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8 ー怪我ー
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この家を離れるなんて、考えたことはない。
別れた父に会いたいと願ったけれど、王都に戻って父が生きているとも思えなかった。
身体の弱い父は、母アリアの逃亡についてくるのを拒んだ。病弱な身体で一緒についてきても邪魔になる。だから、父は王都に残った。
会えるならば、母の死を伝えられたらと思う。いつか戻る時がきて、もしも父が生きているならばの話だ。
あれから、この村の外に出たことはない。この家に住み続けて、母から習った薬草を育てて薬師の腕を磨いた。
その家を離れるならば、準備が必要だった。
各種薬草の花や葉、根、種、精油、調合用の道具、数えたらきりがない。
薬草だけで数えられないくらいあるのに、必要な物を厳選するだけで一苦労だ。
シェインの薬は勿論必須。数日分は確保しておきたい。シェインの足の傷はすぐに治るだろうが、腹部の傷は数日では治らない。まだ休養が必要だ。
本人は平気だと言っているが、豹から人間に変化したせいで、傷が塞がりにくくなるのではないのか不安だ。変化の過程で傷を塞ぐことができるとは思えない。
それを言っても、シェインは澄ました顔で、
「別に痛くない」
と言うだけだ。
豹の姿で外を走っていたのは、追っ手が近付いてきたからだと言う。
人間の足で走るより、豹の姿で走った方が断然早いからだ。
豹の姿で攻撃を受け、捕獲されそうになったところを何とか逃げ出した。傷が深い為、この家の庭であるハーブ園で姿を隠していたらしい。
豹の姿で誰かに見られれば、追っ手も捜し易いだろうに。
けれど、今ここで人間の姿で歩くシェインも、また別の意味で捜し易いのかもしれない。
「何だ?」
前を歩くシェインをじっと見ていたロンは、大きくため息をついてかぶりをふった。
「何でもない」
「変な奴」
フード付きのクリーム色のマントを羽織り、ロンに持たされた鞄を肩から斜めにかけて、シェインはその長い足を進めた。
裾が短いと言っていたズボンの上からブーツを履いているので、外からは短さが分からない。袖はやはり少々短いようだ。手首が若干出てしまっている。
セウより幾分身長が高いので、手足も出てしまう。
斜め後ろで、ロンはシェインを見つめた。
銀髪は首にかかるくらいで、短めだ。前髪が長いので、わけた髪がたまに目にかかり、前髪を手ぐしで上げていた。日に当たるとキラキラと輝いて、とても綺麗だった。
だから後悔した。この男についてきたことを。
「フードかぶってろよ…」
「暑いから嫌だ」
ああ言えばこう言う…。
口に出さずに呟いて、ロンはため息をついた。
今までどうやって逃げてきたのか知らないが、この男、あまりに目立ちすぎる。
シェインの顔と髪と身長と、全部合わせて何もかもが目立ちすぎるのだ。
フードをかぶっていても、高い身長でこの辺りにはいない人間だとすぐ分かる。
フードをかぶらずともその銀髪と無駄にいい顔のせいで、誰もがシェインを見た。
これで追っ手から逃げているなんて、逃げる気があるのか?行き先をあちこちで告げているようなものではないのか?
昨日のリングもきっと、そこかしこで視線を感じたことだろう。ロンもまじまじとリングの顔を見つめてしまった一人だ。あんなのが道を歩いていたら、誰だって振り向く。
「大体、何で追われてるんだよ。悪いことしたんだろ」
「お前こそ、王都で悪さでもしたか?」
戻ってきた答えはそれだ。ロンは言葉に詰まった。
「お、れ、が、聞いてるんだよっ」
「俺は男より女の方が好きだ」
「何の話だよっ」
「お前の話だろ?」
「お前の話だよ!」
爆発寸前で、ロンは怒鳴り付けた。
豹の姿で逃げていたせいか、剣も何も持っていない。
どこかの兵士で何か起こしたのかと問うても、シェインは耳に入っていないと、すわった目を伏し目がちにして、明日からは女の姿で歩けよ。とロンの耳元で囁いた。
頬に熱を感じて、肘うちをくり出したが、シェインは何事もないと身をかわす。
紅潮した頬を両手で冷やして、何度も質問を続けたが、シェインはのらりくらりとかわすだけで、本当のことをこれっぽっちも話そうとしない。
それどころか、質問する度に同じ質問をロンに返してくるのだ。
「どこから来たんだよ。王都?」
「お前は?」
「どこだっていいだろ」
「俺もどこでもいいよ」
「いつから逃げてるんだよ。どこに逃げる気だったんだよ」
「気が向いたらどこにでも。でも今回は王都。急にあの店の食事が食べたくなった」
「はいっ?」
「うまいんだ。あのパイ。絶品」
「あのなっ」
適当に物を言っているのだろうが、真顔で続けるものだから、ロンは頭痛がしてきた。
一体何なのだ、この男は。
巻き込まれてこんな見も知らない男と行動を共にすることになったのに、その張本人は何のわけも話さず、か弱い女の子(ここでは女を強調する)を脅して、人のことをからかって。
「顔を膨らませるなよ。せっかくかわいいのに」
唐突に言葉が飛び出すのはわざとか?
表情もなくそんなことを言われたって、うれしくもなんともない。なんて、口にする前に頭が熱くなって、ロンは喉につかえた声がさっさと出てこなくて、更に真っ赤になった。
「あ、間違えた、男だったか」
わざとらしく肩を竦めて、シェインはちらりとロンを見やる。ロンの言葉が出かかりそうになると、すぐに手を伸ばして頬に触れた。
「すぐそうやって赤くなる」
言葉巧みに操って、人をどつぼに陥れるのが趣味なのだ。
話を逸らす為に表情も変えず甘い言葉を口にして、人が子供だからとからかっているのが目に見えた。
分かっていたが、それを対処する反応をロンは持っていない。だからシェインの望む通りの反応が見られたことだろう。それが無性に腹立たしかった。
綺麗なのは顔だけだ。心からそう思う。
「怪我してるくせに、軽快に歩きやがって」
「言葉遣いを改めろよ。女だろ?」
「今は男だからいいの!」
「男のくせに、リングと話している時は、顔が真っ赤だったな。一目惚れか?」
今度はぼかんときた。頭から何かがぼかんと出た。
振り回した薬草の詰まった鞄はシェインをすかして空を払い、ロンは勢いでふらついて尻餅をつきそうになった。シェインが支えなければ転がっていた。
「間違い。俺でも赤くなる」
深い緑の瞳と目があって、心臓が飛び出しそうになった。悲鳴をあげる直前、振り回した鞄がシェインの怪我した足に直撃して、シェインが悲鳴をあげてうずくまった。
「自業自得だ」
ふん、と鼻をならし、シェインは捨てていくことにした。
この男と話していると調子が狂う。顔が火照って熱くて堪らない。
時間も昼近くで日が高くなり、温度も上がってきていた。このまま体温が上昇すれば、火照ったまま倒れるだろうが。
本当についてきたのを後悔した。
大人しく家に留まって、リングに本当のことを素直に話すべきだった。彼等もシェインを捕まえれば、何も調べずに帰るかもしれない。何ていい手なんだ。今からでも家に帰ろうか。
まだ家を出て数時間も経っていない。追っ手が近いと言うのにゆっくり歩いて、坂を下っているだけなのだから、今からだって遅くないだろう。
せーの、で踵を返した。ここから走って帰ってもいい。
振り向けば、後ろをついてきているシェインがいなかった。
どこにいるかと思えば、さっきの場所で転がっている。うずくまっているのではなく、頭を地面にくっつけて転がっているのだ。
「シェイン!」
駆け寄れば、彼の左足のズボンに赤いシミが浮き出ていた。鞄があたったせいで傷が開いたのだ。
身体を支えて起き上がらせてみれば、マントの下は変に汗ばんでいる。温度が上がってきたとは言え、こんなに汗が出るはずない。
「お前、無理して歩いてたのかよっ」
ブーツを脱がして傷口を確かめると、包帯から血が滲んでいた。傷は深くなかったはずだが、朝手当てした時よりひどくなっている。
「お前、腹も見せてみろ!」
無理矢理シェインのシャツをまくりあげると、案の定腹部の怪我の包帯もくすんだ赤色に染まっていた。
「何でこんなに血が出てんだ。朝ちゃんと処置したのに。歩いたのだってまだ三時間くらいで、筋肉も使ってないのに…」
「さあ、何でだろう」
無理に笑んだ顔が引きつった。色が白いせいで顔色の悪さに気付かなかった。顔を見ないようにしていたから尚更だ。
「木陰で休もう。血止めをして、 …血の匂い消しもしないと、また吸血根を使われたらすぐ来るぞ」
別れた父に会いたいと願ったけれど、王都に戻って父が生きているとも思えなかった。
身体の弱い父は、母アリアの逃亡についてくるのを拒んだ。病弱な身体で一緒についてきても邪魔になる。だから、父は王都に残った。
会えるならば、母の死を伝えられたらと思う。いつか戻る時がきて、もしも父が生きているならばの話だ。
あれから、この村の外に出たことはない。この家に住み続けて、母から習った薬草を育てて薬師の腕を磨いた。
その家を離れるならば、準備が必要だった。
各種薬草の花や葉、根、種、精油、調合用の道具、数えたらきりがない。
薬草だけで数えられないくらいあるのに、必要な物を厳選するだけで一苦労だ。
シェインの薬は勿論必須。数日分は確保しておきたい。シェインの足の傷はすぐに治るだろうが、腹部の傷は数日では治らない。まだ休養が必要だ。
本人は平気だと言っているが、豹から人間に変化したせいで、傷が塞がりにくくなるのではないのか不安だ。変化の過程で傷を塞ぐことができるとは思えない。
それを言っても、シェインは澄ました顔で、
「別に痛くない」
と言うだけだ。
豹の姿で外を走っていたのは、追っ手が近付いてきたからだと言う。
人間の足で走るより、豹の姿で走った方が断然早いからだ。
豹の姿で攻撃を受け、捕獲されそうになったところを何とか逃げ出した。傷が深い為、この家の庭であるハーブ園で姿を隠していたらしい。
豹の姿で誰かに見られれば、追っ手も捜し易いだろうに。
けれど、今ここで人間の姿で歩くシェインも、また別の意味で捜し易いのかもしれない。
「何だ?」
前を歩くシェインをじっと見ていたロンは、大きくため息をついてかぶりをふった。
「何でもない」
「変な奴」
フード付きのクリーム色のマントを羽織り、ロンに持たされた鞄を肩から斜めにかけて、シェインはその長い足を進めた。
裾が短いと言っていたズボンの上からブーツを履いているので、外からは短さが分からない。袖はやはり少々短いようだ。手首が若干出てしまっている。
セウより幾分身長が高いので、手足も出てしまう。
斜め後ろで、ロンはシェインを見つめた。
銀髪は首にかかるくらいで、短めだ。前髪が長いので、わけた髪がたまに目にかかり、前髪を手ぐしで上げていた。日に当たるとキラキラと輝いて、とても綺麗だった。
だから後悔した。この男についてきたことを。
「フードかぶってろよ…」
「暑いから嫌だ」
ああ言えばこう言う…。
口に出さずに呟いて、ロンはため息をついた。
今までどうやって逃げてきたのか知らないが、この男、あまりに目立ちすぎる。
シェインの顔と髪と身長と、全部合わせて何もかもが目立ちすぎるのだ。
フードをかぶっていても、高い身長でこの辺りにはいない人間だとすぐ分かる。
フードをかぶらずともその銀髪と無駄にいい顔のせいで、誰もがシェインを見た。
これで追っ手から逃げているなんて、逃げる気があるのか?行き先をあちこちで告げているようなものではないのか?
昨日のリングもきっと、そこかしこで視線を感じたことだろう。ロンもまじまじとリングの顔を見つめてしまった一人だ。あんなのが道を歩いていたら、誰だって振り向く。
「大体、何で追われてるんだよ。悪いことしたんだろ」
「お前こそ、王都で悪さでもしたか?」
戻ってきた答えはそれだ。ロンは言葉に詰まった。
「お、れ、が、聞いてるんだよっ」
「俺は男より女の方が好きだ」
「何の話だよっ」
「お前の話だろ?」
「お前の話だよ!」
爆発寸前で、ロンは怒鳴り付けた。
豹の姿で逃げていたせいか、剣も何も持っていない。
どこかの兵士で何か起こしたのかと問うても、シェインは耳に入っていないと、すわった目を伏し目がちにして、明日からは女の姿で歩けよ。とロンの耳元で囁いた。
頬に熱を感じて、肘うちをくり出したが、シェインは何事もないと身をかわす。
紅潮した頬を両手で冷やして、何度も質問を続けたが、シェインはのらりくらりとかわすだけで、本当のことをこれっぽっちも話そうとしない。
それどころか、質問する度に同じ質問をロンに返してくるのだ。
「どこから来たんだよ。王都?」
「お前は?」
「どこだっていいだろ」
「俺もどこでもいいよ」
「いつから逃げてるんだよ。どこに逃げる気だったんだよ」
「気が向いたらどこにでも。でも今回は王都。急にあの店の食事が食べたくなった」
「はいっ?」
「うまいんだ。あのパイ。絶品」
「あのなっ」
適当に物を言っているのだろうが、真顔で続けるものだから、ロンは頭痛がしてきた。
一体何なのだ、この男は。
巻き込まれてこんな見も知らない男と行動を共にすることになったのに、その張本人は何のわけも話さず、か弱い女の子(ここでは女を強調する)を脅して、人のことをからかって。
「顔を膨らませるなよ。せっかくかわいいのに」
唐突に言葉が飛び出すのはわざとか?
表情もなくそんなことを言われたって、うれしくもなんともない。なんて、口にする前に頭が熱くなって、ロンは喉につかえた声がさっさと出てこなくて、更に真っ赤になった。
「あ、間違えた、男だったか」
わざとらしく肩を竦めて、シェインはちらりとロンを見やる。ロンの言葉が出かかりそうになると、すぐに手を伸ばして頬に触れた。
「すぐそうやって赤くなる」
言葉巧みに操って、人をどつぼに陥れるのが趣味なのだ。
話を逸らす為に表情も変えず甘い言葉を口にして、人が子供だからとからかっているのが目に見えた。
分かっていたが、それを対処する反応をロンは持っていない。だからシェインの望む通りの反応が見られたことだろう。それが無性に腹立たしかった。
綺麗なのは顔だけだ。心からそう思う。
「怪我してるくせに、軽快に歩きやがって」
「言葉遣いを改めろよ。女だろ?」
「今は男だからいいの!」
「男のくせに、リングと話している時は、顔が真っ赤だったな。一目惚れか?」
今度はぼかんときた。頭から何かがぼかんと出た。
振り回した薬草の詰まった鞄はシェインをすかして空を払い、ロンは勢いでふらついて尻餅をつきそうになった。シェインが支えなければ転がっていた。
「間違い。俺でも赤くなる」
深い緑の瞳と目があって、心臓が飛び出しそうになった。悲鳴をあげる直前、振り回した鞄がシェインの怪我した足に直撃して、シェインが悲鳴をあげてうずくまった。
「自業自得だ」
ふん、と鼻をならし、シェインは捨てていくことにした。
この男と話していると調子が狂う。顔が火照って熱くて堪らない。
時間も昼近くで日が高くなり、温度も上がってきていた。このまま体温が上昇すれば、火照ったまま倒れるだろうが。
本当についてきたのを後悔した。
大人しく家に留まって、リングに本当のことを素直に話すべきだった。彼等もシェインを捕まえれば、何も調べずに帰るかもしれない。何ていい手なんだ。今からでも家に帰ろうか。
まだ家を出て数時間も経っていない。追っ手が近いと言うのにゆっくり歩いて、坂を下っているだけなのだから、今からだって遅くないだろう。
せーの、で踵を返した。ここから走って帰ってもいい。
振り向けば、後ろをついてきているシェインがいなかった。
どこにいるかと思えば、さっきの場所で転がっている。うずくまっているのではなく、頭を地面にくっつけて転がっているのだ。
「シェイン!」
駆け寄れば、彼の左足のズボンに赤いシミが浮き出ていた。鞄があたったせいで傷が開いたのだ。
身体を支えて起き上がらせてみれば、マントの下は変に汗ばんでいる。温度が上がってきたとは言え、こんなに汗が出るはずない。
「お前、無理して歩いてたのかよっ」
ブーツを脱がして傷口を確かめると、包帯から血が滲んでいた。傷は深くなかったはずだが、朝手当てした時よりひどくなっている。
「お前、腹も見せてみろ!」
無理矢理シェインのシャツをまくりあげると、案の定腹部の怪我の包帯もくすんだ赤色に染まっていた。
「何でこんなに血が出てんだ。朝ちゃんと処置したのに。歩いたのだってまだ三時間くらいで、筋肉も使ってないのに…」
「さあ、何でだろう」
無理に笑んだ顔が引きつった。色が白いせいで顔色の悪さに気付かなかった。顔を見ないようにしていたから尚更だ。
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