上 下
40 / 167
2章:ロッカーナ演習事件

9話:五人目のターゲット

しおりを挟む
 悲鳴を耳にしたランバートとファウストが真っ先に走り出す。とても正確に砦の中を走り抜けているうちに、鼻先に微かに感じる臭いがあった。
 おそらく知っている者でなければ気づかない程度の臭いは、被害者の場所を知るには十分に役立つ。
 二人は暗い砦の中を走り抜け、裏手に出た。そしてそこに倒れている人物を見つけた。

「大丈夫か!」

 ランバートが駆け寄って倒れている人物を確認すると、それは今朝ランバートに一番につっかかってきた奴だった。

「ファウスト様」
「……逃げられた後だ。痕跡も見えない」

 夜目の利くファウストでさえ、暗い砦の裏手では犯人を捜すことが困難そうだった。
 そもそも駆けつけた時には逃げる犯人の足音もしなかった。既に逃げられた後だったのだろう。

「ファウスト様、先程の声は!」

 声を聞いて駆けつけたのだろうオーソンが、倒れている隊員を見て顔色を失くす。だがすぐに、同じように集まってきた隊員を近づけないように動き始めた。

「ファウスト様」
「ウェイン、周囲にはもういない。すまないが、町に行って医者を呼んできてくれ。ここには侍医はいないはずだ」
「すぐに」

 踵を返したウェインと入れ違うようにクリフが走り込んでくる。その手には綺麗な布があった。

「クリフ!」
「綺麗な布、持ってきたよ。ピアースには台所に行ってもらって、お湯を沸かしてもらってる。あとこれ、医務室の鍵」

 息を切らしてそう言ったクリフの手際の良さに驚きつつも、ランバートはすぐに倒れている男の傷を布で止血し始めた。
 傷は背中。右肩から斜めに斬られている。背後から襲われたのは明白だが、問題は深さだ。明らかに深い。それを証拠に、当てた布がみるみる赤く染まっていく。

「処置できるか?」
「俺は研究と臨床はしましたが、生身は知識だけです。応急処置はできますが、それ以上は自信がありません。まずは、明るい場所に運ばないと」

 「分かった」と言うや早く、ファウストが被害者を抱き上げてそのまま走り出す。その後にランバートも続いた。砦の中を更に走ると、ほどなく医務室に辿り着く。借りた鍵で開けてすぐ、ファウストは被害者をベッドに横たえてランプに明かりを灯した。

「どうだ?」
「深いですが、命に関わるような傷ではありません。とにかく止血します。服も脱がせないと」

 手早く処置をするランバートの後ろから、ようやく追いついたクリフが息を切らしながらも薬品棚を漁る。そして、いくつかの薬をランバートの傍に置いた。

「すぐにお医者様が来ると思うけれど。これ、麻酔と軟膏。あと、血液型のリストが……」
「ありがとう。俺ではそこまでの処置はできないから、用意だけお願いできるか?」
「輸血とか、必要になりそう?」

 心配そうな顔をするクリフに笑いかけ、ランバートは首を横に振る。襲われたショックで意識はないが、そこまでの深手ではない。

「手馴れてるな、クリフ」

 ランプを持ったままランバートの手元を照らしているファウストが、感心したように言う。それにクリフは照れたように赤くなった。

「衛生兵になったら活躍しそうだ。考えてみないか?」
「衛生兵?」
「後方支援部隊があるんだよ。後方の安全確保、野営地の確保、傷ついた隊員の処置、補給路や兵糧の確保がメインなんだ。かなり専門性が高いから、騎兵府の中でも特殊部隊。戦場にあって、兵を救う役割を持っている」

 ランバートの説明に、クリフの瞳が僅かながら輝くのが分かった。それは、何か求めるものを見つけたような、希望の見える表情だった。

 程なくピアースがぬるま湯を持って医務室に入り、続いてウェインに連れられた医者がきて、治療が始まった。幸い数針縫う事にはなったが、大事には至らず医者は帰っていった。
 そして、オーソンを加えたメンバーが医務室のソファーに腰を下ろす。すっかり巻き込まれたピアースは、ただただ恐縮しているようだった。

「襲われたのはジェームズです。一年目で、例のリストにも名前のある隊員です」

 オーソンが疲れたように口にする。その前に紅茶のカップを置いた。ランバートは他の人達にも紅茶のカップを配っていく。それを一口飲んで、全員が重く息をついた。

「何故、あんな場所にいたんだ」
「それは分かりません。裏手にはこれといった物はありませんし、夜に用事などないはずですが」

 困惑した様子で言うオーソンに、ピアースも頷く。だがクリフだけは、辛そうに俯いた。

「どうした、クリフ?」
「あの場所、あいつらが僕を虐める時に好んでいた場所です。その……暴力を」

 小さな体が僅かに震えている。その手を、隣に座っていたピアースが握った。驚いて顔を上げたクリフに、ピアースが一つ確かに頷く。それに勇気を貰ったように、クリフも真っ直ぐに頷いた。

「あの場所は声が届きづらいし、人気もありません。奴らはよくあそこに僕を呼び出して、乱暴しました。それに、もし人が来ても隠れやすいんです。裏手は訓練用の森ですから」
「けれど、クリフは俺たちの傍にいる。今朝のやり取りで、あいつらも分かっていたはずだ。何故このタイミングで、こいつはそこに行ったんだ?」
「これまでとは手口が少し違うよね。犯行の間隔も短くない? 報告書を見た感じだと、もう少し開くと思ったんだけど」

 考え込むウェインが言うのに、全員が頷いた。
 これまでの犯人は、ターゲットが一人になるタイミングを見計らって犯行を行っていた。そうなると、ジェームズはこんな夜更けに人気のない砦の裏手をたまたま歩いていた事になる。

 何の用事があって?

 腑に落ちない顔で、ウェインがジェームズの衣類を探る。すると脱がせた上着の内ポケットから、小さく折りたたんだ紙が一つ転がり出た。

『ジェームズさん
 今朝はすみませんでした。僕は本当は、ジェームズさん達の仲間に戻りたいです。けれど、ランバート達に監視されていて、あのような態度を取ってしまいました。
 どうか、ジェームズさんの力で僕をダレル先輩の下僕に戻してください。
 つきましては、いつもの場所でお話したいことがあります。いつもの時間に、待っています。
クリフ』

 その手紙が読み上げられた途端、クリフは涙目になって首を横に振った。パニックになって今にも叫び出しそうなクリフを、ランバートの手が包む。そして、柔らかく頭を撫でた。

「クリフの書いた物ではありません。俺が証人です」

 はっきりとした声で言ったランバートを、涙目のクリフが見上げる。そして逆隣りのピアースも、確かに強く頷いた。

「そこは疑っていない。第一、悲鳴が上がった時にお前たち三人は俺と一緒にいただろ。この中に犯人がいるとは思っていない。そう確信が持てなければ、この場に同席させていない」

 静かなファウストの声に安堵して、クリフがへなへなと崩れる。そして、小さくしゃくりあげた。その肩に手を回して、ランバートとピアースが優しく励ましていた。

「呼び出したか。だが、ジェームズが他の仲間にこの手紙を見せたり、知らせたりしたら犯行は行えなかったはずだ。それとも、その場合は見送るつもりだったのか?」
「多分、こいつの性格なら一人で来るって確信があったんだと思います」

 ピアースが口を挟むのに、ファウストの視線が止まる。僅かに身じろぎ緊張したピアースだったが、負けずに話を続けた。

「こいつ、けっこうストレス抱えてて。ダレル先輩に逆らえないから、他で発散するような事があったし。それに、弱い奴に横柄な態度取ったりも。何より、手柄を独り占めしたいタイプっていうか」
「自分よりも弱いクリフが縋れば、気を良くして一人でストレス発散に来る可能性が高いわけか」

 ランバートの言葉に頷いたピアースが、酷く嫌な顔をする。自分で言いながら、気分が悪いのだろう。

「この手紙を書いた犯人は、恐ろしく冷静に他人を見ている。ターゲットの性格を知り、思う通りに動くよう言葉と姿勢を選んでいる。頭がよく冷静で、手際がいい。だが、この手の犯人は手口を変えるのを嫌がるはずだ。これまでのスタイルを変えてまで強行したのは、何故だ?」

