に言った。
「ノアはアシュレイのことが好きなのかな?」
兄様たちが2人とも目を見開く。
「そ、そ、そうなのか?」
「いや、ノアはとてもいい子だ……が……」
兄様たちが動揺する気持ちもわかる。軍に入ってから一度もアシュレイの浮いた話を聞かないのだ。軍官になって宮廷に出入りするようになってから貴婦人たちがずっと騒ぎ立てているのに、どこを叩いてもそんな話は出てこない。
「兄様たちはなぜ僕を可愛がってくれるんですか?」
「な、なぜ!? なぜだって!?」
「愛さずにはいられないからだろう! 逆になぜルイスはそんなことを言い出したのだ! やはり先週のことをまだ許していないのではないか!」
ジルが大声を出すのはわかる。普段は頭脳明晰、流し目の戦術家と裏で貴婦人たちに噂されているルークまで大声を張り上げ喚き散らす。
アシュレイは男性が好みなのかと思って聞いたけど、聞く人を間違えたみたいだ……。
「ルイス……こうやって触らせてくれないことが……兄様たちへの罰なのかい……?」
「違います、先週ノアに見られちゃったから……」
「施錠したよ……?」
ここまでくるとなんだか兄様たちが可哀想になってきた。最近ノアはアシュレイに思いを馳せるのに忙しそうだし……。
「兄様……今日は兄様の服にかけたくありません」
「ああ、ルイス……ルイス……今日はちゃんと服を脱ごうとも」
「ルイスの服も脱がしてあげるからこっちへおいで」
兄様たちは自分の服も脱がずに、夢中で僕の服を脱がしはじめ、上の服を引き剥がされるや否や、僕の乳首に片方ずつ吸い付いた。
「兄様、にいさま、僕もにいさまたちにしたいので……」
言い終わらないうちにジルの舌が僕の口内に入ってきた。全部入りきらない大きな舌を入れようとジルが夢中で僕の口を貪る。
「ふ……はぁっ……ジル……大好き……服を脱いでください……」
ジルはもう一度口を塞いだ後、名残惜しそうに離れて服を脱ぎはじめた。
「ルイス、こっちの兄様にもお願いして」
お願いしてと言いながら、やっぱりルークの大きな舌が僕の口に入ってくる。上のザラザラしたところを執拗に舐めては、舌の輪郭をなぞるように頬の裏の唾液を絡めとる。
「う……ルーク……大好き……もう一度……僕にしてから……服を脱いで……あっ……」
ルークはもう一度僕が感じる口の中のザラザラを舐め回したら服を脱ぎはじめた。
「ルイス……やはり先週のことをまだ怒っているのか?」
「いいえ、兄様。ノアに謝罪のハグをしていただきました。怒ってなどおりません」
今日の兄様たちはとても大人しく、先週のように入ってくるなり僕をひん剥くことはなかった。ルークは僕の答えに安心したのか、紅茶を飲みはじめた。
「兄様、なんだかノアの様子が変なのです」
「ルイスのノアが!?」
ジルが机を叩いて立ち上がった。ノアのところに走り出しかねないと思い、僕の仮説を手短に言った。
「ノアはアシュレイのことが好きなのかな?」
兄様たちが2人とも目を見開く。
「そ、そ、そうなのか?」
「いや、ノアはとてもいい子だ……が……」
兄様たちが動揺する気持ちもわかる。軍に入ってから一度もアシュレイの浮いた話を聞かないのだ。軍官になって宮廷に出入りするようになってから貴婦人たちがずっと騒ぎ立てているのに、どこを叩いてもそんな話は出てこない。
「兄様たちはなぜ僕を可愛がってくれるんですか?」
「な、なぜ!? なぜだって!?」
「愛さずにはいられないからだろう! 逆になぜルイスはそんなことを言い出したのだ! やはり先週のことをまだ許していないのではないか!」
ジルが大声を出すのはわかる。普段は頭脳明晰、流し目の戦術家と裏で貴婦人たちに噂されているルークまで大声を張り上げ喚き散らす。
アシュレイは男性が好みなのかと思って聞いたけど、聞く人を間違えたみたいだ……。
「ルイス……こうやって触らせてくれないことが……兄様たちへの罰なのかい……?」
「違います、先週ノアに見られちゃったから……」
「施錠したよ……?」
ここまでくるとなんだか兄様たちが可哀想になってきた。最近ノアはアシュレイに思いを馳せるのに忙しそうだし……。
「兄様……今日は兄様の服にかけたくありません」
「ああ、ルイス……ルイス……今日はちゃんと服を脱ごうとも」
「ルイスの服も脱がしてあげるからこっちへおいで」
兄様たちは自分の服も脱がずに、夢中で僕の服を脱がしはじめ、上の服を引き剥がされるや否や、僕の乳首に片方ずつ吸い付いた。
「兄様、にいさま、僕もにいさまたちにしたいので……」
言い終わらないうちにジルの舌が僕の口内に入ってきた。全部入りきらない大きな舌を入れようとジルが夢中で僕の口を貪る。
「ふ……はぁっ……ジル……大好き……服を脱いでください……」
ジルはもう一度口を塞いだ後、名残惜しそうに離れて服を脱ぎはじめた。
「ルイス、こっちの兄様にもお願いして」
お願いしてと言いながら、やっぱりルークの大きな舌が僕の口に入ってくる。上のザラザラしたところを執拗に舐めては、舌の輪郭をなぞるように頬の裏の唾液を絡めとる。
「う……ルーク……大好き……もう一度……僕にしてから……服を脱いで……あっ……」
ルークはもう一度僕が感じる口の中のザラザラを舐め回したら服を脱ぎはじめた。
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