護衛決定戦から始まるワガママ子供令嬢との冒険譚~闇に染まった世界を救うため、七歳児パーティリーダーに振り回されながら、冒険者として旅立ちます
ある日僕は、友人のレネルとバレンの三人で、今は亡き一番令嬢の生まれ変わりがいるという、公爵家に行くことになった。
「なあ、ロム?」
「バレン、何?」
「なんか怪しいんだよ」
「令嬢様のことかな?」
この時はまだ知らなかった。今から顔を合わせる令嬢が、どういう人なのか……。
『初めまして、前一番令嬢の生まれ変わりの、フランネルだよ。ねぇねぇ、一緒に〝ぱーてぃ〟組もうよ。アタチがリーダーね』
そう、彼女はものすごく自由人で我儘な子供令嬢だったのだから。
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