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第4話 兄の抵抗※
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「兄さん、今日も一緒に寝よ?」
風呂からあがり、一度自分の部屋に置かれた買い物袋を下げて、兄の部屋に訪問した。ドアにもたれかかりしばらく背中を見つめていたが、兄はこちらを振り向きもせず無言を貫いている。兄が座る机まで歩いていくとレポートらしきものをパソコンで打っていた。
「兄さん、勉強忙しい?」
買い物袋に入れていたペットボトルのコーヒーを机に置いた。しばらく後ろから兄の艶かしい首を見ていたが、兄は俺も、ペットボトルにも気をとめず黙々とパソコンを打っている。
「夜、髪の毛ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ」
夜、そう呼んだ時に兄の肩が少し動いた。自分の肩にかけていた乾いたタオルを兄の頭に乗せ髪の毛を包もうと手を伸ばした瞬間、兄にタオルを引き抜かれ床に落とされた。そのタオルを眺めながら俺は夜にそっと抱きつく。さっきから鈍く艶かしく光る首筋に唇をつけた。
「やめて……気持ち悪い……」
その言葉を聞く視線の先にさっき振り落とされたタオルがある。視覚も聴覚からも拒絶を告げられ逃げ場のなくなった俺は、脇に手をねじ込んで強引に立ち上がらせる。
「やめてって……!」
突然大声を張り上げた夜の口を慌てて手で塞ぐ。その手を剥がそうと手を掴もうとした夜の片手を後ろから引っ張り、揉み合いながらベッドに押し倒した。夜はなおも抵抗し背筋で上体を上げて何かを叫ぼうとする。慌てて夜の頭を押さえつけベッドに沈めた。耳元で夜に囁く。
「夜は俺の居場所を奪いたいの? 兄さんはずるいよ」
少し夜が動きを止めた隙に上着の裾から服をまくり上げる。ボタンがいくつか飛んだが襟元のボタンが外れない。服を掴んで夜をひっくり返し、腹の上に座った。両膝で夜の両腕をベッドに縫い付け、夜が屈辱で歪めた顔を見ながら外れなかったボタンを手でゆっくり外す。足をバタつかせたら膝で腕を強く踏みそれを静止させた。ボタンが外れたら勢いよく服をたくし上げ昨日と同じように服で夜の手を縛りつけベッドに固定する。縛りつけている時に目があったが、抵抗をやめたことと、睨みつける目に恐怖の色がないことで、俺は少しだけいいように錯覚してしまう。でもそれは下を脱がした時自分だけに都合のいい勘違いだったとわかった。
「夜、お風呂で抜いてきたの?」
しばらく咥えたり摩ったりしても反応がなかった。よく頭が回ると感心する一方、そんなにしてまで俺との関係を終わらせたいのかとも思う。
「昨日のこと考えながらしてくれたの?」
夜の頬を包みながら優しく問うが、硬く口を噤み俺を見ないように一点を見つめていた。うれしい、そう言いながら唇の端にキスをして、ベッドの横に転がしていた買い物袋から用意していた道具を取り出す。
「灯……なにしてるの……」
ガサゴソと用意を始める音に夜は不信感を抱き恐る恐るこちらを見る。
「夜が抜いてくれたから、嬉しくて。もう少し後にやろうと思ってたこと始めるね」
「なにをするの!」
「夜、大きな声出さないで。怖いことしないから、ね?」
ようやくこっちを向いた夜に軽くキスをして、舌を入れようと口をこじ開けようとするが、夜はまた横を向いてしまう。
「気持ち悪いって言ってるでしょ……!」
吐き捨てられた言葉が胸に投げ込まれて、溺れたように息ができない。上を向いて息を2、3回吐き出し息苦しさをやり過ごした。
「ご、ごめん……もうしないから……」
その言葉に夜がこっちを向いた気がしたが、顔を背けたからわからない。余計なことを考えると涙が出そうだったから、夜に快楽を与えることだけに集中する。
買ってきた薄手のゴム手袋に手を通し、そこに潤滑剤を垂らす。そしてそのままゆっくり夜の後ろの窄まりを指で撫でた。
「い……嫌ぁ……!」
なにをされるのか感触で理解したのか夜は自由の利く足で俺の胸を本気で蹴る。ベッドから落とされまいと少し前屈みになったところで夜の足が顔面に命中した。体を蹴られるのと違い、顔は耳が近いからすごい音のように聞こえる気がする。
「夜、危ないよ。歯に当たったら夜も怪我するよ?」
夜の足が止まる。抵抗がなくなったので、夜の足を左手で掴んだ。
「本当に抵抗するときは、ここ」
そう言って俺の股間に夜の足をあてがう。そして、ここ、と説明しながら鳩尾と顎の順に足をあてがった。ちょうど顔の前に綺麗な足があったので、指の付け根から指を咥えて丹念に舐めた。
「もう……いや……」
か細い声が聞こえたので、足を戻して夜の方に上体を倒した。
「夜、言葉だけじゃダメだからね。さっきの順番が効きやすい……」
「灯……!」
その悲鳴のような声で夜の腹にボタボタと鼻血を垂らしていることを認識する。夜は血を極端に怖がる。
「ご、ごめん……ちょっとまってて……」
急いでベッドを降りてティッシュを掴み、夜にかけてしまった鼻血を拭き取る。拭いてる間も夜の腹に血を落としてしまい、慌てて自分の鼻をおさえる。
