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#1_ヤニカス酒カス大学生の本業は?

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「貴司~~、俺に彼女が出来ないよ~~!?」

俺の名前は福永貴司《ふくながたかし》。
私立大阪映像専門職大学に所属する「少し」浮いた大学3年生だ。
7月に入ったばかりの4日に裕基が助けを求めてきた。
俺に助けを求めてきたのは高野裕基、俺と同じく大学3年生でこちらも「少し」浮いている。
「どうした~~?珍しく弱気やけどさ~~。裕基、彼女欲しいんか~~?」
俺は裕基と交わした少ない言葉数で9割言いたいことを察した。
俺は裕基と3ヶ月くらいある夏休みに何をするのかを話そうとしたときに言われた言葉だから、貴司からしたら俺に相談するくらいに相当大きな問題なのだろう。
「そうなんよ~~、今年も俺は彼女と海に行くことすら出来ないよ~~!俺は年齢=彼女いない歴≒●貞だよ~~!!」
「なんちゅう事を話してるんや……」とツッコみたいが、ここは一つ我慢しておこう。
そして彼が喋った年齢=彼女いない歴≒●貞は俺達2人の共通点だ。
そして俺は裕基にこう話す。
「裕基よ、年齢=彼女いない歴≒●貞なのは俺も一緒だ。そしてその理由は俺達が意図的に女性との距離を取るからだぞ、そろそろ頑張らないと一生●貞だぞ」
そう言うと裕基は悲しそうな顔をするが、よく考えると「俺もじゃん」と考えてしまい、俺も悲しくなってくる。
その言葉を聞いた裕基は……
「貴司、帰ろか。もう夏休みやし、はぁ……」
その悲しい声に対して俺はこう返した。
「おう、帰ろか。●貞は不名誉だよ、はぁ……」
お互い馬鹿みたいに悲しくなる言葉を発した俺も、その言葉を聞いた裕基も悲しくなりながら大学の帰路について長い長い夏休みを満喫するのであったが、俺達に夏休みはないのだ。
と、その前に俺と裕基は今日の分の買い出しに来ていた。
だって、俺達はシェアハウスで暮らしているからね。
まぁ、色々事情があるんですよ、大学生だしね。
まず裕基が寄ったのは、「酒問屋」だ。
裕基は誰もが認める「酒カス」であり、結構飲む俺もドン引きするレベルで裕基は毎日酒を煽るからスゴイと思う。
でも将来的には心配にはなるけど、お互いに。

余談だが、俺は缶ビール1日8~10本くらい飲んで、裕基は缶ビール1日13本から16本も飲んでいるので「相当腎臓に無理させているな~~」と感じる今日このごろである……

話を戻して、俺がいつも飲む酒は缶生ビールの大缶4本と缶チューハイ5本、日本酒3カップとカクテル缶3本だが、これでもいつもより多いくらいの量を飲んでいる。
そして裕基は缶生ビールの大缶5本と缶チューハイ5本、日本酒5カップとカクテル缶5本、そして2人で飲む分の酒はウィスキー3瓶とウォッカ1瓶だ。
この量の酒を飲むのは俺も裕基も大学の夏休みで、明日以降に大学に行く用事がないからだ。
なので酒は飲み放題というわけだ。
だが体調面は次の日にどエライことになっているのだろうが……
まぁ、そんなのは置いておいて!
馬鹿みたいに多い酒を買い込んで、次はコンビニへ向かった。
その理由は裕基のタバコの購入と俺の電子タバコのカードリッジの商品受け取りを行うためだ。
裕基はお気に入りのタバコがあるのでそのタバコを吸う種類が4種類あって、その種類を1ダースずつ買っていったので会計の時に裕基の目が丸になっていた。
そして俺は電子タバコのカードリッジを受け取ってから次の目的地に向かった。

そしてまた余談だが、俺と裕基は自宅から大学などの移動には車を使っている。
俺も裕基も自動車免許は持っているが、裕基は「運転したくない」と言い張るので俺が車を運転している。
まぁ、俺が車を運転するのが好きだからいいけどね。

そしてその日に使う食材などを近所のスーパーで買い込んで自宅に戻って、夕飯を食った。
そして食事の片付けを終わった後に俺と裕基の家の「ある部屋』に移動した。
その部屋は「配信部屋」と言い、裕基がvtuberをしているのでこの部屋を作った。
そして何故俺が裕基についているのかというと、俺が裕基の「配信スタッフ」をしているからだ。
配信スタッフと言っても、裕基は事務所所属なのだが自宅配信なので俺が事務所に委託されてスタッフをやっているという感じだ。
なので実質委託雇用関係を裕基の所属するvtuber事務所を結んでいることになる。
ちなみに裕基の所属するvtuber事務所は「近阪エンターテイメント」という事務所だが、この会社の親会社が近阪鉄道というクソデカい鉄道会社なので、クビを来られないように日々努力している。
そして配信部屋に移動した俺と裕基は、配信の準備を整える。
元々裕基のツイッターで「今日配信しま~~す!」と告知は打ってあるので視聴者数は確保できるが、「今日もやるのか」と俺は考えてしまう。
その理由が「俺と裕基で酒を飲みながら配信するから」だ。
この配信をすると絶対にバズるのだが、その代わり俺と裕基の黒歴史を作ることにもなってしまう。
これはものすごく悲しいし、親にでも見られてたら一巻の終わりだ。
でも、そんな事を気にしていたら何も出来ないのでササッと配信準備を終わらせていく。

そして2人で準備を初めて10分、配信準備が出来たので指で配信開始時間を棒読みしていった。
5,4,3,2,1、スタート!
そう行って裕基は配信を始めた。

«どーもども!»
«ドーモさ~~ん、名前読んで~~!»
«ドーモさん、今日もカックいいね~~!»

「今日は、タバコ吸いながら酒飲んでいつもどおりの配信でも……」

そう言いながらほんとうの俺と裕基はタバコを吸い始める。

お互いタバコの味は違えど、感じる気持ちは一緒だ。

だが、コメントではこのようなコメントも。

«ヤニカス~~!自重しろ~~!!»
«体壊すぞ~~!控えめに~~!!»
«配信中に煙草吸うな~~!»
«お前~~!俺等視聴者を何やと思ってるんや~~!!»
«●たばれ~~!»
«タバコうまいか~~?何吸ってます~~??»
«俺タバコ1ヶ月で辞めた、そんな美味くなかったわ……(泣)»

そんな意見が多い、そして酒を飲み始めるとこれが酒の関係に変わるだけだ。
そして俺の声も普通に配信に入り込んでいる。
なので配信スタッフとか言いながら普通に裕基の喋り相手になっているので、裕基の配信の準レギュラー的存在だと俺は思っている。

そして配信を始めて4時間がたった深夜1時、俺も裕基もベロベロに酔っている。
それはそうだ、酒を大量の飲んでその上自宅の備蓄分のビールにまで手を出したのだから。
そして裕基が配信を終わると言い、最後に視聴者と交流している。

そして裕基が交流を始めて15分が経ったときに裕基が「終わりま~~す!」と言ったので、俺は配信を切った……
はずだった。
この「はず」という言葉が最悪だったのだ。
そして俺は配信を切ったつもりで裕基と会話をする。

「裕基~~、お疲れぇ~~……」
「お~~、貴司よ~~、お疲れだぁ~~!みーはどこだぁ~~!?」
「み~~、おいで~~!来たぁ~~、可愛いね~~!!」
「ミャーー、フニャァーー」
「お~~、みーかわい~~!ゴロゴロ言っとる~~!!」
「ほんまや~~、みーは俺等の宝物や~~!」

そんな会話をする中、この会話がダダ漏れの配信欄のコメントでは……

«なんか、配信切れてなくね?»
«ホンマや、切れてないわ……»
«男二人の声、いいね!»
«ん、みーって誰や?»
«なんか猫の鳴き声が聞こえる、まさか猫飼ってるとか?»
«絶対せやろ!可愛い鳴き声が~~!!可愛い~~……»
«我、蕩けるぜよ!»
«猫の可愛いは正義だよ、ホンマにな……»
«ドーモ!配信切れてないぞ~~!!気付け~~!!»
«マネージャー、連絡しろ~~!!»
«これはいい人バレしてますね、いつもの炎上ギリギリネタじゃなくて»

その様にコメント欄は荒れに荒れていたのであった……
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