44 / 217
5章:すれ違いもまたスパイス
おまけ:弱虫お兄ちゃんの奮闘記(オルトン)
しおりを挟む
煌びやかな衣装と料理、音楽がかかる社交場はやっぱり苦手だ。香水の匂いだけでちょっと具合が悪くなってくる。
それでもオルトンは最近、社交場に顔を出している。弟ボリスを少しでも安心させたいからだ。
ボリスは出来た弟だ。兄として威厳もなく、年下にすら苛められる弱い自分を助けてくれた。小さいのに手を広げて庇ってくれていた。
気も強かった弟は落ち着くのも早かった。勉強もできたが、それ以上に腕っ節が強かった。でも、誰にでも喧嘩をしかけたり、傷つける事はしなかった。
でもそのくらいから、何を考えているのか分からなくなった。
確かに自ら誰かを傷つける事はしなかったが、売られた喧嘩は率先して買っていた。そして綺麗に全てを返り討ちにしていった。
その時のボリスは、どこか楽しげな顔をしていた。本人は気付いていないかもしれないが、見た事がないほど口の端が上がっていた。とても残酷な、綺麗な笑みだった。
怖くなった。けれど、その場を離れれば優しい良く出来た弟だった。
そしてオルトンもまた、ボリスのことが好きだった。
両親には言えない。本人にも確認できない。戸惑いながらも誤魔化して過ごした。そしてボリスが騎士団に行くと言ったとき、どこかホッとしたのはオルトンだったのかもしれない。
寂しいし、不安ではあったけれど、それがボリスの居場所になるならと思っていた。
だから、ボリスが全てを両親に打ち明けたとき、少しほっとしたのかもしれない。
「俺も、勇気を出さないと」
勇気を持って全てを打ち明けたボリスを見ていて、気持ちを確かにして華やかな場所に進み出る。そこに視線が一瞬集まった。
ドキリとして、尻込みしてしまう。視線を集めるなんて慣れていない。見た目も自信がないのだ。
ひょろっと背が高いが、背だけで厚みがあまりない。男にしては丸みのある緑色の目に眼鏡、短いブラウンの髪。顔立ちは男らしくはなく、どちらかと言えば母に似た女顔。
そんな自信のなさが分かるのか、すぐに視線は外れていく。声をかけるタイミングも分からない。
結局独りぼっちで強くない酒を飲んで途方にくれている。音楽がかかるホールでは楽しげな会話と、踊る男女が華やかなのに。
「はぁ……」
どうしよう、やっぱり帰りたい。
そう思って溜息をつき、この場を離れようとした時、誰かが背後からドンッとオルトンにぶつかった。こちらにまったく気付いていないのか、かなり強い当たりでよろけて転んだオルトンにぶつかった男女は一瞬目をくれただけだ。
惨めだ、これは。やっぱりこういう場所は似合わないんだ。華やかな場所に、自分みたいな人はいてはいけないんだ。
転んだ衝撃で落ちた眼鏡を拾おうとした、それより一瞬早くほっそりとした指が拾い上げ、オルトンへと差し出された。
「え?」
「大丈夫、貴方?」
見上げた先の女性の顔はぼやけて見えない。けれどその声音から、気の強い事は伝わった。
「ちょっと貴方達、ぶつかっておいて一言の謝罪もないの?」
オルトンに手を貸しつつ鋭い声で言った女性に、ぶつかった二人は顔を見合わせもの凄く軽く「ごめんなさ~い」と言って行ってしまった。
「ちょっと!」
「あの! もう、いいです」
差し出された眼鏡を受け取り、かける。すると視界がクリアになって、助けてくれた女性をしっかりと見る事ができた。
長い黒髪を丁寧に結った、青い瞳の美しい女性だった。深い青い瞳ははっきりとして大きく、同色のドレスがスレンダーな体にとても似合う。
「いいって……貴方、もう少ししっかりなさい。男でしょ」
「しっかり、か……」
できるものならしたい。けれど、ほど遠い。自分に、ボリスくらいの社交性があればもう少しどうにかなるのに。
女性は項垂れるオルトンを見て溜息をつき、手を差し伸べてくれる。驚いて見れば、気の強い青い瞳が真っ直ぐに見下ろしている。
「まずはお立ちなさい。男がいつまでも床に這いつくばっては格好がつきませんわ」
戸惑いながら、差し伸べられる手を取って立ち上がった。