「ごめんね……夜……怖くないからね……さっき教えたところは血は出ないから思いっきりやってね……」
風呂からあがり、一度自分の部屋に置かれた買い物袋を下げて、兄の部屋に訪問した。ドアにもたれかかりしばらく背中を見つめていたが、兄はこちらを振り向きもせず無言を貫いている。兄が座る机まで歩いていくとレポートらしきものをパソコンで打っていた。
「兄さん、勉強忙しい?」
買い物袋に入れていたペットボトルのコーヒーを机に置いた。しばらく後ろから兄の艶かしい首を見ていたが、兄は俺も、ペットボトルにも気をとめず黙々とパソコンを打っている。
「夜、髪の毛ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ」
夜、そう呼んだ時に兄の肩が少し動いた。自分の肩にかけていた乾いたタオルを兄の頭に乗せ髪の毛を包もうと手を伸ばした瞬間、兄にタオルを引き抜かれ床に落とされた。そのタオルを眺めながら俺は夜にそっと抱きつく。さっきから鈍く艶かしく光る首筋に唇をつけた。
「やめて……気持ち悪い……」
その言葉を聞く視線の先にさっき振り落とされたタオルがある。視覚も聴覚からも拒絶を告げられ逃げ場のなくなった俺は、脇に手をねじ込んで強引に立ち上がらせる。
「やめてって……!」
突然大声を張り上げた夜の口を慌てて手で塞ぐ。その手を剥がそうと手を掴もうとした夜の片手を後ろから引っ張り、揉み合いながらベッドに押し倒した。夜はなおも抵抗し背筋で上体を上げて何かを叫ぼうとする。慌てて夜の頭を押さえつけベッドに沈めた。耳元で夜に囁く。
「夜は俺の居場所を奪いたいの? 兄さんはずるいよ」
少し夜が動きを止めた隙に上着の裾から服をまくり上げる。ボタンがいくつか飛んだが襟元のボタンが外れない。服を掴んで夜をひっくり返し、腹の上に座った。両膝で夜の両腕をベッドに縫い付け、夜が屈辱で歪めた顔を見ながら外れなかったボタンを手でゆっくり外す。足をバタつかせたら膝で腕を強く踏みそれを静止させた。ボタンが外れたら勢いよく服をたくし上げ昨日と同じように服で夜の手を縛りつけベッドに固定する。縛りつけている時に目があったが、抵抗をやめたことと、睨みつける目に恐怖の色がないことで、俺は少しだけいいように錯覚してしまう。でもそれは下を脱がした時自分だけに都合のいい勘違いだったとわかった。
「夜、お風呂で抜いてきたの?」
しばらく咥えたり摩ったりしても反応がなかった。よく頭が回ると感心する一方、そんなにしてまで俺との関係を終わらせたいのかとも思う。
「昨日のこと考えながらしてくれたの?」
夜の頬を包みながら優しく問うが、硬く口を噤み俺を見ないように一点を見つめていた。うれしい、そう言いながら唇の端にキスをして、ベッドの横に転がしていた買い物袋から用意していた道具を取り出す。
「灯……なにしてるの……」
ガサゴソと用意を始める音に夜は不信感を抱き恐る恐るこちらを見る。
「夜が抜いてくれたから、嬉しくて。もう少し後にやろうと思ってたこと始めるね」
「なにをするの!」
「夜、大きな声出さないで。怖いことしないから、ね?」
ようやくこっちを向いた夜に軽くキスをして、舌を入れようと口をこじ開けようとするが、夜はまた横を向いてしまう。
「気持ち悪いって言ってるでしょ……!」
吐き捨てられた言葉が胸に投げ込まれて、溺れたように息ができない。上を向いて息を2、3回吐き出し息苦しさをやり過ごした。
「ご、ごめん……もうしないから……」
その言葉に夜がこっちを向いた気がしたが、顔を背けたからわからない。余計なことを考えると涙が出そうだったから、夜に快楽を与えることだけに集中する。
買ってきた薄手のゴム手袋に手を通し、そこに潤滑剤を垂らす。そしてそのままゆっくり夜の後ろの窄まりを指で撫でた。
「い……嫌ぁ……!」
なにをされるのか感触で理解したのか夜は自由の利く足で俺の胸を本気で蹴る。ベッドから落とされまいと少し前屈みになったところで夜の足が顔面に命中した。体を蹴られるのと違い、顔は耳が近いからすごい音のように聞こえる気がする。
「夜、危ないよ。歯に当たったら夜も怪我するよ?」
夜の足が止まる。抵抗がなくなったので、夜の足を左手で掴んだ。
「本当に抵抗するときは、ここ」
そう言って俺の股間に夜の足をあてがう。そして、ここ、と説明しながら鳩尾と顎の順に足をあてがった。ちょうど顔の前に綺麗な足があったので、指の付け根から指を咥えて丹念に舐めた。
「もう……いや……」
か細い声が聞こえたので、足を戻して夜の方に上体を倒した。
「夜、言葉だけじゃダメだからね。さっきの順番が効きやすい……」
「灯……!」
その悲鳴のような声で夜の腹にボタボタと鼻血を垂らしていることを認識する。夜は血を極端に怖がる。
「ご、ごめん……ちょっとまってて……」
急いでベッドを降りてティッシュを掴み、夜にかけてしまった鼻血を拭き取る。拭いてる間も夜の腹に血を落としてしまい、慌てて自分の鼻をおさえる。
「ごめんね……夜……怖くないからね……さっき教えたところは血は出ないから思いっきりやってね……」
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