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エルフィモーラ2
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エレディナは何かに怯えているようだった。アンリカーダの力に恐れをなしているのか、理解のできない力に不安を強く持っているのだろう。
「あんたは、女王の血を引いてるんでしょ。精霊の血を引いてたら、あんただって一緒じゃない」
確かに精霊に与えられた命で生まれたルディアリネは、精霊に近しい存在なのかもしれない。その子供である自分は精霊の血を継いでいることになるのだろう。
ラータニア王と話した時、彼はそのことを心配していた。自分もまたアンリカーダに操られる存在になりうるのではないかと。
しかし、自分が精霊と同じだとは思っていない。
「精霊と完全に同じではなく、アンリカーダの支配を受けている地上の精霊ではないことを鑑みれば、問題はないように思っている。小さな個体である精霊に比べれば、私の存在がアンリカーダに操られるとは考えにくい」
「人の命も混じってるものね……」
「それを言うならば、小さな精霊と君のような人型の精霊は違いが大きいのでは? アンリカーダは一体の精霊を無理に操る程度だった。操られた精霊自体、苦しみながらラータニア王に毒を与えたのだから、操るにしてもサイズやその個体の魔導量によるだろう」
「でも、私たちは女王の命令で王族に従うのよ。ヨシュアとは違うわ」
この土地の精霊は別の土地には入られない。許可を得る必要がある。自陣の王族に攻撃できないのも、古き女王の作ったルールに従ったものだ。
それは理で、覆すことはできないと言われている。
しかしまたそれを言えば、王族もまた女王の作ったルールに従っている。精霊と話すことができる力も、精霊に協力を得る力も、女王から授かった力だ。
「古い理を、アンリカーダがどこまで変更できるかだ」
今まで続いてきたルールを、アンリカーダが覆すことはできるのだろうか。
それができるのならば、王族から精霊との繋がりを断ち切ってしまえばいい。しかし、それをしないのなら、行うことができないと考えられる。
「王族に害を成すとしても精霊を使ったのだから、王族自体に手は出せなかったはずだ。精霊が近付いても分からないようにした方が、確実に殺せるからな」
そうでなかったことに、心から感謝したい。
アンリカーダの力では、王族と精霊の繋がりを断ち切ることができないのだ。
「それに、私がアンリカーダに操られることがあるならば、フィルリーネも同じだろう。彼女は精霊の血がどこかで混じっているのでは?」
選定をクリアーし、浮島へ飛ばされたと聞いた。
選定について知っていることは少ない。それが浮島に繋がり精霊の王の元へ辿り着くなど思いもしなかった。
精霊の書の解読を進め、その昔地上の人間が精霊の王に力を得ていたとまでは分かったが、それがどうやって行われるかは選定としか書かれていなかったのだ。
浮島で行われている、女王の命を与えられることについては、ラータニアの王族や一部の臣下だけに周知されている。しかし、そこに精霊の王が現れたことは一度もない。
長い歴史の中、精霊の王は眠り続けていた。精霊の王が地上の人間に力を貸していたなど、ほとんどの者が知り得ぬことだろう。
だからこそ、マリオンネですらグングナルドの遺跡を調査していたのだ。
アンリカーダに知られてはならないというのは、そのためである。
フィルリーネこそ、この地上を統べる者として唯一精霊の王に選ばれた。与えられた命で女王に選ばれたアンリカーダとは違う。本物の王だ。
その上、精霊の血を引いているとなれば、フィルリーネは一番にアンリカーダに狙われるだろう。
「フィルリーネの精霊の血はどこで入ったのだ?」
エレディナやヨシュアが王の弟に付いていたことを考えれば、その母親だろうか。
「女王エルヴィアナの母親は、双子を生んだのよ。女王が双子を身籠ることがあるってのは、あんたも知ってるでしょ」
「そうらしいな。マリオンネでは存在を隠すと聞いている。ではその双子の片割れが王族に下賜されたのか」
「そうよ。女王の妹がグングナルド王に下賜された。身分はどこからか作ったんでしょ。私も詳しくないわ。ハルディオラが女王の妹の孫ってだけ。ハルディオラの父親は女王エルヴィアナといとこ同士ってことよ」
フィルリーネの祖父がエルヴィアナのいとことなるならば、魔導量が多くて当然と思いたいが、その息子である前王は魔導量がほとんどなかった。
「前王は、そのことを知っていたのか?」
「そうでしょうね。なのに、弟のハルディオラは精霊に好かれるほどの魔導量を持っていて、本人は全然魔導量がなかったのよ。笑っちゃうわよね」
それを知った時、前王は何を思っただろうか。
女王の血を引いていながら、精霊の声が聞こえない。長男として王になるべき者に魔導がなく、弟には人型の精霊や翼竜が懐くほどの魔導量があった。
王族として致命的な傷ともいえる。
そして、前王の子供にも魔導量がなかった。他国からその血を持った者を伴侶として選ぶのも当然か。
自分の娘に、選定をクリアーできるほど魔導量があるとは知らず。
「フィルリーネの曾祖母が女王の妹か。少々遠いな。選定をクリアーしたと知られなければ、そこまでアンリカーダに敵視されないだろう」
そう呟くと、エレディナは小さく首を振る。
「他にもあるのか?」
「あんた、女王エルヴィアナも双子だって知ってた?」
「……いや。基本女王に姉妹がいることは周知されない。双子が生まれて片方を追いやることを聞いているだけだ。そんなに頻繁に起きることなのか?」
「その時は偶然なんでしょ。たまたま連続で双子の女王になった。前女王エルヴィアナは姉で、妹はマリオンネに住んでいたわ。もちろん、人前に出すような真似はせず、マリオンネの小さな島で育てられたみたいね」
「それが、フィルリーネと何の関係が?」
「その妹は結婚したの。子供は二人。兄と妹。妹の名が、エルフィモーラよ」
「……この木と同じ名の?」
エルフィモーラ。同じ名の木を隠れ家の前に植える。
王族であればマリオンネで会うことはあるかもしれないが、女王の妹を母に持つ者と会う機会などあるのだろうか。
しかし、エルフィモーラはどこかでハルディオラに会い、ハルディオラは隠れ家に同じ名の木を植えるほど想うようになったのだ。
「これは……?」
風がなびいて葉に隠れていた幹の中で、何かがきらりと光ったのが見えた。
自分の身長の頭のあたりの高さに何かが埋まっている。
「いいわ。それを持って来なさいよ。あんたなら持てるでしょ」
エレディナは諦めたように言うと、屋敷の中に消えて扉の鍵を開けた。無人の屋敷の扉が、ぎぎぎと開く。
木の枝の幹の中に隠されていたのは、小さな指輪だった。木が育てば呑み込んでしまいそうなところに置いてあるが、魔法陣が描かれており周囲を守っている。
「それでも、呑み込まれるところだったな……」
触れようとすると、一度、バチリ、と魔導が弾けた。そしてそのまま魔導が消えて指輪が手の中に収まる。
魔法陣は精霊の力を得ている者にしか触れられないようになっていた。
指輪は男性用の指輪か、大きめで、それがハルディオラの物だと容易に想定できる。
開いた扉から屋敷の中に入ると、エレディナは階段の前で待っていた。何も言うことなくそのまま階上へと進む。
屋敷の中は誰かが掃除をしているのか、ほこりが溜まっているようには見えなかった。
エレディナは部屋の一つに入った。書斎のようで広い机のほかに本棚が並んでいる。その隙間に小さな扉の絵があった。
取っ手まで描かれた扉の絵。淡い魔導を感じ、ただの絵ではないことが分かる。
「指輪をはめて、魔法陣を解くといいわ」
エレディナの言葉に従い、指輪をはめて魔法陣の解除を行う。
複雑な物ではない。ただ指輪が鍵になっており、その指輪がなければ反応しないようになっていた。指輪をはめたまま魔法陣を解除すると、絵だった扉がゆっくりと浮き出てくる。
形を成した扉は小さな扉だったが一人通れるサイズで、取っ手を握ればかちりと音を立てて開いた。
かがめば通れるその扉をくぐれば、目の前に広がる景色に驚きを隠せなかった。
「まさか、マリオンネか——————?」
「あんたは、女王の血を引いてるんでしょ。精霊の血を引いてたら、あんただって一緒じゃない」
確かに精霊に与えられた命で生まれたルディアリネは、精霊に近しい存在なのかもしれない。その子供である自分は精霊の血を継いでいることになるのだろう。
ラータニア王と話した時、彼はそのことを心配していた。自分もまたアンリカーダに操られる存在になりうるのではないかと。
しかし、自分が精霊と同じだとは思っていない。
「精霊と完全に同じではなく、アンリカーダの支配を受けている地上の精霊ではないことを鑑みれば、問題はないように思っている。小さな個体である精霊に比べれば、私の存在がアンリカーダに操られるとは考えにくい」
「人の命も混じってるものね……」
「それを言うならば、小さな精霊と君のような人型の精霊は違いが大きいのでは? アンリカーダは一体の精霊を無理に操る程度だった。操られた精霊自体、苦しみながらラータニア王に毒を与えたのだから、操るにしてもサイズやその個体の魔導量によるだろう」
「でも、私たちは女王の命令で王族に従うのよ。ヨシュアとは違うわ」
この土地の精霊は別の土地には入られない。許可を得る必要がある。自陣の王族に攻撃できないのも、古き女王の作ったルールに従ったものだ。
それは理で、覆すことはできないと言われている。
しかしまたそれを言えば、王族もまた女王の作ったルールに従っている。精霊と話すことができる力も、精霊に協力を得る力も、女王から授かった力だ。
「古い理を、アンリカーダがどこまで変更できるかだ」
今まで続いてきたルールを、アンリカーダが覆すことはできるのだろうか。
それができるのならば、王族から精霊との繋がりを断ち切ってしまえばいい。しかし、それをしないのなら、行うことができないと考えられる。
「王族に害を成すとしても精霊を使ったのだから、王族自体に手は出せなかったはずだ。精霊が近付いても分からないようにした方が、確実に殺せるからな」
そうでなかったことに、心から感謝したい。
アンリカーダの力では、王族と精霊の繋がりを断ち切ることができないのだ。
「それに、私がアンリカーダに操られることがあるならば、フィルリーネも同じだろう。彼女は精霊の血がどこかで混じっているのでは?」
選定をクリアーし、浮島へ飛ばされたと聞いた。
選定について知っていることは少ない。それが浮島に繋がり精霊の王の元へ辿り着くなど思いもしなかった。
精霊の書の解読を進め、その昔地上の人間が精霊の王に力を得ていたとまでは分かったが、それがどうやって行われるかは選定としか書かれていなかったのだ。
浮島で行われている、女王の命を与えられることについては、ラータニアの王族や一部の臣下だけに周知されている。しかし、そこに精霊の王が現れたことは一度もない。
長い歴史の中、精霊の王は眠り続けていた。精霊の王が地上の人間に力を貸していたなど、ほとんどの者が知り得ぬことだろう。
だからこそ、マリオンネですらグングナルドの遺跡を調査していたのだ。
アンリカーダに知られてはならないというのは、そのためである。
フィルリーネこそ、この地上を統べる者として唯一精霊の王に選ばれた。与えられた命で女王に選ばれたアンリカーダとは違う。本物の王だ。
その上、精霊の血を引いているとなれば、フィルリーネは一番にアンリカーダに狙われるだろう。
「フィルリーネの精霊の血はどこで入ったのだ?」
エレディナやヨシュアが王の弟に付いていたことを考えれば、その母親だろうか。
「女王エルヴィアナの母親は、双子を生んだのよ。女王が双子を身籠ることがあるってのは、あんたも知ってるでしょ」
「そうらしいな。マリオンネでは存在を隠すと聞いている。ではその双子の片割れが王族に下賜されたのか」
「そうよ。女王の妹がグングナルド王に下賜された。身分はどこからか作ったんでしょ。私も詳しくないわ。ハルディオラが女王の妹の孫ってだけ。ハルディオラの父親は女王エルヴィアナといとこ同士ってことよ」
フィルリーネの祖父がエルヴィアナのいとことなるならば、魔導量が多くて当然と思いたいが、その息子である前王は魔導量がほとんどなかった。
「前王は、そのことを知っていたのか?」
「そうでしょうね。なのに、弟のハルディオラは精霊に好かれるほどの魔導量を持っていて、本人は全然魔導量がなかったのよ。笑っちゃうわよね」
それを知った時、前王は何を思っただろうか。
女王の血を引いていながら、精霊の声が聞こえない。長男として王になるべき者に魔導がなく、弟には人型の精霊や翼竜が懐くほどの魔導量があった。
王族として致命的な傷ともいえる。
そして、前王の子供にも魔導量がなかった。他国からその血を持った者を伴侶として選ぶのも当然か。
自分の娘に、選定をクリアーできるほど魔導量があるとは知らず。
「フィルリーネの曾祖母が女王の妹か。少々遠いな。選定をクリアーしたと知られなければ、そこまでアンリカーダに敵視されないだろう」
そう呟くと、エレディナは小さく首を振る。
「他にもあるのか?」
「あんた、女王エルヴィアナも双子だって知ってた?」
「……いや。基本女王に姉妹がいることは周知されない。双子が生まれて片方を追いやることを聞いているだけだ。そんなに頻繁に起きることなのか?」
「その時は偶然なんでしょ。たまたま連続で双子の女王になった。前女王エルヴィアナは姉で、妹はマリオンネに住んでいたわ。もちろん、人前に出すような真似はせず、マリオンネの小さな島で育てられたみたいね」
「それが、フィルリーネと何の関係が?」
「その妹は結婚したの。子供は二人。兄と妹。妹の名が、エルフィモーラよ」
「……この木と同じ名の?」
エルフィモーラ。同じ名の木を隠れ家の前に植える。
王族であればマリオンネで会うことはあるかもしれないが、女王の妹を母に持つ者と会う機会などあるのだろうか。
しかし、エルフィモーラはどこかでハルディオラに会い、ハルディオラは隠れ家に同じ名の木を植えるほど想うようになったのだ。
「これは……?」
風がなびいて葉に隠れていた幹の中で、何かがきらりと光ったのが見えた。
自分の身長の頭のあたりの高さに何かが埋まっている。
「いいわ。それを持って来なさいよ。あんたなら持てるでしょ」
エレディナは諦めたように言うと、屋敷の中に消えて扉の鍵を開けた。無人の屋敷の扉が、ぎぎぎと開く。
木の枝の幹の中に隠されていたのは、小さな指輪だった。木が育てば呑み込んでしまいそうなところに置いてあるが、魔法陣が描かれており周囲を守っている。
「それでも、呑み込まれるところだったな……」
触れようとすると、一度、バチリ、と魔導が弾けた。そしてそのまま魔導が消えて指輪が手の中に収まる。
魔法陣は精霊の力を得ている者にしか触れられないようになっていた。
指輪は男性用の指輪か、大きめで、それがハルディオラの物だと容易に想定できる。
開いた扉から屋敷の中に入ると、エレディナは階段の前で待っていた。何も言うことなくそのまま階上へと進む。
屋敷の中は誰かが掃除をしているのか、ほこりが溜まっているようには見えなかった。
エレディナは部屋の一つに入った。書斎のようで広い机のほかに本棚が並んでいる。その隙間に小さな扉の絵があった。
取っ手まで描かれた扉の絵。淡い魔導を感じ、ただの絵ではないことが分かる。
「指輪をはめて、魔法陣を解くといいわ」
エレディナの言葉に従い、指輪をはめて魔法陣の解除を行う。
複雑な物ではない。ただ指輪が鍵になっており、その指輪がなければ反応しないようになっていた。指輪をはめたまま魔法陣を解除すると、絵だった扉がゆっくりと浮き出てくる。
形を成した扉は小さな扉だったが一人通れるサイズで、取っ手を握ればかちりと音を立てて開いた。
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