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第一章
12話 家族
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12 家族
「わぁあ、人がすごいたくさん!」
馬車の窓から見える景色に、リリとエルが歓声をあげた。首都に入り、馬車に乗り替えた俺たちはゆっくりと目的地を目指していた。俺の横にエル、兄貴の横にリリを乗せ、ゆっくりと市場の通りを過ぎていく。
年が明け、人も街も活気づいている。商店の売り子の声、行き交う者や馬の気配。慣れ親しんだ景色に帰ってきたと実感が湧く。
しかし、俺も兄貴も感慨に浸る余裕はなかった。
彼女たちを乗せ、馬で走ること4日。予定よりも早く、この首都ヴィンドヘイムに着くことができた。それ自体は嬉しいことだが、俺たちは不思議で仕方なかった。
カーフェの町からここまで、深い森を抜けてきたが、その間モンスターにまったく遭遇しなかったのだ。これは普通ならあり得ない。森や山には、様々なモンスターが生息している。人型のゴブリンやオーク、森ならランディックと呼ばれる野犬。冬なので、数が少なく動きも鈍くなるが、それでもまったく出会わないというのはおかしい。
考えたくないが、思い当たることはひとつしかない。これが精霊の呼び人の力、もしくはリリとエルの人間としての何かが関係しているのだとしたら…。
俺たちが思っている以上に、2人の存在がこの国に与える影響は大きいかもしれない。
「ガロン、あれはなぁに?」
見ると馬車は白い大きな柱に支えられた建物の前を通りすぎるところだった。
「あれは神殿だ。前に話しただろ?魔力の測定をするところだ。近いうちに2人も行かないとな。」
そして、子どもを授かるための種をもらう場所だ。
窓の外を眺める彼女の横顔を見ながら、エルに似た子どもが生まれたらどれだけ可愛がるか考えてしまった。
「ふっ……。」
突然の笑い声にびっくりした。
「兄貴、どうした?」
「いや、私も多分お前と同じことを考えていたよ。」
お互い顔を見合わせて笑った。クレアにお前たちは似ていると言われたことを思い出した。
「二人の力なんて関係ないよな。俺たちは全力で守るだけだ。」
馬車は首都の東側、上層地区に入った。通りには大きな屋敷ばかりが並んでいる。エルとリリは、はしゃぎ疲れたのかうとうとしていた。
「疲れたよな、もうすぐだ。」
その言葉に2人がパッと顔をあげる。
「わたしたち、へんじゃない?かおとか、ふくとか、だいじょうぶ?」
「大丈夫だ、いつも通り可愛い。」
2人はこないだのワンピースに着替えている。リリの胸元には小さなブローチが、エルの髪にはあのレースのリボンが揺れている。可愛らしいエルの肩を抱き寄せ、その額に口づける。彼女の体温を感じるだけで旅の疲れを忘れられた。
「うちの親は、だいぶ変わってるからな。驚かないでくれ。」
「かわってる?どういういみ?」
「会えばすぐ分かる。」
そして、馬車は上層地区のほぼ中央にある屋敷の前で止まった。
* * *
「「わぁあ!おっきい!」」
大きな門、馬車を3台は付けられる広い前庭、その奥の二階建ての屋敷は、カーフェの町で宿舎にしていた屋敷の倍以上の広さだ。ロックスフォードという家名に恥じない屋敷だとは思うが、このギラギラした成金趣味がどうしても好きになれない。
「シオン様!ガロン様!お帰りなさいませ!」
屋敷から初老のエルフが出てきた。背筋を伸ばし、きちんと執事服を着た姿は、俺たちが子どもの頃からまったく変わらない。
「ヨナス。変わりはないか?」
「はい、我々みな、お2人の帰りを心待ちにしておりました。」
この屋敷の執事長が、俺たちの隣に立つ彼女たちに深々とお辞儀をした。
「このロックスフォード家の執事をしております。ヨナスと申します。リーリア様、リーエル様。本当にお会いしとうございました。」
「はじめまして、リーリアです。」
「リーエルです。よろしくおねがいします。」
