62 / 117
2章「宝石が並ぶ村」
62話「それが呪いなのだとしたら!」
しおりを挟む
――その頃、ヘキオンは。
「――ん」
目を覚ます。滲む視界を擦って直そうと手を動かした。
「んぇ……?」
動かない。正確にはまったく動かない訳では無い。近づけられなかった。腕が目の方まで動かせなかった。
「……え?」
滲む視界から歪みが消えていく。そこでヘキオンはようやく気がついた。
「――ここ、どこ?」
自分の置かれている状況に。
薄暗い部屋。壁も天井も地面も石でできている。窓もない。何もない。あるのは鉄の扉と電球だけ。上から吊るされた電球が部屋を不気味に照らしている。
「え?え?な、なにこれ」
腕を動かす。動かない。腕は拘束されていた。天井に吊るされた鎖の先に取り付けられた拘束具によって。
脚は地面に。ヘキオンが膝立ちすることで地面に接することができる。
「なんでだろ……力が出ない……」
細工はされている。動かそうとしても、ふくらはぎがピクピクと動くだけ。ヘキオンの力はなくなっていた。
揺れるチェーン。ヘキオンは少女。拘束具を壊そうにもそのままの力じゃダメだ。魔法を使わないと壊せないだろう。
もちろん、そんな簡単なことに気がつけないほど、拘束した人物は馬鹿ではない。
「――あれ?魔法が……」
こちらも細工はされていた。魔法はまったく使えなくされている。
そうとなればヘキオンはただの少女。魔法も力もない非力な人間。どうすることもできずにいた。
ガチャリ。
扉が開かれた。戸惑っているヘキオンの前に現れたのは村長とその妻であった。
「あ、あの――」
「よく眠れたか?」
話そうとするヘキオンを遮り、話すのは村長。明るい声はどこへやら。冷凍食品のように冷たい声を空気に放つ。
「だけど面白いくらいに寝たわねぇ。子供みたいにぐっすりと……可愛かったわぁ」
村長の妻。優しい口調は変わらない。それでもどこか背筋をぞくりとさせてきた。
「これは……どういうことなんですか……!」
思考が統一された。よく分からないことが連続で起きていたせいで分散していた思考がひとつに戻る。
「どういうことと言われると難しいな……まぁいいか。時間はある。1から説明してやろう」
ヘキオンの周りをクルクル回り始めた。
「パートルズはクリスタリアンが成人した時に吐き出される物……というのは説明したな?」
「……うん」
「それを固めたものがパートルズエルブレアだ。だが1つ疑問に思うだろ。なぜわざわざ固めるのか」
村長の妻は壁によりかかっている。顔は少し高揚しているように見える。
「理由を教えよう。パートルズはほとんどの魔力因子を固めたものだ。そうなればクリスタリアンは魔法をほとんど使えなくなる。そうなれば身を守ることなんてできない」
「……」
「だからパートルズを使うんだ。クリスタリアンは魔力因子の塊であるパートルズを媒体として魔法を扱う。しかしそれだけじゃダメだ。たかが16とか18の子供が出した程度のパートルズじゃ小さすぎる。だから固めて大きくして使うんだ」
「さぁここからが本題だ」
ヘキオンの前に立ちどまった。
「この村には50人ほどいる。その2割から3割はまだ成人してない子供だ。足りない。全然足りないのだ。だからといって大人たちがもう一度パートルズを吐くというのは不可能。なら簡単な話だ」
ヘキオンの腹。みぞおち。沈み込む宝石の拳。
「が――」
「他の者に吐き出させればいい」
内容物がせりあがってくる。腹に響く衝撃がそれを止めることを許さない。
「ぐ、ぐぉえ……ぐぶ」
漏れ出る液体。固形物を食べていなかったせいか、出てくるのは透明な液体だけだった。
地面に吐瀉物がびちゃびちゃ落ちる。涙。呼吸が不規則に強くなる。
「そーれもういっちょ!」
