11 / 41
1章 春嬢編
第十話*
しおりを挟む
第十話*
「なんでそんなに積極的なんだ?」
赤い顔をしてベッドに腰掛けたケインは心底不思議そうな顔だ。
「私の国じゃこれくらい普通だよ。」
普通は大げさかもしれないけど、女からベッドに誘うことだってある。
「嫌ならしないけど…。」
「お前、このタイミングでそれを言うのは卑怯だろ。」
そんなことを言いながら笑っている彼に、つられて私も笑った。
彼の瞳がいつのまにか熱っぽくて、それだけで私は嬉しい。
見つめあったまま唇を重ねる。こないだよりも自然に舌を絡めた。
「…んっ。」
最近はずっと3日とあけずに仕事をしていたので、誰かに触れられるのがすごく久しぶりに感じる。
「どうかしたか?」
「なんでもない。今日ケインは何もしなくていいよ。私が全部してあげる。」
すると彼の顔は今日までで一番赤く染まった。
* * *
「本気か?」
ワイシャツだけ脱いだ彼をベッドに寝かせ、その上に跨がる。
「ケイン、すごい聞きづらいこと聞いてもいい?」
「…なんだよ。」
「この国では正常位でしかエッチしないの?」
ずっと誰かに聞いてみたかった。同僚のリリスに聞いたら、なんかすごい顔をされたからそれ以上聞けなかったのだ。
案の定、ケインもすごい顔をしている。
「なっ、ばっバカ!なんてこと聞いてんだよ、当たり前だろうが!」
当たり前なんだ。なんかやっぱり私の常識とは違う。
「それ以外を知らないわけじゃないってことだよね?なんでしないの?」
「知るかそんなこと!考えたこともない!」
女神アルチェの貞淑さのせいなのか。私にはわからない何かがあるのか。こんなことで異世界を実感するとは思ってなかった。
「じゃあ今日はその考えたこともないことをしてみよう。」
娼館にやってくるお客さんでさえしようと言われたこともなかった。一体なにが恥ずかしいのだろう。
「何事も一度は経験した方がいいと思うよ。」
ケインは期待と不安が半々くらいの顔だった。
「嫌ならやめるけど…。」
「だから、この格好で言われても断れないだろ。」
両手で彼の頬に触れると見た目と同じで熱かった。そのままゆっくりと口づける。舌を吸い上げると、二人の唾液が絡まっていく。
「んん…マリア…苦しい。」
「鼻で息して、相手にかからないように少しずつ。」
唇を離し、左の耳たぶを咥えた。薄い外耳を舌でなぞる。
「触られたら嫌なところあったら言って?じゃないと全部触るから。」
「んっ、全部っ?」
そのまま首筋を舌で辿る。汗で少ししょっぱい。今日も緊張してるのかな。
「全部ってどういう…っ!」
ちゅっと音をたてて、胸の先を咥える。チロチロと愛撫すると先が固くなった。
「全部は、全部だよ。」
「んん……あっ……。」
片側を指で転がしながら、もう片方を甘噛みする。私の尻の下で、彼のモノが固くなっていた。
ゆっくりと腰を動かし、足の間に座る。ズボンのベルトかけた手を突然掴まれた。
「マリア…さすがにそれは…。」
こちらを見つめる恥ずかしそうな彼の瞳は本気で嫌がってはいないように見える。
かまわずにベルトを外すと彼は観念したように手を離した。
下穿き一枚になったモノをゆっくりとしごくと、びくりと彼の体が震えた。反応が可愛くてもっとしてあげたくなる。
「あぁ……。んんっん…。」
下着の上からゆっくりと口にふくむ。くちゅくちゅとわざと音をたてた。
「そんなとこ…汚いだろ。」
「大丈夫だよ。気持ちいいことだけ考えてて。」
下着を脱がせると、そのまま大きくなったモノを咥えた。
「アァ゛!やっ、ムリ…。」
奥まで咥えこむのは久しぶりで、さすがに苦しい。それでも彼が感じてくれるのが嬉しい。
「こんなこともできるよ?」
レースの夜着を脱ぎ、下着も脱ぎ捨てた。胸の間に濡れたそれをぎゅっと挟んだまま、上下に何度も動かす。谷間からはみ出た彼の先っぽを口にふくむと、声がさらに大きくなった。
「マリア…もうダメ…出そう……アッ…ン。」
私はフィニッシュに向けて、勢いよくしごき続けた。
「アッ…アーッ………イクッ、イクッ!!」
腰を大きく仰け反らせた彼は、自分のお腹にたくさんの精を吐き出しながら果てた。
私の胸元にもトロトロと溢れている。指で拭うとそのまま口にふくんだ。
「マリアっ!それは、ダメだっ!」
「なんでもダメダメって。別に悪いことじゃないのに。」
はぁはぁと荒い息を吐きながら、彼は自分のお腹を丁寧に拭いていく。飲み込んだりしたらまた怒られそう。
上半身を起こした彼に跨がり、ぎゅっと抱きついた。
「マリア、いまは…。」
「まだ終わりじゃないよ?」
彼の右手を自分のショーツにあてがった。そこはさっきから自分でわかるほど濡れている。
「ケインにしてたらこんなになっちゃった。私にもしてほしい。」
そう言って見つめただけで、彼のモノがまた固くなるのがわかった。
「ほんっとに……お前…。」
「お願い。」
キスしながら押し倒されそうになるのをぐっと押し止める。
「このまま、私がするの。」
ショーツを下ろし、彼のモノの上にゆっくりと腰を下ろしていく。
「んんっ!ケインの固いっ。」
「だから、そういうことを言うなっ。」
最後まで入った瞬間、彼のモノが突き上げてくる。
「アァ、ん…、んんっ。深い…。」
腰をおさえられ、何度も何度も押し込まれる感覚。
「…ンンっ、ダメだ、マリアのなか…。」
「キスして?もっとたくさんしてほしい…。」
唇を重ねる度、私の中で彼が脈打つのを感じた。
「三日分、ん…ぎゅってしてほしい。」
そのままその日は何度も彼と体を重ねた。
こうしてやっと私の教育係の仕事が始まりました。
「なんでそんなに積極的なんだ?」
赤い顔をしてベッドに腰掛けたケインは心底不思議そうな顔だ。
「私の国じゃこれくらい普通だよ。」
普通は大げさかもしれないけど、女からベッドに誘うことだってある。
「嫌ならしないけど…。」
「お前、このタイミングでそれを言うのは卑怯だろ。」
そんなことを言いながら笑っている彼に、つられて私も笑った。
彼の瞳がいつのまにか熱っぽくて、それだけで私は嬉しい。
見つめあったまま唇を重ねる。こないだよりも自然に舌を絡めた。
「…んっ。」
最近はずっと3日とあけずに仕事をしていたので、誰かに触れられるのがすごく久しぶりに感じる。
「どうかしたか?」
「なんでもない。今日ケインは何もしなくていいよ。私が全部してあげる。」
すると彼の顔は今日までで一番赤く染まった。
* * *
「本気か?」
ワイシャツだけ脱いだ彼をベッドに寝かせ、その上に跨がる。
「ケイン、すごい聞きづらいこと聞いてもいい?」
「…なんだよ。」
「この国では正常位でしかエッチしないの?」
ずっと誰かに聞いてみたかった。同僚のリリスに聞いたら、なんかすごい顔をされたからそれ以上聞けなかったのだ。
案の定、ケインもすごい顔をしている。
「なっ、ばっバカ!なんてこと聞いてんだよ、当たり前だろうが!」
当たり前なんだ。なんかやっぱり私の常識とは違う。
「それ以外を知らないわけじゃないってことだよね?なんでしないの?」
「知るかそんなこと!考えたこともない!」
女神アルチェの貞淑さのせいなのか。私にはわからない何かがあるのか。こんなことで異世界を実感するとは思ってなかった。
「じゃあ今日はその考えたこともないことをしてみよう。」
娼館にやってくるお客さんでさえしようと言われたこともなかった。一体なにが恥ずかしいのだろう。
「何事も一度は経験した方がいいと思うよ。」
ケインは期待と不安が半々くらいの顔だった。
「嫌ならやめるけど…。」
「だから、この格好で言われても断れないだろ。」
両手で彼の頬に触れると見た目と同じで熱かった。そのままゆっくりと口づける。舌を吸い上げると、二人の唾液が絡まっていく。
「んん…マリア…苦しい。」
「鼻で息して、相手にかからないように少しずつ。」
唇を離し、左の耳たぶを咥えた。薄い外耳を舌でなぞる。
「触られたら嫌なところあったら言って?じゃないと全部触るから。」
「んっ、全部っ?」
そのまま首筋を舌で辿る。汗で少ししょっぱい。今日も緊張してるのかな。
「全部ってどういう…っ!」
ちゅっと音をたてて、胸の先を咥える。チロチロと愛撫すると先が固くなった。
「全部は、全部だよ。」
「んん……あっ……。」
片側を指で転がしながら、もう片方を甘噛みする。私の尻の下で、彼のモノが固くなっていた。
ゆっくりと腰を動かし、足の間に座る。ズボンのベルトかけた手を突然掴まれた。
「マリア…さすがにそれは…。」
こちらを見つめる恥ずかしそうな彼の瞳は本気で嫌がってはいないように見える。
かまわずにベルトを外すと彼は観念したように手を離した。
下穿き一枚になったモノをゆっくりとしごくと、びくりと彼の体が震えた。反応が可愛くてもっとしてあげたくなる。
「あぁ……。んんっん…。」
下着の上からゆっくりと口にふくむ。くちゅくちゅとわざと音をたてた。
「そんなとこ…汚いだろ。」
「大丈夫だよ。気持ちいいことだけ考えてて。」
下着を脱がせると、そのまま大きくなったモノを咥えた。
「アァ゛!やっ、ムリ…。」
奥まで咥えこむのは久しぶりで、さすがに苦しい。それでも彼が感じてくれるのが嬉しい。
「こんなこともできるよ?」
レースの夜着を脱ぎ、下着も脱ぎ捨てた。胸の間に濡れたそれをぎゅっと挟んだまま、上下に何度も動かす。谷間からはみ出た彼の先っぽを口にふくむと、声がさらに大きくなった。
「マリア…もうダメ…出そう……アッ…ン。」
私はフィニッシュに向けて、勢いよくしごき続けた。
「アッ…アーッ………イクッ、イクッ!!」
腰を大きく仰け反らせた彼は、自分のお腹にたくさんの精を吐き出しながら果てた。
私の胸元にもトロトロと溢れている。指で拭うとそのまま口にふくんだ。
「マリアっ!それは、ダメだっ!」
「なんでもダメダメって。別に悪いことじゃないのに。」
はぁはぁと荒い息を吐きながら、彼は自分のお腹を丁寧に拭いていく。飲み込んだりしたらまた怒られそう。
上半身を起こした彼に跨がり、ぎゅっと抱きついた。
「マリア、いまは…。」
「まだ終わりじゃないよ?」
彼の右手を自分のショーツにあてがった。そこはさっきから自分でわかるほど濡れている。
「ケインにしてたらこんなになっちゃった。私にもしてほしい。」
そう言って見つめただけで、彼のモノがまた固くなるのがわかった。
「ほんっとに……お前…。」
「お願い。」
キスしながら押し倒されそうになるのをぐっと押し止める。
「このまま、私がするの。」
ショーツを下ろし、彼のモノの上にゆっくりと腰を下ろしていく。
「んんっ!ケインの固いっ。」
「だから、そういうことを言うなっ。」
最後まで入った瞬間、彼のモノが突き上げてくる。
「アァ、ん…、んんっ。深い…。」
腰をおさえられ、何度も何度も押し込まれる感覚。
「…ンンっ、ダメだ、マリアのなか…。」
「キスして?もっとたくさんしてほしい…。」
唇を重ねる度、私の中で彼が脈打つのを感じた。
「三日分、ん…ぎゅってしてほしい。」
そのままその日は何度も彼と体を重ねた。
こうしてやっと私の教育係の仕事が始まりました。
1
お気に入りに追加
2,046
あなたにおすすめの小説
腹黒王子は、食べ頃を待っている
月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
騎士団長の欲望に今日も犯される
シェルビビ
恋愛
ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。
就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。
ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。
しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。
無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。
文章を付け足しています。すいません
悪役令嬢は国王陛下のモノ~蜜愛の中で淫らに啼く私~
一ノ瀬 彩音
恋愛
侯爵家の一人娘として何不自由なく育ったアリスティアだったが、
十歳の時に母親を亡くしてからというもの父親からの執着心が強くなっていく。
ある日、父親の命令により王宮で開かれた夜会に出席した彼女は
その帰り道で馬車ごと崖下に転落してしまう。
幸いにも怪我一つ負わずに助かったものの、
目を覚ました彼女が見たものは見知らぬ天井と心配そうな表情を浮かべる男性の姿だった。
彼はこの国の国王陛下であり、アリスティアの婚約者――つまりはこの国で最も強い権力を持つ人物だ。
訳も分からぬまま国王陛下の手によって半ば強引に結婚させられたアリスティアだが、
やがて彼に対して……?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
清廉潔白な神官長様は、昼も夜もけだもの。
束原ミヤコ
恋愛
ルナリア・クリーチェは、没落に片足突っ込んだ伯爵家の長女である。
伯爵家の弟妹たちのために最後のチャンスで参加した、皇帝陛下の花嫁選びに失敗するも、
皇帝陛下直々に、結婚相手を選んで貰えることになった。
ルナリアの結婚相手はレーヴェ・フィオレイス神官長。
レーヴェを一目見て恋に落ちたルナリアだけれど、フィオレイス家にはある秘密があった。
優しくて麗しくて非の打ち所のない美丈夫だけれど、レーヴェは性欲が強く、立場上押さえ込まなければいけなかったそれを、ルナリアに全てぶつける必要があるのだという。
それから、興奮すると、血に混じっている九つの尻尾のある獣の神の力があふれだして、耳と尻尾がはえるのだという。
耳と尻尾がはえてくる変態にひたすら色んな意味で可愛がられるルナリアの話です。
【R18】無愛想な騎士団長様はとても可愛い
みちょこ
恋愛
侯爵令嬢であるエルヴィールの夫となったスコール・フォークナーは冷酷無情な人間と世間で囁かれていた。
結婚生活も始まってから数ヶ月にも満たなかったが、夫の態度は無愛想そのもの。普段は寝室すら別々で、月に一度の夜の営みも実に淡白なものだった。
愛情の欠片も感じられない夫の振る舞いに、エルヴィールは不満を抱いていたが、とある日の嵐の夜、一人で眠っていたエルヴィールのベッドにスコールが潜り込み──
※ムーンライトノベルズ様でも投稿中
【R-18】逃げた転生ヒロインは辺境伯に溺愛される
吉川一巳
恋愛
気が付いたら男性向けエロゲ『王宮淫虐物語~鬼畜王子の後宮ハーレム~』のヒロインに転生していた。このままでは山賊に輪姦された後に、主人公のハーレム皇太子の寵姫にされてしまう。自分に散々な未来が待っていることを知った男爵令嬢レスリーは、どうにかシナリオから逃げ出すことに成功する。しかし、逃げ出した先で次期辺境伯のお兄さんに捕まってしまい……、というお話。ヒーローは白い結婚ですがお話の中で一度別の女性と結婚しますのでご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる