詠み人知らず、言わずと知れて。

事実は小説より奇なり

笑ってくれたこと

僕は一度死のうと思った事がある。

理由は僕にもよく分からない。

いろいろと
余裕がなくなったからだろうか。

本当に、生きる事に疲れたんだ。

もう、限界だったんだ。


夜、僕は大量の睡眠薬を飲んだ。

けど、死ねなかった。


自殺しようとした事が身内や学校に広がり

周りは僕に同情した。

それが鬱陶しくて仕方がなかった。

同情なんて、そんなものいらないんだよ。

僕は…。


僕は結局何がしたいんだろう。

何をして欲しいんだろう。

僕はどんな言葉を
かけて貰いたかったんだろう…。


自殺計って、失敗して周りに同情されて、

ダサ過ぎだろ。

今思うと僕は

本当に死にたかったのだろうか。

ただ何かに不安になって、

逃げたしたくなって、

諦めていただけなんじゃないか…？


そんな事を一人の友人に打ち明けてみた。

理由は、よく分からない。

すると、その友人は笑ってこう言った。

「何やってんだよ、馬ー鹿。」


その言葉に、僕はどれだけ救われた事か。

こんな僕がここまでやってこれたのは、

そいつが笑ってくれたお陰なんだ。


「…お前の所為だ、馬ー鹿。」


ありがとう。