 送られてきた手紙を手にして呟くファウスト。それに応えたのは、意外な人物だった。

「もし僕が犯人で……」

 そう切り出した人物に、全員の視線が集まる。居心地悪そうな顔で俯いたウェインは、だが口を閉ざす事はしなかった。

「僕が犯人だったとして、ロディの身に起こった真実を知ったらきっと、苦しんだ末に復讐を考えると思います」
「ウェイン」
「殺せなくても、復讐したい。怖い目に遭わせて、少しでもロディが味わった恐怖を奴らに分からせたい。あと少しで全員に復讐できる、なのに邪魔が入ったら……焦ります。なんとしても、復讐を終えたくて」
「邪魔?」
「俺たちが来たことに、犯人が焦っているのか」

 ファウストの言葉に、ウェインが頷く。あくまで「僕なら」と付け加えて。

「頭がいい犯人なら、連続襲撃事件の最中にファウスト様が来たことで、調査だと気づくはず。そして、ターゲットを調べればおのずと三か月前の自殺の一件が浮上してくる。自殺と事件の因果関係が知れれば、関わったとされる者達が罪人として連行される可能性が出てきてしまう。そうなれば、自分の手で復讐する事ができなくなる」
「手を選ばず、多少の危険を冒しても上手く逃げられる場所を選び、必要以上に証拠も痕跡も残さず実行する。犯人は急いで復讐を終えようとしているのか」
「僕なら、そうする。あくまで参考までにね。なんかこの犯人の気持ち、分かる気がするんです。調べれば調べる程、苦しくなってくる。大事な人を奪われて、納得もできなくて、憎い相手の顔を毎日見て。そんなの、気が狂いそうだ」

 ウェインは苦しそうな顔でそう言い、拳を握る。その姿はまるで、自身が犯人であり、たった今独白を終えたようにも見えた。

「必ず捕まえてください、ファウスト様。絶対に復讐を終えさせてはいけません。もしも復讐を終えてしまったら、この犯人には苦しみしか残らない。そんなものを抱えて生きていける人間なんて、そう多くはありません」

 ウェインの言葉に、ファウストはしっかりと頷いた。

◆◇◆

 ウェインとオーソンを残して部屋を出る事にしたファウストとランバートは、難しい顔をしていた。その後ろを、ピアースとクリフが続く。

「ウェインの予想が当たると、最悪だ」

 重々しい声で言うファウストに、ランバートも頷く。

「行動に焦りが見られるのに、冷静。そして相手に負わせる傷はより深くなっている。これを、焦っての手違いととるか、残された相手の恐怖心を煽るためと見るかですね」
「おそらく後者だろう。手違いで深手を負わせたという感じじゃなかった。死なない程度で、かつ派手に見える傷だ」

 ファウストの言葉に、ランバートも少し考えてから頷いた。
 傷は肩から脇へと斜めに走っていたが、騎士生命に関わるようなものではなかった。ただ、見た者は恐怖するだろう。裂けた背中、流れる血、壮絶な悲鳴という演出は恐怖を煽る。
 これを見たり聞いたりした仲間は、きっと眠れぬ夜を過ごすだろう。次は自分の番ではないだろうかと。

「クリフ、ジェームズは実行犯に近い奴だったのか?」

 後ろを無言でついてくるクリフに聞くと、クリフはおずおずと頷く。

「ジェームズは小物だけど、使い勝手のいい奴だったんじゃないかな。家柄の序列がそのままなんだぜ、あいつら」

 ピアースが辟易したように言う。ランバートは頷き、隣のファウストを見た。

「家の関係や、親の人間性を少し改めてみると、動きますかね」
「それはウェインがやっている。明日にはいい話が出来そうだと言っていた。明日、俺の部屋に集まってくれ。後ろの二人も」
「俺たちですか!」

 ピアースが驚いたように素っ頓狂な声を上げる。「しっ」と窘めた後、ファウストは申し訳なさそうに笑った。

「巻き込むつもりじゃなかったんだがな。だが、ここまで話を知ったんだ、潔く巻き込まれてくれ。それに、隊員の関係性や人となりは、お前達の方が詳しいだろ」
「それは……そうかもしれないですけれど……」

 歯切れの悪いピアースだったが、隣でクリフが苦笑するのを見て覚悟を決めたらしい。引き締まった顔で一礼をした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】そんなに怖いなら近付かないで下さいませ! と口にした後、隣国の王子様に執着されまして

Rohdea
恋愛
────この自慢の髪が凶器のようで怖いですって!? それなら、近付かないで下さいませ!! 幼い頃から自分は王太子妃になるとばかり信じて生きてきた 凶器のような縦ロールが特徴の侯爵令嬢のミュゼット。 (別名ドリル令嬢) しかし、婚約者に選ばれたのは昔からライバル視していた別の令嬢! 悔しさにその令嬢に絡んでみるも空振りばかり…… 何故か自分と同じ様に王太子妃の座を狙うピンク頭の男爵令嬢といがみ合う毎日を経て分かった事は、 王太子殿下は婚約者を溺愛していて、自分の入る余地はどこにも無いという事だけだった。 そして、ピンク頭が何やら処分を受けて目の前から去った後、 自分に残ったのは、凶器と称されるこの縦ロール頭だけ。 そんな傷心のドリル令嬢、ミュゼットの前に現れたのはなんと…… 留学生の隣国の王子様!? でも、何故か構ってくるこの王子、どうも自国に“ゆるふわ頭”の婚約者がいる様子……? 今度はドリル令嬢 VS ゆるふわ令嬢の戦いが勃発──!? ※そんなに~シリーズ(勝手に命名)の3作目になります。 リクエストがありました、 『そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして』 に出てきて縦ロールを振り回していたドリル令嬢、ミュゼットの話です。 2022.3.3 タグ追加

ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩
ファンタジー
美月は気がついたら森の中にいた。 どうも交通事故にあい、転生してしまったらしい。 現世に愛犬の銀を残してきたことが心残りの美月の前に傷ついたフェンリルが現れる。 傷を癒してやり従魔となるフェンリルに銀の面影をみる美月。 フェンリルや町の人達に溺愛されながら色々やらかしていく。 みんなに愛されるミヅキだが本人にその自覚は無し、まわりの人達もそれに振り回されるがミヅキの愛らしさに落ちていく。 途中いくつか閑話を挟んだり、相手視点の話が入ります。そんな作者の好きが詰まったご都合物語。 2020.8.5 書籍化、イラストはあめや様に描いて頂いてております。 書籍化に伴い第一章を取り下げ中です。 詳しくは近況報告をご覧下さい。 第一章レンタルになってます。 2020.11.13 二巻の書籍化のお話を頂いております。 それにともない第二章を引き上げ予定です 詳しくは近況報告をご覧下さい。 第二章レンタルになってます。 番外編投稿しました! 一章の下、二章の上の間に番外編の枠がありますのでそこからどうぞ(*^^*) 2021.2.23 3月2日よりコミカライズが連載開始します。 鳴希りお先生によりミヅキやシルバ達を可愛らしく描いて頂きました。 2021.3.2 コミカライズのコメントで「銀」のその後がどうなったのかとの意見が多かったので…前に投稿してカットになった部分を公開します。人物紹介の下に投稿されていると思うので気になる方は見てください。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件~恋人ルート~

白井のわ
BL
★がついているお話には、性的な描写(R18)が含まれています。苦手な方はご注意下さい。 雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。 上記本編後各キャラと恋人同士になった場合のお話になります。 本編未読でも楽しめる内容になっていますが総受けではなくCP固定なのでご注意ください。

乙女ゲーム攻略対象者の母になりました。

緋田鞠
恋愛
【完結】「お前を抱く気はない」。夫となった王子ルーカスに、そう初夜に宣言されたリリエンヌ。だが、子供は必要だと言われ、医療の力で妊娠する。出産の痛みの中、自分に前世がある事を思い出したリリエンヌは、生まれた息子クローディアスの顔を見て、彼が乙女ゲームの攻略対象者である事に気づく。クローディアスは、ヤンデレの気配が漂う攻略対象者。可愛い息子がヤンデレ化するなんて、耐えられない!リリエンヌは、クローディアスのヤンデレ化フラグを折る為に、奮闘を開始する。

