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15章:憧れを胸に
6話:ジェイソンの大好き
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合宿はその後、ほぼ見学だった。しかも帰りはアーリンの馬に乗せてもらうという体たらく。散々だけれど、得たものも多い合宿だった。
けれど本当の地獄はそれから一週間後、怪我が問題ないレベルまで回復した後だった。
アーリンと二人での罰というのが恐ろしい内容だった。まさかまさかの『鬼ごっこ』だった。ただ、追いかけてくるのが本当に鬼のような人達だったのだ。
通常訓練後、訓練用の森に連れてこられて百数える間に逃げる。鬼はウェイン、チェスター、レイバンがほとんどだったが、時にラウル一人の時もあった。だが、ラウル一人の時が実は一番しんどかった。
捕まるとその場でスクワット十回。終わるとその場で五十数えて再スタート。これが一時間続くのだ。
連日足はパンパンになり、息切れで喉の奥も苦しくなって終わると動けなくなっている。罰は一週間。その間に死ぬんじゃないかと何度か思った。
それも昨夜終わり、最後にランバート、ウェイン、チェスター、レイバン、ラウルに追いかけられるという恐ろしい悪夢を経験した。
「大丈夫か、お前ら」
「大丈夫じゃない……」
「もう、規則違反はしない……」
昼食の席でぐったりと突っ伏すジェイソンと、その隣にいるアーリンに皆が気の毒な顔をして問いかけてくる。が、二人とも終わった途端に気力が切れて今日は散々だった。
「うわぁ、ボロボロだね。流石にこってり絞られたかな?」
「!」
突如背後からした声に、ジェイソンの背は一気に伸びた。振り向くと楽しそうに笑っているオスカルと、気の毒そうな顔のエリオットが立っていた。実は騎士団に入ってこの二人が話しかけてくれたのは、これが初めてだったりする。
「まっ、自業自得だね。これでもランバート、手加減してくれたんだよ?」
「手加減……ですか?」
兄とはいえ、ここは騎士団。身分も月とすっぽんくらい違うのだから、一応は敬語だ。
「話を聞いて、ファウストが追加訓練をつけようかと最初提案があったようですよ。ですがそうなるとかなりの負担になるとランバートが反対したようです」
「トラウマになって辞めかねないからってさ。君たち一応優秀だから、逃がしたくないって」
「優秀……」
「……」
ランバートからの思わぬ評価にジェイソンは素直に目を輝かせ、アーリンは嬉しそうに顔を赤くする。そんな二人を見るオスカルとエリオットは、なんだか楽しげに笑っていた。
「頑張れよジェイソン。自分で決めたんだから、やりきるように」
「努力は報われます。怪我のないように、無茶はしないように」
「まぁ、僕たちが言っても説得力ないけれどね。特にエリオット」
「私ですか? 私はそんなに無茶はしていませんよ」
「えー、それって冗談? エリオット、無茶ばかりじゃん」
不満そうな顔をするオスカルを軽く睨むエリオット。そんな二人の様子を見て、やっぱり憧れる。そして隣にいるアーリンの手をそっと隠れて握った。
その夜、ようやく通常通りに戻った二人は部屋に戻ってここ数日の日課であるストレッチをしている。それでも蓄積された疲労は簡単に抜ける事はなくて、動かした部分が鈍く痛む感じがあった。
「すっかり筋肉痛だね」
「あれだけ動けばそうなるだろうな」
淡々とした声ではあるけれど、流れる空気は明らかに変わった。それがとても嬉しいのだ。
「ジェイソン」
ストレッチが終わり、大きく伸びをするジェイソンの名を呼ぶ声は少し甘い。声の方へと向くと、首に手を回されて当然のようにキスをされる。これがお付き合いを始めてからの習慣になった。
「んっ」
舌を絡めるようなキスは本当に腰にくる。ゾクゾクして、気持ちよくてたまらない。そして、もっと先が欲しくなってしまう。
「ぅん……ジェイソン、気持ちいい?」
「うん。ねぇ、アーリン。俺、これだけじゃ、その……」
股ぐらをギュゥと押さえてみるジェイソンに、アーリンは顔を赤くする。けれどすぐに頷いてくれた。
「俺も、ジェイソンとちゃんとしたい」
「じゃあ!」
「でも、あの! ……幻滅、しないか?」
「幻滅?」
「……俺、経験だけはかなり多いから、その……淫乱だと思うけれど」
もの凄く歯切れ悪く言うアーリンをきょとんと見て、ジェイソンは笑った。そして思い切り抱きしめる。