もう一度沈み込む拳。衝撃が背中に反響し、体内を痛みが駆け巡る。間髪入れずに再度の殴打。
「ぐふ……ぐぶ……」
また喉元にまで来る嘔吐感。しかし違う。喉にあるのは違和感。固形物。固形物にしては硬すぎる。食べ物ではない。
吐き出される内容物。苦しそうに吐き出される液体には血が混じっていた。それともうひとつ。紫色に輝く宝石が地面に転がった。
「か……かはッ……」
喉。宝石は喉と口内を傷つけ、ヘキオンの口の中を血で溜めていく。唾液と血が混ざった液体を地面に吐き出した。顔には困惑が浮かんでいる。
地面に落ちた宝石を手に取る。電球に掲げた宝石がキラリと光った。
「これだよこれ……これがなにか分かるかい?」
ヘキオンの目の前に近づける。
「……な、なんで……すか……」
「これはパートルズだ。私たちが吐き出すものを君が吐き出したのだ」
「これが私たちの目的。私たちが吐き出せないのなら、他種族の者に吐き出させるだけだ。幸いにもそういう薬を開発できたのでな。君が飲んだスープに入れさせてもらった」
パートルズをポケットに入れる。
「ただお前に吐き出させたのはあくまで魔力。私たちのような魔力因子ではない」
もう一度。重い音を出して叩きつけられる拳。内蔵を圧迫し、ヘキオンの体の中を押し上げる。
「ぐぁ――」
「まだまだ吐き出してもらうぞ」
音を出して嘔吐する。中には数個の小さな紫の宝石。出てくる際に傷つけられた内頬から血が口の中に溜まる。
涙が流れる。痛みと嘔吐感。ふたつの苦痛がヘキオンの涙腺を刺激していた。
「……正直に言おう。今まで言ったことは建前だ。いや、実際にそういうことはしているのだが。本心はそこではない」
拳を引き戻す。小さなヘキオンのお腹が悲鳴をあげていた。
「私の父親は人間に捕まって殺された。……簡潔に言うとだな――」
さらに強い拳が腹に突き刺さる。
「恨みだ」
嘔吐。血と胃液。混ざりあった液体が蛇口をひねった水道のように口から飛び出す。宝石ももちろんとび出た。
「が……げふっげふっ」
舌が血で包まれる。どれだけ吐き出しても血がすぐに溜まる。喉がズタズタになり、声を出すのも苦痛に。咳をすれば痛みが電撃のように喉元を駆け巡る。
「うっうっ……あ……うぅ」
流れる涙。理不尽に殴られる自分。その怒りと情けなさ、そして苦痛に泣いていた。
「あなた……そろそろよ」
「お?そうか」
立ち上がる。もう終わりなのか。少々安堵した顔を見せる。
近づく村長の妻。優しそうな顔。それはまったく変わっていない。
「ふふ……」
顎をクイッとあげる。泣きそうな顔のヘキオンを上に向けた。目が合う二人。
「――が……ぁぁ」
めり込む膝。脚は腕の三から四倍の力があると言われている。なら受けるダメージは脚の方が強い。
喉奥から出てくる胃液。口の中で血と混ざり合い、外へと放り出される。吐き出された吐瀉物は村長の妻に降りかかった。
「ぐ……げ……かぅ……」
「ふふ……はは……」
顔に付いたヘキオンの血を舌でペロリと舐める。高揚する顔。残虐な笑顔がヘキオンの視界に入ってきた。
「やっぱり人間の女の子はいいわね……特にあなたはいいわ。何もしなくても可愛い。……そんな可愛い子が苦しそうにしているのはもっと可愛いのよ……」
「ふぇ……ぐぁ……」
「もっとじっくり楽しみましょう……じっくりね……」
続く
「――ん」
目を覚ます。滲む視界を擦って直そうと手を動かした。
「んぇ……?」
動かない。正確にはまったく動かない訳では無い。近づけられなかった。腕が目の方まで動かせなかった。
「……え?」
滲む視界から歪みが消えていく。そこでヘキオンはようやく気がついた。
「――ここ、どこ?」
自分の置かれている状況に。
薄暗い部屋。壁も天井も地面も石でできている。窓もない。何もない。あるのは鉄の扉と電球だけ。上から吊るされた電球が部屋を不気味に照らしている。
「え?え?な、なにこれ」
腕を動かす。動かない。腕は拘束されていた。天井に吊るされた鎖の先に取り付けられた拘束具によって。
脚は地面に。ヘキオンが膝立ちすることで地面に接することができる。
「なんでだろ……力が出ない……」
細工はされている。動かそうとしても、ふくらはぎがピクピクと動くだけ。ヘキオンの力はなくなっていた。
揺れるチェーン。ヘキオンは少女。拘束具を壊そうにもそのままの力じゃダメだ。魔法を使わないと壊せないだろう。
もちろん、そんな簡単なことに気がつけないほど、拘束した人物は馬鹿ではない。
「――あれ?魔法が……」
こちらも細工はされていた。魔法はまったく使えなくされている。
そうとなればヘキオンはただの少女。魔法も力もない非力な人間。どうすることもできずにいた。
ガチャリ。
扉が開かれた。戸惑っているヘキオンの前に現れたのは村長とその妻であった。
「あ、あの――」
「よく眠れたか?」
話そうとするヘキオンを遮り、話すのは村長。明るい声はどこへやら。冷凍食品のように冷たい声を空気に放つ。
「だけど面白いくらいに寝たわねぇ。子供みたいにぐっすりと……可愛かったわぁ」
村長の妻。優しい口調は変わらない。それでもどこか背筋をぞくりとさせてきた。
「これは……どういうことなんですか……!」
思考が統一された。よく分からないことが連続で起きていたせいで分散していた思考がひとつに戻る。
「どういうことと言われると難しいな……まぁいいか。時間はある。1から説明してやろう」
ヘキオンの周りをクルクル回り始めた。
「パートルズはクリスタリアンが成人した時に吐き出される物……というのは説明したな?」
「……うん」
「それを固めたものがパートルズエルブレアだ。だが1つ疑問に思うだろ。なぜわざわざ固めるのか」
村長の妻は壁によりかかっている。顔は少し高揚しているように見える。
「理由を教えよう。パートルズはほとんどの魔力因子を固めたものだ。そうなればクリスタリアンは魔法をほとんど使えなくなる。そうなれば身を守ることなんてできない」
「……」
「だからパートルズを使うんだ。クリスタリアンは魔力因子の塊であるパートルズを媒体として魔法を扱う。しかしそれだけじゃダメだ。たかが16とか18の子供が出した程度のパートルズじゃ小さすぎる。だから固めて大きくして使うんだ」
「さぁここからが本題だ」
ヘキオンの前に立ちどまった。
「この村には50人ほどいる。その2割から3割はまだ成人してない子供だ。足りない。全然足りないのだ。だからといって大人たちがもう一度パートルズを吐くというのは不可能。なら簡単な話だ」
ヘキオンの腹。みぞおち。沈み込む宝石の拳。
「が――」
「他の者に吐き出させればいい」
内容物がせりあがってくる。腹に響く衝撃がそれを止めることを許さない。
「ぐ、ぐぉえ……ぐぶ」
漏れ出る液体。固形物を食べていなかったせいか、出てくるのは透明な液体だけだった。
地面に吐瀉物がびちゃびちゃ落ちる。涙。呼吸が不規則に強くなる。
「そーれもういっちょ!」
もう一度沈み込む拳。衝撃が背中に反響し、体内を痛みが駆け巡る。間髪入れずに再度の殴打。
「ぐふ……ぐぶ……」
また喉元にまで来る嘔吐感。しかし違う。喉にあるのは違和感。固形物。固形物にしては硬すぎる。食べ物ではない。
吐き出される内容物。苦しそうに吐き出される液体には血が混じっていた。それともうひとつ。紫色に輝く宝石が地面に転がった。
「か……かはッ……」
喉。宝石は喉と口内を傷つけ、ヘキオンの口の中を血で溜めていく。唾液と血が混ざった液体を地面に吐き出した。顔には困惑が浮かんでいる。
地面に落ちた宝石を手に取る。電球に掲げた宝石がキラリと光った。
「これだよこれ……これがなにか分かるかい?」
ヘキオンの目の前に近づける。
「……な、なんで……すか……」
「これはパートルズだ。私たちが吐き出すものを君が吐き出したのだ」
「これが私たちの目的。私たちが吐き出せないのなら、他種族の者に吐き出させるだけだ。幸いにもそういう薬を開発できたのでな。君が飲んだスープに入れさせてもらった」
パートルズをポケットに入れる。
「ただお前に吐き出させたのはあくまで魔力。私たちのような魔力因子ではない」
もう一度。重い音を出して叩きつけられる拳。内蔵を圧迫し、ヘキオンの体の中を押し上げる。
「ぐぁ――」
「まだまだ吐き出してもらうぞ」
音を出して嘔吐する。中には数個の小さな紫の宝石。出てくる際に傷つけられた内頬から血が口の中に溜まる。
涙が流れる。痛みと嘔吐感。ふたつの苦痛がヘキオンの涙腺を刺激していた。
「……正直に言おう。今まで言ったことは建前だ。いや、実際にそういうことはしているのだが。本心はそこではない」
拳を引き戻す。小さなヘキオンのお腹が悲鳴をあげていた。
「私の父親は人間に捕まって殺された。……簡潔に言うとだな――」
さらに強い拳が腹に突き刺さる。
「恨みだ」
嘔吐。血と胃液。混ざりあった液体が蛇口をひねった水道のように口から飛び出す。宝石ももちろんとび出た。
「が……げふっげふっ」
舌が血で包まれる。どれだけ吐き出しても血がすぐに溜まる。喉がズタズタになり、声を出すのも苦痛に。咳をすれば痛みが電撃のように喉元を駆け巡る。
「うっうっ……あ……うぅ」
流れる涙。理不尽に殴られる自分。その怒りと情けなさ、そして苦痛に泣いていた。
「あなた……そろそろよ」
「お?そうか」
立ち上がる。もう終わりなのか。少々安堵した顔を見せる。
近づく村長の妻。優しそうな顔。それはまったく変わっていない。
「ふふ……」
顎をクイッとあげる。泣きそうな顔のヘキオンを上に向けた。目が合う二人。
「――が……ぁぁ」
めり込む膝。脚は腕の三から四倍の力があると言われている。なら受けるダメージは脚の方が強い。
喉奥から出てくる胃液。口の中で血と混ざり合い、外へと放り出される。吐き出された吐瀉物は村長の妻に降りかかった。
「ぐ……げ……かぅ……」
「ふふ……はは……」
顔に付いたヘキオンの血を舌でペロリと舐める。高揚する顔。残虐な笑顔がヘキオンの視界に入ってきた。
「やっぱり人間の女の子はいいわね……特にあなたはいいわ。何もしなくても可愛い。……そんな可愛い子が苦しそうにしているのはもっと可愛いのよ……」
「ふぇ……ぐぁ……」
「もっとじっくり楽しみましょう……じっくりね……」
続く
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
妹に出ていけと言われたので守護霊を全員引き連れて出ていきます
兎屋亀吉
恋愛
ヨナーク伯爵家の令嬢アリシアは幼い頃に顔に大怪我を負ってから、霊を視認し使役する能力を身に着けていた。顔の傷によって政略結婚の駒としては使えなくなってしまったアリシアは当然のように冷遇されたが、アリシアを守る守護霊の力によって生活はどんどん豊かになっていった。しかしそんなある日、アリシアの父アビゲイルが亡くなる。次に伯爵家当主となったのはアリシアの妹ミーシャのところに婿入りしていたケインという男。ミーシャとケインはアリシアのことを邪魔に思っており、アリシアは着の身着のままの状態で伯爵家から放り出されてしまう。そこからヨナーク伯爵家の没落が始まった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる