18 / 82
Hero of the Shadowルート (如月楓夜 編)
18話「超集中領域」
しおりを挟む
見間違いだと思った。幻覚だと思った。夢かと思った。目がイカれたかと思った。しかし何度見ても桃だった。あの桃だった。可愛い桃だった。俺が好きだったあの桃だった。俺にとっての天使のようなあの桃だった。俺がこの手で殺してしまったはずのあの桃だった。
なんでいるんだ。なんでこんな所にいるんだ。再会できた嬉しさよりも疑問が頭を包んだ。あの子は俺の手で殺してしまったはずだ。なのに……なんで……。
「――ぉぃ!――おい!!」
肩を揺さぶられた。意識が元に戻ってきた。
「なんだ!?何かあったのか!?」
「……なんで桃がいるんだ……」
「桃?あんた、桃ちゃんの知り合いなのか?」
「お、俺の彼女だ……」
「ならさっさと弦を引けよ!!大事な彼女なんだろ!?」
……そうだ。あの子が本当に桃なら守らなくては。前は救えなかったんだ。今度は俺の手できちんと守るんだ。もう二度とあんな思いをする気は無いぞ……。
弓に矢をつがえた。化け物との距離は約100m。俺がいつもやっているのは70mだ。アーチェリーの大会でも最大は90mしかない。つまりここは未知数の世界だ。矢は大量にあるが何本も外せない。それに外せば外すだけ桃が死んでしまう可能性が高くなる。1発だ。1発でヤツを殺す。もう今度は助けるんだ。俺は……俺は……
――あの子の為になら死んでやる
――高校2年生 春
「なぁ、お前らってさ極限まで集中したことはあるか?」
俺とアーチェリー部の2年の皆はある日、顧問の先生の坂口 芦に呼び出された。全員何か怒られるかと思っていたので先生からそんな質問をされた時は皆、目を丸くしていた。
「……したことない気がします」
江口が答えた。俺もそうだ。そんなのよく分からない。他のみんなも同調する。
「そうか……はっきり言おう。お前らは優秀だ。俺よりも優秀だ。だから、そんな優秀なお前らに教えることがある」
若干皆が照れた。俺は照れることはなかったが内心結構喜んでた。ただそれよりも、何を教えてくれるのかが疑問だった。
「勉強に運動……それらのパフォーマンスを高い精度で行うには集中力が必要なのは分かるな?」
皆が頷く。
「勉強にやる気がなかったら集中しないし、運動をやる気になったらそれに集中するだろう。こんな感じで集中にも高い集中と低い集中というのがあるんだ。もちろん集中力が高ければパフォーマンスの精度は上がるし、集中力が低ければパフォーマンスの精度も下がるんだ」
先生が手話をしているかのように手を動かしながら話している。
「何か物事に熱中すれば段々とその集中力も上がってくる。しかし大体はその集中力が上限にまで届かずに低くなってくるんだ。人間が深い集中を保てる時間は大体15分くらいとも言われているしな」
全員が先生の話に集中していた。何を話してくれるのかがとても気になったのだ。
「しかしだ。自分の集中力の上限に到達した時。人間は超集中領域に入ることができる」
「超集中領域?」
「そう。超集中領域に入ると周りの情報が消えて、自分の感覚だけが研ぎ澄まされる。その集中力と言ったらこの世界に自分1人しかいないと錯覚してしまうほどだ」
「……そんなのできるんですか?」
「まぁ普通の人ではできないさ。ただお前らならできる気がするんだ。もし超集中領域が意識下で自由に使えたら、全国1位になることなんて簡単になる」
す、すごいな……。名前もかっこいいし。できるようになったら桃にも自慢できそうだ。
「現に楓。お前はできてるしな」
「は?」
ついタメ口で言ってしまった。俺にはそんなすごいことになった覚えがなかった。
「まぁ正確に言うと超集中領域ではないが……ほら、あの時だよ。高校1年の時――」
「あーね。ほら楓、あの時だよ」
思い出した。
――高校1年生 冬
あれはポイント練習の時だ。俺がまだ50mを撃っていた時のこと。
先生に70mを撃たせて貰うには俺にとってかなりの点数を取らなくてはならなかった。だけど頑張って残り10点で合格というところまで取ることができた。
制限時間は残り4分だった。矢はまだ撃っていないので残り6本。普通にしてれば余裕だ。しかし俺はとんでもなく集中していた。ここ一番の所で俺は失敗してしまうことがある。失敗したら皆から遅れてしまう。そんなのは嫌だった。
俺は弓に矢をつがえて、弦を引いた。失敗できない。失敗したくない。皆から遅れたくない。桃ちゃんにいいところを見せたい。皆から憧れられたい。様々な気持ちが心の中を駆け回った。
