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本編
第24話 牙を剥くクロ
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──クロ君は居間のソファでくつろいでます。
そのメッセージを最後に宮間さんからの連絡は途絶えた。この状況でなにか察することは難しい。だから俺は早退の帰り道、権藤さんの店で立ち話をして寄り道をしていた。
今、家の前で宮間さんの悲鳴を聞いた時、全ての安堵が焦燥に反転する。
大急ぎで玄関を開けて居間に飛び込む。宮間さんはソファに押し倒され、馬乗りになったクロに腕を噛まれていた。
「なにをやってるんだっ! クロ!」
俺は肩を掴んでそのままクロをソファから落とした。
「宮間さんがいけないんだ!」
「うるさいっ! 部屋に戻ってろ!」
動こうとしないクロの首根っこを掴んで、廊下に引きずる。
「宮間さんがいけないんだ! オメガのくせに! オメガの……!」
パシンと乾いた音が空気を引き裂く。俺は我慢ができずにクロの頬を平手打ちしてしまった。クロは叩かれた頬に手をあて、口をブルブルと震わせた。俺はその手を掴んでクロを廊下に放り出して戸を閉める。そして宮間さんに駆け寄った。宮間さんは嗚咽で話せる状態ではなかった。
「ごめんっ……こんな……」
クロに噛まれたであろう腕の傷が生々しい。幸いにも血は出ていなかったから、急いで氷をビニール袋に入れて氷嚢を作る。そしてティッシュペーパーを片手にもう一度宮間さんの元に跪いた。
「宮間さん……本当に……申し訳ない……俺の責任だ。これで冷やして。他に噛まれたところはない……?」
まさか変なことをされていないか、とは聞けなかった。しかし、あのクロの言葉から、考えずにはいられない。俺はかなり挙動不審だったのだと思う。
「私は……大丈夫……ふっぅっ……」
どう考えても大丈夫じゃない。血の気が引くとはこのことだった。宮間さんの腕の噛み痕を見て、クロを思い出す。あんな顔、今まで見たこともない。鋭い眼光、鼻に寄せたシワ。まるで獣だった。宮間さんがどれだけ恐怖を抱いたか……。
「宮間さん、落ち着いたら……」
俺の声を遮って宮間さんのスマホが鳴る。それどころではないというのはわかっていたので黙ってはいたが、着信音があまりに長い。俺が戸惑っているのを感じてか、宮間さんは起き上がって保留にした。
「あの……」
俺が話そうとするとまたスマホの着信音が2人を引き裂く。もう一度保留にしたあと、宮間さんはキッと俺を見た。
「友達に……迎えに来てもらっても……いいでしょうか……ふぐっ……」
「も、もちろんだよ! 俺が送っていくべきなのに……宮間さん、クロはなんで……」
スマホの着信音がやまない。彼女は観念して通話をはじめた。
「今から……迎えに来て……もらってもいい……? 場所は今送る……」
宮間さんは嗚咽の合間になんとか平静を装って短く会話を終えた。そして、通話終了したスマホで現在地を送る操作をしていた。
「新名さん……私もなんで……クロ君をあんなに怒らせたか……わからないんですけど……ぐすっ……でも私の発言に……怒ったことは確かなんです……ふっ」
「そんな……怒らせたなんて。クロのために仕事を休んで来てくれたのに……」
「それとこれとは……関係ないんです……ふっ……ううっ」
どれとどれが関係ないのかわからず俺は閉口する。それと同時に、これ以上聞き出すのは無理だ、と感じた。俺はティッシュを抜き取り宮間さんに渡す。そして作った氷嚢を彼女の腕にあてた。
突然、外がやけに騒がしくなり、その音に2人が息を飲んだ。パトカーのサイレンが複数台、近づいて来るのがわかる。その音が家の前で止まった時、嫌な汗が噴き出した。
再び宮間さんのスマホが鳴った。宮間さんと俺は慌てて玄関に向かった。
「うるせーよ! 今、記入するから少し待ってろ!」
玄関先の光景はクロが現れた時以上のインパクトだった。パンツスーツを纏ったスタイル抜群の女性が後ろの警官に怒鳴っていたのだ。振り返りざまやけに大きなサングラスを外すと、なびく長い髪の合間から目鼻立ちがクッキリした顔が覗く。圧倒的な美人。そして圧倒的なアルファだった。俺は人生でこんなにアルファ然としたアルファにお目にかかったことはない。
「そんなわけにはいかないだろ! おい、ちょっと待て!」
「私のオメガがヒート中なんだぞ! 切符切ってるあいだになにかあったら、お前らどう責任とるつもりだ!」
