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幸せの絶頂
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私筒井優子は今、駅の噴水前で彼を待っている。これから彼とデートの予定だ。今日は金曜日の夜7時だ。花の金曜日ってやつね。時計を見ると夜の7時10分。彼、何しているんだろう? 仕事が遅れているのかな?
そう思ってたら、前の道を赤い車がこちらに向ってくる。おそらくあれだ。赤い車の運転席に彼の姿がある。
赤い車が私の近くに来た。
「こっち!」
私は手を挙げて赤い車の助手席に向った。
私は車に乗る。。
「待った?」
「10分遅刻よ」
「悪い、悪い、お客が変な言いがかりつけやがってさ」
「いい、いい、仕事が遅くなっただけだから」
彼翔太は都市銀行で働いている。普段は夜遅くまで働いているが、今日は私とデートするんで、早く仕事を切り上げて車で迎えに来てくれた。
車で道を走った。
「今日いい香水つけてんだな」
「いい匂いでしょ? これ高かったのよ」
「何喰う?」
「私焼肉食べたい」
「この間も焼肉だったろ?」
「いいじゃないの。私焼肉大好きなんだから」
「そうだな。俺も焼肉大好きだし」
「この間の店いこうよ」
「分かった。いこう」
翔太がハンドルを回して交差点を曲がった。
「ねえ仕事は最近どうなの?」
「オレもしかしたら課長代理に昇進するかもしれない」
「昇進ってことは、お給料上がるの?」
「もちろん」
「やったじゃん」
私と翔太とは結婚を前提に付き合っている。翔太は優しくて、話していて面白い。性格も柔らかいし、交際相手と」して申し分ない。プロポーズされた時、即答でОKした。むしろもっと早くプロポーズしてほしかったぐらいだ。女友達からも羨ましがられた。スマホで翔太の顔を見せた。新婚旅行はフランスに行く予定だ。私はこれまで外国といえばアメリカに大学の時にいっただけだ。だから一度是非ヨーロッパにいってみたかった。私の友達でフランスに新婚旅行にいったことがある子がいる。その子に新婚旅行はフランスにしたらいいと勧められた。写真も見せてくれたが、確かにきれいでいい国だった。
車が焼肉屋に着いた。
二人で店の中に入る。座敷に案内された。
「いらっしゃいませ」
女性店員がお水を持ってきてくれる。
「さあ」
私と翔太は店のメニューを見た。
私はカルビとタンが大好物だ。翔太はロース、上ロースが大好きだ。
正直に言って、私は焼肉だったら毎日食べれる。まあ高いからさすがにそれはできないが……。一度食べすぎて二人で2万円以上いったことがある。
「ちゃん、ちゃーん♬」
その時、彼のスマホが鳴り出した。
翔太がスマホを見る。
「……」
翔太がスマホに出ようとしない……私を気にしているのか?
「どうしたの? 電話に出たら?」
「あ、ああ……」
翔太が電話に出た。
「……もしもし、ああ、お疲れ」
「……」
一体誰と話しているんだろう?
翔太がチラチラこちらを見る。
「うん、うん……」
「……」
「じゃあ……」
プチッ。翔太が電話を切った。
「誰からなの?」
「……ああ、友達」
「男の友達?」
「……あ、ああ、そうだね……」
どうも翔太の様子がおかしい……。
(続)
そう思ってたら、前の道を赤い車がこちらに向ってくる。おそらくあれだ。赤い車の運転席に彼の姿がある。
赤い車が私の近くに来た。
「こっち!」
私は手を挙げて赤い車の助手席に向った。
私は車に乗る。。
「待った?」
「10分遅刻よ」
「悪い、悪い、お客が変な言いがかりつけやがってさ」
「いい、いい、仕事が遅くなっただけだから」
彼翔太は都市銀行で働いている。普段は夜遅くまで働いているが、今日は私とデートするんで、早く仕事を切り上げて車で迎えに来てくれた。
車で道を走った。
「今日いい香水つけてんだな」
「いい匂いでしょ? これ高かったのよ」
「何喰う?」
「私焼肉食べたい」
「この間も焼肉だったろ?」
「いいじゃないの。私焼肉大好きなんだから」
「そうだな。俺も焼肉大好きだし」
「この間の店いこうよ」
「分かった。いこう」
翔太がハンドルを回して交差点を曲がった。
「ねえ仕事は最近どうなの?」
「オレもしかしたら課長代理に昇進するかもしれない」
「昇進ってことは、お給料上がるの?」
「もちろん」
「やったじゃん」
私と翔太とは結婚を前提に付き合っている。翔太は優しくて、話していて面白い。性格も柔らかいし、交際相手と」して申し分ない。プロポーズされた時、即答でОKした。むしろもっと早くプロポーズしてほしかったぐらいだ。女友達からも羨ましがられた。スマホで翔太の顔を見せた。新婚旅行はフランスに行く予定だ。私はこれまで外国といえばアメリカに大学の時にいっただけだ。だから一度是非ヨーロッパにいってみたかった。私の友達でフランスに新婚旅行にいったことがある子がいる。その子に新婚旅行はフランスにしたらいいと勧められた。写真も見せてくれたが、確かにきれいでいい国だった。
車が焼肉屋に着いた。
二人で店の中に入る。座敷に案内された。
「いらっしゃいませ」
女性店員がお水を持ってきてくれる。
「さあ」
私と翔太は店のメニューを見た。
私はカルビとタンが大好物だ。翔太はロース、上ロースが大好きだ。
正直に言って、私は焼肉だったら毎日食べれる。まあ高いからさすがにそれはできないが……。一度食べすぎて二人で2万円以上いったことがある。
「ちゃん、ちゃーん♬」
その時、彼のスマホが鳴り出した。
翔太がスマホを見る。
「……」
翔太がスマホに出ようとしない……私を気にしているのか?
「どうしたの? 電話に出たら?」
「あ、ああ……」
翔太が電話に出た。
「……もしもし、ああ、お疲れ」
「……」
一体誰と話しているんだろう?
翔太がチラチラこちらを見る。
「うん、うん……」
「……」
「じゃあ……」
プチッ。翔太が電話を切った。
「誰からなの?」
「……ああ、友達」
「男の友達?」
「……あ、ああ、そうだね……」
どうも翔太の様子がおかしい……。
(続)
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