彼女はパンパンとオルトンの服を叩き、胸元を見てもう一度溜息をつく。
「服、そのままではシミになりますわね」
「あ……」
見れば転んだ拍子に持っていたワインがかかったのだろう。白いシャツに赤いシミがしっかりとついていた。
「こちらに。早めに洗ってしまわないと」
「え? ですが……」
「ちょっと、そこの方。この方にシャツを貸して頂ける? あと、水場はどこかしら」
「え!」
ホール係の男性に声をかけた女性はテキパキとあれこれ整えてくれて、オルトンを引っ張って水場へと向かっていく。強くはないのに振り払えない手に引かれて、オルトンは賑やかな場所から少し離れていった。
水場についたオルトンはジャケットを脱がされ、シャツを脱がされてしまった。そこにホール係の男性がシャツを渡してくれて、今はそれを着ている。
女性はテキパキとシミのついたシャツを濡らし、叩いて色を落としてくれている。
「あの」
「仕立てのいいシャツですわね。このセンス、嫌いじゃありませんわ」
「え?」
女性は視線を上げないままでそんな事を言う。冷たい水に綺麗な手を濡らして、オルトンの為にしてくれる。凛とした横顔はとても美しい。
「それにしても、もう少ししっかりなさいませ。男でしょ」
「しっかり、か……実はこういう場が苦手で、気が引けて……帰ろうかと思っていたのです」
長身を小さくしてオルトンは呟く。青い瞳がチラリと彼を見て、外された。
「苦手なのが分かっていて、なんで来ますの?」
「……弟に、心配ばかりかけてしまって。長男として兄として、少しでも安心させてあげられればと……社交性を身につけたいと思って」
「似合いませんわね」
ズバリと言われて少しへこむ。俯いていると、不意に近づいてくる気配があった。
「女性を探すにしても、場所を間違っていますわ。貴方にはここよりも、もっと落ち着いた場所が似合っていますわよ」
洗い終わったシャツを手にしたまま、女性は笑う。その笑顔は思ったようなきついものではなく、凛と穏やかに思えた。
「シャツはここに預けて、クリーニングに出して貰いましょう。後日取りに来ればいいわ」
テキパキと女性はそう言って、シャツをスタッフに渡している。そしてそのまま離れてしまいそうになる。
『肉体的に強い女性じゃなくて、精神的に強い女性のほうがいい』
ボリスの言葉が不意にして、オルトンは咄嗟に女性に声をかけていた。
「あの!」
「はい?」
女性は呼ばれて立ち止まり、こちらを振り返る。そこへと足早に近づいたオルトンは、勇気を振り絞って言った。
「先程は、有り難うございました。俺は、オルトン・フィッシャーと申します。お名前を、伺ってもよろしいでしょうか?」
問えば女性はキョトッとしながらも、次には綺麗な笑みを浮かべた。
「オーレリア・アベルザードですわ」
「アベルザード!」
目を丸くしてオルトンは驚いた。アベルザード伯爵家と言えば帝国でもしっかりと基盤を持つ家柄で、縫製業では強い家だ。
尻込みしてしまいそうだ。けれど、勇気をもって声をかけたのだ。グッと踏みとどまって、声を振り絞った。
「オーレリアさん、あの……今日のお礼を、させてください。後日、ランチでもいかがですか?」
勇気を振り絞って出た言葉に、オルトンはほっとする。
一方のオーレリアは驚いたように目を丸くして黙ってしまった。
ダメだろうか。こんなパッとしない男では、誘われても迷惑だろうか。そもそも出会いがあまりに情けない。格好がつかない。
けれどオーレリアは悪戯っぽい笑みを浮かべ、少し考えて言った。
「ラセーニョ通りにある、Lienというカフェのランチが美味しいらしいのよ」
「! そこに、是非!」
色よい返事に思わず声を大きくしてしまったオルトンに目を丸くしながらも、オーレリアはクスクス笑い空いている日程を教えてくれた。
その日、送っていった彼女を降ろした後の馬車中でもオルトンは笑っていられた。
何かが始まる、そんな予感に心を移して。
それでもオルトンは最近、社交場に顔を出している。弟ボリスを少しでも安心させたいからだ。
ボリスは出来た弟だ。兄として威厳もなく、年下にすら苛められる弱い自分を助けてくれた。小さいのに手を広げて庇ってくれていた。
気も強かった弟は落ち着くのも早かった。勉強もできたが、それ以上に腕っ節が強かった。でも、誰にでも喧嘩をしかけたり、傷つける事はしなかった。
でもそのくらいから、何を考えているのか分からなくなった。
確かに自ら誰かを傷つける事はしなかったが、売られた喧嘩は率先して買っていた。そして綺麗に全てを返り討ちにしていった。
その時のボリスは、どこか楽しげな顔をしていた。本人は気付いていないかもしれないが、見た事がないほど口の端が上がっていた。とても残酷な、綺麗な笑みだった。
怖くなった。けれど、その場を離れれば優しい良く出来た弟だった。
そしてオルトンもまた、ボリスのことが好きだった。
両親には言えない。本人にも確認できない。戸惑いながらも誤魔化して過ごした。そしてボリスが騎士団に行くと言ったとき、どこかホッとしたのはオルトンだったのかもしれない。
寂しいし、不安ではあったけれど、それがボリスの居場所になるならと思っていた。
だから、ボリスが全てを両親に打ち明けたとき、少しほっとしたのかもしれない。
「俺も、勇気を出さないと」
勇気を持って全てを打ち明けたボリスを見ていて、気持ちを確かにして華やかな場所に進み出る。そこに視線が一瞬集まった。
ドキリとして、尻込みしてしまう。視線を集めるなんて慣れていない。見た目も自信がないのだ。
ひょろっと背が高いが、背だけで厚みがあまりない。男にしては丸みのある緑色の目に眼鏡、短いブラウンの髪。顔立ちは男らしくはなく、どちらかと言えば母に似た女顔。
そんな自信のなさが分かるのか、すぐに視線は外れていく。声をかけるタイミングも分からない。
結局独りぼっちで強くない酒を飲んで途方にくれている。音楽がかかるホールでは楽しげな会話と、踊る男女が華やかなのに。
「はぁ……」
どうしよう、やっぱり帰りたい。
そう思って溜息をつき、この場を離れようとした時、誰かが背後からドンッとオルトンにぶつかった。こちらにまったく気付いていないのか、かなり強い当たりでよろけて転んだオルトンにぶつかった男女は一瞬目をくれただけだ。
惨めだ、これは。やっぱりこういう場所は似合わないんだ。華やかな場所に、自分みたいな人はいてはいけないんだ。
転んだ衝撃で落ちた眼鏡を拾おうとした、それより一瞬早くほっそりとした指が拾い上げ、オルトンへと差し出された。
「え?」
「大丈夫、貴方?」
見上げた先の女性の顔はぼやけて見えない。けれどその声音から、気の強い事は伝わった。
「ちょっと貴方達、ぶつかっておいて一言の謝罪もないの?」
オルトンに手を貸しつつ鋭い声で言った女性に、ぶつかった二人は顔を見合わせもの凄く軽く「ごめんなさ~い」と言って行ってしまった。
「ちょっと!」
「あの! もう、いいです」
差し出された眼鏡を受け取り、かける。すると視界がクリアになって、助けてくれた女性をしっかりと見る事ができた。
長い黒髪を丁寧に結った、青い瞳の美しい女性だった。深い青い瞳ははっきりとして大きく、同色のドレスがスレンダーな体にとても似合う。
「いいって……貴方、もう少ししっかりなさい。男でしょ」
「しっかり、か……」
できるものならしたい。けれど、ほど遠い。自分に、ボリスくらいの社交性があればもう少しどうにかなるのに。
女性は項垂れるオルトンを見て溜息をつき、手を差し伸べてくれる。驚いて見れば、気の強い青い瞳が真っ直ぐに見下ろしている。
「まずはお立ちなさい。男がいつまでも床に這いつくばっては格好がつきませんわ」
戸惑いながら、差し伸べられる手を取って立ち上がった。
彼女はパンパンとオルトンの服を叩き、胸元を見てもう一度溜息をつく。
「服、そのままではシミになりますわね」
「あ……」
見れば転んだ拍子に持っていたワインがかかったのだろう。白いシャツに赤いシミがしっかりとついていた。
「こちらに。早めに洗ってしまわないと」
「え? ですが……」
「ちょっと、そこの方。この方にシャツを貸して頂ける? あと、水場はどこかしら」
「え!」
