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6章:朋友
6話:試験当日
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試験当日は快晴。意気揚々と会場である森へと集まった一年目は、改めてファウストからゲームのルールを伝えられた。
試合は勝ち上がり形式のトーナメント戦。試合の無い者は森の中にある控えスペースにいる。そこには仕事のないギャラリーもけっこういて、まるで祭りのような賑わいになっていた。
「さて、軽く運動しようか」
筋を伸ばしたり腰を回したりしながら、レイバンは楽しそうにしている。その隣では緊張に顔色を無くしたコナンが不安そうな顔をしている。
「まずは一戦目でフォーメンションを試してみよう。不具合があれば修正していく」
「そもそも、一戦目勝てないとだけどね」
不穏な事を口にしたレイバンは、だがまったく負ける気のない表情をしている。そしてゼロスもまた、同じように口の端を上げた。
「勝てない相手だと思ってるのか? この面子で、一戦目で負けたら恥だぞ」
意外と鋭い視線で口にしたゼロスに向かい、レイバンは「だよね」と同じ鋭く不敵な笑みを浮かべた。
「俺たちは第五会場だってさ」
試合の会場を確認に行っていたトレヴァーが合流し、試合開始の鐘の音にそれぞれが移動していった。
試合会場の審判席には、この試合の審判をする二人の上官が既に立っている。スポーツの試合よろしく対戦チームと正面から向き直って礼をした後、それぞれ代表者がリボンを五本受け取った。
「白が一点、青が三点、赤が五点、黄色が七点、紫が十点。全員失格になるか、試合終了時に得点が高いチームが勝ちだ。また、リボンは必ず蝶結びにすること。外れないような結び方をしていた場合にはその場で失格にする。怪我人が出た場合には速やかに連絡するように」
審判から改めて念押しをされてから、それぞれのチームは初期位置へと移動していった。
「ランバートとレイバンは前線で複数で行動している奴を中心に奇襲をかけて欲しい。コナンは単独木の上から敵の動きを見てトレヴァーに伝える。トレヴァーは俺の所に情報を持ってきてくれ。俺はここから動かずに指示を出す」
全員がこれに頷いた。この面子ならこんな方法でも十分だと判断できた結果だった。
ランバートとレイバンは複数相手の肉弾や乱取り、奇襲が得意だということが判明した。逆にコナンは肉弾戦だと弱い。だが、偵察としての能力には長けている。トレヴァーはその健脚が連絡係として適している事を買われた。そしてゼロスは事態を把握し指揮する能力に長けている。
「それぞれリボンつけたな。最後に、これはゲームだからムキにならなくていい。怪我のないようにだけしてくれ」
それぞれが頷き、肩を組んで円陣を作る。そして、気合いの声を一つして移動を開始した。
◆◇◆
試合開始の合図と共に、レイバンは上から相手チームの動向をうかがった。側にはランバートもいる。最初の指令をここで待っているのだ。
「どうやら右手に二人、左手に二人、中央に一人だ。ゼロスが中央は任せろって言ってる」
「本当に聞こえるんだな」
呆れた調子で言ったランバートに、レイバンはニッと笑う。
「究極の地獄耳、気に入ってるんだよね」
「下手なこと言えないな、まったく。それじゃ、俺は左に行く」
「俺は右ね。後で」
片手を上げてそれぞれ健闘を祈り分かれる。レイバンは右手の森を突き進み、程なく二人を見つけた。どうやらこちらに気づいていない。それをいいことに、レイバンは彼らの真上まで木の枝を伝って忍び寄った。
「初戦があいつらって、ちょっとしんどいよな」
「だよな。一人だって相手するのに苦労する」
「だからこそ二人一組だろ? 基本だしな」
そんな事を話している彼らの上で、レイバンはニッと口の端を上げる。そしてふわりと彼らの背後に猫のように着地した。
「レイバン!」
気づいた一人が声を上げるが既に遅い。レイバンは真っ先に蹴りの一撃で一人を飛ばし、まだ驚きから戻ってこない相手にも迫った。
「くっそ!」
寸前になって気を取り戻した相手が応戦の態度を見せるが、既に距離がない。下がろうとした相手の隊服の前を掴むと、そのまま背負い投げた。
ドダンッと音がしそうな衝撃で地面に転がされた相手が短く呻く。レイバンは悠々とその相手からリボンを奪い取り、最初に蹴り飛ばして伸びている奴のリボンも取った。
「案外簡単にいったな。流石に上って盲点なんだね」
腰に手を当て、伸びた二人を端に寄せる。そして彼らが目を覚ますまで、その場にとどまるのだった。
◆◇◆
レイバンと分かれたランバートは左手へと走る。程なく二人連れを見つけて、その様子をうかがった。幸いこちらにはまだ気づいていない。ゆっくりと距離をつめ、場所を選んだ。
「ランバートにだけは会いたくないよな」
「俺はゼロスとレイバンも嫌だ。あの二人だって容赦ないだろ?」
そんな事を話す二人の声に、ランバートは苦笑する。そして、少し足元のいい場所に出たのを見計らって走り寄った。
低い姿勢から加速して忍び寄ったランバートの初動に二人は十分反応しただろう。それでもランバートの方が場慣れしている。一人が掴みかかろうとした手を取って背負い投げ、その隙に迫った奴の手を払っていなす。投げた奴のリボンを素早く手に取って奪い取ると、それを掴んだまま高く回し蹴りを食らわせた。
「くっ!」
頭を狙った蹴りを上手く腕で防御したが、威力はそれでも殺しきれなかったのだろう。横に倒れた彼は倒れた衝撃で呻いた。
「悪い、やりすぎた!」
一瞬焦ったランバートは、だが直ぐに痛そうに目を開けた彼が参ったように笑ったのを見て安心した。
「本当に強いな、ランバート。もう少し真正面から手合わせしたかった」
そう言った彼は自分の腕からリボンを外し、それをランバートに差し出した。
「いいのか?」
「卑怯は第五師団に似合わない! その代わり、絶対勝ち残れよな」
おずおずと受け取ると、彼はニッと笑った。その気持ちのいい心意気に満面の笑みを浮かべて、ランバートは確かに頷いたのだった。
◆◇◆
「二人は無事にリボンを取ったみたいだな」
トレヴァーから前線の様子を聞いたゼロスがまずは安心した。これでこちらの勝ちはほぼ確定だった。
「さて、俺も少し仕事するか」
「正面から戦うのか、ゼロス?」
「当然だろ。騎士たるもの、正面から来る奴を正面から迎えずにどうする」
そう言って腰に手を当て笑ったゼロスは、とても満足そうだった。
やがて相手が見えてきた。体格のいい相手で、ゼロスと並んでも負けない。そして互いの腕には紫のリボンがあった。
「ゼロス、お前とちゃんと組んでみたかったんだ」
「同じ隊なんだからやってるだろ?」
好戦的な態度を示す相手に呆れたように返すゼロスは、戦う姿勢を作る。
距離はジリジリと縮まっているが、まだ組むような状態ではない。だがやがて、じれた相手がその足を進めた。
「!」
強い当たりに腕が痺れる。相手の打撃を腕で防御したゼロスは、すかさず足を出して相手を払った。だがそれは相手に上手くよけられてしまう。軽いステップを踏みながらファイティングポーズを取る相手を、ゼロスは憎らしく見ていた。
「お前、そういうスタイルだったのか」
「あぁ」
一撃当てた余裕だろう。相手は追い詰めるようにゼロスに迫る。だがゼロスも同じ轍は踏まない。顔を中心に飛んでくる拳を腕で上手く流しつつ、場所を選んだ。追ってくる相手を足場の悪い場所まで誘導して、ようやく反撃の体勢を取る。
伸びてくる相手の腕を内から外へと弾き隙を広げ、甘く入った腕は掴もうとする。腕の一本でも掴めれば投げる事もできる。これはここ数日ランバートやレイバンと乱取りをやって思い知った事だ。あの二人はいとも簡単にゼロスを投げるのだ。
ランバート曰く、「はさみと同じ」ということらしい。上手く相手の体を腰に乗せれば体格差のある相手でも投げる事が可能なのだと言う。
だが相手もそう簡単には乗ってくれない。掴みにかかる腕を払いのけてくる。警戒しているのは明らかだ。
「お前、強くなったか?」
「幸いチームメイトが良くてな。おかげで、お綺麗な戦闘スタイルなんて忘れた!」
ゼロスはスッとしゃがみ込み、低い回し蹴りで相手の足を払い取る。流石にこれには対応できなかったのか、相手は大きくバランスを崩した。地面に転がり、それでも諦めない相手の腕を捻り上げたゼロスはようやくリボンを奪って息をついた。
「本当に骨が折れる。これを後何試合やればいいんだ?」
「おいおい、負けた奴の前で羨ましい愚痴をこぼすなよ」
素直に負けを認めた相手がそんな憎まれ口を叩いた後で笑う。ゼロスは手を差し伸べ、健闘を称えるように肩を叩いた。
「また今度、次は訓練で手合わせしてくれ」
「あぁ、いつでも」
こうして第一回戦はゼロスチームが余裕で勝ち上がって行くこととなったのであった。
試合は勝ち上がり形式のトーナメント戦。試合の無い者は森の中にある控えスペースにいる。そこには仕事のないギャラリーもけっこういて、まるで祭りのような賑わいになっていた。
「さて、軽く運動しようか」
筋を伸ばしたり腰を回したりしながら、レイバンは楽しそうにしている。その隣では緊張に顔色を無くしたコナンが不安そうな顔をしている。
「まずは一戦目でフォーメンションを試してみよう。不具合があれば修正していく」
「そもそも、一戦目勝てないとだけどね」
不穏な事を口にしたレイバンは、だがまったく負ける気のない表情をしている。そしてゼロスもまた、同じように口の端を上げた。
「勝てない相手だと思ってるのか? この面子で、一戦目で負けたら恥だぞ」
意外と鋭い視線で口にしたゼロスに向かい、レイバンは「だよね」と同じ鋭く不敵な笑みを浮かべた。
「俺たちは第五会場だってさ」
試合の会場を確認に行っていたトレヴァーが合流し、試合開始の鐘の音にそれぞれが移動していった。
試合会場の審判席には、この試合の審判をする二人の上官が既に立っている。スポーツの試合よろしく対戦チームと正面から向き直って礼をした後、それぞれ代表者がリボンを五本受け取った。
「白が一点、青が三点、赤が五点、黄色が七点、紫が十点。全員失格になるか、試合終了時に得点が高いチームが勝ちだ。また、リボンは必ず蝶結びにすること。外れないような結び方をしていた場合にはその場で失格にする。怪我人が出た場合には速やかに連絡するように」
審判から改めて念押しをされてから、それぞれのチームは初期位置へと移動していった。
「ランバートとレイバンは前線で複数で行動している奴を中心に奇襲をかけて欲しい。コナンは単独木の上から敵の動きを見てトレヴァーに伝える。トレヴァーは俺の所に情報を持ってきてくれ。俺はここから動かずに指示を出す」
全員がこれに頷いた。この面子ならこんな方法でも十分だと判断できた結果だった。
ランバートとレイバンは複数相手の肉弾や乱取り、奇襲が得意だということが判明した。逆にコナンは肉弾戦だと弱い。だが、偵察としての能力には長けている。トレヴァーはその健脚が連絡係として適している事を買われた。そしてゼロスは事態を把握し指揮する能力に長けている。
「それぞれリボンつけたな。最後に、これはゲームだからムキにならなくていい。怪我のないようにだけしてくれ」
それぞれが頷き、肩を組んで円陣を作る。そして、気合いの声を一つして移動を開始した。
◆◇◆
試合開始の合図と共に、レイバンは上から相手チームの動向をうかがった。側にはランバートもいる。最初の指令をここで待っているのだ。
「どうやら右手に二人、左手に二人、中央に一人だ。ゼロスが中央は任せろって言ってる」
「本当に聞こえるんだな」
呆れた調子で言ったランバートに、レイバンはニッと笑う。
「究極の地獄耳、気に入ってるんだよね」
「下手なこと言えないな、まったく。それじゃ、俺は左に行く」
「俺は右ね。後で」
片手を上げてそれぞれ健闘を祈り分かれる。レイバンは右手の森を突き進み、程なく二人を見つけた。どうやらこちらに気づいていない。それをいいことに、レイバンは彼らの真上まで木の枝を伝って忍び寄った。
「初戦があいつらって、ちょっとしんどいよな」
「だよな。一人だって相手するのに苦労する」
「だからこそ二人一組だろ? 基本だしな」
そんな事を話している彼らの上で、レイバンはニッと口の端を上げる。そしてふわりと彼らの背後に猫のように着地した。
「レイバン!」
気づいた一人が声を上げるが既に遅い。レイバンは真っ先に蹴りの一撃で一人を飛ばし、まだ驚きから戻ってこない相手にも迫った。
「くっそ!」
寸前になって気を取り戻した相手が応戦の態度を見せるが、既に距離がない。下がろうとした相手の隊服の前を掴むと、そのまま背負い投げた。
ドダンッと音がしそうな衝撃で地面に転がされた相手が短く呻く。レイバンは悠々とその相手からリボンを奪い取り、最初に蹴り飛ばして伸びている奴のリボンも取った。
「案外簡単にいったな。流石に上って盲点なんだね」
腰に手を当て、伸びた二人を端に寄せる。そして彼らが目を覚ますまで、その場にとどまるのだった。
◆◇◆