無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する

まるずし
ファンタジー
 小説『無限のスキルゲッター!』第5巻が発売されました! 書籍版はこれで完結となります。  書籍版ではいろいろと変更した部分がありますので、気になる方は『書籍未収録①~⑥』をご確認いただければ幸いです。  そしてこのweb版ですが、更新が滞ってしまって大変申し訳ありません。  まだまだラストまで長いので、せめて今後どうなっていくのかという流れだけ、ダイジェストで書きました。  興味のある方は、目次下部にある『8章以降のストーリーダイジェスト』をご覧くださいませ。  書籍では、中西達哉先生に素晴らしいイラストをたくさん描いていただきました。  特に、5巻最後の挿絵は本当に素晴らしいので、是非多くの方に見ていただきたいイラストです。  自分では大満足の完結巻となりましたので、どうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m  ほか、コミカライズ版『無限のスキルゲッター!』も発売中ですので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。 【あらすじ】  最強世代と言われる同級生たちが、『勇者』の称号や経験値10倍などの超強力なスキルを授かる中、ハズレスキルどころか最悪の人生終了スキルを授かった主人公ユーリ。  しかし、そのスキルで女神を助けたことにより、人生は大逆転。  神様を上手く騙して、黙っていても毎月大量の経験値が貰えるようになった上、さらにランダムで超レアスキルのオマケ付き。  驚異の早さで成長するユーリは、あっという間に最強クラスに成り上がります。  ちょっと変な幼馴染みや、超絶美少女王女様、押しの強い女勇者たちにも好意を寄せられ、順風満帆な人生楽勝モードに。  ところがそんな矢先、いきなり罠に嵌められてしまい、ユーリは国外へ逃亡。  そのまま全世界のお尋ね者になっちゃったけど、圧倒的最強になったユーリは、もはや大人しくなんかしてられない。  こうなったら世界を救うため、あえて悪者になってやる?  伝説の魔竜も古代文明の守護神も不死生命体も敵じゃない。  あまりにも強すぎて魔王と呼ばれちゃった主人公が、その力で世界を救います。

縦ロールをやめたら愛されました。

えんどう
恋愛
 縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。 「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」 ──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故? これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。 追記:3.21 忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。

【1章完結】経験値貸与はじめました!〜但し利息はトイチです。追放された元PTメンバーにも貸しており取り立てはもちろん容赦しません〜

コレゼン
ファンタジー
冒険者のレオンはダンジョンで突然、所属パーティーからの追放を宣告される。 レオンは経験値貸与というユニークスキルを保持しており、パーティーのメンバーたちにレオンはそれぞれ1000万もの経験値を貸与している。 そういった状況での突然の踏み倒し追放宣言だった。 それにレオンはパーティーメンバーに経験値を多く貸与している為、自身は20レベルしかない。 適正レベル60台のダンジョンで追放されては生きては帰れないという状況だ。 パーティーメンバーたち全員がそれを承知の追放であった。 追放後にパーティーメンバーたちが去った後―― 「…………まさか、ここまでクズだとはな」 レオンは保留して溜めておいた経験値500万を自分に割り当てると、一気に71までレベルが上がる。 この経験値貸与というスキルを使えば、利息で経験値を自動で得られる。 それにこの経験値、貸与だけでなく譲渡することも可能だった。 利息で稼いだ経験値を譲渡することによって金銭を得ることも可能だろう。 また経験値を譲渡することによってゆくゆくは自分だけの選抜した最強の冒険者パーティーを結成することも可能だ。 そしてこの経験値貸与というスキル。 貸したものは経験値や利息も含めて、強制執行というサブスキルで強制的に返済させられる。 これは経験値貸与というスキルを授かった男が、借りた経験値やお金を踏み倒そうとするものたちに強制執行ざまぁをし、冒険者メンバーを選抜して育成しながら最強最富へと成り上がっていく英雄冒険譚。 ※こちら小説家になろうとカクヨムにも投稿しております

処理中です...