135 / 167
11章:お忍び散歩
4話:幼馴染み
しおりを挟む
翌日、ランバートはクラウルに呼び出された。執務室を訪ねると、クラウルはとても弱い笑みを浮かべて迎えてくれた。
「座ってくれ」
促され、従う。対面に座ったクラウルはとても静かな様子で息を吐き、次には頭を下げた。
「クラウル様!」
「ランバート、頼む。ルシオ・フェルナンデスに関する情報はなんでもいい。あったら、俺だけに教えてくれ」
「クラウル様だけに?」
ランバートは気になっていた。昨日のクラウルとカーライルの様子の違いは、異常とも言えた。何を意味しているのか分からない。だが、深く聞くことははばかられるように思えて聞かなかった。そこに関係しているのだろうか。
「ファウスト様や、シウス様には秘密ですか?」
「あぁ」
「……お知り合い、ですか?」
問うと、ほんの僅か眉が動く。ただそれだけだが、普段のポーカーフェイスを考えると十分な反応に見えた。
「幼馴染みだ」
「え?」
「ルシオ・フェルナンデスは、俺とカールの幼馴染みだ」
切実な表情と沈む声音。それだけで、胸の苦しさが分かる。ランバートには理解が追いつかなかった。幼少期からの幼馴染みならば、なぜ今敵対してしまったのか。
「分からないという顔だな」
「はい」
「お前には話してもいいだろう。秘密を漏らす奴じゃないからな」
そう言うと、クラウルは一つ息を吐き出して話し始めた。
「俺の父と、ルシオの父、そして先王陛下は仲が良かった。先王陛下の近衛を務めていたのが父で、側近をしていたのがルシオの父だ。その縁で、俺とルシオは城の中に友人のないカールの友人として知り合ったんだ」
語るクラウルの表情は柔らかなものだ。これほどに穏やかな表情をするこの人はあまり見た事がない。いつも引き締まった、厳しい顔をしているから。
「カールはあのままの奴で、俺は少し生真面目で、ルシオは悪戯が好きで。バラバラなのに心地よい関係で、親友だと言えた。それはその後、カールが即位する少し前までずっと変わらないままでいられた。俺が騎士団に入団し、ルシオが父親の仕事を少しずつ手伝い始めてからもだ」
「とても長い、強い絆ですね」
遠慮がちに問う。そんなにも長く共にあれる関係は強固なものに思える。手を取り合い、立場が変わっても心は変わる事なくいられる。なんて素敵で、美しいものなのだろう。
だが、同時に今を思えないランバートでもない。それほどに強かった人達が、今は対立しているその意味を。
「カールが即位するにあたり、兄王子のセシル親王の事が議論となった。親王は幼少期から体が弱く、政治には無関心な方だった。だから先王と当人達を交えた話し合いで、親王は環境のよい保養地で趣味の絵画を楽しまれる事となったんだが、それに反対する者も多かった」
「カール陛下の考えに反発する旧臣が多かったのですね?」
クラウルは静かに頷き、肯定した。その表情の苦々しく暗い様子は、心配になるほどだった。
「カールは国民寄りの理念を持っていた。これに同調したのは四大貴族家とその周囲の貴族だったが、これまでの路線を行きたい者は反発し、セシル親王を王に添えようとした。その中心にいたのが、ルシオの父だった」
決定的にすれ違った、その瞬間なのだろう。カーライルの気持ちも、クラウルの気持ちも、そしておそらくルシオの気持ちも無視して事が進んだのだと推測できる。
「そして戴冠式の日、ルシオの父はカールの暗殺を計画した。これに、当時の騎士団上層部も加担していた」
「騎士団まで!」
「あぁ。当時の騎士団上層部は騎士とは名ばかりの腐った者達の温床だった。戦うのはいつも下の者ばかり。戦で犠牲になるのもそうした者達だ。だからこそ、実力主義のカールが即位したら自分たちの立場が危うくなる事を知っていた。そんな奴らが加担したんだ」
ファウストもそんな辛い下積みをしていたのかと思うと、気の毒だ。もしかしたら団長として頑固なまでに己を律するのは、こうした時代があったからなのかもしれない。