レイバンと分かれたランバートは左手へと走る。程なく二人連れを見つけて、その様子をうかがった。幸いこちらにはまだ気づいていない。ゆっくりと距離をつめ、場所を選んだ。
「ランバートにだけは会いたくないよな」
「俺はゼロスとレイバンも嫌だ。あの二人だって容赦ないだろ?」
そんな事を話す二人の声に、ランバートは苦笑する。そして、少し足元のいい場所に出たのを見計らって走り寄った。
低い姿勢から加速して忍び寄ったランバートの初動に二人は十分反応しただろう。それでもランバートの方が場慣れしている。一人が掴みかかろうとした手を取って背負い投げ、その隙に迫った奴の手を払っていなす。投げた奴のリボンを素早く手に取って奪い取ると、それを掴んだまま高く回し蹴りを食らわせた。
「くっ!」
頭を狙った蹴りを上手く腕で防御したが、威力はそれでも殺しきれなかったのだろう。横に倒れた彼は倒れた衝撃で呻いた。
「悪い、やりすぎた!」
一瞬焦ったランバートは、だが直ぐに痛そうに目を開けた彼が参ったように笑ったのを見て安心した。
「本当に強いな、ランバート。もう少し真正面から手合わせしたかった」
そう言った彼は自分の腕からリボンを外し、それをランバートに差し出した。
「いいのか?」
「卑怯は第五師団に似合わない! その代わり、絶対勝ち残れよな」
おずおずと受け取ると、彼はニッと笑った。その気持ちのいい心意気に満面の笑みを浮かべて、ランバートは確かに頷いたのだった。
◆◇◆
「二人は無事にリボンを取ったみたいだな」
トレヴァーから前線の様子を聞いたゼロスがまずは安心した。これでこちらの勝ちはほぼ確定だった。
「さて、俺も少し仕事するか」
「正面から戦うのか、ゼロス?」
「当然だろ。騎士たるもの、正面から来る奴を正面から迎えずにどうする」
そう言って腰に手を当て笑ったゼロスは、とても満足そうだった。
やがて相手が見えてきた。体格のいい相手で、ゼロスと並んでも負けない。そして互いの腕には紫のリボンがあった。
「ゼロス、お前とちゃんと組んでみたかったんだ」
「同じ隊なんだからやってるだろ?」
好戦的な態度を示す相手に呆れたように返すゼロスは、戦う姿勢を作る。
距離はジリジリと縮まっているが、まだ組むような状態ではない。だがやがて、じれた相手がその足を進めた。
「!」
強い当たりに腕が痺れる。相手の打撃を腕で防御したゼロスは、すかさず足を出して相手を払った。だがそれは相手に上手くよけられてしまう。軽いステップを踏みながらファイティングポーズを取る相手を、ゼロスは憎らしく見ていた。
「お前、そういうスタイルだったのか」
「あぁ」
一撃当てた余裕だろう。相手は追い詰めるようにゼロスに迫る。だがゼロスも同じ轍は踏まない。顔を中心に飛んでくる拳を腕で上手く流しつつ、場所を選んだ。追ってくる相手を足場の悪い場所まで誘導して、ようやく反撃の体勢を取る。
伸びてくる相手の腕を内から外へと弾き隙を広げ、甘く入った腕は掴もうとする。腕の一本でも掴めれば投げる事もできる。これはここ数日ランバートやレイバンと乱取りをやって思い知った事だ。あの二人はいとも簡単にゼロスを投げるのだ。
ランバート曰く、「はさみと同じ」ということらしい。上手く相手の体を腰に乗せれば体格差のある相手でも投げる事が可能なのだと言う。
だが相手もそう簡単には乗ってくれない。掴みにかかる腕を払いのけてくる。警戒しているのは明らかだ。
「お前、強くなったか?」
「幸いチームメイトが良くてな。おかげで、お綺麗な戦闘スタイルなんて忘れた!」
ゼロスはスッとしゃがみ込み、低い回し蹴りで相手の足を払い取る。流石にこれには対応できなかったのか、相手は大きくバランスを崩した。地面に転がり、それでも諦めない相手の腕を捻り上げたゼロスはようやくリボンを奪って息をついた。
「本当に骨が折れる。これを後何試合やればいいんだ?」
「おいおい、負けた奴の前で羨ましい愚痴をこぼすなよ」
素直に負けを認めた相手がそんな憎まれ口を叩いた後で笑う。ゼロスは手を差し伸べ、健闘を称えるように肩を叩いた。
「また今度、次は訓練で手合わせしてくれ」
「あぁ、いつでも」
こうして第一回戦はゼロスチームが余裕で勝ち上がって行くこととなったのであった。
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