彼女たちも小さくお辞儀を返した。それを見て、ヨナスが微笑む。
「なんとお可愛らしい。お2人は本当によく似ていらっしゃるのですね。しかしシオン様、ガロン様。なんというか、この体格差は、すこし……。」
リリとエルは成人したとはいえ背の高いエルフや獣人からしたら、子どもにしか見えない。
「ヨナス、分かってる。でも、2人は成人してるし、なにも問題ないんだ。」
「かしこまりました。旦那様と奥様もそうでいらっしゃいますから。シオン様もガロン様も血は争えないということでしょう。」
俺たちの全てを知る執事の言葉に苦笑いするしかなかった。
「お帰りなさいませ。」
屋敷に入るとメイドや他の執事たちが迎えてくれる。その様子にリリとエルは驚いたようだった。
「旦那様と奥様がお待ちです。」
一階奥の応接室に進む。リリとエルの小さな手がぎゅっと繋がれていた。
「心配するな、なにも恐いことはない。」
部屋をノックする音が、やけに大きく響いた。
「シオン、ガロン共にただいま戻りました。」
ゆっくりと部屋の扉を開けると、大きなソファに父と母が並んで待っていた。
父マキシム・ロックスフォードは、俺たちと同じ虎の獣人で、俺たちよりさらに体がデカイ。いつも怒ったような顔をしているので眉間には深い皺が刻まれ、目つきは見る人全てを怯えさせるほどに鋭い。くすんだ金髪を後ろに撫で付け、筋肉質な腕を組んでこちらを睨み付けている。
母フェアリーデ・ロックスフォードは、兎の獣人だ。父と並んで座るととても小さく、茶色いふわふわとした長い髪の間から同じ茶色の耳が長く垂れている。いつもニコニコとしていて、周りの者を気遣う優しい人だ。本当にこの母がなぜこの父親を選んだのか、謎だ。
「父上、母上。ただいま戻りました。」
「お帰りなさい、2人とも変わりはありませんか?」
兄貴と2人、母に頷き返す。満足そうに母は微笑んだ。
「では、その方たちが、貴方たちの番なのですね。」
まず、兄貴がリリの手を優しく取った。
「私の番であり、伴侶になるリーリアです。」
「はじめまして、リーリアです。よろしくおねがいします。」
ゆっくりとお辞儀をするリーリアを父と母が見つめていた。
「彼女が俺の番で、伴侶のリーエルだ。」
「リーエルです。よろしくおねがいします。」
お辞儀をするエルの艶やかな黒髪が揺れた。
「なんて可愛い方たちでしょう。貴方たち2人が、そんなに優しい顔をするのを初めて見たわ。」
俺たちはいつもどれだけ怖い顔してるんだ。
「…………。」
「あなた?なにか仰いまして?」
「か、かわいい!!かわいすぎる!!」
親父の突然の大声に、リリとエルの肩が跳ねる。
「お前たち良くやった!デカイだけの息子もたまには役に立つ!このかわいい妻から生まれたお前たちがどんどん俺に似てくるのが嫌だったが!これで、俺の夢が叶う!」
「相変わらず声がデカイ。エルたちが驚くから、もう少し静かに話せよ。」
親父の夢は、可愛らしい妻、可愛らしい娘、そしてゆくゆくは孫に囲まれて、おじいちゃんと呼ばれて余生を過ごすことだそうだ。
自分に似た息子たちはお呼びじゃないらしい。
「あのっ、わたしたち、ほんとにいいんですか?」
「こんなおおきなおうちで、わたしたち、ほんとに…。」
母が立ち上がり、不安そうな2人を抱きしめた。
「シオンの手紙で、貴女がたのことは伺っています。とても辛いことを長く長くよく耐えていらっしゃいました。なにも心配いりません。わたしたちはこれから家族になるのですから、なにも気にしなくていいのですよ。」
母の言葉に2人の瞳が涙で潤んだ。
「かぞく?」
「そうです。どうぞ私のことは母と、あの怖い顔の人は父と呼んでくださいね。」
リリとエルは、顔を見合わせて言葉を選んでいるようだった。
「おかあさま?」
「おとうさま?」
すると、母がまた彼女たちを抱きしめた。
「まぁまぁ、なんて可愛らしい!どうぞ好きなように呼んでちょうだい!」
次の瞬間、親父は胸元を押さえ、床に崩れ落ちた。
「…ぐっ、…なんという破壊力だ。素晴らしい…。」
