【拾話怪異譚】盲目の語り部

はじめに

この作品は、エブリスタで行っていた「シェアワールド・語り部企画」から生まれた物語です。
様々な作家が共通のルールで物語を作り、時にはコラボもしようというものです。
以下、その時の重要なルール（設定）の一部抜粋です。

・魔物がいる中世（和洋中あり）ベースのファンタジー
・紙が大変貴重な世界観。その為物語を語り歩く「語り部」は人々にとって娯楽である
・語り部は旅をしながら物語を語り継ぐ者。以下の特性を持つ
　・驚異的な記憶力
　・目を合わせる事で相手の心を覗ける
　・武力を持たない
　・路銀を持たず、行く先々で物語を語る事で人々の温情に縋る
・語り部には一人、用心棒が付く
・用心棒は語り部と共に旅をし、語り部を守る存在。武力は持つが路銀は基本持たない
・魔物は魂が何かしらの要因で歪んだりした存在。モノに取り憑き、強い餓えから人を食らう
・魔物は語り部の語りを聞くことで一時的に飢えを凌げる。いずれは消える存在

本当はもう少し書くうえでのルールなどがありましたが、重要な部分はこのようなものでした。この物語も基本はこれらのルールに則って書かせていただきました。
まぁ、かなりイレギュラーな部分もあったとは思いますが。
指摘にこのシリーズは思い入れがあり、成人指定ではないBL作品で続きを書きたいとずっと思っていた作品です。
続く、続かないは別として、一度現段階の作品をまとめてみようと思い同人誌を作る事といたしました。

先にも申しました通り、こちらはエブリスタにも同じ作品が掲載されております。
同人誌ではWeb掲載の3話の他、書き下ろしとして2話追加しております。そちらはWeb掲載予定はございませんので、お気に召して頂けたかたはご検討ください。

そして、この素敵な企画を立ち上げて下さった三村薔様。本当に有り難うございます。