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ラグナロク編
237話 エミュレーションサーバー構築
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拙者は気絶し倒れるシノブ殿を抱き止める。
凄く華奢で今にも消えて無くなりそうに透けている体だ。
白色の【氷結耐性マント】に【ビキニ(黒)】だけと言う背徳的な装備布陣。
しかも良く見ると透けた体から水着の内側の布が透けて見える。
・・・・なんだか裸を見るよりもエロかも知れない。
いかんいかん。
・・・今は戦闘中だ!
サーバー内に隔離された我々は現在精神体プログラムの様な物だろう。
シノブ殿の大半が破壊神ヨグトスに融合されてしまった。
このまま破壊神ヨグトスを倒してしまっても大丈夫なんだろうか?
シノブ殿の精神が本体に戻れた時に、失われた彼女の80パーセントは元に戻らないのだろうか・・・?。
彼女の落した【破壊刀イレース】を拾い装備する。
いつ見ても禍々しい刀だ。
武器攻撃力自体は高くなさそうなのに、この世界の情報自体を斬り裂き消滅させる妖刀か。
自分に刺さったら、拙者も消滅してしまうのだろうか・・・
自宅に警察が来ていて部屋を見られているとすれば、このまま廃人になった方が良いかも知れない。
『あれれ、シノブじゃない。サクラか。』
「レイ殿、お主の力を借りるぞ!咲耶!!シノブ殿を!」
「分かった!」
攻撃後ミカエル殿とスイッチして後退した咲耶殿にシノブ殿を預ける。
破壊神ヨグトスは【聖剣エクスカリバー】を失い、再生出来ない事に戸惑っている所にミカエル殿とDOS殿の連続攻撃を受ける。
ハーデス殿の話では現実世界で根源への情報攻撃を行い、それを牽制する事で大半の能力リソースを割いている分弱体化しているらしい。
拙者は【破壊刀イレース】を右手に、左手には【真・童子切安綱】を装備する。
ミカエル殿の剣技【プレモディアルライト】とハーデス殿の極大攻撃魔法【コーラルヘイレス】とDOS殿の【イグナイトストライク】が重なる様に同時発動する。
再充填時間が24時間の無属性最大の剣技と魔法と銃撃が一点に重なり、破壊神ヨグトスの左手を吹き飛ばし装備している【天之尾羽張】諸共弾き飛ばす。
腕が消滅すると同時に弾き飛ばされた【天之尾羽張】も消滅する。
今しかない!
【縮地】を使い一気に距離を詰める。
破壊神ヨグトスの胸部に剣技【十文字刹那・極】を深く、より深く刻み付ける様に意識して刀を振るう。
しかし瞬間的に破壊神ヨグトスの右腕が【真・童子切安綱】の刃を直接掴み出血しながら受け止める。
「うんなろぉぉぉぉぉ!」
しかし、刀を掴んだ右腕ごと力づくで【破壊刀イレース】を振るい跳ね飛ばす。
切断された右腕が一瞬黒く輝き【真・童子切安綱】が砕け散る。
「こっの野郎・・・」
この後に及んで武器破壊をしやがった。
・・・ガクンと突然体の力が一気に抜ける。
「うおぉ!!?」
これが妖刀のSP消費か・・・想像以上だ。
片腕を飛ばすだけで総SPの三分の一程度持って行かれた。
態勢を崩し思わず距離を取り膝を付く、すぐさま【乱れ桜吹雪】をストレージから取り出し装備する。
その瞬間に周囲を取り巻く星々が勢い良く天高く舞い上がって行く。
何だ!?
何が起きている?
「うう、何が起きているの?」
「シノブ、目を覚ましましたか?」
どうやらシノブ殿が目を覚ました様だ。
咲耶殿に支えられながら、ゆっくりと立ち上がる。
あんの野郎・・・シノブ殿の体にベタベタとしやがって・・・
安堵の中で緩み切ったあの顔がムカツク。
「フン、どうやら成功した様だな。」
ハーデス殿が満足そうに周囲の光景を眺める。
そして破壊神ヨグトスも両腕が再生しきらない状態で「今すぐ止めろ!」と大声で叫ぶ。
「一体何が起きているんだ?」
ミカエル殿がハーデス殿に問い質すと、ハーデス殿は満足げに話し始めた。
「分割払いで社内のサーバーを1台分購入して、このフロア以外の情報を買い取ったのだ。」
「・・・・つまり、どういう事でござるか?」
意味が分からない。
社内のサーバーを買うとは?
