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5章:すれ違いもまたスパイス
2話:恋人失格?(チェスター)
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リカルドの様子が変だ!
チェスターはすっかり気落ちして、真っ昼間から死んだ目をしていた。
「こらこらチェスター、死んでるよ。僕の訓練そんなにきつい?」
「ファウスト様の地獄に比べれば全然平気です」
「そこと比べるの? あれは僕から見ても地獄だよ」
訓練の合間、気の抜けた目で他の隊員の訓練を見ていたチェスターの隣りにウェインがくる。怒られているのだろうが、それ以上に心配されているようだった。
「何かあったの?」
「……俺、恋人に捨てられるかもしれないです」
「え?」
驚いた顔をしたウェインに、チェスターはつい先日からのリカルドとのやりとりを話した。
「様子がおかしいなって、思ってはいたんですよ。元気ないし、ちょっと余所余所しいし。それまでは夜に会いに行けばキスくらいはしたし、話もしたし、気持ちが乗ればその先だってしてたんですよ」
「あぁ、うん……。これ、僕が聞いてもいいの?」
アシュレーという公認の恋人がいるにも関わらず、ウェインは未だにこの手の話が恥ずかしいらしい。既に顔が真っ赤だ。
「いいですよ、隠さないし。でも、最近は夜に会いに行っても戸口で少し言葉を交わす程度でキスもしないんです。少し話したいなと思っても、疲れているからって言われたら無理は言えないし。嫌われるような事をしたのかな、俺」
もうそんな状態が数日続いているのだ。
最初は疲れているんだと思っていた。悩み事がある感じもした。
けれどリカルドはチェスターよりも年上で、精神的にも大人。悩みだって仕事の悩みであればチェスターがあれこれ言う事ではない。エリオットのほうが適任だ。
それでも、支えになれればと思っていた。以前を踏まえて、わりと一人で抱え込む性格のリカルドだから何も出来なくても側にいたいと思ったのだ。
でもそれすらも拒まれている。その前までは日を置かずに抱き合っていたのに、突然だ。
何が原因なのか分からない。けれどそこに自分が関係している気がするのは確かだった。
「俺、何やらかしたんだろう。セックスが下手くそなのかな? それとも、毎日のように盛ったから嫌われた? 遠征で長くいなかったから、そのせいで気持ちが離れたとか」
「下手くそなの?」
「普通! ……だと思うんですけれど。ってか、俺の周りが特殊なの多くて」
「あぁ……」
ウェインは遠い目だ。そしてそこに自分が入っているとは思っていない目をしている。
ランバートみたいに相手を満足させてやれないし、ゼロスの所は相手が溺愛だ。レイバン、コナンに関しては既に嫁。ボリスは特殊すぎて論外。ハリーとコンラッドはハリーが完全に襲い受けで、コンラッドも徐々にだが男らしさを見せているとか。
唯一張り合えるのは最近恋人を得たトレヴァーだが、彼は器用だし、お相手がツンデレという属性持ちだ。
そもそも、夜が上手ってどうしたらいいんだ? 場数踏めばいいのか? それは浮気じゃないのか? 結局リカルドとコミュニケーションを取りつつ、彼の好むやりかたを学んでいくしかないんじゃないのか?
「他と比べようがない……。そもそも他から学ぶのアウトだし」
「だね」
「俺、いつも先生に流されてるから駄目なのかな? これして、あれしてって先生言うから、それに従っちゃうし。でも先生それが気持ち良さそうだし、俺も気持ちいいからいっかって思っちゃうし」
「リカルド先生って、そういうタイプなんだ……」
ウェインの目が徐々に死んでいくのは、この際無視しよう。
「もっと、男らしくビシッとした態度取らなきゃダメなのかな?」
「チェスターらしくないし、似合わないからやめときなよ」
「うっ! それ言わないでくださよぉ」
結局原因が分からないから対処もできない。そして対処の方向性を間違うと痛手。結果現状維持が、チェスターの決断になってしまっている。
「別れ話?」
「ちがーう!」
ラウンジでこの事を同期にも相談したチェスターは、ボリスの容赦ない言葉に早速叫んでいる。今一番言われたくない言葉だ。
「だって、話がしたいって言っても拒まれてて、キス拒否でしょ? 飽きられたとか、なんか違うって気付いたとかじゃないの?」
「違う……と思いたいのにぃ」
「ボリス、苛めるなよ」
苦笑するランバートが横合いから助けてくれるが、チェスター的には思いきり泣いている。
「リカルド先生って、そんなタイプか? 厳しいけれど、その気もないのに振り回したりする人じゃないと思うけれどな」
トレヴァーが酒を飲みながらそんな事を言う。チェスターもこれには同意したい。リカルドは無意味に他人を振り回したり、その気もないのに引っかけるような事はしないと考えたい。
「俺もそう思う。リカルド先生は恋愛に慣れていなくても誠実だと思う」
ゼロスも援護射撃。これには本当に助かる。
「そうなると、何かあるんだろうね。悩んでるっぽいんだっけ」
「うん、そう。なんか無理してる感じがあるんだ。言いたい事を言えないとか、我慢してるとか」
