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14章:蜜月の夜
1話:ばれた……
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ファウストとの密かな旅行を翌日に控えた平日、ランバートは普通に仕事をしている。ただ、普通だと思っているのはランバートばかりだったようだ。
「なんかさ、ランバート最近色気が出たよね」
「え?」
夜、ランバートはいつもの仲間達に拉致られた。旅の準備は終わっているから構わないのだが、不用意につつかれると未だにボロが出る。
「色気?」
「恋人出来たんじゃないの?」
「え?」
ニヤリとレイバンが笑い、ハリーまでもが下世話だ。ゼロスとボリスも今日は止める気がないらしい。ニヤリと同じ笑みを浮かべる。
「アシュレー様と噂になっていたが、本気か?」
「アシュレー様には遊ばれてただけだ」
「朝帰り疑惑あったよね? あれって」
「朝までチェスやらされたんだ。勝てなかった」
「あぁ」
朝までやって勝てないなんて、本当に初めてだった。悔しくてたまらないが、学ぶ事は多かっただろう。
「でも、ランバート本当に綺麗になったよ。恋人出来たんじゃないの?」
「あぁ、いや」
「出来たんだ!」
ボリスはウズウズという様子で話を待っている。でも、言っていいものか困る。だって、相手が相手だ。
べつに隠さなくてもいいと言われた。でもやっぱり、なんとなく言いだしづらい。
「お前、明日から二日間休み取っただろ。旅行か?」
「あっ、いや!」
ゼロスの突っ込みが今日は鋭い。隠せずにあたふたすると、右からレイバンが、左からハリーがガッシと肩を組んだ。
「水くさいじゃないの~、ランバートさん」
「そうだよぉ。俺たちに隠し事なんてしたら、いーけないんだー」
「観念しちゃいなよ、ランバート」
ニヤニヤしている三人にもう一杯一杯になって困っていると、不意に背後から影が差した。
「お前、ここにいたのか」
「ファウスト様!」
途端に全員の表情が締まる。ただ一人、ランバートを除いては。
「悪い、邪魔をする」
「構いませんが、珍しいですね」
「少しな。ランバート、明日迎えに行く。寝とけよ」
「……はい」
それだけを伝え、柔らかく頭を撫でられる。それだけで多少心臓が煩い。柔らかな微笑みを見上げ、出ていった人の背を追ってしまう。視線だけが、そうしている。
「ねぇ、あれって……」
「ランバート?」
顔が熱いのをごまかせない。早く慣れなければと思うのだが、どうにもできない。多分仕事モードなら平気だ。何より誓約書を書かせた。大事な事は最初のうちに、そう思って。
「大物釣ったな、ランバート」
ゼロスが笑い、肩をこつく。これにもランバートは恥ずかしい。薄暗いラウンジの中、それでも顔が赤いだろう。
「うわぁ、ランバート真っ赤。良かったね、おめでとう」
「有り難う」
祝福は素直に受け取る。単純に、彼らに祝ってもらえるのは嬉しい。あまり隠し事をしたくないからいつか言わなければと思っていた。そのきっかけがなかったから、これで良かったのかもしれない。
「なるほど、ランバートのこの色気も頷けるか」
「あれってさ、軽く牽制だよね?」
間違いなく牽制だと思う。これも最近分かった事だ。
ファウストは自分で言った通り独占欲が強いのだろう。体が動くようになって直ぐに、ランバートはファウストの部屋の鍵をもらった。首から掛けるタイプの鍵は金の繊細なものだった。
これがあれば、事前連絡がなくてもファウストの部屋に行けるそうだ。ラウルもシウスの部屋の鍵を持っているらしい。まぁ、ランバートもラウルも顔を覚えられていてフリーパス状態なのだが。
『つけておけ』と言われているので制服の中につけている。それが多少不満な様子だ。後でウェインが教えてくれたが、これを持っているのは団長の恋人だけだからとのこと。手を出すなって、無言の牽制なのに服の中に入れたから不満だったのだ。
「明日から旅行?」
「うん」
「それで最近、大将にトレーニングつけてもらってたのか」
「……うん」
約束は守る。だから抱かれてはいない。だが、触れる指の遊びやキスがもう、エロい。何も言わなくても「欲しい」というのが伝わる。
「抱き潰されないようにな、ランバート」
「怖い事言うな。本当にそこが心配なんだぞ」
ガックリと肩を落としたランバートに、友人達はニヤニヤと笑いながらも祝福をくれた。
◆◇◆
ラウンジを出たその足で、ランバートはファウストを訪ねた。なんとなくこれが日課のようになった。寝る前に顔を見たいのだ。
部屋を訪ねると、ファウストは寝間着に着替えたところだった。脇には簡単な旅装がある。
「どうした?」
「いえ、顔を見に」
本当にそれ以外の理由がない。なんとなく寝る前にはそうしたくなる。
柔らかな笑みを浮かべた人がそっと近づいてくる。頬に手を添え、少し屈むようにキスをする。触れる唇の柔らかな感触に、ブルッと芯が痺れた。
「ここで寝るか?」
「旅行までは抱かないって約束ですよ」
「自分の部屋で寝ろ」
「自信ないんですね」
パッと手を離して少し離れたファウストに、ランバートは可笑しくて笑った。
ファウストは意外と律儀に約束を守る。だからこそ、最初に約束させた。
まず、公私の混同をしない。仕事は仕事できっちりやる。危険な任務から外すなんて事を故意にしないこと。
友人付き合いの邪魔もしないこと。恋人ができたからと言ってそこをおろそかにするつもりはない。そこはそこ、ここはここだ。
この二点において、ランバートは譲らなかった。ファウストは渋ったが、「守らなかったら退団届出します」と言うと慌てて受け入れた。脅しだが、仕方がない。
ファウストがその辺の判断に苦慮するなら、そこはランバートがコントロールしなければ。恋人だからって仕事で特別扱いはしてもらいたくない。むしろこの人に並べるくらい力をつけたい、そう思う。
「ランバート」
「え? はい」
「お前こそ、旅行の時の約束覚えてるか?」
「え?」
何かあっただろうか。思っていると、途端に黒い瞳がふて腐れたようにすがめられる。側に来たファウストは噛みつくように首筋に触れた。
「ちょ!」
「襟で見えないだろ」
「それでも止めてください! 風呂の時とか恥ずかしいじゃないですか」
「風呂か……むしろ毎日つけておくか」
「どんな嫌がらせですか!」
男だらけで風呂に入って、一人キスマークとか恥ずかしすぎる。虐めだ。
でも、この人はやっぱり機嫌が悪い。何事だ。
「旅行の時は上司と部下じゃないからな」
「……あ」
そうだ、約束があったのだ。
ランバートが旅行までは手を出すなと約束させたのに対し、ファウストは旅行の時は恋人らしく名前で呼ぶことを要求した。勿論話し方も。これには未だに照れる。もう少し自然にできないといけないだろうが、突然は難しい。
「思いだしたか?」
「思いだした」
「楽しみにしてる」
なんて、意地悪に耳元に吹き込むように言ったファウストに、ランバートは「おやすみ」を言う。そして、本気で明日がどのようになるか、期待七割、不安三割で眠りについた。
「なんかさ、ランバート最近色気が出たよね」
「え?」
夜、ランバートはいつもの仲間達に拉致られた。旅の準備は終わっているから構わないのだが、不用意につつかれると未だにボロが出る。
「色気?」
「恋人出来たんじゃないの?」
「え?」
ニヤリとレイバンが笑い、ハリーまでもが下世話だ。ゼロスとボリスも今日は止める気がないらしい。ニヤリと同じ笑みを浮かべる。
「アシュレー様と噂になっていたが、本気か?」
「アシュレー様には遊ばれてただけだ」
「朝帰り疑惑あったよね? あれって」
「朝までチェスやらされたんだ。勝てなかった」
「あぁ」
朝までやって勝てないなんて、本当に初めてだった。悔しくてたまらないが、学ぶ事は多かっただろう。
「でも、ランバート本当に綺麗になったよ。恋人出来たんじゃないの?」
「あぁ、いや」
「出来たんだ!」
ボリスはウズウズという様子で話を待っている。でも、言っていいものか困る。だって、相手が相手だ。
べつに隠さなくてもいいと言われた。でもやっぱり、なんとなく言いだしづらい。
「お前、明日から二日間休み取っただろ。旅行か?」
「あっ、いや!」
ゼロスの突っ込みが今日は鋭い。隠せずにあたふたすると、右からレイバンが、左からハリーがガッシと肩を組んだ。
「水くさいじゃないの~、ランバートさん」
「そうだよぉ。俺たちに隠し事なんてしたら、いーけないんだー」
「観念しちゃいなよ、ランバート」
ニヤニヤしている三人にもう一杯一杯になって困っていると、不意に背後から影が差した。
「お前、ここにいたのか」
「ファウスト様!」
途端に全員の表情が締まる。ただ一人、ランバートを除いては。
「悪い、邪魔をする」
「構いませんが、珍しいですね」
「少しな。ランバート、明日迎えに行く。寝とけよ」
「……はい」
それだけを伝え、柔らかく頭を撫でられる。それだけで多少心臓が煩い。柔らかな微笑みを見上げ、出ていった人の背を追ってしまう。視線だけが、そうしている。
「ねぇ、あれって……」
「ランバート?」
顔が熱いのをごまかせない。早く慣れなければと思うのだが、どうにもできない。多分仕事モードなら平気だ。何より誓約書を書かせた。大事な事は最初のうちに、そう思って。
「大物釣ったな、ランバート」
ゼロスが笑い、肩をこつく。これにもランバートは恥ずかしい。薄暗いラウンジの中、それでも顔が赤いだろう。
「うわぁ、ランバート真っ赤。良かったね、おめでとう」
「有り難う」
祝福は素直に受け取る。単純に、彼らに祝ってもらえるのは嬉しい。あまり隠し事をしたくないからいつか言わなければと思っていた。そのきっかけがなかったから、これで良かったのかもしれない。
「なるほど、ランバートのこの色気も頷けるか」
「あれってさ、軽く牽制だよね?」
間違いなく牽制だと思う。これも最近分かった事だ。
ファウストは自分で言った通り独占欲が強いのだろう。体が動くようになって直ぐに、ランバートはファウストの部屋の鍵をもらった。首から掛けるタイプの鍵は金の繊細なものだった。
これがあれば、事前連絡がなくてもファウストの部屋に行けるそうだ。ラウルもシウスの部屋の鍵を持っているらしい。まぁ、ランバートもラウルも顔を覚えられていてフリーパス状態なのだが。
『つけておけ』と言われているので制服の中につけている。それが多少不満な様子だ。後でウェインが教えてくれたが、これを持っているのは団長の恋人だけだからとのこと。手を出すなって、無言の牽制なのに服の中に入れたから不満だったのだ。
「明日から旅行?」
「うん」
「それで最近、大将にトレーニングつけてもらってたのか」
「……うん」
約束は守る。だから抱かれてはいない。だが、触れる指の遊びやキスがもう、エロい。何も言わなくても「欲しい」というのが伝わる。
「抱き潰されないようにな、ランバート」
「怖い事言うな。本当にそこが心配なんだぞ」
ガックリと肩を落としたランバートに、友人達はニヤニヤと笑いながらも祝福をくれた。
◆◇◆
ラウンジを出たその足で、ランバートはファウストを訪ねた。なんとなくこれが日課のようになった。寝る前に顔を見たいのだ。
部屋を訪ねると、ファウストは寝間着に着替えたところだった。脇には簡単な旅装がある。
「どうした?」
「いえ、顔を見に」
本当にそれ以外の理由がない。なんとなく寝る前にはそうしたくなる。
柔らかな笑みを浮かべた人がそっと近づいてくる。頬に手を添え、少し屈むようにキスをする。触れる唇の柔らかな感触に、ブルッと芯が痺れた。
「ここで寝るか?」
「旅行までは抱かないって約束ですよ」
「自分の部屋で寝ろ」
「自信ないんですね」
パッと手を離して少し離れたファウストに、ランバートは可笑しくて笑った。
ファウストは意外と律儀に約束を守る。だからこそ、最初に約束させた。
まず、公私の混同をしない。仕事は仕事できっちりやる。危険な任務から外すなんて事を故意にしないこと。
友人付き合いの邪魔もしないこと。恋人ができたからと言ってそこをおろそかにするつもりはない。そこはそこ、ここはここだ。
この二点において、ランバートは譲らなかった。ファウストは渋ったが、「守らなかったら退団届出します」と言うと慌てて受け入れた。脅しだが、仕方がない。
ファウストがその辺の判断に苦慮するなら、そこはランバートがコントロールしなければ。恋人だからって仕事で特別扱いはしてもらいたくない。むしろこの人に並べるくらい力をつけたい、そう思う。
「ランバート」
「え? はい」
「お前こそ、旅行の時の約束覚えてるか?」
「え?」
何かあっただろうか。思っていると、途端に黒い瞳がふて腐れたようにすがめられる。側に来たファウストは噛みつくように首筋に触れた。
「ちょ!」
「襟で見えないだろ」
「それでも止めてください! 風呂の時とか恥ずかしいじゃないですか」
「風呂か……むしろ毎日つけておくか」
「どんな嫌がらせですか!」
男だらけで風呂に入って、一人キスマークとか恥ずかしすぎる。虐めだ。
でも、この人はやっぱり機嫌が悪い。何事だ。
「旅行の時は上司と部下じゃないからな」
「……あ」
そうだ、約束があったのだ。
ランバートが旅行までは手を出すなと約束させたのに対し、ファウストは旅行の時は恋人らしく名前で呼ぶことを要求した。勿論話し方も。これには未だに照れる。もう少し自然にできないといけないだろうが、突然は難しい。
「思いだしたか?」
「思いだした」
「楽しみにしてる」
なんて、意地悪に耳元に吹き込むように言ったファウストに、ランバートは「おやすみ」を言う。そして、本気で明日がどのようになるか、期待七割、不安三割で眠りについた。
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