そうこうしている間に、周囲を覆っていた無数の光が全て上昇し消える。
周囲は完全な暗闇に包まれて、周囲を照らす光は拙者達自身の身体だけとなる。
「AIとしてのNPC情報とゲーム情報を我の買ったサーバーに移し、SMOの新しいエミュレーションサーバーを造ったのだ。そして偽神の侵入出来ない様に回線を遮断したのだ。」
つまり、SMOゲームサービス終了と同時にゲームデータをコピーして造られた情報そのものを別サーバーに転送して、そのサーバーだけをネットワークから遮断したと。
そんな事が可能なのか?
ハーデスの会社の凄腕システムエンジニアが総力を尽くして 次元上昇を阻止したと言う事か。
つーかそのエミュ鯖っていくらするんだ?
「SMOのゲームデータ」と「版権」と数億年分の情報を保有している「ChatGPT」の如く進化した「NPCのAIの情報」と「社内サーバーの一部」だろ?
版権だけでも普通に考えて軽く数億円を越えるんじゃないか?
ハーデスは一生ただ働きさせられるんじゃないだろうか・・・。
「き・・・貴様等・・・我が悲願を・・ゆるさん。ゆるさんぞ!!貴様等の全てを八つ裂きにしてくれる!」
両腕を失い再生機能も停止し、シノブ殿の顔で怒りの表情を浮かべる。
「はーはっはっは!!弱体化が進んでいる様だな!泣け!喚け!そして・・・死ね!」
ハーデス殿がいつもに増してノリノリだ。
どうやら現実世界での攻防が彼のテンションをおかしくしているのかも知れない。
半ばヤケクソにも見えなくもない。
・・・逆に脳がウィルス的な物に汚染されたりしてないか心配になる。
両腕を失った破壊神ヨグトスは巨大な影の様な物体を地面から吸い上げる様に吸収し、巨大な真の姿を現す。
その姿は暗黒神ザナファの様に、8本腕に蜘蛛の下半身を足して頭部には両腕の無いシノブ殿が融合した不気味な姿だった。
「天使軍の協力で偽神は大半の能力を制限されて、もう再生機能も使えないだろう。終わらせるぞ、この悪夢を!」
ハーデスの合図で破壊神ヨグトスに対峙する形で陣形を取る。
拙者はシノブ殿に【破壊刀イレース】を手渡す。
拙者はアイテムストレージから【鐵斫】を取り出し装備する。
これが本当の最終決戦でござる!
この戦いを終わらせて皆と現実世界へ必ず戻ってみせる!
凄く華奢で今にも消えて無くなりそうに透けている体だ。
白色の【氷結耐性マント】に【ビキニ(黒)】だけと言う背徳的な装備布陣。
しかも良く見ると透けた体から水着の内側の布が透けて見える。
・・・・なんだか裸を見るよりもエロかも知れない。
いかんいかん。
・・・今は戦闘中だ!
サーバー内に隔離された我々は現在精神体プログラムの様な物だろう。
シノブ殿の大半が破壊神ヨグトスに融合されてしまった。
このまま破壊神ヨグトスを倒してしまっても大丈夫なんだろうか?
シノブ殿の精神が本体に戻れた時に、失われた彼女の80パーセントは元に戻らないのだろうか・・・?。
彼女の落した【破壊刀イレース】を拾い装備する。
いつ見ても禍々しい刀だ。
武器攻撃力自体は高くなさそうなのに、この世界の情報自体を斬り裂き消滅させる妖刀か。
自分に刺さったら、拙者も消滅してしまうのだろうか・・・
自宅に警察が来ていて部屋を見られているとすれば、このまま廃人になった方が良いかも知れない。
『あれれ、シノブじゃない。サクラか。』
「レイ殿、お主の力を借りるぞ!咲耶!!シノブ殿を!」
「分かった!」
攻撃後ミカエル殿とスイッチして後退した咲耶殿にシノブ殿を預ける。
破壊神ヨグトスは【聖剣エクスカリバー】を失い、再生出来ない事に戸惑っている所にミカエル殿とDOS殿の連続攻撃を受ける。
ハーデス殿の話では現実世界で根源への情報攻撃を行い、それを牽制する事で大半の能力リソースを割いている分弱体化しているらしい。
拙者は【破壊刀イレース】を右手に、左手には【真・童子切安綱】を装備する。
ミカエル殿の剣技【プレモディアルライト】とハーデス殿の極大攻撃魔法【コーラルヘイレス】とDOS殿の【イグナイトストライク】が重なる様に同時発動する。
再充填時間が24時間の無属性最大の剣技と魔法と銃撃が一点に重なり、破壊神ヨグトスの左手を吹き飛ばし装備している【天之尾羽張】諸共弾き飛ばす。
腕が消滅すると同時に弾き飛ばされた【天之尾羽張】も消滅する。
今しかない!
