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第一章
8話 リーエル~過去~*残酷描写あり
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8 過去~リーエル~
それから、5年。私たちは大人の相手をさせられました。少しずつ、自分の心を殺すことを覚え、客をとる間私は別の私になるのだと思うようになりました。
なんども逃げようと思ったし、死にたいと思いました。でも、姉のリリは体が弱くて、よく熱を出し、ここから逃げる体力はありません。そんな姉を屋敷の大人たちから守らなければ。高熱でふらふらになった姉を抱き締めて、何度も何度も殴られました。
時が経ち、少しずつ体が大きくなってくると私たちにはあまり客がつかなくなりました。客たちはみな、可愛らしい子どもを求めてやってくるのです。
そのかわりに、私たちは屋敷の男たちの身の回りの世話をさせられるようになりました。掃除、洗濯、料理。完璧にできなければ殴られました。オモチャみたいに、夜の相手をさせられることもありました。
そんな時は心を殺して、ひたすら終わることだけを考えてやり過ごしました。
あの子がやってきたのは、私たちが17歳になった頃でした。
カイルという名の男の子で、彼はとても綺麗な顔をしていました。私たちはそんなに歳が変わらない彼と、よく話をしました。戦争で孤児になった彼は他国から連れてこられたようでした。その綺麗な顔立ちのせいで、彼は体が大きくなっても客が途絶えません。
彼は、心から神を信じていました。そして、彼の信じる神は愛する人以外との性行為を固く禁じていました。少しずつ少しずつ、カイルの心は壊れていきました。
私たちには、なにもできませんでした。
ある秋の夜。その日は風が強く、砂埃が舞う乾燥した日でした。リリと二人、屋敷の地下に与えられた小さな部屋で眠っていると、大人たちの大声で目を覚ましました。
「火事だ!火事だー!」
飛び起きた私たちが部屋を出ると、いままで客の相手をしていた子が走ってきました。
「カイルがっ、カイルが火をつけたっ、すごい燃えてる。」
カイルは客から盗んだマッチで火をつけたようでした。彼は炎によって魂が浄化されると信じていました。いままでの罪がすべて許されると。
私たちが一階に上ると、そこは煙で前が見えなくなっていました。体を低くして、必死で出口を目指しました。
その時です。突然、天井が抜け落ち、燃えた家具が落ちてきました。咄嗟に姉を突飛ばしました。
「あぁあーぁぁ!」
私の背中に炎が移り、みるみる左腕が炎に包まれました。
「エル!」
姉が着ていた服でで私の炎を消してくれました。爛れた腕がひどく痛みます。それでも、私たちは進みました。屋敷の男たちは必死で火を消そうとしているようでした。普段なら見張りがいる場所にも誰もいません。
必死の思いで出口から外に出ることができました。屋敷はもう半分以上燃えています。
私たちは、走りました。ここがどこかも分からないまま、屋敷からひたすらに遠ざかりました。裸足の足はすぐに血が出て痛かったけれど、それでも進みました。
しかし、秋の風は冷たく、ろくな物を食べていなかった私たちは、すぐに動けなくなりました。それでも、休みながら、ずっとずっと歩き続けました。
どれくらい歩いたのでしょうか。森の中で綺麗な湖を見つけた私たちは、その畔に倒れこみました。
リリの額がひどく熱くて、また熱が出たのだと思いました。でも、今のわたしにはどうすることもできません。
私は祈りました。もし、この世界に神がいるのなら、どうか助けてくださいと必死に祈りました。もう何度そうやって祈ったかわかりません。どうか、どうか、私たちを、2人が無理なら、どうかリリだけでもいい。助けてくださいと祈りました。
そのうちに私は気を失ったのだと思います。
気がついたとき、私は温かい水の中に浮かんでいました。自分の体温と水の温度が溶けて、境目が分からなくなっていくようでした。このまま、沈んでしまいたい。私はそう思いました。
その時です。リリは泳げないことに気づきました。このまま、私が沈んでしまったら、リリが溺れてしまう。
ハッと気がつくと、私は水に浮かんでいました。冷たくて、その水が口に入るとひどく塩辛い味がしました。
「リリ!リリどこにいるの!」
うす暗い水を必死で見回すと、リリの銀髪が浮かんでいるのを見つけました。そこまで必死で泳いでその腕をぐっと引き寄せました。辛い水が、火傷に染みてとても痛みます。
その時です。ゆっくりと太陽が昇りはじめました。光に照らされて、すぐそばに岸が見えたのです。リリを抱えて、必死で水をかきました。やっと岸にたどり着いたとき、私は意識を失いました。
* * *
話を聞き終わった男2人を無理矢理帰らせて、私は涙で目を真っ赤にしている双子に向かいあった。
「辛いことを、よく話してくれた。」
彼女たちの小さな肩を抱き寄せ、頭を撫でた。こんな小さな体でよく耐えてきたものだ。生きてここにいることが奇跡だよ。
「お前たちはやっぱり精霊の呼び人なんだね。」
「せいれい…?」
「…よびびと?」
リリは夜の海のような濃紺の瞳。エルは深い森のような碧色の瞳を私に向けている。この瞳で見つめられたら、男はイチコロだろうね。
「この世界には、魔法がある。魔法は精霊の力を借りて行う奇跡みたいなもんなんだ。精霊は、魂の綺麗な者を、異世界から連れてくるって言われてる。それが精霊の呼び人さ。」
すると2人はぶんぶんと首を振った。
「わたしたち、きれいじゃない。ぜんぜんきれいじゃないよ。」
涙で顔をぐちゃぐちゃに濡らし、それでも2人は驚くほど可愛らしい。
「だから、昔の話をあいつらに聞かせたのかい?聞けば、あいつらがお前たちを諦めると思って?」
ぎゅっと手を繋いで、2人はうつむいた。
「さっき、3人でしてた話を聞いていたね?あいつらはお前たちを連れていくつもりだよ。」
「わたしたち、クレアといっしょにいたい!だめ?」
私はため息をついた。ガロンとシオンに聞かれたら何を言われるか。
「本当に、ここにいたいならそうしたらいい。私は歓迎だ。でもね、お前たちはただ逃げてるだけだよ。ちがうかい?」
「…わからないよ。つがいってなぁに?そんなにたいせつ?」
「誰に聞いた?」
「このあいだ、ふたりがはなしてた。たいせつなつがいだからって、つがいってなぁに?」
この子たちが成人するまでは伝えないつもりだったが、あいつらが不用意なせいだ。仕方ないね。
「獣人には、人生でただひとり本能で求める相手がいるんだよ。それが番だ。なににも変えられない、ただ一人の特別なんだよ。」
すると2人はまたポロポロと泣き出した。
「ごめんなさい。たいせつな、とくべつなひとりがわたしみたいな、きたないやつ。」
「きっと、いやになる、こんなよごれたやつ、いらないって。」
「だから、あいつらについて行きたくないのかい?」
小さな頭が頷いた。
「バカだね、そんなことであいつらが諦めるなら苦労しないよ。むしろ、あんたたちを死ぬほど甘やかすよ。これでもかってくらいにね。」
「わたし、なにももってない。シオンになにもかえせない。」
「ガロンやさしいから、わたしがかわいそうだから、いっしょにいるだけだよ。」
はぁ…埒が明かないね。
「わかった。ここにいてもいいよ。」
可愛い顔が私を見つめる。
「ただし、いま私にした話を、ガロンとシオンにちゃんと伝えてからだ。あいつらとちゃんと話すんだ。それでも、ここにいるって言うなら、私は歓迎する。わかったね?」
リーリアとリーエルは、私の提案にしぶしぶ頷いた。
それから、5年。私たちは大人の相手をさせられました。少しずつ、自分の心を殺すことを覚え、客をとる間私は別の私になるのだと思うようになりました。
なんども逃げようと思ったし、死にたいと思いました。でも、姉のリリは体が弱くて、よく熱を出し、ここから逃げる体力はありません。そんな姉を屋敷の大人たちから守らなければ。高熱でふらふらになった姉を抱き締めて、何度も何度も殴られました。
時が経ち、少しずつ体が大きくなってくると私たちにはあまり客がつかなくなりました。客たちはみな、可愛らしい子どもを求めてやってくるのです。
そのかわりに、私たちは屋敷の男たちの身の回りの世話をさせられるようになりました。掃除、洗濯、料理。完璧にできなければ殴られました。オモチャみたいに、夜の相手をさせられることもありました。
そんな時は心を殺して、ひたすら終わることだけを考えてやり過ごしました。
あの子がやってきたのは、私たちが17歳になった頃でした。
カイルという名の男の子で、彼はとても綺麗な顔をしていました。私たちはそんなに歳が変わらない彼と、よく話をしました。戦争で孤児になった彼は他国から連れてこられたようでした。その綺麗な顔立ちのせいで、彼は体が大きくなっても客が途絶えません。
彼は、心から神を信じていました。そして、彼の信じる神は愛する人以外との性行為を固く禁じていました。少しずつ少しずつ、カイルの心は壊れていきました。
私たちには、なにもできませんでした。
ある秋の夜。その日は風が強く、砂埃が舞う乾燥した日でした。リリと二人、屋敷の地下に与えられた小さな部屋で眠っていると、大人たちの大声で目を覚ましました。
「火事だ!火事だー!」
飛び起きた私たちが部屋を出ると、いままで客の相手をしていた子が走ってきました。
「カイルがっ、カイルが火をつけたっ、すごい燃えてる。」
カイルは客から盗んだマッチで火をつけたようでした。彼は炎によって魂が浄化されると信じていました。いままでの罪がすべて許されると。
私たちが一階に上ると、そこは煙で前が見えなくなっていました。体を低くして、必死で出口を目指しました。
その時です。突然、天井が抜け落ち、燃えた家具が落ちてきました。咄嗟に姉を突飛ばしました。
「あぁあーぁぁ!」
私の背中に炎が移り、みるみる左腕が炎に包まれました。
「エル!」