「そんなの俺、気にしない。それに俺こそ幻滅されるかも。経験ないから上手く出来るか分からないし、下手くそで痛かったらどうしようとか思うし、無様かも」
「痛いのは痛いので、嫌いじゃないけれど……」
「え?」
「なんでもない! 気にしないでくれ。あの、恋人のセックスってしたことがないから分からないけれど」
チラリとジェイソンを見るアーリンが、力の抜けた笑みを見せる。その穏やかな笑みが綺麗に見えて、やっぱりドキドキしてしまった。
「ジェイソンが相手なら、嬉しいと思う」
「……」
とても可愛い。一瞬で体がカッと熱くなって愚息が反応する。そして思うままに体が動いて、アーリンをギュウギュウに抱きしめてしまった。
「ぐるじ!」
「アーリン、好き! 愛してる!」
「……俺も、だよ」
文句を言いたそうな顔をしながらもそう返してくるあたり、アーリンの普段見られない『素直』が、ジェイソンにとってのツボなんだと思う。
◇◆◇
邪魔な衣服は最初から脱いでしまって、互いになんとなく恥ずかしくなりながらキスをした。アーリンの唇はやっぱり柔らかくて、舌を絡めたら背中がゾクゾクしてたまらなくなった。
「アーリン」
「んっ、ジェイソン」
鼻にかかった甘え声で互いを呼んで、それすら興奮の材料になっていく。見たことないアーリンの甘えた視線が可愛くて、ジェイソンはたまらず首筋に唇を落とした。
「んぅ」
「気持ちいいの?」
「んっ、いい。もう、少し……っ」
甘い声とおねだり。どちらも可愛くて叶えたくなる。首筋を舐めて、キスをして。喉仏の少し下辺りがいいのか、キスしてちょっと噛むと更に気持ちよさそうな声が漏れた。
我慢出来ずにベッドへと押し倒して、更に確かめるように触れた。しっとりとした肌が手の平に吸い付いてくる。その手に僅かに引っかかったのは、胸の小さな起立だった。
「んっ」
ヒクンと震えたアーリンが熱い息を吐く。気持ちいいんだとすぐに分かる反応に、ジェイソンは触れた部分をまじまじと見た。
白い肌に熟れた乳首の赤が淫靡に見える。筋肉のついている胸にそこだけがぷっくりとしているのだ。
確かめるように指で潰すように捏ねると、気持ちよさそうな小さな喘ぎが上がる。指の腹にはっきりと分かるコリコリとした感触。それをつまみ上げると、アーリンは高い声で鳴いた。
「やっ、やぁ、ジェイソンそれ」
嫌と言うけれど、嫌そうには見えない。けれど本当に嫌ならしたくはない。
困って見ていると、どんどん美味しそうに見えてくる。赤い木の実のようにぷくっとしていて、感触はコリコリしていて……。
「美味しそう」
「あっ、え……あっ、やぁぁ!」
気づけば唇を寄せ、吸い付いて口腔で転がしていた。軽く歯で挟んでみると、下半身にぬるりとした感触がある。吸い上げて舌で潰して縁も舐めると余計に、ヌルヌルとしたものが太ももを汚していく。
気持ちいいんだ。
太ももに触れているのが何か分かっている。そして多分、無意識なんだと思う。恥ずかしそうにしながらも止められていない。
「可愛い、アーリン。俺でもっと、気持ちよくなっていいよ」
「やっ! あっ、乳首ばっかりやだ! あっ、イッちゃうからぁ」
夢中になってアーリンの乳首を指と口腔で転がし、挟んだり摘まんだり転がしたりしていく。しっかりと育っていくのが嬉しいし、気持ちよさそうな声がたまらない。もうジェイソンの内ももは濡れていて、時々玉に擦れて気持ちいい。切迫した声がやがて、懇願みたいに「イクぅ」を繰り返すようになった。
「あっ、あっ、あぁ! イッ……くぅぅぅ!!」
打ち付けるような腰の動きに、イッたんだと分かる。けれど不思議と内ももが汚れる事はない。とろとろの先走りは沢山でヌラヌラしているけれど、肝心の白濁はなかった。
「イッたの?」
「イッた……から……乳首ばっかやだぁ」
ぐずる子供みたいな甘え声で涙をこぼすアーリンが、ギュッとジェイソンの首に抱きつく。子供みたいな行動に、逆にジェイソンはキュンキュンしてしまった。
「ごめん、俺……アーリンの乳首、可愛くて美味しそうだったから、つい……」
「……俺、美味しそうだった?」
「うん、凄く!」
「……じゃあ、許す」
なんだろう、この可愛い生き物。少し拗ねたような顔をするアーリンを抱きしめたまま、ジェイソンは自分の理性がいつまでもつのか心配になった。
だがしかし、煽られまくっている愚息は痛いくらいに張り詰めてガチガチになっている。とても無視する事はできない。むしろ今すぐにでもどうにかするべきだと主張している。
困っているとアーリンが膝でグリッとジェイソンの股間を刺激してくる。それだけで腰に重い痺れが走った。
「辛いか?」
「うっ…………はい」
「この間みたいに、口でしようか?」
「それされると出ちゃうし!」
「いいだろ? どうせ、一度じゃ収まらないんだし」
そう言われるとそんな気がするけれど、確信なんてないし。
困っているとアーリンがするりとジェイソンの下から抜け出て横に座り、何を思ったかジェイソンの顔側にお尻を向けて横になった。
「えぇ!」
「これでお互い気持ちいいから」
「いや、これどうするの!」
「どうって……そっか、経験ないか」
困惑状態のジェイソンはコクコクと頷く。アーリンは少し頬を染めると自ら股を開き、その奥にあるピンク色の後孔を指で軽く開いてみせる。簡単指一本を咥えこんだそこが、僅かにヒクヒクと動くのをジェイソンはドキドキして見ていた。
「ここ、もう少し解してくれるとうれ……助かる! 少し自分でもしたから、痛くないから」
「自分で?」
確か、エリオットが言っていた。騎士団に入る事が決まった時、「そういうこともあるかもしれない」と言われて少しだけ教えてもらった。まさに今、アーリンが触れている場所で受け入れるんだと。
ジェイソンの疑問に、アーリンの頬が更に赤く染まる。そして照れ隠しにそっぽを向かれてしまった。
「いいだろ、べつに! 俺だって、その……少し、期待したんだよ」
「アーリン」
「明日休みだし! 地獄の訓練終わったし、だから……あぁ、もう! やるのか! やらないのか!!」
「やる!」
上官ばりの命令口調に、勿論答えはYes一択。敬礼並の声で返事をすると、アーリンは顔を真っ赤にしたまま再び横になって、ジェイソンの愚息に手をかけた。
「んっ!」
ヌルヌルとした暖かいアーリンの口の中に飲み込まれて、気持ちよさに痺れてくる。こんなに深い快楽があるなんて、本当に知らなかった。
そして同じようにアーリンを気持ちよくしてあげたくて、ジェイソンは言わた通り後孔に指を潜り込ませた。
「んぅ」
簡単に指を飲み込んだそこが締め付けてくる。けれど拒まれている感じはない。中は暖かくて柔らかくて、やわやわと動いている。気持ちいい。
「アーリン、気持ちいい?」
問いかけに言葉は返ってこないけれど、代わりに先端を優しく吸い上げられて先端を舌がほじくるように動いた。それがまた気持ちよくて、思わず腰を振ってしまいそうになった。
指を二本に増やして、優しく探るように動かしていく。すると指の先端になにか硬い感触が触れる。そこを擦り上げた瞬間、アーリンからくぐもった喘ぎが漏れた。
「どうしたの!」
「なんでもない! 何でもないからそこ……もう少し」
「あぁ、うん。それはいいけれど」
「もっと」と言うならそうする。優しく柔らかくそこを刺激すると、アーリンの体はビクビクと震えて腰が揺れる。そこは硬くて、コロコロと丸い感じがする。最初は擦るだけだったけれど、気持ちいいならと指を曲げて突いてみたり、トントンと軽くノックするようにしたり。その度、アーリンは涙目で喘いだ。
「やっ、やぁ! イク! もっ、そこダメぇ!」
「うぁ! あっ、アーリン玉刺激しないで! 俺もイク!」
チュポンとすぼまった口から解放された愚息。そして同時に玉と竿の間を刺激されて、駆け上がる快楽をとどめる事ができなかった。解放された気持ちよさと、蕩けるような気持ちよさ。アーリンの顔に思い切り掛けてしまった瞬間、アーリンは「イクッ!」と嬌声を上げて体を震わせ、ジェイソンの指を飲み込んだままキュウキュウに締め付けた。
「あっ、イッ……てる……ジェイソン、指気持ちいいよぉ」
「っ!」
ジェイソンの出したもので顔を汚したまま、青い瞳を濡らして顔を染めてこちらを見るアーリンはとても淫靡で可愛い。後孔がパクパクとジェイソンの指を喰い締め、中は熱くうねるように指を締め付けている。
ここに自分のものを挿れたら、どれだけ気持ちいいんだろう……
思うと出したばかりなのに愚息が反応してまた硬くなってしまう。若い自分が恥ずかしいくらいだ。
「まだ、硬い……」
「ごめん」
「どう、して? 俺のそこに、これくれるんだろ?」
キュッと後孔を締められて、ジェイソンは真っ赤になってドキドキする。
アーリンが動いて指が抜ける。汚れた顔を手で拭うのを見てすぐにタオルを差し出すと、彼は笑って「ジェイソンの匂いがする」と笑う。胸の奥がキュンとしてしまう笑顔だ。