奥で叫んでいた警官が美人に睨まれて黙る。
「麗子……なんでこんな……」
「それはこっちのセリフだよ」
迫力派美人は無言で玄関に入り戸を閉めた。そして高い鼻を上げてスンと匂いを嗅ぐ。
「なるほどね。そんなに男のアルファがいいか? 番がいる男の家に上がり込んで……」
「違う! なんで……麗子はいつも……!」
「その腕の傷、どうせ嫉妬に狂ったオメガに噛まれたんだろう?」
しばらく2人のやりとりを聞いていたが、この時ばかりは口を挟んだ。
「す、すみません。確かにこの傷は同居人のせいなんですが、オメガではありません。その……今日は同居人が具合が悪くなって宮間さんに助けてもらったのに、こんなことになってしまって」
「本当だよ! 一発免停になったら、アシがなくなるんだぞ!」
いや、それは俺のせいではないです。しかし警察の制止を振り切ってまで急いでいたことは明白だった。
「ほら、香織、行くぞ。ああ、えーと……すみません、桐生麗子です」
唐突な自己紹介は、俺の名前を尋ねているのだと理解して、簡潔に名乗る。
「新名さん、今日は香織が迷惑をおかけしました。しかし、新名さんのオメガが怒るのも理解はできる。今後は……」
「桐生さん。本当に申し訳ございませんでした。しかしさっきからなんでオメガって……ここにオメガは宮間さんしか……」
「香織とは違う匂いがする。同居人、ヒート中なんだろう? しかもまだ番っていない」
その時、宮間さんがカバンの中を漁り、薬の容器を取り出した。俺は彼女たちの言動がまったくもってわからない。
「新名さん……クロ君にオメガなんじゃないかって聞いたら、激しく否定されたんです。でも……多分……これヒート抑制剤です」
手渡されるまま、薬の容器を受け取る。大混乱だった。まったく意味がわからない。
クロは宮間さんの匂いで発情し、押し倒したのではないか?
なぜそのクロがオメガだと思うのだ?
そしてなんで俺はクロがオメガだとわからないのだ?
なにより、なんでクロがオメガだということを隠すのだ?
外に待機していただろう警官らしき人影がガラスの玄関戸を叩く。聞きたいことはいっぱいあるのに、声が出なかった。桐生さんに肩を抱かれて宮間さんは連れ去られていく。
複数のパトランプが点滅する、まるで映画のクライマックスのような風景を、ただ茫然と見つめることしかできなかった。
そのメッセージを最後に宮間さんからの連絡は途絶えた。この状況でなにか察することは難しい。だから俺は早退の帰り道、権藤さんの店で立ち話をして寄り道をしていた。
今、家の前で宮間さんの悲鳴を聞いた時、全ての安堵が焦燥に反転する。
大急ぎで玄関を開けて居間に飛び込む。宮間さんはソファに押し倒され、馬乗りになったクロに腕を噛まれていた。
「なにをやってるんだっ! クロ!」
俺は肩を掴んでそのままクロをソファから落とした。
「宮間さんがいけないんだ!」
「うるさいっ! 部屋に戻ってろ!」
動こうとしないクロの首根っこを掴んで、廊下に引きずる。
「宮間さんがいけないんだ! オメガのくせに! オメガの……!」
パシンと乾いた音が空気を引き裂く。俺は我慢ができずにクロの頬を平手打ちしてしまった。クロは叩かれた頬に手をあて、口をブルブルと震わせた。俺はその手を掴んでクロを廊下に放り出して戸を閉める。そして宮間さんに駆け寄った。宮間さんは嗚咽で話せる状態ではなかった。
「ごめんっ……こんな……」
クロに噛まれたであろう腕の傷が生々しい。幸いにも血は出ていなかったから、急いで氷をビニール袋に入れて氷嚢を作る。そしてティッシュペーパーを片手にもう一度宮間さんの元に跪いた。
「宮間さん……本当に……申し訳ない……俺の責任だ。これで冷やして。他に噛まれたところはない……?」
まさか変なことをされていないか、とは聞けなかった。しかし、あのクロの言葉から、考えずにはいられない。俺はかなり挙動不審だったのだと思う。
「私は……大丈夫……ふっぅっ……」
どう考えても大丈夫じゃない。血の気が引くとはこのことだった。宮間さんの腕の噛み痕を見て、クロを思い出す。あんな顔、今まで見たこともない。鋭い眼光、鼻に寄せたシワ。まるで獣だった。宮間さんがどれだけ恐怖を抱いたか……。
「宮間さん、落ち着いたら……」
俺の声を遮って宮間さんのスマホが鳴る。それどころではないというのはわかっていたので黙ってはいたが、着信音があまりに長い。俺が戸惑っているのを感じてか、宮間さんは起き上がって保留にした。
「あの……」