──その時だった。俺の世界は真っ暗になったのだ。しかし意識が消える瞬間に俺は2つだけ見えた物がある。それは自分の弓と的の中心だった。
その後のことはあまり覚えていない。気がついたら病院のベットにいたのだ。後から聞いた話だと俺は矢を放った瞬間に倒れてしまったらしい。どうやら心臓も脳も止まっていて完全に死んだかと思ったそうだ。
それと、放った矢は的のど真ん中を射抜いていたそうだ。全く自覚がなかったからあんまり達成感は得られなかったが。
「あ~あの時ね。俺ってあの時超集中領域に入ってたんだ……確かにとんでもなかったけど……」
「えぇ!?ということは超集中領域に入るには毎回あんなことにならないといけないのか!?」
「いや、そういうわけではない。あれは楓が特別なんだ。そのことについても話そう」
先生が座りなおした。
「楓。お前はかなり特別な存在だ。普通の人間じゃない」
「えっ……そこまで言います……」
「別に罵ってるわけじゃねぇよ。 超集中領域っていうのはいわば人間の限界だ。これ以上は上がらない所まで来ていると言うこと。ただな、稀にいるんだ。人間の限界を超えるような集中力を持っているヤツが」
先生が俺の目を見て力強く話している。周りの皆も固唾を呑んで先生の話を聞いている。
「お前が使えるのは超集中領域の更に上。人間を超えた領域だ。その名前は──」
「──臨界集中領域 」
なにそれかっこよ。名前かっこよ。
「この領域に入れる人間は歴史上で見ても両手で数えられるくらいしかいないだろう。お前はかなり特別なやつだ」
皆から背中を叩かれた。
「お前すげぇな!?そんなやつだったんかよ!?」
「な、なんかお前が遠くに行ったような気分なんだけど」
「凄いね楓君!!」
皆から褒められていい気分になった。けど俺がそんなに特別なのはあんまり実感が沸かない。
「確かに褒めるべきなんだがお前の領域は色々と危険だ」
「え?なんでですか?」
「お前の領域は確かに人間を超えた集中力を出すことができるんだ。それこそ生命活動を忘れるくらいに」
「……えっ」
「倒れたのはそのせいだ。お前が領域に入ったら、心臓の鼓動、筋肉の動き、呼吸、五感の活動などの生命活動に必要なこと全てを忘れてただ一つのことに集中するんだ。確かに超集中領域と比べてもパフォーマンスはあがるだろう。しかし、それと同時に使えば死が隣に来てしまう。無闇に使えば死ぬ可能性があるんだよ」
「……」
色々と怖くなった。俺もしかしたら死んでたかもしれないんだ……あの時って結構やばい状況だったんだな……。
「……まぁお前のは例外として、他の皆は自由に超集中領域を使えるように練習するぞ。まずは超集中領域に入ることからだが……楓も一応自分の意思で使えるように練習するぞ。無意識に使ってしまったら危ないからな」
「……」
なんか一気に地獄に叩き落とされた気分だった。こういうのは自由に使えて周りの皆を無双、皆からキャーキャー言われて、俺TUEEEEするのかと思ってた。無闇に使えない上に使ったら死ぬかもしれないとかまじで怖いんだけど。
「……」
「そ、そう悲観することないよ。……ほ、ほら!お前が特別な存在なのには変わりないし!」
「そ、そうだよ~」
皆の励ましが逆に痛かった。
その日から俺も意識下でできるようにトレーニングしたが、結局できることはなかった。とゆうか、1年生の時以来、領域に入れることはなかった。相当集中した状態じゃないとそもそも入れないらしい。
俺はちょっと昔のことを思い出していた。今更思い出すことでは無いだろう。でも、もしかしたら死ぬかもしれないからな。走馬灯と言うやつかもしれない。
――その日、俺は臨界集中領域に突入した。
続く
なんでいるんだ。なんでこんな所にいるんだ。再会できた嬉しさよりも疑問が頭を包んだ。あの子は俺の手で殺してしまったはずだ。なのに……なんで……。
「――ぉぃ!――おい!!」
肩を揺さぶられた。意識が元に戻ってきた。
「なんだ!?何かあったのか!?」
「……なんで桃がいるんだ……」
「桃?あんた、桃ちゃんの知り合いなのか?」
「お、俺の彼女だ……」
「ならさっさと弦を引けよ!!大事な彼女なんだろ!?」
……そうだ。あの子が本当に桃なら守らなくては。前は救えなかったんだ。今度は俺の手できちんと守るんだ。もう二度とあんな思いをする気は無いぞ……。
弓に矢をつがえた。化け物との距離は約100m。俺がいつもやっているのは70mだ。アーチェリーの大会でも最大は90mしかない。つまりここは未知数の世界だ。矢は大量にあるが何本も外せない。それに外せば外すだけ桃が死んでしまう可能性が高くなる。1発だ。1発でヤツを殺す。もう今度は助けるんだ。俺は……俺は……
――あの子の為になら死んでやる
――高校2年生 春
「なぁ、お前らってさ極限まで集中したことはあるか?」
俺とアーチェリー部の2年の皆はある日、顧問の先生の坂口 芦に呼び出された。全員何か怒られるかと思っていたので先生からそんな質問をされた時は皆、目を丸くしていた。
「……したことない気がします」
江口が答えた。俺もそうだ。そんなのよく分からない。他のみんなも同調する。
「そうか……はっきり言おう。お前らは優秀だ。俺よりも優秀だ。だから、そんな優秀なお前らに教えることがある」
若干皆が照れた。俺は照れることはなかったが内心結構喜んでた。ただそれよりも、何を教えてくれるのかが疑問だった。
「勉強に運動……それらのパフォーマンスを高い精度で行うには集中力が必要なのは分かるな?」
皆が頷く。
「勉強にやる気がなかったら集中しないし、運動をやる気になったらそれに集中するだろう。こんな感じで集中にも高い集中と低い集中というのがあるんだ。もちろん集中力が高ければパフォーマンスの精度は上がるし、集中力が低ければパフォーマンスの精度も下がるんだ」
先生が手話をしているかのように手を動かしながら話している。
「何か物事に熱中すれば段々とその集中力も上がってくる。しかし大体はその集中力が上限にまで届かずに低くなってくるんだ。人間が深い集中を保てる時間は大体15分くらいとも言われているしな」
全員が先生の話に集中していた。何を話してくれるのかがとても気になったのだ。
「しかしだ。自分の集中力の上限に到達した時。人間は超集中領域に入ることができる」
「超集中領域?」
「そう。超集中領域に入ると周りの情報が消えて、自分の感覚だけが研ぎ澄まされる。その集中力と言ったらこの世界に自分1人しかいないと錯覚してしまうほどだ」
「……そんなのできるんですか?」
「まぁ普通の人ではできないさ。ただお前らならできる気がするんだ。もし超集中領域が意識下で自由に使えたら、全国1位になることなんて簡単になる」
す、すごいな……。名前もかっこいいし。できるようになったら桃にも自慢できそうだ。
「現に楓。お前はできてるしな」
「は?」
ついタメ口で言ってしまった。俺にはそんなすごいことになった覚えがなかった。
「まぁ正確に言うと超集中領域ではないが……ほら、あの時だよ。高校1年の時――」
「あーね。ほら楓、あの時だよ」
思い出した。
――高校1年生 冬
あれはポイント練習の時だ。俺がまだ50mを撃っていた時のこと。
先生に70mを撃たせて貰うには俺にとってかなりの点数を取らなくてはならなかった。だけど頑張って残り10点で合格というところまで取ることができた。
制限時間は残り4分だった。矢はまだ撃っていないので残り6本。普通にしてれば余裕だ。しかし俺はとんでもなく集中していた。ここ一番の所で俺は失敗してしまうことがある。失敗したら皆から遅れてしまう。そんなのは嫌だった。
俺は弓に矢をつがえて、弦を引いた。失敗できない。失敗したくない。皆から遅れたくない。桃ちゃんにいいところを見せたい。皆から憧れられたい。様々な気持ちが心の中を駆け回った。
──その時だった。俺の世界は真っ暗になったのだ。しかし意識が消える瞬間に俺は2つだけ見えた物がある。それは自分の弓と的の中心だった。
その後のことはあまり覚えていない。気がついたら病院のベットにいたのだ。後から聞いた話だと俺は矢を放った瞬間に倒れてしまったらしい。どうやら心臓も脳も止まっていて完全に死んだかと思ったそうだ。
それと、放った矢は的のど真ん中を射抜いていたそうだ。全く自覚がなかったからあんまり達成感は得られなかったが。
「あ~あの時ね。俺ってあの時超集中領域に入ってたんだ……確かにとんでもなかったけど……」
「えぇ!?ということは超集中領域に入るには毎回あんなことにならないといけないのか!?」
「いや、そういうわけではない。あれは楓が特別なんだ。そのことについても話そう」
先生が座りなおした。
「楓。お前はかなり特別な存在だ。普通の人間じゃない」
「えっ……そこまで言います……」
「別に罵ってるわけじゃねぇよ。 超集中領域っていうのはいわば人間の限界だ。これ以上は上がらない所まで来ていると言うこと。ただな、稀にいるんだ。人間の限界を超えるような集中力を持っているヤツが」
先生が俺の目を見て力強く話している。周りの皆も固唾を呑んで先生の話を聞いている。