最初は少し引っかかった程度だったけれど、最近は確信に近い。悩んでるのは仕事の事じゃなくて、チェスターとの事だ。
だからこそ考えている。何をしたのだろうかと。
「こうなる前はどうだったんだ? 変わった事はなかったのか?」
そう言われて考えてみるが、本当に些細な事だ。遠征から帰ってきてから忙しい時間が過ぎて、ちょっと甘えてくれるようになったり。夜のお誘いが増えたり。
「どんな小さな事でもいいから」
「夜のお誘いが増えた」
「下手くそなのか?」
「ボリス!」
下手じゃない! たぶん、きっと、うん普通。そう思いたい。
「茶化すなよ、ボリス」
「ランバートはそう思わないの? チェスターが下手くそか、早漏か、遅漏とか。あれが小さくて物足りないとか」
「チェスター、普通だろ」
冷静にランバートが切り返すのにチェスターが照れる。見られていたのかと思うと恥ずかしさが半端ない。
「他は?」
「甘えるような感じがあって、くっつきたがる」
そう、甘えてくると思う。一緒にいても体の一部が触れているし、時々もたれ掛かる感じもある。声にも少し艶があるし、背中から抱きつかれる事も多い。
「寒くてくっつきたがるとかじゃない?」
「ハリーじゃないんだから」
「だって、寒い時は人肌恋しいじゃん。今年の冬は寒そうだよ」
コンラッドの隣で甘え始めるハリーに苦笑して、コンラッドも頭を軽く撫でる。この二人もわりと落ち着いてきた。
「だいたいさ、恋人になってすぐに遠征で半年くらいいないって、残される方にしたら寂しいじゃん。それでなんか思い直しちゃったとか」
「うっ! それは……ないとは言えないから困る」
それだったらどうしたらいいんだろう。気持ちが離れてしまったなら、引き止めるのも違うのかな。
でもランバートは違う事を考えたようだった。
「悩んでて、そうなる前は甘えていて、タイミングは突然だったんだろ?」
「うん」
「じゃあ、嫌われたんじゃないんじゃないか? きっと話せば解決するよ。押しかけでもなんでもいいから、ちゃんと話してみたほうがいい。変に引くと本当に離れてくぞ」
「そう、かな?」
「俺もそう思う。お前、少し強引さに欠けるからな」
ゼロスからもそう言われ、チェスターはグッと手を握った。明日は安息日前日、一度は断られたが部屋に行って話を絶対にしよう。そうして、リカルドが何を思っているのかを知るのだ。
チェスターはすっかり気落ちして、真っ昼間から死んだ目をしていた。
「こらこらチェスター、死んでるよ。僕の訓練そんなにきつい?」
「ファウスト様の地獄に比べれば全然平気です」
「そこと比べるの? あれは僕から見ても地獄だよ」
訓練の合間、気の抜けた目で他の隊員の訓練を見ていたチェスターの隣りにウェインがくる。怒られているのだろうが、それ以上に心配されているようだった。
「何かあったの?」
「……俺、恋人に捨てられるかもしれないです」
「え?」
驚いた顔をしたウェインに、チェスターはつい先日からのリカルドとのやりとりを話した。
「様子がおかしいなって、思ってはいたんですよ。元気ないし、ちょっと余所余所しいし。それまでは夜に会いに行けばキスくらいはしたし、話もしたし、気持ちが乗ればその先だってしてたんですよ」
「あぁ、うん……。これ、僕が聞いてもいいの?」
アシュレーという公認の恋人がいるにも関わらず、ウェインは未だにこの手の話が恥ずかしいらしい。既に顔が真っ赤だ。
「いいですよ、隠さないし。でも、最近は夜に会いに行っても戸口で少し言葉を交わす程度でキスもしないんです。少し話したいなと思っても、疲れているからって言われたら無理は言えないし。嫌われるような事をしたのかな、俺」
もうそんな状態が数日続いているのだ。
最初は疲れているんだと思っていた。悩み事がある感じもした。
けれどリカルドはチェスターよりも年上で、精神的にも大人。悩みだって仕事の悩みであればチェスターがあれこれ言う事ではない。エリオットのほうが適任だ。
それでも、支えになれればと思っていた。以前を踏まえて、わりと一人で抱え込む性格のリカルドだから何も出来なくても側にいたいと思ったのだ。
でもそれすらも拒まれている。その前までは日を置かずに抱き合っていたのに、突然だ。
何が原因なのか分からない。けれどそこに自分が関係している気がするのは確かだった。
「俺、何やらかしたんだろう。セックスが下手くそなのかな? それとも、毎日のように盛ったから嫌われた? 遠征で長くいなかったから、そのせいで気持ちが離れたとか」
「下手くそなの?」
「普通! ……だと思うんですけれど。ってか、俺の周りが特殊なの多くて」
「あぁ……」
ウェインは遠い目だ。そしてそこに自分が入っているとは思っていない目をしている。
ランバートみたいに相手を満足させてやれないし、ゼロスの所は相手が溺愛だ。レイバン、コナンに関しては既に嫁。ボリスは特殊すぎて論外。ハリーとコンラッドはハリーが完全に襲い受けで、コンラッドも徐々にだが男らしさを見せているとか。
唯一張り合えるのは最近恋人を得たトレヴァーだが、彼は器用だし、お相手がツンデレという属性持ちだ。
そもそも、夜が上手ってどうしたらいいんだ? 場数踏めばいいのか? それは浮気じゃないのか? 結局リカルドとコミュニケーションを取りつつ、彼の好むやりかたを学んでいくしかないんじゃないのか?