姉が着ていた服でで私の炎を消してくれました。爛れた腕がひどく痛みます。それでも、私たちは進みました。屋敷の男たちは必死で火を消そうとしているようでした。普段なら見張りがいる場所にも誰もいません。
必死の思いで出口から外に出ることができました。屋敷はもう半分以上燃えています。
私たちは、走りました。ここがどこかも分からないまま、屋敷からひたすらに遠ざかりました。裸足の足はすぐに血が出て痛かったけれど、それでも進みました。
しかし、秋の風は冷たく、ろくな物を食べていなかった私たちは、すぐに動けなくなりました。それでも、休みながら、ずっとずっと歩き続けました。
どれくらい歩いたのでしょうか。森の中で綺麗な湖を見つけた私たちは、その畔に倒れこみました。
リリの額がひどく熱くて、また熱が出たのだと思いました。でも、今のわたしにはどうすることもできません。
私は祈りました。もし、この世界に神がいるのなら、どうか助けてくださいと必死に祈りました。もう何度そうやって祈ったかわかりません。どうか、どうか、私たちを、2人が無理なら、どうかリリだけでもいい。助けてくださいと祈りました。
そのうちに私は気を失ったのだと思います。
気がついたとき、私は温かい水の中に浮かんでいました。自分の体温と水の温度が溶けて、境目が分からなくなっていくようでした。このまま、沈んでしまいたい。私はそう思いました。
その時です。リリは泳げないことに気づきました。このまま、私が沈んでしまったら、リリが溺れてしまう。
ハッと気がつくと、私は水に浮かんでいました。冷たくて、その水が口に入るとひどく塩辛い味がしました。
「リリ!リリどこにいるの!」
うす暗い水を必死で見回すと、リリの銀髪が浮かんでいるのを見つけました。そこまで必死で泳いでその腕をぐっと引き寄せました。辛い水が、火傷に染みてとても痛みます。
その時です。ゆっくりと太陽が昇りはじめました。光に照らされて、すぐそばに岸が見えたのです。リリを抱えて、必死で水をかきました。やっと岸にたどり着いたとき、私は意識を失いました。
* * *
話を聞き終わった男2人を無理矢理帰らせて、私は涙で目を真っ赤にしている双子に向かいあった。
「辛いことを、よく話してくれた。」
彼女たちの小さな肩を抱き寄せ、頭を撫でた。こんな小さな体でよく耐えてきたものだ。生きてここにいることが奇跡だよ。
「お前たちはやっぱり精霊の呼び人なんだね。」
「せいれい…?」
「…よびびと?」
リリは夜の海のような濃紺の瞳。エルは深い森のような碧色の瞳を私に向けている。この瞳で見つめられたら、男はイチコロだろうね。
「この世界には、魔法がある。魔法は精霊の力を借りて行う奇跡みたいなもんなんだ。精霊は、魂の綺麗な者を、異世界から連れてくるって言われてる。それが精霊の呼び人さ。」
すると2人はぶんぶんと首を振った。
「わたしたち、きれいじゃない。ぜんぜんきれいじゃないよ。」
涙で顔をぐちゃぐちゃに濡らし、それでも2人は驚くほど可愛らしい。
「だから、昔の話をあいつらに聞かせたのかい?聞けば、あいつらがお前たちを諦めると思って?」
ぎゅっと手を繋いで、2人はうつむいた。
「さっき、3人でしてた話を聞いていたね?あいつらはお前たちを連れていくつもりだよ。」
「わたしたち、クレアといっしょにいたい!だめ?」
私はため息をついた。ガロンとシオンに聞かれたら何を言われるか。
「本当に、ここにいたいならそうしたらいい。私は歓迎だ。でもね、お前たちはただ逃げてるだけだよ。ちがうかい?」
「…わからないよ。つがいってなぁに?そんなにたいせつ?」
「誰に聞いた?」
「このあいだ、ふたりがはなしてた。たいせつなつがいだからって、つがいってなぁに?」
この子たちが成人するまでは伝えないつもりだったが、あいつらが不用意なせいだ。仕方ないね。
「獣人には、人生でただひとり本能で求める相手がいるんだよ。それが番だ。なににも変えられない、ただ一人の特別なんだよ。」
すると2人はまたポロポロと泣き出した。
「ごめんなさい。たいせつな、とくべつなひとりがわたしみたいな、きたないやつ。」
「きっと、いやになる、こんなよごれたやつ、いらないって。」
「だから、あいつらについて行きたくないのかい?」
小さな頭が頷いた。
「バカだね、そんなことであいつらが諦めるなら苦労しないよ。むしろ、あんたたちを死ぬほど甘やかすよ。これでもかってくらいにね。」
「わたし、なにももってない。シオンになにもかえせない。」
「ガロンやさしいから、わたしがかわいそうだから、いっしょにいるだけだよ。」
はぁ…埒が明かないね。
「わかった。ここにいてもいいよ。」
可愛い顔が私を見つめる。
「ただし、いま私にした話を、ガロンとシオンにちゃんと伝えてからだ。あいつらとちゃんと話すんだ。それでも、ここにいるって言うなら、私は歓迎する。わかったね?」
リーリアとリーエルは、私の提案にしぶしぶ頷いた。
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