「お前が使えるのは超集中領域の更に上。人間を超えた領域だ。その名前は──」
「──臨界集中領域 」
なにそれかっこよ。名前かっこよ。
「この領域に入れる人間は歴史上で見ても両手で数えられるくらいしかいないだろう。お前はかなり特別なやつだ」
皆から背中を叩かれた。
「お前すげぇな!?そんなやつだったんかよ!?」
「な、なんかお前が遠くに行ったような気分なんだけど」
「凄いね楓君!!」
皆から褒められていい気分になった。けど俺がそんなに特別なのはあんまり実感が沸かない。
「確かに褒めるべきなんだがお前の領域は色々と危険だ」
「え?なんでですか?」
「お前の領域は確かに人間を超えた集中力を出すことができるんだ。それこそ生命活動を忘れるくらいに」
「……えっ」
「倒れたのはそのせいだ。お前が領域に入ったら、心臓の鼓動、筋肉の動き、呼吸、五感の活動などの生命活動に必要なこと全てを忘れてただ一つのことに集中するんだ。確かに超集中領域と比べてもパフォーマンスはあがるだろう。しかし、それと同時に使えば死が隣に来てしまう。無闇に使えば死ぬ可能性があるんだよ」
「……」
色々と怖くなった。俺もしかしたら死んでたかもしれないんだ……あの時って結構やばい状況だったんだな……。
「……まぁお前のは例外として、他の皆は自由に超集中領域を使えるように練習するぞ。まずは超集中領域に入ることからだが……楓も一応自分の意思で使えるように練習するぞ。無意識に使ってしまったら危ないからな」
「……」
なんか一気に地獄に叩き落とされた気分だった。こういうのは自由に使えて周りの皆を無双、皆からキャーキャー言われて、俺TUEEEEするのかと思ってた。無闇に使えない上に使ったら死ぬかもしれないとかまじで怖いんだけど。
「……」
「そ、そう悲観することないよ。……ほ、ほら!お前が特別な存在なのには変わりないし!」
「そ、そうだよ~」
皆の励ましが逆に痛かった。
その日から俺も意識下でできるようにトレーニングしたが、結局できることはなかった。とゆうか、1年生の時以来、領域に入れることはなかった。相当集中した状態じゃないとそもそも入れないらしい。
俺はちょっと昔のことを思い出していた。今更思い出すことでは無いだろう。でも、もしかしたら死ぬかもしれないからな。走馬灯と言うやつかもしれない。
――その日、俺は臨界集中領域に突入した。
続く
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
限界オタク聖女が敵の拗らせゾンビ男子を溺愛してみたら
フオツグ
恋愛
「私、異世界で推し活します!」
大好きな女性向けスマホゲーム【夜空を彩るミルキーウェイ】の世界に、聖女として召喚された日本の女子高生・イオリ。
イオリの推しは敵のゾンビ男子・ノヴァ。不良そうな見た目でありながら、真面目な努力家で優しい彼にイオリは惚れ込んでいた。
しかし、ノヴァはチュートリアルで主人公達に倒され、以後ストーリーに一切出て来ないのであった……。
「どうして」
推しキャラ・ノヴァを幸せにすべく、限界オタク・イオリは異世界で奮闘する!
限界オタク聖女×拗らせゾンビ男子のピュアラブコメディ!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……
200年後の日本は、ゾンビで溢れていました。
月見酒
ファンタジー
12年間働いていたブラック企業やめた俺こと烏羽弘毅(からすばこうき)は三日三晩「DEAD OF GUN」に没頭していた。
さすがに体力と睡眠不足が祟りそのまま寝てしまった。そして目か覚めるとそこはゾンビが平然と闊歩し、朽ち果てた200年後の日本だった。
そしてなぜかゲーム内のステータスが己の身体能力となり、武器、金が現実で使えた。
世界的にも有名なトッププレイヤーによるリアルガンアクションバトルが始動する!
「一人は寂しぃ!」
神送りの夜
千石杏香
ホラー
由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出たら、祟りがあるからだ。
父が亡くなったため、彼女はその町へ帰ってきた。幼い頃に、三年間だけ住んでいた町だった。記憶の中では、町には古くて大きな神社があった。しかし誰に訊いても、そんな神社などないという。
町で暮らしてゆくうち、彼女は不可解な事件に巻き込まれてゆく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる