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2年D組
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「千葉さん」
今まさに妄想していた想い人から唐突に声をかけられて、あたしはビクッと跳ねてしまう。
「次の国語のプリント一枚多く取っちゃったから、あげる。まだ持ってきてないだろ?」
慎一くんがプリントをあたしの机に置いた。
「あ、あ、あ、ありがと!」
いきなりのことで動揺してどもる。
慎一くんは全く気にした様子もなく、もう授業が始まるというのに、飴玉を一つ開けて口に入れていた。可愛い。
あたしは幸運にも慎一くんの隣の席を手に入れたスーパーラッキーガールなのだが、愚かなことに最近まで慎一くんのことをその他の男子と同じ括りで見ており、そこまで注目していなかった。
別の男子に好意を寄せていたからだ。
だけど、あたしは目を覚ました。
慎一くんの優しさで出来た飴玉をもらってから。
今までは男子は皆冷たいものだと思っていた。皆一様に冷たいから、あとは顔の良し悪しで好いた惚れたと恋愛ごっこをしていたのだ。
でも、慎一くんは温かかった。
女を手玉に取るため、または性欲処理のために、女子に優しくする男子は稀にいる。
しかし、慎一くんはそうではない。表裏のない、素の部分で優しいのだ。
美人にもデブスにも優しく、女にも男にも優しい。
あんなに優しくされたら、そりゃ惚れるよ。あたしでなくても、惚れると思う。
その証拠に慎一くんに想いを寄せている女子は数えきれない程いる。
国語の授業が始まる。
だというのに、授業は全く頭に入って来ず、あたしはひたすら隣の慎一くんを観察していた。
一つでも多く、慎一くんのことが知りたいからだ。
手に持ったペンと机上のノートは、慎一くんに関する情報をメモするための物であり、板書を写すための物ではない。
慎一くんはのんびり屋さんなので、授業が始まって5分してからようやく筆箱を出す。
黒い箱のような直方体の筆箱。
小学生低学年くらいの子が使うようなやつである。
可愛いぃぃぃぃいい❤︎
なんであの筆箱なんだろ?!
感性が子供なのかな?
物持ちがとってもいいのかな?
とにかく良い具合にダサくて可愛い!
慎一くんはおもむろ筆箱のフタをカパっと開ける。
中に入っていたのは、ペンと消しゴムなどではない。
それはぎっしり詰まった小包装の飴玉だった。
飴飴飴飴飴!
圧倒的アメ!
鉛筆を刺すところにスティック状の飴が刺さっている。
慎一くんはそこから飴を一つ取り出すと、授業中なのに堂々と開けて口に入れる。可愛い。
あんなに飴入れて、ペンとか出しにくくないのかな?
あたしが疑問に思っていると、慎一くんはなんとポケットからシャープペンを取り出した。
筆箱意味ない!
謎! 謎可愛い!
あの筆箱は飴専用なの?! 飴専用機なの?!
もはや筆箱ではなく、飴箱である。
あたしが新情報を逃さないように慎一くんをガン見していると、慎一くんがそれに気付く。
ヤバっ!
見てるのバレた!
冷や汗がダラダラ流れる。
キモいと思われたら、あたしはもう生きていけない。
慎一くんは何を勘違いしたのか、筆箱もとい飴箱から飴を一つ取り出すと私の筆箱に入れた。
そしてあたしの耳に顔を寄せて小声で、
「今月の新作フレーバー」
と囁き、ドヤ顔をする。
可愛い! 飴マニア可愛い!
そして、何故飴取引は筆箱上で行われるのか!
謎のこだわり! 謎可愛い!
慎一くんの顔が近くに来たことにドキドキと上がった心拍数を、胸に手を当て押さえていると、ふと冷たい視線を感じた。
バッと斜め後ろを見ると、桃山が恐ろしい形相でこちらを睨んでいた。あの穏やかな桃山がである。
怖っ。ぇ、怖っ!