ホール係の男性に声をかけた女性はテキパキとあれこれ整えてくれて、オルトンを引っ張って水場へと向かっていく。強くはないのに振り払えない手に引かれて、オルトンは賑やかな場所から少し離れていった。
水場についたオルトンはジャケットを脱がされ、シャツを脱がされてしまった。そこにホール係の男性がシャツを渡してくれて、今はそれを着ている。
女性はテキパキとシミのついたシャツを濡らし、叩いて色を落としてくれている。
「あの」
「仕立てのいいシャツですわね。このセンス、嫌いじゃありませんわ」
「え?」
女性は視線を上げないままでそんな事を言う。冷たい水に綺麗な手を濡らして、オルトンの為にしてくれる。凛とした横顔はとても美しい。
「それにしても、もう少ししっかりなさいませ。男でしょ」
「しっかり、か……実はこういう場が苦手で、気が引けて……帰ろうかと思っていたのです」
長身を小さくしてオルトンは呟く。青い瞳がチラリと彼を見て、外された。
「苦手なのが分かっていて、なんで来ますの?」
「……弟に、心配ばかりかけてしまって。長男として兄として、少しでも安心させてあげられればと……社交性を身につけたいと思って」
「似合いませんわね」
ズバリと言われて少しへこむ。俯いていると、不意に近づいてくる気配があった。
「女性を探すにしても、場所を間違っていますわ。貴方にはここよりも、もっと落ち着いた場所が似合っていますわよ」
洗い終わったシャツを手にしたまま、女性は笑う。その笑顔は思ったようなきついものではなく、凛と穏やかに思えた。
「シャツはここに預けて、クリーニングに出して貰いましょう。後日取りに来ればいいわ」
テキパキと女性はそう言って、シャツをスタッフに渡している。そしてそのまま離れてしまいそうになる。
『肉体的に強い女性じゃなくて、精神的に強い女性のほうがいい』
ボリスの言葉が不意にして、オルトンは咄嗟に女性に声をかけていた。
「あの!」
「はい?」
女性は呼ばれて立ち止まり、こちらを振り返る。そこへと足早に近づいたオルトンは、勇気を振り絞って言った。
「先程は、有り難うございました。俺は、オルトン・フィッシャーと申します。お名前を、伺ってもよろしいでしょうか?」
問えば女性はキョトッとしながらも、次には綺麗な笑みを浮かべた。
「オーレリア・アベルザードですわ」
「アベルザード!」
目を丸くしてオルトンは驚いた。アベルザード伯爵家と言えば帝国でもしっかりと基盤を持つ家柄で、縫製業では強い家だ。
尻込みしてしまいそうだ。けれど、勇気をもって声をかけたのだ。グッと踏みとどまって、声を振り絞った。
「オーレリアさん、あの……今日のお礼を、させてください。後日、ランチでもいかがですか?」
勇気を振り絞って出た言葉に、オルトンはほっとする。
一方のオーレリアは驚いたように目を丸くして黙ってしまった。
ダメだろうか。こんなパッとしない男では、誘われても迷惑だろうか。そもそも出会いがあまりに情けない。格好がつかない。
けれどオーレリアは悪戯っぽい笑みを浮かべ、少し考えて言った。
「ラセーニョ通りにある、Lienというカフェのランチが美味しいらしいのよ」
「! そこに、是非!」
色よい返事に思わず声を大きくしてしまったオルトンに目を丸くしながらも、オーレリアはクスクス笑い空いている日程を教えてくれた。
その日、送っていった彼女を降ろした後の馬車中でもオルトンは笑っていられた。
何かが始まる、そんな予感に心を移して。
0
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】人形と皇子
かずえ
BL
ずっと戦争状態にあった帝国と皇国の最後の戦いの日、帝国の戦闘人形が一体、重症を負って皇国の皇子に拾われた。
戦うことしか教えられていなかった戦闘人形が、人としての名前を貰い、人として扱われて、皇子と幸せに暮らすお話。
性表現がある話には * マークを付けています。苦手な方は飛ばしてください。
第11回BL小説大賞で奨励賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる