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兎と狼 第2部
第82話 増える触手
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◇◇◇現在◇◇◇
「ルグアさん! 指示よろしくっす!」
「オーケー。アレン! カケルさん! みんな行くよ!」
「戦闘開始!」
俺はルグアさんのあとに合図を出した。一斉に走りだすメンバー。ハエトリグサはというと、蔓のように伸びた触手をうねうねと動かしながら迫ってくる。今の姿は第一形態のようで、まだ情報量が少ないフォルム。
それでも、かなりの速度で追いかけてくる。触手が壁に沿って動くと、バレンさんが灯した紫の炎がゆらゆらと揺れる。それが疾風にも似た速度ということはよくわかった。
こんなものと衝突したらひとたまりもないだろう。そしてこれを避けながら戦うのだから、その分処理しないといけないことが多すぎる。
ルグアさんはどんどん指示を出す。俺はその通りに動くがその内容がかなり省略されたもので、まるでラジオ体操第三を踊らされているような感覚だった。
情報量の差に驚くのもつかの間、俺は右横から迫ってくる触手を足場に本体の方へと接近する。足で踏む分には麻痺状態にはならないらしい。
身体の大部分に触れない限り問題なさそうだ。俺はさらに近づく。武器をアイアンクローに変更して、長い爪で引っ掻いた。
本体の胴部分から吹き出す緑色の液体。それは俺のほうに飛び散った。粘着質な液体は、身体の自由を奪おうとする。消散剤みたいなものがあれば解除できるのだろうけど、このゲームにそんなものがあるのかわからない。
「カケルさん! 捕食モーション!」
「捕食……ッ!?」
いくらリアルタイムで教えてくれるルグアさんでも、長い名前だとラグが起きる。俺は敵の胴体を踏み台にして後退しようとするが、逆に胴体に足が引っ付いた。
身動きができない。両面テープで張り付けられたようになったのと、両手にも粘着質なものが付いているので自力では無理だった。
だが、踏み台にした位置がよかった。ハエトリグサの口よりも下部に隠れるようにしていたのが正解だったみたいで、捕食モーションを回避できたのだ。
「GVさん。カケルさんの救出お願い!」
「任せて!」
そうGVさんが言うと、俺の方へ急接近してくる。そして、俺とハエトリグサの間に入って刀の刃を通した。音も出さずに切断され行動可能になったが、きっとこれは彼の絶断だろう。
だけど振り切ったタイミングと切れたタイミングに少し差があった。どういうことなのだろうか?
一応行動制限は解除されたので、俺は一旦後退した。すると今度はバレンさんが紫炎で敵の触手を焼き切る。
ルグアさんによれば今のハエトリグサの触手は合計20本。その触手は時間経過で再生するらしい。
バレンさんが焼き切った触手も再生しようとモゾモゾ動いていた。しかしなかなか再生しない。きっと切断以外での損傷は時間がかかるのかもしれない。
「カケルさん! バレン下がって!」
「「了解」」
ルグアさんの発言に従う。だけど、GVさんとアレンさんの方への指示はほとんどなく、二人は自由に動き回っていた。
ここでGVさん以上の不可解な現象が起こる。ヤサイダーを拘束している触手が、真下に向けてぐいーと引っ張られていることに。
そこには1本の斧があった。そして、ヤサイダーを掴んでいる部分の付け根が見えない糸で繋がってるようにも見える。
それはミシミシと音を立てているように、引きちぎれていった。その勢いはほんの数秒。いやコンマにも近い速さで切れていた。
「アレンさすが!」
「どうもっす!」
この現象を引き起こしたのはアレンさん? もしかして、彼も空間魔法使いなのだろうか?
ますますわからなくなる。まだ、GVさんの魔法も全部理解できていないのに、この情報渋滞はとても困る。
「みんな! 敵の形態が変化するから全員後退して!」
「……ッ!?」
「それと、GVさん。ヤサイダーを安全な場所に。蘇生は私がしとくから」
「わかった。敵より遠いところにいる人はそのまま自分で移動。敵に近い人は僕が作った空間を通って! 僕もすぐ合流する」
「「了解」」
俺はGVさんが作った歪みを通って、ルグアさんのところに移動する。近接戦闘をしていたメンバーは全員避難。少し遅れてGVさんも後退した。
ルグアさんがヤサイダーの蘇生をする。すぐには目を覚まさないようなので、GVさんの亜空間の中に入れておくことになった。
ハエトリグサが大きく揺れる。俺が背中合わせにしていた壁がどんどん離れていく。フィールドが大きくなっている?
周囲を見ると、一回りかふた回りほど広くなっていた。ここのフィールドはボスの形態に合わせて変動するみたいだ。
「ハエトリグサの形態が変化するまで、私が相手する」
「了解っす!」
ルグアさんの言葉にアレンさんが賛同する。だけど、形態が変化する敵に真っ向から戦闘するのは危険だ。
俺は危ないことをしようとする彼女に手を伸ばしたが、一気にブーストをかけたその速さに間に合わなかった。
この速度はなんと言えばいいのか。秒で地球1周しているような目に追えない速さに俺は立ち尽くす。
そんな中でも、ハエトリグサは姿を変えていった。触手が増える。口が増える。第1形態よりも気持ち悪い。
だけど、事前にルグアさんが模型で説明してくれたおかげで、拒絶反応だけは出なかった。
「ルグアさん。敵の攻撃を全て回避してるっすね……」
「な、なんでそんなことわかるんですか?」
「なんでって、その通りっすよ。ほら、24番の触手がルグアさんに絡みつこうとするけど、全部回避してるっすから」
そう言われても、俺の目にはルグアさんの残像すら映っていない。わざわざその速度で戦わなくてもいいだろうに、どことなく無駄な動きが多いようにも見えた。
だけど、アレンさんが言うには彼女にとってあの速度で戦う方が楽なのだとか。変人にも程がある。
なのに、ハエトリグサの方もルグアさんの動きに追いつこうと、必死になって触手を動かしている。
このハエトリグサにはアリスやメルのようなAI機能が搭載されているのだろうか? どうやら、ルグアさんの動きを予測して先回りするような動作が増えてきた。
それと同時にどんどん触手の数が増えていく。ルグアさんは本数が増えると、現在の数をカウントしてくれた。
「56……。64……」
「このままだと100本以上は行くっすね……」
「ひゃ、100本!?」
サラッと言い切るアレンさん。この彼は元アーサーラウンダーメンバーで、一時期団長をしていたらしい。
そんな彼も、この不気味な敵に対して何も感じていないようで。俺は触手が増えていくハエトリグサに対してだんだん嫌悪感が出てきているのに……。
ここまで耐性があるということは、これ以上に不気味な敵とやりあったのかもしれない。そう推測するしかなかった。
「みんな! ハエトリグサの触手が100以上になったら、GVさんと一緒に一旦地上に戻って!」
「る、ルグアさんは?」
「私はここに残る。これぐらいのレベルなら5時間以上は耐えられるから」
「む、無茶ですよ!」
ルグアさんだけを残して退散するなんてできない。でも、もし俺がケイだとしたら、きっと認めているだろう。
いやいや、それでも無茶というのは無茶だ。ルグアさんのスピード勝負はだいたいわかった。
それでも、その速度を5時間以上繰り返して時間稼ぎするとしても、脳への負荷が溜まる一方。
俺は判断をする立場だけど、認められるはずがない。すると、誰かが俺の右肩を叩いた。
「大丈夫っすよ。ルグアは3○○の1人っすから」
「ッ!?」
「それに、彼女は言ったことを必ずやり遂げるタイプっすから、問題ないっす。GV! 移動経路確保準備お願いしやす!」
「了解!」
「ルグアさん! 指示よろしくっす!」
「オーケー。アレン! カケルさん! みんな行くよ!」
「戦闘開始!」
俺はルグアさんのあとに合図を出した。一斉に走りだすメンバー。ハエトリグサはというと、蔓のように伸びた触手をうねうねと動かしながら迫ってくる。今の姿は第一形態のようで、まだ情報量が少ないフォルム。
それでも、かなりの速度で追いかけてくる。触手が壁に沿って動くと、バレンさんが灯した紫の炎がゆらゆらと揺れる。それが疾風にも似た速度ということはよくわかった。
こんなものと衝突したらひとたまりもないだろう。そしてこれを避けながら戦うのだから、その分処理しないといけないことが多すぎる。
ルグアさんはどんどん指示を出す。俺はその通りに動くがその内容がかなり省略されたもので、まるでラジオ体操第三を踊らされているような感覚だった。
情報量の差に驚くのもつかの間、俺は右横から迫ってくる触手を足場に本体の方へと接近する。足で踏む分には麻痺状態にはならないらしい。
身体の大部分に触れない限り問題なさそうだ。俺はさらに近づく。武器をアイアンクローに変更して、長い爪で引っ掻いた。
本体の胴部分から吹き出す緑色の液体。それは俺のほうに飛び散った。粘着質な液体は、身体の自由を奪おうとする。消散剤みたいなものがあれば解除できるのだろうけど、このゲームにそんなものがあるのかわからない。
「カケルさん! 捕食モーション!」
「捕食……ッ!?」
いくらリアルタイムで教えてくれるルグアさんでも、長い名前だとラグが起きる。俺は敵の胴体を踏み台にして後退しようとするが、逆に胴体に足が引っ付いた。
身動きができない。両面テープで張り付けられたようになったのと、両手にも粘着質なものが付いているので自力では無理だった。
だが、踏み台にした位置がよかった。ハエトリグサの口よりも下部に隠れるようにしていたのが正解だったみたいで、捕食モーションを回避できたのだ。
「GVさん。カケルさんの救出お願い!」
「任せて!」
そうGVさんが言うと、俺の方へ急接近してくる。そして、俺とハエトリグサの間に入って刀の刃を通した。音も出さずに切断され行動可能になったが、きっとこれは彼の絶断だろう。
だけど振り切ったタイミングと切れたタイミングに少し差があった。どういうことなのだろうか?
一応行動制限は解除されたので、俺は一旦後退した。すると今度はバレンさんが紫炎で敵の触手を焼き切る。
ルグアさんによれば今のハエトリグサの触手は合計20本。その触手は時間経過で再生するらしい。
バレンさんが焼き切った触手も再生しようとモゾモゾ動いていた。しかしなかなか再生しない。きっと切断以外での損傷は時間がかかるのかもしれない。
「カケルさん! バレン下がって!」
「「了解」」
ルグアさんの発言に従う。だけど、GVさんとアレンさんの方への指示はほとんどなく、二人は自由に動き回っていた。
ここでGVさん以上の不可解な現象が起こる。ヤサイダーを拘束している触手が、真下に向けてぐいーと引っ張られていることに。
そこには1本の斧があった。そして、ヤサイダーを掴んでいる部分の付け根が見えない糸で繋がってるようにも見える。
それはミシミシと音を立てているように、引きちぎれていった。その勢いはほんの数秒。いやコンマにも近い速さで切れていた。
「アレンさすが!」
「どうもっす!」
この現象を引き起こしたのはアレンさん? もしかして、彼も空間魔法使いなのだろうか?
ますますわからなくなる。まだ、GVさんの魔法も全部理解できていないのに、この情報渋滞はとても困る。
「みんな! 敵の形態が変化するから全員後退して!」
「……ッ!?」
「それと、GVさん。ヤサイダーを安全な場所に。蘇生は私がしとくから」
「わかった。敵より遠いところにいる人はそのまま自分で移動。敵に近い人は僕が作った空間を通って! 僕もすぐ合流する」
「「了解」」
俺はGVさんが作った歪みを通って、ルグアさんのところに移動する。近接戦闘をしていたメンバーは全員避難。少し遅れてGVさんも後退した。
ルグアさんがヤサイダーの蘇生をする。すぐには目を覚まさないようなので、GVさんの亜空間の中に入れておくことになった。
ハエトリグサが大きく揺れる。俺が背中合わせにしていた壁がどんどん離れていく。フィールドが大きくなっている?
周囲を見ると、一回りかふた回りほど広くなっていた。ここのフィールドはボスの形態に合わせて変動するみたいだ。
「ハエトリグサの形態が変化するまで、私が相手する」
「了解っす!」
ルグアさんの言葉にアレンさんが賛同する。だけど、形態が変化する敵に真っ向から戦闘するのは危険だ。
俺は危ないことをしようとする彼女に手を伸ばしたが、一気にブーストをかけたその速さに間に合わなかった。
この速度はなんと言えばいいのか。秒で地球1周しているような目に追えない速さに俺は立ち尽くす。
そんな中でも、ハエトリグサは姿を変えていった。触手が増える。口が増える。第1形態よりも気持ち悪い。
だけど、事前にルグアさんが模型で説明してくれたおかげで、拒絶反応だけは出なかった。
「ルグアさん。敵の攻撃を全て回避してるっすね……」
「な、なんでそんなことわかるんですか?」
「なんでって、その通りっすよ。ほら、24番の触手がルグアさんに絡みつこうとするけど、全部回避してるっすから」
そう言われても、俺の目にはルグアさんの残像すら映っていない。わざわざその速度で戦わなくてもいいだろうに、どことなく無駄な動きが多いようにも見えた。
だけど、アレンさんが言うには彼女にとってあの速度で戦う方が楽なのだとか。変人にも程がある。
なのに、ハエトリグサの方もルグアさんの動きに追いつこうと、必死になって触手を動かしている。
このハエトリグサにはアリスやメルのようなAI機能が搭載されているのだろうか? どうやら、ルグアさんの動きを予測して先回りするような動作が増えてきた。
それと同時にどんどん触手の数が増えていく。ルグアさんは本数が増えると、現在の数をカウントしてくれた。
「56……。64……」
「このままだと100本以上は行くっすね……」
「ひゃ、100本!?」
サラッと言い切るアレンさん。この彼は元アーサーラウンダーメンバーで、一時期団長をしていたらしい。
そんな彼も、この不気味な敵に対して何も感じていないようで。俺は触手が増えていくハエトリグサに対してだんだん嫌悪感が出てきているのに……。
ここまで耐性があるということは、これ以上に不気味な敵とやりあったのかもしれない。そう推測するしかなかった。
「みんな! ハエトリグサの触手が100以上になったら、GVさんと一緒に一旦地上に戻って!」
「る、ルグアさんは?」
「私はここに残る。これぐらいのレベルなら5時間以上は耐えられるから」
「む、無茶ですよ!」
ルグアさんだけを残して退散するなんてできない。でも、もし俺がケイだとしたら、きっと認めているだろう。
いやいや、それでも無茶というのは無茶だ。ルグアさんのスピード勝負はだいたいわかった。
それでも、その速度を5時間以上繰り返して時間稼ぎするとしても、脳への負荷が溜まる一方。
俺は判断をする立場だけど、認められるはずがない。すると、誰かが俺の右肩を叩いた。
「大丈夫っすよ。ルグアは3○○の1人っすから」
「ッ!?」
「それに、彼女は言ったことを必ずやり遂げるタイプっすから、問題ないっす。GV! 移動経路確保準備お願いしやす!」
「了解!」
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