親父の反応が、俺が初めてエルに名前を呼ばれた時の反応にそっくりで、すげー嫌だった。
「わぁあ、人がすごいたくさん!」
馬車の窓から見える景色に、リリとエルが歓声をあげた。首都に入り、馬車に乗り替えた俺たちはゆっくりと目的地を目指していた。俺の横にエル、兄貴の横にリリを乗せ、ゆっくりと市場の通りを過ぎていく。
年が明け、人も街も活気づいている。商店の売り子の声、行き交う者や馬の気配。慣れ親しんだ景色に帰ってきたと実感が湧く。
しかし、俺も兄貴も感慨に浸る余裕はなかった。
彼女たちを乗せ、馬で走ること4日。予定よりも早く、この首都ヴィンドヘイムに着くことができた。それ自体は嬉しいことだが、俺たちは不思議で仕方なかった。
カーフェの町からここまで、深い森を抜けてきたが、その間モンスターにまったく遭遇しなかったのだ。これは普通ならあり得ない。森や山には、様々なモンスターが生息している。人型のゴブリンやオーク、森ならランディックと呼ばれる野犬。冬なので、数が少なく動きも鈍くなるが、それでもまったく出会わないというのはおかしい。
考えたくないが、思い当たることはひとつしかない。これが精霊の呼び人の力、もしくはリリとエルの人間としての何かが関係しているのだとしたら…。
俺たちが思っている以上に、2人の存在がこの国に与える影響は大きいかもしれない。
「ガロン、あれはなぁに?」
見ると馬車は白い大きな柱に支えられた建物の前を通りすぎるところだった。
「あれは神殿だ。前に話しただろ?魔力の測定をするところだ。近いうちに2人も行かないとな。」
そして、子どもを授かるための種をもらう場所だ。
窓の外を眺める彼女の横顔を見ながら、エルに似た子どもが生まれたらどれだけ可愛がるか考えてしまった。
「ふっ……。」
突然の笑い声にびっくりした。
「兄貴、どうした?」
「いや、私も多分お前と同じことを考えていたよ。」
お互い顔を見合わせて笑った。クレアにお前たちは似ていると言われたことを思い出した。
「二人の力なんて関係ないよな。俺たちは全力で守るだけだ。」
馬車は首都の東側、上層地区に入った。通りには大きな屋敷ばかりが並んでいる。エルとリリは、はしゃぎ疲れたのかうとうとしていた。
「疲れたよな、もうすぐだ。」
その言葉に2人がパッと顔をあげる。
「わたしたち、へんじゃない?かおとか、ふくとか、だいじょうぶ?」
「大丈夫だ、いつも通り可愛い。」
2人はこないだのワンピースに着替えている。リリの胸元には小さなブローチが、エルの髪にはあのレースのリボンが揺れている。可愛らしいエルの肩を抱き寄せ、その額に口づける。彼女の体温を感じるだけで旅の疲れを忘れられた。
「うちの親は、だいぶ変わってるからな。驚かないでくれ。」
「かわってる?どういういみ?」
「会えばすぐ分かる。」
そして、馬車は上層地区のほぼ中央にある屋敷の前で止まった。
* * *
「「わぁあ!おっきい!」」
大きな門、馬車を3台は付けられる広い前庭、その奥の二階建ての屋敷は、カーフェの町で宿舎にしていた屋敷の倍以上の広さだ。ロックスフォードという家名に恥じない屋敷だとは思うが、このギラギラした成金趣味がどうしても好きになれない。
「シオン様!ガロン様!お帰りなさいませ!」
屋敷から初老のエルフが出てきた。背筋を伸ばし、きちんと執事服を着た姿は、俺たちが子どもの頃からまったく変わらない。
「ヨナス。変わりはないか?」
「はい、我々みな、お2人の帰りを心待ちにしておりました。」
この屋敷の執事長が、俺たちの隣に立つ彼女たちに深々とお辞儀をした。
「このロックスフォード家の執事をしております。ヨナスと申します。リーリア様、リーエル様。本当にお会いしとうございました。」
「はじめまして、リーリアです。」
「リーエルです。よろしくおねがいします。」
彼女たちも小さくお辞儀を返した。それを見て、ヨナスが微笑む。
「なんとお可愛らしい。お2人は本当によく似ていらっしゃるのですね。しかしシオン様、ガロン様。なんというか、この体格差は、すこし……。」