俺が話そうとするとまたスマホの着信音が2人を引き裂く。もう一度保留にしたあと、宮間さんはキッと俺を見た。
「友達に……迎えに来てもらっても……いいでしょうか……ふぐっ……」
「も、もちろんだよ! 俺が送っていくべきなのに……宮間さん、クロはなんで……」
スマホの着信音がやまない。彼女は観念して通話をはじめた。
「今から……迎えに来て……もらってもいい……? 場所は今送る……」
宮間さんは嗚咽の合間になんとか平静を装って短く会話を終えた。そして、通話終了したスマホで現在地を送る操作をしていた。
「新名さん……私もなんで……クロ君をあんなに怒らせたか……わからないんですけど……ぐすっ……でも私の発言に……怒ったことは確かなんです……ふっ」
「そんな……怒らせたなんて。クロのために仕事を休んで来てくれたのに……」
「それとこれとは……関係ないんです……ふっ……ううっ」
どれとどれが関係ないのかわからず俺は閉口する。それと同時に、これ以上聞き出すのは無理だ、と感じた。俺はティッシュを抜き取り宮間さんに渡す。そして作った氷嚢を彼女の腕にあてた。
突然、外がやけに騒がしくなり、その音に2人が息を飲んだ。パトカーのサイレンが複数台、近づいて来るのがわかる。その音が家の前で止まった時、嫌な汗が噴き出した。
再び宮間さんのスマホが鳴った。宮間さんと俺は慌てて玄関に向かった。
「うるせーよ! 今、記入するから少し待ってろ!」
玄関先の光景はクロが現れた時以上のインパクトだった。パンツスーツを纏ったスタイル抜群の女性が後ろの警官に怒鳴っていたのだ。振り返りざまやけに大きなサングラスを外すと、なびく長い髪の合間から目鼻立ちがクッキリした顔が覗く。圧倒的な美人。そして圧倒的なアルファだった。俺は人生でこんなにアルファ然としたアルファにお目にかかったことはない。
「そんなわけにはいかないだろ! おい、ちょっと待て!」
「私のオメガがヒート中なんだぞ! 切符切ってるあいだになにかあったら、お前らどう責任とるつもりだ!」
奥で叫んでいた警官が美人に睨まれて黙る。
「麗子……なんでこんな……」
「それはこっちのセリフだよ」
迫力派美人は無言で玄関に入り戸を閉めた。そして高い鼻を上げてスンと匂いを嗅ぐ。
「なるほどね。そんなに男のアルファがいいか? 番がいる男の家に上がり込んで……」
「違う! なんで……麗子はいつも……!」
「その腕の傷、どうせ嫉妬に狂ったオメガに噛まれたんだろう?」
しばらく2人のやりとりを聞いていたが、この時ばかりは口を挟んだ。
「す、すみません。確かにこの傷は同居人のせいなんですが、オメガではありません。その……今日は同居人が具合が悪くなって宮間さんに助けてもらったのに、こんなことになってしまって」
「本当だよ! 一発免停になったら、アシがなくなるんだぞ!」
いや、それは俺のせいではないです。しかし警察の制止を振り切ってまで急いでいたことは明白だった。
「ほら、香織、行くぞ。ああ、えーと……すみません、桐生麗子です」
唐突な自己紹介は、俺の名前を尋ねているのだと理解して、簡潔に名乗る。
「新名さん、今日は香織が迷惑をおかけしました。しかし、新名さんのオメガが怒るのも理解はできる。今後は……」
「桐生さん。本当に申し訳ございませんでした。しかしさっきからなんでオメガって……ここにオメガは宮間さんしか……」
「香織とは違う匂いがする。同居人、ヒート中なんだろう? しかもまだ番っていない」
その時、宮間さんがカバンの中を漁り、薬の容器を取り出した。俺は彼女たちの言動がまったくもってわからない。
「新名さん……クロ君にオメガなんじゃないかって聞いたら、激しく否定されたんです。でも……多分……これヒート抑制剤です」
手渡されるまま、薬の容器を受け取る。大混乱だった。まったく意味がわからない。
クロは宮間さんの匂いで発情し、押し倒したのではないか?
なぜそのクロがオメガだと思うのだ?
そしてなんで俺はクロがオメガだとわからないのだ?
なにより、なんでクロがオメガだということを隠すのだ?
外に待機していただろう警官らしき人影がガラスの玄関戸を叩く。聞きたいことはいっぱいあるのに、声が出なかった。桐生さんに肩を抱かれて宮間さんは連れ去られていく。
複数のパトランプが点滅する、まるで映画のクライマックスのような風景を、ただ茫然と見つめることしかできなかった。
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