「他と比べようがない……。そもそも他から学ぶのアウトだし」
「だね」
「俺、いつも先生に流されてるから駄目なのかな? これして、あれしてって先生言うから、それに従っちゃうし。でも先生それが気持ち良さそうだし、俺も気持ちいいからいっかって思っちゃうし」
「リカルド先生って、そういうタイプなんだ……」
ウェインの目が徐々に死んでいくのは、この際無視しよう。
「もっと、男らしくビシッとした態度取らなきゃダメなのかな?」
「チェスターらしくないし、似合わないからやめときなよ」
「うっ! それ言わないでくださよぉ」
結局原因が分からないから対処もできない。そして対処の方向性を間違うと痛手。結果現状維持が、チェスターの決断になってしまっている。
「別れ話?」
「ちがーう!」
ラウンジでこの事を同期にも相談したチェスターは、ボリスの容赦ない言葉に早速叫んでいる。今一番言われたくない言葉だ。
「だって、話がしたいって言っても拒まれてて、キス拒否でしょ? 飽きられたとか、なんか違うって気付いたとかじゃないの?」
「違う……と思いたいのにぃ」
「ボリス、苛めるなよ」
苦笑するランバートが横合いから助けてくれるが、チェスター的には思いきり泣いている。
「リカルド先生って、そんなタイプか? 厳しいけれど、その気もないのに振り回したりする人じゃないと思うけれどな」
トレヴァーが酒を飲みながらそんな事を言う。チェスターもこれには同意したい。リカルドは無意味に他人を振り回したり、その気もないのに引っかけるような事はしないと考えたい。
「俺もそう思う。リカルド先生は恋愛に慣れていなくても誠実だと思う」
ゼロスも援護射撃。これには本当に助かる。
「そうなると、何かあるんだろうね。悩んでるっぽいんだっけ」
「うん、そう。なんか無理してる感じがあるんだ。言いたい事を言えないとか、我慢してるとか」
最初は少し引っかかった程度だったけれど、最近は確信に近い。悩んでるのは仕事の事じゃなくて、チェスターとの事だ。
だからこそ考えている。何をしたのだろうかと。
「こうなる前はどうだったんだ? 変わった事はなかったのか?」
そう言われて考えてみるが、本当に些細な事だ。遠征から帰ってきてから忙しい時間が過ぎて、ちょっと甘えてくれるようになったり。夜のお誘いが増えたり。
「どんな小さな事でもいいから」
「夜のお誘いが増えた」
「下手くそなのか?」
「ボリス!」
下手じゃない! たぶん、きっと、うん普通。そう思いたい。
「茶化すなよ、ボリス」
「ランバートはそう思わないの? チェスターが下手くそか、早漏か、遅漏とか。あれが小さくて物足りないとか」
「チェスター、普通だろ」
冷静にランバートが切り返すのにチェスターが照れる。見られていたのかと思うと恥ずかしさが半端ない。
「他は?」
「甘えるような感じがあって、くっつきたがる」
そう、甘えてくると思う。一緒にいても体の一部が触れているし、時々もたれ掛かる感じもある。声にも少し艶があるし、背中から抱きつかれる事も多い。
「寒くてくっつきたがるとかじゃない?」
「ハリーじゃないんだから」
「だって、寒い時は人肌恋しいじゃん。今年の冬は寒そうだよ」
コンラッドの隣で甘え始めるハリーに苦笑して、コンラッドも頭を軽く撫でる。この二人もわりと落ち着いてきた。
「だいたいさ、恋人になってすぐに遠征で半年くらいいないって、残される方にしたら寂しいじゃん。それでなんか思い直しちゃったとか」
「うっ! それは……ないとは言えないから困る」
それだったらどうしたらいいんだろう。気持ちが離れてしまったなら、引き止めるのも違うのかな。
でもランバートは違う事を考えたようだった。
「悩んでて、そうなる前は甘えていて、タイミングは突然だったんだろ?」
「うん」
「じゃあ、嫌われたんじゃないんじゃないか? きっと話せば解決するよ。押しかけでもなんでもいいから、ちゃんと話してみたほうがいい。変に引くと本当に離れてくぞ」
「そう、かな?」
「俺もそう思う。お前、少し強引さに欠けるからな」
ゼロスからもそう言われ、チェスターはグッと手を握った。明日は安息日前日、一度は断られたが部屋に行って話を絶対にしよう。そうして、リカルドが何を思っているのかを知るのだ。
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