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恋を知る
オレンジ
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オレンジ色の夕焼け空の帰り道、
僕は勇気を出して君に声をかけたんだ。
「ねぇ!…一緒に、帰ろう?」
君は一瞬驚いたような顔をしてから、
夕日を背中に微笑んだ。
その顔が家に帰っても忘れられなくて、
また見たいと思って。
僕はひたすら君に声をかけて、
オレンジに染まる道を
君と並んで歩いたんだ。
始まりはとても簡単なことだった。
いつも君は、僕の一歩前を歩いていた。
帰る方向が同じだということを知って、
いつも一人で帰る君を、
僕は気にせずにはいられなかった。
君はいつも僕より早く昇降口を出て、
早歩きで帰ってしまっていたよね。
その度僕が、
君の後を追い駆けていったんだ。
でもこの前、
雨が上がった校庭の隅で
僕を待っていてくれたっけ。
あの日から、僕はなんだかおかしいんだ。
自分でも笑ってしまうくらい、
君の顔が頭から離れない。
君の声が、
この壁を越えて
聞こえてくる気がしてならない。
ああ、この気持ちはなんだろう。
愛なのかい?恋なのかい?
自分でもわからないこの感情。
溢れ出しそうで、止められなくて。
焦るこの胸の鼓動が
君に伝わってしまいそうで近づけないよ。
どうしようもないくらい
君が好きなんだ。
「「あ!一番星!!」」
僕と君の声が重なった瞬間、
僕達の想いが繋がったんだと
気ついたんだ。
「…知ってたよ。」
「え!?」
僕の鼓動が君に聞こえてしまうくらい、
僕達はこんなに近くにいたんだね。
君が好き。君が好き。
どうしようもないくらいこみ上げる
オレンジ色のこの気持ち。
僕は勇気を出して君に声をかけたんだ。
「ねぇ!…一緒に、帰ろう?」
君は一瞬驚いたような顔をしてから、
夕日を背中に微笑んだ。
その顔が家に帰っても忘れられなくて、
また見たいと思って。
僕はひたすら君に声をかけて、
オレンジに染まる道を
君と並んで歩いたんだ。
始まりはとても簡単なことだった。
いつも君は、僕の一歩前を歩いていた。
帰る方向が同じだということを知って、
いつも一人で帰る君を、
僕は気にせずにはいられなかった。
君はいつも僕より早く昇降口を出て、
早歩きで帰ってしまっていたよね。
その度僕が、
君の後を追い駆けていったんだ。
でもこの前、
雨が上がった校庭の隅で
僕を待っていてくれたっけ。
あの日から、僕はなんだかおかしいんだ。
自分でも笑ってしまうくらい、
君の顔が頭から離れない。
君の声が、
この壁を越えて
聞こえてくる気がしてならない。
ああ、この気持ちはなんだろう。
愛なのかい?恋なのかい?
自分でもわからないこの感情。
溢れ出しそうで、止められなくて。
焦るこの胸の鼓動が
君に伝わってしまいそうで近づけないよ。
どうしようもないくらい
君が好きなんだ。
「「あ!一番星!!」」
僕と君の声が重なった瞬間、
僕達の想いが繋がったんだと
気ついたんだ。
「…知ってたよ。」
「え!?」
僕の鼓動が君に聞こえてしまうくらい、
僕達はこんなに近くにいたんだね。
君が好き。君が好き。
どうしようもないくらいこみ上げる
オレンジ色のこの気持ち。
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