想像して欲しい。いつも優しくてニコニコしてる人が、自分を殺意の込もった目で睨んでいるのである。
恐怖でガタガタ震えていると、いつの間にか授業は進んでいて、隣の慎一くんが先生に指名された。
「はい。じゃあここの問題は、須田くん。答えてくれる?」
慎一くんははっきり言って頭の良い方ではない。
指定された問題も分からなかったのか、あたふた慌てている。可愛い。
すると、桃山がガタッと立ち上がった。
「先生! この問題は慎ちゃんが答える程のものでもありません。私で十分です。私が答えます」
あんたは魔王の側近か!
いくら慎一くんを守るためでも、そんな言い分さすがに――
「そう? じゃあ桃山さんお願いできるかしら?」
通るんかいっ!
前から思ってたけど、この学校の先生はどこかおかしいと思う!
授業終了のチャイムが鳴る。
「あら。もうそんな時間? じゃあ日直! 今日のプリントとノート集めて、職員室まで持ってきて」
あれ? 今日の日直って確か慎一くんだったはず。
すると、また桃山がガタッと立ち上がる。
「先生! 日直の慎ちゃんは、昨日前屈みで歩き過ぎて腰を痛めてます! 代わりに私が運びます」
「ぉぉおおい! いらん情報吹聴すんな!」
慎一くんも立ち上がる。
「ふふふ。可愛い」
「上も下も元気いっぱいなんだね」
「はぁはぁ」
クラスが騒がしくなる。
というか、昨日生徒会で何があったんだ。あたしも気になる。
そして、授業終了後の休み時間。
慎一くんがトイレに行ったのを見計らって、桃山があたしの机に来て、一言。
「慎ちゃんに手ぇ出したら、殺す」
すたすたすた
あたしの返事も聞かずに去っていく桃山。
こっわ。あれは人を殺ってる目だ。
完全にイッちゃってる。
天使のように可愛い慎一くんと、それを異常な献身で守る桃山。
やっぱり、この生徒会はいろんな意味でヤバい。
今まさに妄想していた想い人から唐突に声をかけられて、あたしはビクッと跳ねてしまう。
「次の国語のプリント一枚多く取っちゃったから、あげる。まだ持ってきてないだろ?」
慎一くんがプリントをあたしの机に置いた。
「あ、あ、あ、ありがと!」
いきなりのことで動揺してどもる。
慎一くんは全く気にした様子もなく、もう授業が始まるというのに、飴玉を一つ開けて口に入れていた。可愛い。
あたしは幸運にも慎一くんの隣の席を手に入れたスーパーラッキーガールなのだが、愚かなことに最近まで慎一くんのことをその他の男子と同じ括りで見ており、そこまで注目していなかった。
別の男子に好意を寄せていたからだ。
だけど、あたしは目を覚ました。
慎一くんの優しさで出来た飴玉をもらってから。
今までは男子は皆冷たいものだと思っていた。皆一様に冷たいから、あとは顔の良し悪しで好いた惚れたと恋愛ごっこをしていたのだ。
でも、慎一くんは温かかった。
女を手玉に取るため、または性欲処理のために、女子に優しくする男子は稀にいる。
しかし、慎一くんはそうではない。表裏のない、素の部分で優しいのだ。
美人にもデブスにも優しく、女にも男にも優しい。
あんなに優しくされたら、そりゃ惚れるよ。あたしでなくても、惚れると思う。
その証拠に慎一くんに想いを寄せている女子は数えきれない程いる。
国語の授業が始まる。
だというのに、授業は全く頭に入って来ず、あたしはひたすら隣の慎一くんを観察していた。
一つでも多く、慎一くんのことが知りたいからだ。
手に持ったペンと机上のノートは、慎一くんに関する情報をメモするための物であり、板書を写すための物ではない。
慎一くんはのんびり屋さんなので、授業が始まって5分してからようやく筆箱を出す。
黒い箱のような直方体の筆箱。
小学生低学年くらいの子が使うようなやつである。
可愛いぃぃぃぃいい❤︎
なんであの筆箱なんだろ?!
感性が子供なのかな?
物持ちがとってもいいのかな?
とにかく良い具合にダサくて可愛い!
慎一くんはおもむろ筆箱のフタをカパっと開ける。
中に入っていたのは、ペンと消しゴムなどではない。
それはぎっしり詰まった小包装の飴玉だった。
飴飴飴飴飴!
圧倒的アメ!
鉛筆を刺すところにスティック状の飴が刺さっている。
慎一くんはそこから飴を一つ取り出すと、授業中なのに堂々と開けて口に入れる。可愛い。
あんなに飴入れて、ペンとか出しにくくないのかな?
あたしが疑問に思っていると、慎一くんはなんとポケットからシャープペンを取り出した。
筆箱意味ない!
謎! 謎可愛い!
あの筆箱は飴専用なの?! 飴専用機なの?!
もはや筆箱ではなく、飴箱である。
あたしが新情報を逃さないように慎一くんをガン見していると、慎一くんがそれに気付く。
ヤバっ!
見てるのバレた!
冷や汗がダラダラ流れる。
キモいと思われたら、あたしはもう生きていけない。
慎一くんは何を勘違いしたのか、筆箱もとい飴箱から飴を一つ取り出すと私の筆箱に入れた。
そしてあたしの耳に顔を寄せて小声で、
「今月の新作フレーバー」
と囁き、ドヤ顔をする。
可愛い! 飴マニア可愛い!
そして、何故飴取引は筆箱上で行われるのか!
謎のこだわり! 謎可愛い!
慎一くんの顔が近くに来たことにドキドキと上がった心拍数を、胸に手を当て押さえていると、ふと冷たい視線を感じた。
バッと斜め後ろを見ると、桃山が恐ろしい形相でこちらを睨んでいた。あの穏やかな桃山がである。
怖っ。ぇ、怖っ!
想像して欲しい。いつも優しくてニコニコしてる人が、自分を殺意の込もった目で睨んでいるのである。
恐怖でガタガタ震えていると、いつの間にか授業は進んでいて、隣の慎一くんが先生に指名された。
「はい。じゃあここの問題は、須田くん。答えてくれる?」
慎一くんははっきり言って頭の良い方ではない。
指定された問題も分からなかったのか、あたふた慌てている。可愛い。
すると、桃山がガタッと立ち上がった。
「先生! この問題は慎ちゃんが答える程のものでもありません。私で十分です。私が答えます」
あんたは魔王の側近か!
いくら慎一くんを守るためでも、そんな言い分さすがに――
「そう? じゃあ桃山さんお願いできるかしら?」
通るんかいっ!
前から思ってたけど、この学校の先生はどこかおかしいと思う!
授業終了のチャイムが鳴る。
「あら。もうそんな時間? じゃあ日直! 今日のプリントとノート集めて、職員室まで持ってきて」
あれ? 今日の日直って確か慎一くんだったはず。
すると、また桃山がガタッと立ち上がる。
「先生! 日直の慎ちゃんは、昨日前屈みで歩き過ぎて腰を痛めてます! 代わりに私が運びます」
「ぉぉおおい! いらん情報吹聴すんな!」
慎一くんも立ち上がる。
「ふふふ。可愛い」
「上も下も元気いっぱいなんだね」
「はぁはぁ」
クラスが騒がしくなる。
というか、昨日生徒会で何があったんだ。あたしも気になる。
そして、授業終了後の休み時間。
慎一くんがトイレに行ったのを見計らって、桃山があたしの机に来て、一言。
「慎ちゃんに手ぇ出したら、殺す」
すたすたすた
あたしの返事も聞かずに去っていく桃山。
こっわ。あれは人を殺ってる目だ。
完全にイッちゃってる。
天使のように可愛い慎一くんと、それを異常な献身で守る桃山。
やっぱり、この生徒会はいろんな意味でヤバい。
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