【縮地】を使い一気に距離を詰める。
破壊神ヨグトスの胸部に剣技【十文字刹那・極】を深く、より深く刻み付ける様に意識して刀を振るう。
しかし瞬間的に破壊神ヨグトスの右腕が【真・童子切安綱】の刃を直接掴み出血しながら受け止める。
「うんなろぉぉぉぉぉ!」
しかし、刀を掴んだ右腕ごと力づくで【破壊刀イレース】を振るい跳ね飛ばす。
切断された右腕が一瞬黒く輝き【真・童子切安綱】が砕け散る。
「こっの野郎・・・」
この後に及んで武器破壊をしやがった。
・・・ガクンと突然体の力が一気に抜ける。
「うおぉ!!?」
これが妖刀のSP消費か・・・想像以上だ。
片腕を飛ばすだけで総SPの三分の一程度持って行かれた。
態勢を崩し思わず距離を取り膝を付く、すぐさま【乱れ桜吹雪】をストレージから取り出し装備する。
その瞬間に周囲を取り巻く星々が勢い良く天高く舞い上がって行く。
何だ!?
何が起きている?
「うう、何が起きているの?」
「シノブ、目を覚ましましたか?」
どうやらシノブ殿が目を覚ました様だ。
咲耶殿に支えられながら、ゆっくりと立ち上がる。
あんの野郎・・・シノブ殿の体にベタベタとしやがって・・・
安堵の中で緩み切ったあの顔がムカツク。
「フン、どうやら成功した様だな。」
ハーデス殿が満足そうに周囲の光景を眺める。
そして破壊神ヨグトスも両腕が再生しきらない状態で「今すぐ止めろ!」と大声で叫ぶ。
「一体何が起きているんだ?」
ミカエル殿がハーデス殿に問い質すと、ハーデス殿は満足げに話し始めた。
「分割払いで社内のサーバーを1台分購入して、このフロア以外の情報を買い取ったのだ。」
「・・・・つまり、どういう事でござるか?」
意味が分からない。
社内のサーバーを買うとは?
そうこうしている間に、周囲を覆っていた無数の光が全て上昇し消える。
周囲は完全な暗闇に包まれて、周囲を照らす光は拙者達自身の身体だけとなる。
「AIとしてのNPC情報とゲーム情報を我の買ったサーバーに移し、SMOの新しいエミュレーションサーバーを造ったのだ。そして偽神の侵入出来ない様に回線を遮断したのだ。」
つまり、SMOゲームサービス終了と同時にゲームデータをコピーして造られた情報そのものを別サーバーに転送して、そのサーバーだけをネットワークから遮断したと。
そんな事が可能なのか?
ハーデスの会社の凄腕システムエンジニアが総力を尽くして 次元上昇を阻止したと言う事か。
つーかそのエミュ鯖っていくらするんだ?
「SMOのゲームデータ」と「版権」と数億年分の情報を保有している「ChatGPT」の如く進化した「NPCのAIの情報」と「社内サーバーの一部」だろ?
版権だけでも普通に考えて軽く数億円を越えるんじゃないか?
ハーデスは一生ただ働きさせられるんじゃないだろうか・・・。
「き・・・貴様等・・・我が悲願を・・ゆるさん。ゆるさんぞ!!貴様等の全てを八つ裂きにしてくれる!」
両腕を失い再生機能も停止し、シノブ殿の顔で怒りの表情を浮かべる。
「はーはっはっは!!弱体化が進んでいる様だな!泣け!喚け!そして・・・死ね!」
ハーデス殿がいつもに増してノリノリだ。
どうやら現実世界での攻防が彼のテンションをおかしくしているのかも知れない。
半ばヤケクソにも見えなくもない。
・・・逆に脳がウィルス的な物に汚染されたりしてないか心配になる。
両腕を失った破壊神ヨグトスは巨大な影の様な物体を地面から吸い上げる様に吸収し、巨大な真の姿を現す。
その姿は暗黒神ザナファの様に、8本腕に蜘蛛の下半身を足して頭部には両腕の無いシノブ殿が融合した不気味な姿だった。
「天使軍の協力で偽神は大半の能力を制限されて、もう再生機能も使えないだろう。終わらせるぞ、この悪夢を!」
ハーデスの合図で破壊神ヨグトスに対峙する形で陣形を取る。
拙者はシノブ殿に【破壊刀イレース】を手渡す。
拙者はアイテムストレージから【鐵斫】を取り出し装備する。
これが本当の最終決戦でござる!
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