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2 長引く隣国からの圧力、ストレスたまって八つ当たりだぜ② 水道を止めよ

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ふふふふ。
 学校サボって屋敷に帰宅した。

 甘ーいチョコレートを飲んでいる。美味しい。
ホットチョコレートは好物だ。

 先ほどの命令通り、部下が魔道具で水道局へ三人の自宅の水道を止めるよう伝えた。
水道局から折り返し連絡があり完了と報告を受ける。この間15分。


 あの、ピンク犯罪トリオは父親が2時間以内に迎えに来た。予想より早い。真っ暗な中ぽつんとお迎えを待つ少女のシルエットが浮かんでいたのだが。

「影、早かったね?驚いたよ」

「殿下、彼女達の父君はそれは青い顔で平謝りでしたよ」

「そう?んー。でも、謝りに来ないよ?水の件もあるのにね?水道どうするの?」
青い顔か、王女に喧嘩を売った意味を父親は分かっていると言うことか。然し対応がぬるい。

「星、警察はどうなった?」

「はい、報告によりますと罵詈雑言により暴行罪と名誉毀損罪の二つを視野に被害届を受理されました」

「そう。受理されただけで満足。後は、謝ってきたら、被害届を取下げてもいいしね~ふふふ。喧嘩楽しいね。」
 ご機嫌な王女に星も満足げである。

「月達を褒めておいてね~。被害届を出すことに意味があった。受理までされると正直、思ってなかったから、お手柄だよ。しかも名誉毀損罪って、ふふふ。あれ簡単に罪人に出来ちゃうね~」

「殿下、教育委員会と校長はどうなさいますか?」
星が先の先まで考え確認をとる。
 チョコレートが甘い。

「どうもしない。問題解決するも、放置するもよし。あのジジイ達の好きにさせる」

 水を飲む。歯磨きしようか。

「ただし、事実を広める。夜会で貴族中に広めて。彼女達の名前、上位に三対一での罵詈雑言。嫌がらせ、イジメ、婚約者に対する排斥行為。更に、警察、教育委員会、校長、学年主任に報告したこと」 

 星を見つめる。

「これで何もしなかったら学校、貴族の信頼を失い非難される」

 ニッコリ。

「怖い方だ…」

「えー。退屈な王侯貴族の遊びだよー。心外」

頬を膨らませてみせる。わざとらしかったか、星が困り顔だ。ごめん。心の中で謝る。

「雲は、簡単な仕事でごめんね~。暇?」

「いえ。暇が平和で一番です」

よくわからぬ返答だ。

「ところで、今更だけれど…」

言いよどみつつはにかんでみる。

「彼女達何の用だったんだろ?人の話、私聞いて無いんだよね~。王子と愛し合ってるとか何とか~?」

側近が渋面になる。

「ごめんね~?」

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