「事件はとある情報から漏れて防がれ、首謀者も実行犯も拘束され、処刑された。この中で一番重い処罰を与えられたのが、首謀者であったルシオの父だった。首謀、共謀、実行犯の全ては処刑されたが、その家族にまでカールは罪を負わせなかった。だが、ルシオだけは違った。爵位は剥奪され、家は潰された」
「どうして、そんな事を……」
「ルシオ自身の関与まで疑われたからだ」
父親の仕事を手伝っていた立場上、知らないでは許されなかったのかもしれない。それでも、カーライルの苦悩はどれほどだったのか。随分辛い思いだったのではないだろうか。
「これでも、ギリギリだったんだ。あいつを処刑しろとまで言われていたんだ。命を奪わない方法はこれしかなくて、カールも随分辛そうだった」
「でもこれでは、二度と会うこともかなわなくなったのでは」
「あぁ、そうだ。ほぼ無一文で放り出され、ルシオの母親は死んだ。ルシオは姿を消し、一年ほどしてテロリストとなって前に立った。優しい奴が苦しんで、俺達を恨んだんだろう」
フッと、クラウルは息を吐く。その次には、怖いくらいの強い瞳をランバートに向けた。
「ルシオを死なせない。これが、カールの願いだ」
「テロリストを見逃すということですか?」
「……俺が可能なら、やる」
「罪だとしても?」
「友を捨てられない」
真剣なんだろう。ランバートも、悩んだ。
友を思う気持ちは分かる。その友を殺されて怒り狂い、殺人鬼となったランバートには痛いくらいに分かるのだ。どんな形でもいい、生きていてくれと切に願う心は。
「俺は情報をクラウル様に報告するだけです。そこから先は関知しません。それで、いいですか?」
「すまない」
項垂れるクラウルに首を横に振り、ランバートは立ち上がる。何か声をかけるべきかもしれない。だが、今更中途半端な事を言うのも考えてしまう。クラウル自身、わかりきっている事なのだろうから。
暗府執務室を出て、自室へと戻る。そして願う。どうかカーライルもクラウルも罪に問われるような事がないように。彼らの願いが叶うようにと。
「座ってくれ」
促され、従う。対面に座ったクラウルはとても静かな様子で息を吐き、次には頭を下げた。
「クラウル様!」
「ランバート、頼む。ルシオ・フェルナンデスに関する情報はなんでもいい。あったら、俺だけに教えてくれ」
「クラウル様だけに?」
ランバートは気になっていた。昨日のクラウルとカーライルの様子の違いは、異常とも言えた。何を意味しているのか分からない。だが、深く聞くことははばかられるように思えて聞かなかった。そこに関係しているのだろうか。
「ファウスト様や、シウス様には秘密ですか?」
「あぁ」
「……お知り合い、ですか?」
問うと、ほんの僅か眉が動く。ただそれだけだが、普段のポーカーフェイスを考えると十分な反応に見えた。
「幼馴染みだ」
「え?」
「ルシオ・フェルナンデスは、俺とカールの幼馴染みだ」
切実な表情と沈む声音。それだけで、胸の苦しさが分かる。ランバートには理解が追いつかなかった。幼少期からの幼馴染みならば、なぜ今敵対してしまったのか。
「分からないという顔だな」
「はい」
「お前には話してもいいだろう。秘密を漏らす奴じゃないからな」
そう言うと、クラウルは一つ息を吐き出して話し始めた。
「俺の父と、ルシオの父、そして先王陛下は仲が良かった。先王陛下の近衛を務めていたのが父で、側近をしていたのがルシオの父だ。その縁で、俺とルシオは城の中に友人のないカールの友人として知り合ったんだ」
語るクラウルの表情は柔らかなものだ。これほどに穏やかな表情をするこの人はあまり見た事がない。いつも引き締まった、厳しい顔をしているから。
「カールはあのままの奴で、俺は少し生真面目で、ルシオは悪戯が好きで。バラバラなのに心地よい関係で、親友だと言えた。それはその後、カールが即位する少し前までずっと変わらないままでいられた。俺が騎士団に入団し、ルシオが父親の仕事を少しずつ手伝い始めてからもだ」
「とても長い、強い絆ですね」
遠慮がちに問う。そんなにも長く共にあれる関係は強固なものに思える。手を取り合い、立場が変わっても心は変わる事なくいられる。なんて素敵で、美しいものなのだろう。
