蔑ろにされた王妃と見限られた国王


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国王陛下には愛する女性がいた。

彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。

私は、そんな陛下と結婚した。

国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。

でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。

そしてもう一つ。

私も陛下も知らないことがあった。

彼女のことを。彼女の正体を。
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