リリとエルは成人したとはいえ背の高いエルフや獣人からしたら、子どもにしか見えない。
「ヨナス、分かってる。でも、2人は成人してるし、なにも問題ないんだ。」
「かしこまりました。旦那様と奥様もそうでいらっしゃいますから。シオン様もガロン様も血は争えないということでしょう。」
俺たちの全てを知る執事の言葉に苦笑いするしかなかった。
「お帰りなさいませ。」
屋敷に入るとメイドや他の執事たちが迎えてくれる。その様子にリリとエルは驚いたようだった。
「旦那様と奥様がお待ちです。」
一階奥の応接室に進む。リリとエルの小さな手がぎゅっと繋がれていた。
「心配するな、なにも恐いことはない。」
部屋をノックする音が、やけに大きく響いた。
「シオン、ガロン共にただいま戻りました。」
ゆっくりと部屋の扉を開けると、大きなソファに父と母が並んで待っていた。
父マキシム・ロックスフォードは、俺たちと同じ虎の獣人で、俺たちよりさらに体がデカイ。いつも怒ったような顔をしているので眉間には深い皺が刻まれ、目つきは見る人全てを怯えさせるほどに鋭い。くすんだ金髪を後ろに撫で付け、筋肉質な腕を組んでこちらを睨み付けている。
母フェアリーデ・ロックスフォードは、兎の獣人だ。父と並んで座るととても小さく、茶色いふわふわとした長い髪の間から同じ茶色の耳が長く垂れている。いつもニコニコとしていて、周りの者を気遣う優しい人だ。本当にこの母がなぜこの父親を選んだのか、謎だ。
「父上、母上。ただいま戻りました。」
「お帰りなさい、2人とも変わりはありませんか?」
兄貴と2人、母に頷き返す。満足そうに母は微笑んだ。
「では、その方たちが、貴方たちの番なのですね。」
まず、兄貴がリリの手を優しく取った。
「私の番であり、伴侶になるリーリアです。」
「はじめまして、リーリアです。よろしくおねがいします。」
ゆっくりとお辞儀をするリーリアを父と母が見つめていた。
「彼女が俺の番で、伴侶のリーエルだ。」
「リーエルです。よろしくおねがいします。」
お辞儀をするエルの艶やかな黒髪が揺れた。
「なんて可愛い方たちでしょう。貴方たち2人が、そんなに優しい顔をするのを初めて見たわ。」
俺たちはいつもどれだけ怖い顔してるんだ。
「…………。」
「あなた?なにか仰いまして?」
「か、かわいい!!かわいすぎる!!」
親父の突然の大声に、リリとエルの肩が跳ねる。
「お前たち良くやった!デカイだけの息子もたまには役に立つ!このかわいい妻から生まれたお前たちがどんどん俺に似てくるのが嫌だったが!これで、俺の夢が叶う!」
「相変わらず声がデカイ。エルたちが驚くから、もう少し静かに話せよ。」
親父の夢は、可愛らしい妻、可愛らしい娘、そしてゆくゆくは孫に囲まれて、おじいちゃんと呼ばれて余生を過ごすことだそうだ。
自分に似た息子たちはお呼びじゃないらしい。
「あのっ、わたしたち、ほんとにいいんですか?」
「こんなおおきなおうちで、わたしたち、ほんとに…。」
母が立ち上がり、不安そうな2人を抱きしめた。
「シオンの手紙で、貴女がたのことは伺っています。とても辛いことを長く長くよく耐えていらっしゃいました。なにも心配いりません。わたしたちはこれから家族になるのですから、なにも気にしなくていいのですよ。」
母の言葉に2人の瞳が涙で潤んだ。
「かぞく?」
「そうです。どうぞ私のことは母と、あの怖い顔の人は父と呼んでくださいね。」
リリとエルは、顔を見合わせて言葉を選んでいるようだった。
「おかあさま?」
「おとうさま?」
すると、母がまた彼女たちを抱きしめた。
「まぁまぁ、なんて可愛らしい!どうぞ好きなように呼んでちょうだい!」
次の瞬間、親父は胸元を押さえ、床に崩れ落ちた。
「…ぐっ、…なんという破壊力だ。素晴らしい…。」
親父の反応が、俺が初めてエルに名前を呼ばれた時の反応にそっくりで、すげー嫌だった。
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