「ジェイソン、もう大丈夫だからここ、ちょうだい」
仰向けに寝転がったアーリンはとても素直に招き入れてくれる。誘われて、ジェイソンは欲望のままに覆い被さって、復活している愚息をヒクつく後孔へとあてがった。
「痛かったら、言って」
「うん。……ぅん……ふっ、うぅぅ……んぅぅ!」
ゆっくりと飲み込まれていく熱く狭い部分に、ジェイソンは息を詰めた。あっという間に持って行かれてしまいそうだ。油断したらあまりの気持ちよさに一気に腰を打ち付けてしまいそうだ。
でもそれはきっと、辛い。痛い思いなんてしてほしくない。ゆっくりと進めて、ようやくカリ首の太い部分までが入った。
「アーリン……」
「あんぅ、ふっ……」
熱い息を吐き出して、アーリンは顔を赤くして震えている。辛いのかもしれない。浅い部分を何度か擦ると、先ほどの硬い部分に擦れた。
「あっ! やぁ! そこばかりしたらまたイク! もっ、癖になってるのにぃ!」
ギュゥと中が締め付けて包み込まれ、中へ中へと誘い込まれてしまう。先端がそんな状態で、ジェイソンは何度も息を詰めた。腰が痺れて溶けてしまいそう。盛りのついた猿みたいに何度も腰を打ち付けて奥の奥まで犯したくなる。これはきっと本能的なもので、逆らうと少し痛い。
「アーリン……」
「もっ、奥まで欲しい……ジェイソン、欲しい!」
ギュッとシーツを掴む手。涙に濡れた青い瞳が切なく見上げてくる。その目を見ているとこちらも切なくて、キスをした。
「んぅ……ふっ……ジェイソン」
「ごめ……俺もう、限界!」
「あぅう! はぁぁん!」
欲望に負けて奥まで腰を進める。先端にコツンと当たった瞬間、強い力で締め上げられて震えた。
ギュッと強く抱きついたアーリンが何度も震えている。涙目で、欲しそうな唇にキスをして、そうするとふにゃっと目が笑うのが好きだ。
「アーリン、好き……可愛い……」
「ジェイソン、俺……俺も、好きだから……」
「うん」
「もっ、奥欲しい……もっと、沢山」
「痛くない?」
「痛くない、気持ちいい、好きだからもっと、奥にちょうだい」
ギュッと抱きつく強い力。縋るような弱い瞳。気持ちいい。好きと言ってくれる。全部が可愛くて、側に居たくて、守ってあげたくなる。
憧れるだけだった『恋』という気持ちを、今しっかりと掴んだ。
求められるままに最奥を突き上げると、その度にアーリンは震えながら高い声で鳴いて、蕩けた目をする。でもパンパンに張り詰めた彼の昂ぶりからは沢山の先走りはこぼれてもイケていない感じがする。ジェイソンはもう、イッてしまいそうなのに。
「アーリン……俺もう、イキそう……」
「んぁ! いっ……てっ、俺もう、イッてるからぁ!」
中がまるで違う生き物みたいにうねって絡みついてくる。気持ちよくて頭も腰も愚息も溶けてしまいそう。
でもアーリンはイケてないようにジェイソンからは見える。だから何も考えずに、アーリンの昂ぶりに触れ、扱いた。
「やっ! だめぇぇ!!」
「あっ!! し……まるぅぅぅ」
数度扱いただけで、限界だったらしいアーリンの昂ぶりから沢山の白濁が弾けるように飛んだ。腹も胸も汚す勢いだ。
それと同時に全部を締め上げられて飲み干されて、ジェイソンは過去味わった事の無い絶頂を迎えた。イキながら腰を振るのを止められなくて、全部の子種をその腹に注ぎ込もうとしているような、そんな本気の射精だった。
終わってみたら二人とも、全力疾走何本やったんだってくらい息切れしていた。汗だくで、心臓の音がおかしなくらい響く。ちょっと痛いくらいだ。
「ジェイソン」
不安そうな青い瞳が見上げてきて、腕を伸ばしてくる。ジェイソンはその腕を受け入れて、優しいキスをした。
「アーリン、好きだよ。俺、今すごく幸せ」
「俺も、だよ。こんなに幸せなセックス、初めてだ」
胸に迫る思いに、また体が熱くなる。そして一緒に愚息まで熱を取り戻してしまった。
「……ジェイソン」
「ちが! いや、違わないけどこれは、その……アーリンが可愛くて、俺が幸せだから!」
だからどうしようもなく反応してしまうんだぁぁ。
若さに嘆くジェイソンの髪を、アーリンの手が撫でる。大きな犬でも撫でるような仕草だ。
「仕方が無いな、お前。俺の尻、溶けちゃうだろ」
「アーリン?」
「……お前専用になったんだから、ちゃんとお前の形覚えなきゃならないし……明日、休みだから」
「それって……」
信じられない気持ちでアーリンを見る。すると彼は顔を赤くしながらも頷いた。
「もう一度、しようか」
「! うん!!」
素敵なお誘いに尻尾をふりふり。ジェイソンの夜はまだ、宵の口のようだった。
けれど本当の地獄はそれから一週間後、怪我が問題ないレベルまで回復した後だった。
アーリンと二人での罰というのが恐ろしい内容だった。まさかまさかの『鬼ごっこ』だった。ただ、追いかけてくるのが本当に鬼のような人達だったのだ。
通常訓練後、訓練用の森に連れてこられて百数える間に逃げる。鬼はウェイン、チェスター、レイバンがほとんどだったが、時にラウル一人の時もあった。だが、ラウル一人の時が実は一番しんどかった。
捕まるとその場でスクワット十回。終わるとその場で五十数えて再スタート。これが一時間続くのだ。
連日足はパンパンになり、息切れで喉の奥も苦しくなって終わると動けなくなっている。罰は一週間。その間に死ぬんじゃないかと何度か思った。
それも昨夜終わり、最後にランバート、ウェイン、チェスター、レイバン、ラウルに追いかけられるという恐ろしい悪夢を経験した。
「大丈夫か、お前ら」
「大丈夫じゃない……」
「もう、規則違反はしない……」
昼食の席でぐったりと突っ伏すジェイソンと、その隣にいるアーリンに皆が気の毒な顔をして問いかけてくる。が、二人とも終わった途端に気力が切れて今日は散々だった。
「うわぁ、ボロボロだね。流石にこってり絞られたかな?」
「!」
突如背後からした声に、ジェイソンの背は一気に伸びた。振り向くと楽しそうに笑っているオスカルと、気の毒そうな顔のエリオットが立っていた。実は騎士団に入ってこの二人が話しかけてくれたのは、これが初めてだったりする。
「まっ、自業自得だね。これでもランバート、手加減してくれたんだよ?」
「手加減……ですか?」
兄とはいえ、ここは騎士団。身分も月とすっぽんくらい違うのだから、一応は敬語だ。
「話を聞いて、ファウストが追加訓練をつけようかと最初提案があったようですよ。ですがそうなるとかなりの負担になるとランバートが反対したようです」
「トラウマになって辞めかねないからってさ。君たち一応優秀だから、逃がしたくないって」
「優秀……」
「……」
ランバートからの思わぬ評価にジェイソンは素直に目を輝かせ、アーリンは嬉しそうに顔を赤くする。そんな二人を見るオスカルとエリオットは、なんだか楽しげに笑っていた。
「頑張れよジェイソン。自分で決めたんだから、やりきるように」
「努力は報われます。怪我のないように、無茶はしないように」
「まぁ、僕たちが言っても説得力ないけれどね。特にエリオット」
「私ですか? 私はそんなに無茶はしていませんよ」
「えー、それって冗談? エリオット、無茶ばかりじゃん」
不満そうな顔をするオスカルを軽く睨むエリオット。そんな二人の様子を見て、やっぱり憧れる。そして隣にいるアーリンの手をそっと隠れて握った。
その夜、ようやく通常通りに戻った二人は部屋に戻ってここ数日の日課であるストレッチをしている。それでも蓄積された疲労は簡単に抜ける事はなくて、動かした部分が鈍く痛む感じがあった。
「すっかり筋肉痛だね」
「あれだけ動けばそうなるだろうな」
淡々とした声ではあるけれど、流れる空気は明らかに変わった。それがとても嬉しいのだ。
「ジェイソン」
ストレッチが終わり、大きく伸びをするジェイソンの名を呼ぶ声は少し甘い。声の方へと向くと、首に手を回されて当然のようにキスをされる。これがお付き合いを始めてからの習慣になった。
「んっ」
舌を絡めるようなキスは本当に腰にくる。ゾクゾクして、気持ちよくてたまらない。そして、もっと先が欲しくなってしまう。
「ぅん……ジェイソン、気持ちいい?」
「うん。ねぇ、アーリン。俺、これだけじゃ、その……」
股ぐらをギュゥと押さえてみるジェイソンに、アーリンは顔を赤くする。けれどすぐに頷いてくれた。
「俺も、ジェイソンとちゃんとしたい」
「じゃあ!」
「でも、あの! ……幻滅、しないか?」
「幻滅?」
「……俺、経験だけはかなり多いから、その……淫乱だと思うけれど」
もの凄く歯切れ悪く言うアーリンをきょとんと見て、ジェイソンは笑った。そして思い切り抱きしめる。
「そんなの俺、気にしない。それに俺こそ幻滅されるかも。経験ないから上手く出来るか分からないし、下手くそで痛かったらどうしようとか思うし、無様かも」
「痛いのは痛いので、嫌いじゃないけれど……」
「え?」
「なんでもない! 気にしないでくれ。あの、恋人のセックスってしたことがないから分からないけれど」
チラリとジェイソンを見るアーリンが、力の抜けた笑みを見せる。その穏やかな笑みが綺麗に見えて、やっぱりドキドキしてしまった。
「ジェイソンが相手なら、嬉しいと思う」
「……」
とても可愛い。一瞬で体がカッと熱くなって愚息が反応する。そして思うままに体が動いて、アーリンをギュウギュウに抱きしめてしまった。
「ぐるじ!」
「アーリン、好き! 愛してる!」
「……俺も、だよ」
文句を言いたそうな顔をしながらもそう返してくるあたり、アーリンの普段見られない『素直』が、ジェイソンにとってのツボなんだと思う。
◇◆◇
邪魔な衣服は最初から脱いでしまって、互いになんとなく恥ずかしくなりながらキスをした。アーリンの唇はやっぱり柔らかくて、舌を絡めたら背中がゾクゾクしてたまらなくなった。
「アーリン」
「んっ、ジェイソン」
鼻にかかった甘え声で互いを呼んで、それすら興奮の材料になっていく。見たことないアーリンの甘えた視線が可愛くて、ジェイソンはたまらず首筋に唇を落とした。
「んぅ」
「気持ちいいの?」
「んっ、いい。もう、少し……っ」
甘い声とおねだり。どちらも可愛くて叶えたくなる。首筋を舐めて、キスをして。喉仏の少し下辺りがいいのか、キスしてちょっと噛むと更に気持ちよさそうな声が漏れた。
我慢出来ずにベッドへと押し倒して、更に確かめるように触れた。しっとりとした肌が手の平に吸い付いてくる。その手に僅かに引っかかったのは、胸の小さな起立だった。
「んっ」
ヒクンと震えたアーリンが熱い息を吐く。気持ちいいんだとすぐに分かる反応に、ジェイソンは触れた部分をまじまじと見た。
白い肌に熟れた乳首の赤が淫靡に見える。筋肉のついている胸にそこだけがぷっくりとしているのだ。
確かめるように指で潰すように捏ねると、気持ちよさそうな小さな喘ぎが上がる。指の腹にはっきりと分かるコリコリとした感触。それをつまみ上げると、アーリンは高い声で鳴いた。
「やっ、やぁ、ジェイソンそれ」
嫌と言うけれど、嫌そうには見えない。けれど本当に嫌ならしたくはない。
困って見ていると、どんどん美味しそうに見えてくる。赤い木の実のようにぷくっとしていて、感触はコリコリしていて……。
「美味しそう」
「あっ、え……あっ、やぁぁ!」
気づけば唇を寄せ、吸い付いて口腔で転がしていた。軽く歯で挟んでみると、下半身にぬるりとした感触がある。吸い上げて舌で潰して縁も舐めると余計に、ヌルヌルとしたものが太ももを汚していく。
気持ちいいんだ。
太ももに触れているのが何か分かっている。そして多分、無意識なんだと思う。恥ずかしそうにしながらも止められていない。
「可愛い、アーリン。俺でもっと、気持ちよくなっていいよ」
「やっ! あっ、乳首ばっかりやだ! あっ、イッちゃうからぁ」
夢中になってアーリンの乳首を指と口腔で転がし、挟んだり摘まんだり転がしたりしていく。しっかりと育っていくのが嬉しいし、気持ちよさそうな声がたまらない。もうジェイソンの内ももは濡れていて、時々玉に擦れて気持ちいい。切迫した声がやがて、懇願みたいに「イクぅ」を繰り返すようになった。
「あっ、あっ、あぁ! イッ……くぅぅぅ!!」
打ち付けるような腰の動きに、イッたんだと分かる。けれど不思議と内ももが汚れる事はない。とろとろの先走りは沢山でヌラヌラしているけれど、肝心の白濁はなかった。
「イッたの?」
「イッた……から……乳首ばっかやだぁ」
ぐずる子供みたいな甘え声で涙をこぼすアーリンが、ギュッとジェイソンの首に抱きつく。子供みたいな行動に、逆にジェイソンはキュンキュンしてしまった。
「ごめん、俺……アーリンの乳首、可愛くて美味しそうだったから、つい……」
「……俺、美味しそうだった?」
「うん、凄く!」
「……じゃあ、許す」
なんだろう、この可愛い生き物。少し拗ねたような顔をするアーリンを抱きしめたまま、ジェイソンは自分の理性がいつまでもつのか心配になった。
だがしかし、煽られまくっている愚息は痛いくらいに張り詰めてガチガチになっている。とても無視する事はできない。むしろ今すぐにでもどうにかするべきだと主張している。
困っているとアーリンが膝でグリッとジェイソンの股間を刺激してくる。それだけで腰に重い痺れが走った。
「辛いか?」
「うっ…………はい」
「この間みたいに、口でしようか?」
「それされると出ちゃうし!」
「いいだろ? どうせ、一度じゃ収まらないんだし」
そう言われるとそんな気がするけれど、確信なんてないし。
困っているとアーリンがするりとジェイソンの下から抜け出て横に座り、何を思ったかジェイソンの顔側にお尻を向けて横になった。
「えぇ!」
「これでお互い気持ちいいから」
「いや、これどうするの!」
「どうって……そっか、経験ないか」
困惑状態のジェイソンはコクコクと頷く。アーリンは少し頬を染めると自ら股を開き、その奥にあるピンク色の後孔を指で軽く開いてみせる。簡単指一本を咥えこんだそこが、僅かにヒクヒクと動くのをジェイソンはドキドキして見ていた。
「ここ、もう少し解してくれるとうれ……助かる! 少し自分でもしたから、痛くないから」
「自分で?」
確か、エリオットが言っていた。騎士団に入る事が決まった時、「そういうこともあるかもしれない」と言われて少しだけ教えてもらった。まさに今、アーリンが触れている場所で受け入れるんだと。
ジェイソンの疑問に、アーリンの頬が更に赤く染まる。そして照れ隠しにそっぽを向かれてしまった。
「いいだろ、べつに! 俺だって、その……少し、期待したんだよ」
「アーリン」
「明日休みだし! 地獄の訓練終わったし、だから……あぁ、もう! やるのか! やらないのか!!」
「やる!」
上官ばりの命令口調に、勿論答えはYes一択。敬礼並の声で返事をすると、アーリンは顔を真っ赤にしたまま再び横になって、ジェイソンの愚息に手をかけた。
「んっ!」
ヌルヌルとした暖かいアーリンの口の中に飲み込まれて、気持ちよさに痺れてくる。こんなに深い快楽があるなんて、本当に知らなかった。
そして同じようにアーリンを気持ちよくしてあげたくて、ジェイソンは言わた通り後孔に指を潜り込ませた。
「んぅ」
簡単に指を飲み込んだそこが締め付けてくる。けれど拒まれている感じはない。中は暖かくて柔らかくて、やわやわと動いている。気持ちいい。
「アーリン、気持ちいい?」
問いかけに言葉は返ってこないけれど、代わりに先端を優しく吸い上げられて先端を舌がほじくるように動いた。それがまた気持ちよくて、思わず腰を振ってしまいそうになった。
指を二本に増やして、優しく探るように動かしていく。すると指の先端になにか硬い感触が触れる。そこを擦り上げた瞬間、アーリンからくぐもった喘ぎが漏れた。
「どうしたの!」
「なんでもない! 何でもないからそこ……もう少し」
「あぁ、うん。それはいいけれど」
「もっと」と言うならそうする。優しく柔らかくそこを刺激すると、アーリンの体はビクビクと震えて腰が揺れる。そこは硬くて、コロコロと丸い感じがする。最初は擦るだけだったけれど、気持ちいいならと指を曲げて突いてみたり、トントンと軽くノックするようにしたり。その度、アーリンは涙目で喘いだ。
「やっ、やぁ! イク! もっ、そこダメぇ!」
「うぁ! あっ、アーリン玉刺激しないで! 俺もイク!」
チュポンとすぼまった口から解放された愚息。そして同時に玉と竿の間を刺激されて、駆け上がる快楽をとどめる事ができなかった。解放された気持ちよさと、蕩けるような気持ちよさ。アーリンの顔に思い切り掛けてしまった瞬間、アーリンは「イクッ!」と嬌声を上げて体を震わせ、ジェイソンの指を飲み込んだままキュウキュウに締め付けた。
「あっ、イッ……てる……ジェイソン、指気持ちいいよぉ」
「っ!」
ジェイソンの出したもので顔を汚したまま、青い瞳を濡らして顔を染めてこちらを見るアーリンはとても淫靡で可愛い。後孔がパクパクとジェイソンの指を喰い締め、中は熱くうねるように指を締め付けている。
ここに自分のものを挿れたら、どれだけ気持ちいいんだろう……
思うと出したばかりなのに愚息が反応してまた硬くなってしまう。若い自分が恥ずかしいくらいだ。
「まだ、硬い……」
「ごめん」
「どう、して? 俺のそこに、これくれるんだろ?」
キュッと後孔を締められて、ジェイソンは真っ赤になってドキドキする。
アーリンが動いて指が抜ける。汚れた顔を手で拭うのを見てすぐにタオルを差し出すと、彼は笑って「ジェイソンの匂いがする」と笑う。胸の奥がキュンとしてしまう笑顔だ。
「ジェイソン、もう大丈夫だからここ、ちょうだい」
仰向けに寝転がったアーリンはとても素直に招き入れてくれる。誘われて、ジェイソンは欲望のままに覆い被さって、復活している愚息をヒクつく後孔へとあてがった。
「痛かったら、言って」
「うん。……ぅん……ふっ、うぅぅ……んぅぅ!」
ゆっくりと飲み込まれていく熱く狭い部分に、ジェイソンは息を詰めた。あっという間に持って行かれてしまいそうだ。油断したらあまりの気持ちよさに一気に腰を打ち付けてしまいそうだ。
でもそれはきっと、辛い。痛い思いなんてしてほしくない。ゆっくりと進めて、ようやくカリ首の太い部分までが入った。
「アーリン……」
「あんぅ、ふっ……」
熱い息を吐き出して、アーリンは顔を赤くして震えている。辛いのかもしれない。浅い部分を何度か擦ると、先ほどの硬い部分に擦れた。
「あっ! やぁ! そこばかりしたらまたイク! もっ、癖になってるのにぃ!」
ギュゥと中が締め付けて包み込まれ、中へ中へと誘い込まれてしまう。先端がそんな状態で、ジェイソンは何度も息を詰めた。腰が痺れて溶けてしまいそう。盛りのついた猿みたいに何度も腰を打ち付けて奥の奥まで犯したくなる。これはきっと本能的なもので、逆らうと少し痛い。
「アーリン……」
「もっ、奥まで欲しい……ジェイソン、欲しい!」
ギュッとシーツを掴む手。涙に濡れた青い瞳が切なく見上げてくる。その目を見ているとこちらも切なくて、キスをした。
「んぅ……ふっ……ジェイソン」
「ごめ……俺もう、限界!」
「あぅう! はぁぁん!」
欲望に負けて奥まで腰を進める。先端にコツンと当たった瞬間、強い力で締め上げられて震えた。
ギュッと強く抱きついたアーリンが何度も震えている。涙目で、欲しそうな唇にキスをして、そうするとふにゃっと目が笑うのが好きだ。
「アーリン、好き……可愛い……」
「ジェイソン、俺……俺も、好きだから……」
「うん」
「もっ、奥欲しい……もっと、沢山」
「痛くない?」
「痛くない、気持ちいい、好きだからもっと、奥にちょうだい」
ギュッと抱きつく強い力。縋るような弱い瞳。気持ちいい。好きと言ってくれる。全部が可愛くて、側に居たくて、守ってあげたくなる。
憧れるだけだった『恋』という気持ちを、今しっかりと掴んだ。
求められるままに最奥を突き上げると、その度にアーリンは震えながら高い声で鳴いて、蕩けた目をする。でもパンパンに張り詰めた彼の昂ぶりからは沢山の先走りはこぼれてもイケていない感じがする。ジェイソンはもう、イッてしまいそうなのに。
「アーリン……俺もう、イキそう……」
「んぁ! いっ……てっ、俺もう、イッてるからぁ!」
中がまるで違う生き物みたいにうねって絡みついてくる。気持ちよくて頭も腰も愚息も溶けてしまいそう。
でもアーリンはイケてないようにジェイソンからは見える。だから何も考えずに、アーリンの昂ぶりに触れ、扱いた。
「やっ! だめぇぇ!!」
「あっ!! し……まるぅぅぅ」
数度扱いただけで、限界だったらしいアーリンの昂ぶりから沢山の白濁が弾けるように飛んだ。腹も胸も汚す勢いだ。
それと同時に全部を締め上げられて飲み干されて、ジェイソンは過去味わった事の無い絶頂を迎えた。イキながら腰を振るのを止められなくて、全部の子種をその腹に注ぎ込もうとしているような、そんな本気の射精だった。
終わってみたら二人とも、全力疾走何本やったんだってくらい息切れしていた。汗だくで、心臓の音がおかしなくらい響く。ちょっと痛いくらいだ。
「ジェイソン」
不安そうな青い瞳が見上げてきて、腕を伸ばしてくる。ジェイソンはその腕を受け入れて、優しいキスをした。
「アーリン、好きだよ。俺、今すごく幸せ」
「俺も、だよ。こんなに幸せなセックス、初めてだ」
胸に迫る思いに、また体が熱くなる。そして一緒に愚息まで熱を取り戻してしまった。
「……ジェイソン」
「ちが! いや、違わないけどこれは、その……アーリンが可愛くて、俺が幸せだから!」
だからどうしようもなく反応してしまうんだぁぁ。
若さに嘆くジェイソンの髪を、アーリンの手が撫でる。大きな犬でも撫でるような仕草だ。
「仕方が無いな、お前。俺の尻、溶けちゃうだろ」
「アーリン?」
「……お前専用になったんだから、ちゃんとお前の形覚えなきゃならないし……明日、休みだから」
「それって……」
信じられない気持ちでアーリンを見る。すると彼は顔を赤くしながらも頷いた。
「もう一度、しようか」
「! うん!!」
素敵なお誘いに尻尾をふりふり。ジェイソンの夜はまだ、宵の口のようだった。
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