だが、同時に今を思えないランバートでもない。それほどに強かった人達が、今は対立しているその意味を。
「カールが即位するにあたり、兄王子のセシル親王の事が議論となった。親王は幼少期から体が弱く、政治には無関心な方だった。だから先王と当人達を交えた話し合いで、親王は環境のよい保養地で趣味の絵画を楽しまれる事となったんだが、それに反対する者も多かった」
「カール陛下の考えに反発する旧臣が多かったのですね?」
クラウルは静かに頷き、肯定した。その表情の苦々しく暗い様子は、心配になるほどだった。
「カールは国民寄りの理念を持っていた。これに同調したのは四大貴族家とその周囲の貴族だったが、これまでの路線を行きたい者は反発し、セシル親王を王に添えようとした。その中心にいたのが、ルシオの父だった」
決定的にすれ違った、その瞬間なのだろう。カーライルの気持ちも、クラウルの気持ちも、そしておそらくルシオの気持ちも無視して事が進んだのだと推測できる。
「そして戴冠式の日、ルシオの父はカールの暗殺を計画した。これに、当時の騎士団上層部も加担していた」
「騎士団まで!」
「あぁ。当時の騎士団上層部は騎士とは名ばかりの腐った者達の温床だった。戦うのはいつも下の者ばかり。戦で犠牲になるのもそうした者達だ。だからこそ、実力主義のカールが即位したら自分たちの立場が危うくなる事を知っていた。そんな奴らが加担したんだ」
ファウストもそんな辛い下積みをしていたのかと思うと、気の毒だ。もしかしたら団長として頑固なまでに己を律するのは、こうした時代があったからなのかもしれない。
「事件はとある情報から漏れて防がれ、首謀者も実行犯も拘束され、処刑された。この中で一番重い処罰を与えられたのが、首謀者であったルシオの父だった。首謀、共謀、実行犯の全ては処刑されたが、その家族にまでカールは罪を負わせなかった。だが、ルシオだけは違った。爵位は剥奪され、家は潰された」
「どうして、そんな事を……」
「ルシオ自身の関与まで疑われたからだ」
父親の仕事を手伝っていた立場上、知らないでは許されなかったのかもしれない。それでも、カーライルの苦悩はどれほどだったのか。随分辛い思いだったのではないだろうか。
「これでも、ギリギリだったんだ。あいつを処刑しろとまで言われていたんだ。命を奪わない方法はこれしかなくて、カールも随分辛そうだった」
「でもこれでは、二度と会うこともかなわなくなったのでは」
「あぁ、そうだ。ほぼ無一文で放り出され、ルシオの母親は死んだ。ルシオは姿を消し、一年ほどしてテロリストとなって前に立った。優しい奴が苦しんで、俺達を恨んだんだろう」
フッと、クラウルは息を吐く。その次には、怖いくらいの強い瞳をランバートに向けた。
「ルシオを死なせない。これが、カールの願いだ」
「テロリストを見逃すということですか?」
「……俺が可能なら、やる」
「罪だとしても?」
「友を捨てられない」
真剣なんだろう。ランバートも、悩んだ。
友を思う気持ちは分かる。その友を殺されて怒り狂い、殺人鬼となったランバートには痛いくらいに分かるのだ。どんな形でもいい、生きていてくれと切に願う心は。
「俺は情報をクラウル様に報告するだけです。そこから先は関知しません。それで、いいですか?」
「すまない」
項垂れるクラウルに首を横に振り、ランバートは立ち上がる。何か声をかけるべきかもしれない。だが、今更中途半端な事を言うのも考えてしまう。クラウル自身、わかりきっている事なのだろうから。
暗府執務室を出て、自室へと戻る。そして願う。どうかカーライルもクラウルも罪に問われるような事がないように。彼らの願いが叶うようにと。
0
お気に入りに追加
492
あなたにおすすめの小説
【完結】そんなに怖いなら近付かないで下さいませ! と口にした後、隣国の王子様に執着されまして
Rohdea
恋愛
────この自慢の髪が凶器のようで怖いですって!? それなら、近付かないで下さいませ!!
幼い頃から自分は王太子妃になるとばかり信じて生きてきた
凶器のような縦ロールが特徴の侯爵令嬢のミュゼット。
(別名ドリル令嬢)
しかし、婚約者に選ばれたのは昔からライバル視していた別の令嬢!
悔しさにその令嬢に絡んでみるも空振りばかり……
何故か自分と同じ様に王太子妃の座を狙うピンク頭の男爵令嬢といがみ合う毎日を経て分かった事は、
王太子殿下は婚約者を溺愛していて、自分の入る余地はどこにも無いという事だけだった。
そして、ピンク頭が何やら処分を受けて目の前から去った後、
自分に残ったのは、凶器と称されるこの縦ロール頭だけ。
そんな傷心のドリル令嬢、ミュゼットの前に現れたのはなんと……
留学生の隣国の王子様!?
でも、何故か構ってくるこの王子、どうも自国に“ゆるふわ頭”の婚約者がいる様子……?
今度はドリル令嬢 VS ゆるふわ令嬢の戦いが勃発──!?
※そんなに~シリーズ(勝手に命名)の3作目になります。
リクエストがありました、
『そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして』
に出てきて縦ロールを振り回していたドリル令嬢、ミュゼットの話です。
2022.3.3 タグ追加
ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!
三園 七詩
ファンタジー
美月は気がついたら森の中にいた。
どうも交通事故にあい、転生してしまったらしい。
現世に愛犬の銀を残してきたことが心残りの美月の前に傷ついたフェンリルが現れる。
傷を癒してやり従魔となるフェンリルに銀の面影をみる美月。
フェンリルや町の人達に溺愛されながら色々やらかしていく。
みんなに愛されるミヅキだが本人にその自覚は無し、まわりの人達もそれに振り回されるがミヅキの愛らしさに落ちていく。
途中いくつか閑話を挟んだり、相手視点の話が入ります。そんな作者の好きが詰まったご都合物語。
2020.8.5
書籍化、イラストはあめや様に描いて頂いてております。
書籍化に伴い第一章を取り下げ中です。
詳しくは近況報告をご覧下さい。
第一章レンタルになってます。
2020.11.13
二巻の書籍化のお話を頂いております。
それにともない第二章を引き上げ予定です
詳しくは近況報告をご覧下さい。
第二章レンタルになってます。
番外編投稿しました!
一章の下、二章の上の間に番外編の枠がありますのでそこからどうぞ(*^^*)
2021.2.23
3月2日よりコミカライズが連載開始します。
鳴希りお先生によりミヅキやシルバ達を可愛らしく描いて頂きました。
2021.3.2
コミカライズのコメントで「銀」のその後がどうなったのかとの意見が多かったので…前に投稿してカットになった部分を公開します。人物紹介の下に投稿されていると思うので気になる方は見てください。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件~恋人ルート~
白井のわ
BL
★がついているお話には、性的な描写(R18)が含まれています。苦手な方はご注意下さい。
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
上記本編後各キャラと恋人同士になった場合のお話になります。
本編未読でも楽しめる内容になっていますが総受けではなくCP固定なのでご注意ください。
乙女ゲーム攻略対象者の母になりました。
緋田鞠
恋愛
【完結】「お前を抱く気はない」。夫となった王子ルーカスに、そう初夜に宣言されたリリエンヌ。だが、子供は必要だと言われ、医療の力で妊娠する。出産の痛みの中、自分に前世がある事を思い出したリリエンヌは、生まれた息子クローディアスの顔を見て、彼が乙女ゲームの攻略対象者である事に気づく。クローディアスは、ヤンデレの気配が漂う攻略対象者。可愛い息子がヤンデレ化するなんて、耐えられない!リリエンヌは、クローディアスのヤンデレ化フラグを折る為に、奮闘を開始する。
無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する
まるずし
ファンタジー
小説『無限のスキルゲッター!』第5巻が発売されました! 書籍版はこれで完結となります。
書籍版ではいろいろと変更した部分がありますので、気になる方は『書籍未収録①~⑥』をご確認いただければ幸いです。
そしてこのweb版ですが、更新が滞ってしまって大変申し訳ありません。
まだまだラストまで長いので、せめて今後どうなっていくのかという流れだけ、ダイジェストで書きました。
興味のある方は、目次下部にある『8章以降のストーリーダイジェスト』をご覧くださいませ。
書籍では、中西達哉先生に素晴らしいイラストをたくさん描いていただきました。
特に、5巻最後の挿絵は本当に素晴らしいので、是非多くの方に見ていただきたいイラストです。
自分では大満足の完結巻となりましたので、どうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m
ほか、コミカライズ版『無限のスキルゲッター!』も発売中ですので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
【あらすじ】
最強世代と言われる同級生たちが、『勇者』の称号や経験値10倍などの超強力なスキルを授かる中、ハズレスキルどころか最悪の人生終了スキルを授かった主人公ユーリ。
しかし、そのスキルで女神を助けたことにより、人生は大逆転。
神様を上手く騙して、黙っていても毎月大量の経験値が貰えるようになった上、さらにランダムで超レアスキルのオマケ付き。
驚異の早さで成長するユーリは、あっという間に最強クラスに成り上がります。
ちょっと変な幼馴染みや、超絶美少女王女様、押しの強い女勇者たちにも好意を寄せられ、順風満帆な人生楽勝モードに。
ところがそんな矢先、いきなり罠に嵌められてしまい、ユーリは国外へ逃亡。
そのまま全世界のお尋ね者になっちゃったけど、圧倒的最強になったユーリは、もはや大人しくなんかしてられない。
こうなったら世界を救うため、あえて悪者になってやる?
伝説の魔竜も古代文明の守護神も不死生命体も敵じゃない。
あまりにも強すぎて魔王と呼ばれちゃった主人公が、その力で世界を救います。
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
【1章完結】経験値貸与はじめました!〜但し利息はトイチです。追放された元PTメンバーにも貸しており取り立てはもちろん容赦しません〜
コレゼン
ファンタジー
冒険者のレオンはダンジョンで突然、所属パーティーからの追放を宣告される。
レオンは経験値貸与というユニークスキルを保持しており、パーティーのメンバーたちにレオンはそれぞれ1000万もの経験値を貸与している。
そういった状況での突然の踏み倒し追放宣言だった。
それにレオンはパーティーメンバーに経験値を多く貸与している為、自身は20レベルしかない。
適正レベル60台のダンジョンで追放されては生きては帰れないという状況だ。
パーティーメンバーたち全員がそれを承知の追放であった。
追放後にパーティーメンバーたちが去った後――
「…………まさか、ここまでクズだとはな」
レオンは保留して溜めておいた経験値500万を自分に割り当てると、一気に71までレベルが上がる。
この経験値貸与というスキルを使えば、利息で経験値を自動で得られる。
それにこの経験値、貸与だけでなく譲渡することも可能だった。
利息で稼いだ経験値を譲渡することによって金銭を得ることも可能だろう。
また経験値を譲渡することによってゆくゆくは自分だけの選抜した最強の冒険者パーティーを結成することも可能だ。
そしてこの経験値貸与というスキル。
貸したものは経験値や利息も含めて、強制執行というサブスキルで強制的に返済させられる。
これは経験値貸与というスキルを授かった男が、借りた経験値やお金を踏み倒そうとするものたちに強制執行ざまぁをし、冒険者メンバーを選抜して育成しながら最強最富へと成り上がっていく英雄冒険譚。
※こちら小説家になろうとカクヨムにも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる