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第3章 ダークファンタジー編
第82話 さらなるヒント
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◇◇◇エルフィレンナ 明理目線◇◇◇
「核爆弾ね……。かなり威力が高そうだし。耐えきれるかの勝負ってとこかな?」
『リーちゃん参上‼』
「リナちゃんお久しぶりです」
『ル~グ~ちゃん』
「あはは……」
私は胸に仕込んだ爆弾を交換するため、エルフィレンナに来ていた。取り外しから始まり、核爆弾を埋め込むというもの。
取り付けよりも取り外しの方が負担が大きい。それによる死者は多いが、不死身である私には何も気にすることじゃない。
というよりも、取り外しの腕をチェックするためのものなので、丁寧でも雑でもどっちでもOK。どちらかと言うと雑の方が好き。
なぜなら、丁寧にしすぎると刺激が強すぎるから。一瞬に済んだ方が良いし、私の勘は戦闘が繰り広げられていると告げていた。
早く参戦しなくてはいけない状況。核爆弾の取り付けも早く終わらせたい。
「戦争また始まっちゃったね~」
「だね……。リナちゃんは援護メインだっけ? 勘が当たっていればいいんだけど」
「合ってるよん‼」
「よかった」
物騒な作業に入る前に、軽く雑談を入れておく。こうして和ませると、私も安心できるからだ。これで気持ちを整えておく。
「さてじゃあ、取り外しの方を……。もちろん麻酔は抜きで。私は寝るから」
「リョーかいっ‼」
***数時間後***
「取り外し終わりました」
「リナちゃんありがとう。次はいよいよ核爆弾だね」
「どうする~? ドサって入れちゃう?」
「それが早いかも」
「準備開始!」
******
――しばらくお待ちください
***数時間後***
「設置完了‼」
「お疲れ様です。ってことで……。寝て爆発システムはそのままだよね?」
「ルグちゃんそだよ」
「じゃ、一眠りしてから……。アレン達の戦況も勘が教えてくれるし」
「威力に気をつけてね~♡」
(だいたい予想ついてます。実際に前回まで付けてた爆弾よりも重いし。移動速度制限ありそうだし)
私はそのまま目を瞑り、SOSが来るまでの間寝ることにした……。が、爆弾の威力は想定よりも遥か上で、寝付き慣れに時間がかかりそうだと、少し侮ってしまった自分にため息をつく。
アレン達に任せても問題なさそうだし、私は私のペースで。何度か爆発に慣らしてから、休憩タイムに入った。
◇◇◇一方その頃アレン達は バレン目線◇◇◇
「おいッ‼ 調子馬鹿‼」
「バレン‼ 連携っすね‼」
「わかってんならさっさと合わせやがれ‼ アル中も来い‼ 俺が指揮とってやる‼」
「任せたぜ‼ アレストロ王‼」
(調子馬鹿強くなったな。前戦った時よりもキレッキレじゃねーか)
手にはアビス・レクイヴァント。闇のオーラが流れ込む。これがどれだけ心地良いか、俺の属性相性と抜群にマッチしている。
ハデスの加護を持つ者には闇の武器を、ゼウスの加護を持つ者には光の武器を。兄貴のジルグも、エクスキャリオン・ブレードと相性抜群だ。
「次‼ 西軍が攻めて来る。東軍は待機状態。俺は東軍に向かう」
「バレン頼んます‼」
「王族舐めんなよバーーーーカ‼」
――神器起動 アビス・ジャッジメント‼ 断絶‼
俺は闇の壁を出現させる。これで西軍は東軍と合流できない。加えて、発動中は俺自身に強力な重力負荷がかかるため、筋トレしながら戦える。
重い脚と腕。アビス・レクイヴァントはかなり重い剣。遠心力もかなりの重量だ。これも計算のうち。
王族は授業を受けない。読み書きできる人は少ない。それが嫌な俺は、城を抜け出して勉強しに行ったから、ある程度計算できる。
学力も勉強が得意な平民と同等。重力負荷もなんのその。
――神器起動 アビス・バーンスラッシュ‼
闇の剣から飛び出す剣閃の刃。敵襲を殲滅していくその様に、ニヤリと笑みを浮かべてしまう。この爽快感は忘れられないだろう。
次から次へと滅多斬り。笑いが止まらない。ハデスも喜ぶに違いない。この剣がある限り、ハデスは俺のもの。今では一心同体だ。
俺は敵を睨む。こんなもの俺の敵じゃない。王族だからこその威力で、勢力で父さんの、兄貴に殺された親父の分もつぎ込んで倒す。街を守る。
「殺せるもんなら殺しに来やがれ大馬鹿雑魚連中‼」
◇◇◇アレン目線◇◇◇
「フォルテさん‼」
「おうよ‼」
――シュパーン……。
「「エイトクロッシング‼」」(アレン&フォルテ)
「インフィニティ‼」(アレン)
この技はかなり使ったので、扱い慣れて来ていた。もう10回は使ってる。ここまで練習すれば、敵もついてこれないだろう。
ってか、エイトクロッシング強すぎ。万能すぎね? だってだよ? だって、敵を寄せ付けないし、行動不能にできるし。
体力消耗は激しいけど、逆に体力強化してるし、思考レベル上がってるし。俺最強って、万歳級だよ。万々歳級だよ。
「あと少し。何かが足りないっすけど……」
「剣撃なんじゃないか?」
「剣撃? ブレイドダンスっすね」
「そうだ。今のアレンなら再現可能なんじゃないか?」
「かもっすね」
さっきから肯定してばっかり。否定の回数が減った? 自覚はないけど、できると信じればできるということの意味を理解してきてる。
頷いたならやる。やらずして肯定してしまえば意味がない。俺は剣を振るう。エイトクロッシングを繰り出しながら。
「核爆弾ね……。かなり威力が高そうだし。耐えきれるかの勝負ってとこかな?」
『リーちゃん参上‼』
「リナちゃんお久しぶりです」
『ル~グ~ちゃん』
「あはは……」
私は胸に仕込んだ爆弾を交換するため、エルフィレンナに来ていた。取り外しから始まり、核爆弾を埋め込むというもの。
取り付けよりも取り外しの方が負担が大きい。それによる死者は多いが、不死身である私には何も気にすることじゃない。
というよりも、取り外しの腕をチェックするためのものなので、丁寧でも雑でもどっちでもOK。どちらかと言うと雑の方が好き。
なぜなら、丁寧にしすぎると刺激が強すぎるから。一瞬に済んだ方が良いし、私の勘は戦闘が繰り広げられていると告げていた。
早く参戦しなくてはいけない状況。核爆弾の取り付けも早く終わらせたい。
「戦争また始まっちゃったね~」
「だね……。リナちゃんは援護メインだっけ? 勘が当たっていればいいんだけど」
「合ってるよん‼」
「よかった」
物騒な作業に入る前に、軽く雑談を入れておく。こうして和ませると、私も安心できるからだ。これで気持ちを整えておく。
「さてじゃあ、取り外しの方を……。もちろん麻酔は抜きで。私は寝るから」
「リョーかいっ‼」
***数時間後***
「取り外し終わりました」
「リナちゃんありがとう。次はいよいよ核爆弾だね」
「どうする~? ドサって入れちゃう?」
「それが早いかも」
「準備開始!」
******
――しばらくお待ちください
***数時間後***
「設置完了‼」
「お疲れ様です。ってことで……。寝て爆発システムはそのままだよね?」
「ルグちゃんそだよ」
「じゃ、一眠りしてから……。アレン達の戦況も勘が教えてくれるし」
「威力に気をつけてね~♡」
(だいたい予想ついてます。実際に前回まで付けてた爆弾よりも重いし。移動速度制限ありそうだし)
私はそのまま目を瞑り、SOSが来るまでの間寝ることにした……。が、爆弾の威力は想定よりも遥か上で、寝付き慣れに時間がかかりそうだと、少し侮ってしまった自分にため息をつく。
アレン達に任せても問題なさそうだし、私は私のペースで。何度か爆発に慣らしてから、休憩タイムに入った。
◇◇◇一方その頃アレン達は バレン目線◇◇◇
「おいッ‼ 調子馬鹿‼」
「バレン‼ 連携っすね‼」
「わかってんならさっさと合わせやがれ‼ アル中も来い‼ 俺が指揮とってやる‼」
「任せたぜ‼ アレストロ王‼」
(調子馬鹿強くなったな。前戦った時よりもキレッキレじゃねーか)
手にはアビス・レクイヴァント。闇のオーラが流れ込む。これがどれだけ心地良いか、俺の属性相性と抜群にマッチしている。
ハデスの加護を持つ者には闇の武器を、ゼウスの加護を持つ者には光の武器を。兄貴のジルグも、エクスキャリオン・ブレードと相性抜群だ。
「次‼ 西軍が攻めて来る。東軍は待機状態。俺は東軍に向かう」
「バレン頼んます‼」
「王族舐めんなよバーーーーカ‼」
――神器起動 アビス・ジャッジメント‼ 断絶‼
俺は闇の壁を出現させる。これで西軍は東軍と合流できない。加えて、発動中は俺自身に強力な重力負荷がかかるため、筋トレしながら戦える。
重い脚と腕。アビス・レクイヴァントはかなり重い剣。遠心力もかなりの重量だ。これも計算のうち。
王族は授業を受けない。読み書きできる人は少ない。それが嫌な俺は、城を抜け出して勉強しに行ったから、ある程度計算できる。
学力も勉強が得意な平民と同等。重力負荷もなんのその。
――神器起動 アビス・バーンスラッシュ‼
闇の剣から飛び出す剣閃の刃。敵襲を殲滅していくその様に、ニヤリと笑みを浮かべてしまう。この爽快感は忘れられないだろう。
次から次へと滅多斬り。笑いが止まらない。ハデスも喜ぶに違いない。この剣がある限り、ハデスは俺のもの。今では一心同体だ。
俺は敵を睨む。こんなもの俺の敵じゃない。王族だからこその威力で、勢力で父さんの、兄貴に殺された親父の分もつぎ込んで倒す。街を守る。
「殺せるもんなら殺しに来やがれ大馬鹿雑魚連中‼」
◇◇◇アレン目線◇◇◇
「フォルテさん‼」
「おうよ‼」
――シュパーン……。
「「エイトクロッシング‼」」(アレン&フォルテ)
「インフィニティ‼」(アレン)
この技はかなり使ったので、扱い慣れて来ていた。もう10回は使ってる。ここまで練習すれば、敵もついてこれないだろう。
ってか、エイトクロッシング強すぎ。万能すぎね? だってだよ? だって、敵を寄せ付けないし、行動不能にできるし。
体力消耗は激しいけど、逆に体力強化してるし、思考レベル上がってるし。俺最強って、万歳級だよ。万々歳級だよ。
「あと少し。何かが足りないっすけど……」
「剣撃なんじゃないか?」
「剣撃? ブレイドダンスっすね」
「そうだ。今のアレンなら再現可能なんじゃないか?」
「かもっすね」
さっきから肯定してばっかり。否定の回数が減った? 自覚はないけど、できると信じればできるということの意味を理解してきてる。
頷いたならやる。やらずして肯定してしまえば意味がない。俺は剣を振るう。エイトクロッシングを繰り出しながら。
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