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ナッスハルト3
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「彼女がカサダリアで商品を売っているのは、間違いないです。カサダリアの知っている商人が、彼女から権利を買って商品を売っていますから。子供たちで反応を見て、商品を売っているところはありますが、子供たちに何かを与えたいというのが本音でしょうね。文字や計算を教えて、子供たちも懐いている」
「そうみたいだな。マットルが喜んで勉強していて、驚いた」
「カサダリアで学ぶ場所を作りたいと言っていたぐらいですから。子供ですけれど、しっかりした娘ですよ」
「子供?」
不思議な言葉が聞こえて、首を傾げる。バルノルジは苦笑して、もう一度言った。
「子供ですよ。少女です。まだ十代前半の」
「十代前半? 嘘だろ?」
そんな年の子供が、玩具を作り、与えている? それは、貴族の娘が施しを与えているだけではないのだろうか。
しかし、バルノルジは、本人が玩具を作り、絵を描くと言った。目の前で描くのを見たことがあるそうだ。助言を聞いて、その場で作り直すこともあるらしく、本人が作ることに偽りはないと言う。
「会ってみたいんだ。会えないか?」
「彼女は神出鬼没なんです。いつ来るかも分からない。短い期間で何度も来ることがあれば、長い期間訪れないこともあります」
それではいつまで経っても会えない。自分もいつ何時にでもここに通えるわけでもないし、これでも仕事をしている身だ。サボれる時に来られるが、そうでない時の方が多い。
「貴族の娘だとしたら、今は学校に通っているんだと思っています。休みの時期だと現れやすいですから」
「バルノルジが会うことがあるなら、空いている日を聞いてくれるか? 一度会って、話をしたい」
そう言うと、バルノルジは若干顔色を曇らせた。
「念のため、第五部隊の騎士殿が話をしたがっている。と言ってみます。彼女は少し、私の勘ですが、街の情報を集めているところがある」
「街の情報? どういう意味だ」
「この街の、不具合がないかどうかです。この街だけでなく、ここから離れた村や地方、この国のこと。カサダリアで学ぶ場所を作りたいと言っているように、この国の問題を根本から変えたいような、かなり広い目で物事を考えているようなことを言う娘です。警備騎士のナッスハルト様が会いたいと言って、来なくなる可能性もあるかもしれません」
「カサダリアの、何かしらの組織に入って、動いている可能性があるのか?」
「何とも言えませんが。ただ、とても素直な娘なので、私は信用しています」
「いや、この国に疑問を持っているようなら、なおさら話を聞きたい」
「分かりました」
バルノルジに頼んで、そのフィリィお姉ちゃんに会う手筈を作った。
それがまさかの、あの方だったと、誰が想像するだろうか。
バルノルジに聞いた日時に合わせて仕事を抜け出すと、旧市街へ向かった。子供たちはいつも通り一箇所に集まり、座り込んで地面に何かを書いている。そこに一人だけ、旧市街で見るような生地ではない服を纏った、小柄な人がいた。
乳白色のフードを被り、顔は見えないが、見えている靴は、旧市街の子供が履く物ではない。街で見るような靴を履いていたが、こちらに気付いてするりと立つ姿勢が、商人のそれではなかった。
「ナッスハルト様だ」
「ナッスハルトさまー」
子供たちが気付いて駆け寄ってくる。文字を書いていたか、地面に石で描いた単語が見えた。子供たちはそれを指差して、文字を書いていたことを自慢げに話す。それでもそのフードを被った者は、身動きをしなかった。
「君が、フィリィお姉ちゃん?」
近付いてみると、身長は自分の胸くらい。確かに子供だ。口元だけ見えていたがふっくらとした唇は少女のそれで、くすりと笑う口端に、なぜかぞわりと背中が震えた。
「警備騎士のナッスハルト様は、子供に好かれているのね」
どこか威圧するような声音。しかも、耳にしたことのある声に、一瞬、後ずさった。
「サボるのはダメよ、ナッスハルト。仕事は真面目になさい。ここに良く来るようであれば、お前には隊長になってもらった方が、私にとって好都合だわ」
「フィルリーネ、姫……?」
「昼間、あんな場所でサボるんじゃないわよ。王騎士団が通るの、聞いてないの? サボる時はそれくらい調べときなさい。王騎士団団長のボルバルトは、表向きは真面目な人間を好むのよ。あんなところで寝そべったのを見られたら、すぐに懲戒免職だわ。気を付けるのね」
「嘘でしょ……?」
やっと出た言葉がそれだった。フィルリーネは、ふっと笑って、それはこちらの台詞だと言った。
「子供たちから、ナッスハルト様が遊んでくれるって聞いていて、どこの誰かと思ったわ。それがサボリ魔の第五部隊隊員ナッスハルト様だとは繋がらないわよ。遊ぶ相手は女性だけかと思っていたけれど」
「嘘でしょう!?」
やはり、起こしに来た時に自分のことを知っていた。いつから知っているのかと思えば、自分がフィリィお姉ちゃんに気付くよりずっと前に、子供たちに自分の話を聞いていたと言う。
マットルが、下から自分とフィルリーネの顔を見上げている。何の話をしているのかと、フィルリーネの服を引っ張った。
「フィリィ姉ちゃん、続きやろ?」
「よし、今度は何の絵にしようかなー。マットル、分かるかしらー」
「分かるもん!」
「じゃあ、次の絵を描くよ」
そう言って、フィリィは地面に石で簡単な絵を描く。それに子供が、くつと言った。
「靴はどう書くかなー」
言いながら、フィリィは靴の綴りを地面に書いて見せる。しかも、子供たちから見る向きで器用に書いた。子供たちが一斉に真似をして、文字を書き始める。
フィリィはフードの中で笑顔のまま。子供たちが書く文字を、少しだけ修正したり、褒めたりする。子供たちの名前と同じ文字が出てくれば、その文字を言って、覚えやすく教える。
馬鹿な娘だと聞いていた。性格も悪く、褒められることが当たり前で、そうでなければ拗ねるような、どうにもならない子供だと。
「フィリィ様、私も手伝わせてください」
「まずは隊長になってくださいよ。ナッスハルト様」
フィルリーネは、いたずらな笑みを浮かべて、難題を口にしてくれた。
それで、俺は頑張ったけどね。
フィルリーネは自分が優秀な分、それが他人もできると思っている節がある。
あの年で自分を偽る方ですよ。それはもう、凡人とは頭も心も違う。その分、努力をされてきた方だった。それであっさりと、隊長になりなさいよ。私が楽だから。って言っちゃう人なんだよねー。厳しい。
フィルリーネについてロジェーニは知っていて、自分が仲間に入ることに、心底蔑んだ目で見てきた。足を引っ張る前に殺すって言われて、きゅんときたね。
どれだけの仲間がいるのかは、詳しくは聞かされていない。何かがあった際に漏洩しないためで、完全に信用されていないのかと残念に思ったこともあったが、それが全滅を防ぐためと説かれて、納得した。
フィルリーネは叔父を失い、その仲間も消されていったのを知っている。だからこそ入念に、そして犠牲が少ないように、対策を練っている。
その生き残りの一人を、仲間に引き入れるつもりだ。
「ニュアオーマ様」
猫背で、いつも丸くなるように歩いている、ニュアオーマ。普段から何をしているのか、城や街をふらついている。これが本当に、反王派なのか、分からない。しかし、フィルリーネが仲間に引き入れると言った。そして、それを罠に掛けて行うのだと。
フィルリーネに騙されている皆が、本物の彼女を知ったら、度肝を抜かれる。
お前はどうだ、ニュアオーマ。
こちらに振り向いた瞳は真っ黒で、焦点もどこに合っているのか分からない。ぼさっとして髪の毛はぐちゃぐちゃだ。虚ろな表情でこちらをやっと見て、頭をぼりぼりかいた。
「何だ。第五隊長さん」
「これを、落としましたよ。大事なものじゃないですか」
折りたたんだ小さな紙を、ニュアオーマは目を眇めて見遣る。手のひらにあるインクの滲んだ紙は、濡れてふやけていた。
「そんな物は知らないぞ?」
「そんなことありませんよ。ポケットから落ちましたから。はい、どうぞ」
紙を無理に渡して、自分は踵を返す。
どんな顔をしてこちらを見ているだろうか。フィルリーネは、いきなり斬られたりはしないと思う。と物騒なことを言ってくれたが、そんな短絡的なことはしないだろう。フィルリーネと同じ、長く偽ってきた人物だ。
さて、あの男はどう動くだろうか。
「そうみたいだな。マットルが喜んで勉強していて、驚いた」
「カサダリアで学ぶ場所を作りたいと言っていたぐらいですから。子供ですけれど、しっかりした娘ですよ」
「子供?」
不思議な言葉が聞こえて、首を傾げる。バルノルジは苦笑して、もう一度言った。
「子供ですよ。少女です。まだ十代前半の」
「十代前半? 嘘だろ?」
そんな年の子供が、玩具を作り、与えている? それは、貴族の娘が施しを与えているだけではないのだろうか。
しかし、バルノルジは、本人が玩具を作り、絵を描くと言った。目の前で描くのを見たことがあるそうだ。助言を聞いて、その場で作り直すこともあるらしく、本人が作ることに偽りはないと言う。
「会ってみたいんだ。会えないか?」
「彼女は神出鬼没なんです。いつ来るかも分からない。短い期間で何度も来ることがあれば、長い期間訪れないこともあります」
それではいつまで経っても会えない。自分もいつ何時にでもここに通えるわけでもないし、これでも仕事をしている身だ。サボれる時に来られるが、そうでない時の方が多い。
「貴族の娘だとしたら、今は学校に通っているんだと思っています。休みの時期だと現れやすいですから」
「バルノルジが会うことがあるなら、空いている日を聞いてくれるか? 一度会って、話をしたい」
そう言うと、バルノルジは若干顔色を曇らせた。
「念のため、第五部隊の騎士殿が話をしたがっている。と言ってみます。彼女は少し、私の勘ですが、街の情報を集めているところがある」
「街の情報? どういう意味だ」
「この街の、不具合がないかどうかです。この街だけでなく、ここから離れた村や地方、この国のこと。カサダリアで学ぶ場所を作りたいと言っているように、この国の問題を根本から変えたいような、かなり広い目で物事を考えているようなことを言う娘です。警備騎士のナッスハルト様が会いたいと言って、来なくなる可能性もあるかもしれません」
「カサダリアの、何かしらの組織に入って、動いている可能性があるのか?」
「何とも言えませんが。ただ、とても素直な娘なので、私は信用しています」
「いや、この国に疑問を持っているようなら、なおさら話を聞きたい」
「分かりました」
バルノルジに頼んで、そのフィリィお姉ちゃんに会う手筈を作った。
それがまさかの、あの方だったと、誰が想像するだろうか。
バルノルジに聞いた日時に合わせて仕事を抜け出すと、旧市街へ向かった。子供たちはいつも通り一箇所に集まり、座り込んで地面に何かを書いている。そこに一人だけ、旧市街で見るような生地ではない服を纏った、小柄な人がいた。
乳白色のフードを被り、顔は見えないが、見えている靴は、旧市街の子供が履く物ではない。街で見るような靴を履いていたが、こちらに気付いてするりと立つ姿勢が、商人のそれではなかった。
「ナッスハルト様だ」
「ナッスハルトさまー」
子供たちが気付いて駆け寄ってくる。文字を書いていたか、地面に石で描いた単語が見えた。子供たちはそれを指差して、文字を書いていたことを自慢げに話す。それでもそのフードを被った者は、身動きをしなかった。
「君が、フィリィお姉ちゃん?」
近付いてみると、身長は自分の胸くらい。確かに子供だ。口元だけ見えていたがふっくらとした唇は少女のそれで、くすりと笑う口端に、なぜかぞわりと背中が震えた。
「警備騎士のナッスハルト様は、子供に好かれているのね」
どこか威圧するような声音。しかも、耳にしたことのある声に、一瞬、後ずさった。
「サボるのはダメよ、ナッスハルト。仕事は真面目になさい。ここに良く来るようであれば、お前には隊長になってもらった方が、私にとって好都合だわ」
「フィルリーネ、姫……?」
「昼間、あんな場所でサボるんじゃないわよ。王騎士団が通るの、聞いてないの? サボる時はそれくらい調べときなさい。王騎士団団長のボルバルトは、表向きは真面目な人間を好むのよ。あんなところで寝そべったのを見られたら、すぐに懲戒免職だわ。気を付けるのね」
「嘘でしょ……?」
やっと出た言葉がそれだった。フィルリーネは、ふっと笑って、それはこちらの台詞だと言った。
「子供たちから、ナッスハルト様が遊んでくれるって聞いていて、どこの誰かと思ったわ。それがサボリ魔の第五部隊隊員ナッスハルト様だとは繋がらないわよ。遊ぶ相手は女性だけかと思っていたけれど」
「嘘でしょう!?」
やはり、起こしに来た時に自分のことを知っていた。いつから知っているのかと思えば、自分がフィリィお姉ちゃんに気付くよりずっと前に、子供たちに自分の話を聞いていたと言う。
マットルが、下から自分とフィルリーネの顔を見上げている。何の話をしているのかと、フィルリーネの服を引っ張った。
「フィリィ姉ちゃん、続きやろ?」
「よし、今度は何の絵にしようかなー。マットル、分かるかしらー」
「分かるもん!」
「じゃあ、次の絵を描くよ」
そう言って、フィリィは地面に石で簡単な絵を描く。それに子供が、くつと言った。
「靴はどう書くかなー」
言いながら、フィリィは靴の綴りを地面に書いて見せる。しかも、子供たちから見る向きで器用に書いた。子供たちが一斉に真似をして、文字を書き始める。
フィリィはフードの中で笑顔のまま。子供たちが書く文字を、少しだけ修正したり、褒めたりする。子供たちの名前と同じ文字が出てくれば、その文字を言って、覚えやすく教える。
馬鹿な娘だと聞いていた。性格も悪く、褒められることが当たり前で、そうでなければ拗ねるような、どうにもならない子供だと。
「フィリィ様、私も手伝わせてください」
「まずは隊長になってくださいよ。ナッスハルト様」
フィルリーネは、いたずらな笑みを浮かべて、難題を口にしてくれた。
それで、俺は頑張ったけどね。
フィルリーネは自分が優秀な分、それが他人もできると思っている節がある。
あの年で自分を偽る方ですよ。それはもう、凡人とは頭も心も違う。その分、努力をされてきた方だった。それであっさりと、隊長になりなさいよ。私が楽だから。って言っちゃう人なんだよねー。厳しい。
フィルリーネについてロジェーニは知っていて、自分が仲間に入ることに、心底蔑んだ目で見てきた。足を引っ張る前に殺すって言われて、きゅんときたね。
どれだけの仲間がいるのかは、詳しくは聞かされていない。何かがあった際に漏洩しないためで、完全に信用されていないのかと残念に思ったこともあったが、それが全滅を防ぐためと説かれて、納得した。
フィルリーネは叔父を失い、その仲間も消されていったのを知っている。だからこそ入念に、そして犠牲が少ないように、対策を練っている。
その生き残りの一人を、仲間に引き入れるつもりだ。
「ニュアオーマ様」
猫背で、いつも丸くなるように歩いている、ニュアオーマ。普段から何をしているのか、城や街をふらついている。これが本当に、反王派なのか、分からない。しかし、フィルリーネが仲間に引き入れると言った。そして、それを罠に掛けて行うのだと。
フィルリーネに騙されている皆が、本物の彼女を知ったら、度肝を抜かれる。
お前はどうだ、ニュアオーマ。
こちらに振り向いた瞳は真っ黒で、焦点もどこに合っているのか分からない。ぼさっとして髪の毛はぐちゃぐちゃだ。虚ろな表情でこちらをやっと見て、頭をぼりぼりかいた。
「何だ。第五隊長さん」
「これを、落としましたよ。大事なものじゃないですか」
折りたたんだ小さな紙を、ニュアオーマは目を眇めて見遣る。手のひらにあるインクの滲んだ紙は、濡れてふやけていた。
「そんな物は知らないぞ?」
「そんなことありませんよ。ポケットから落ちましたから。はい、どうぞ」
紙を無理に渡して、自分は踵を返す。
どんな顔をしてこちらを見ているだろうか。フィルリーネは、いきなり斬られたりはしないと思う。と物騒なことを言ってくれたが、そんな短絡的なことはしないだろう。フィルリーネと同じ、長く偽ってきた人物だ。
さて、あの男はどう動くだろうか。
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