「後宮の棘」R18のお話

香月みまり

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第310話のその後

第310.5話 甘い時①

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なにこれ、

押し寄せてくる快感と、身体の中で弾けそうに昂る何かを感じながら、翠玉は何度目かになる問いを繰り返す。

「あっ、、はぁン、、やっぁあ!」

聞きたい言葉は喉の奥から出てくることもできず、かわりに口をでるのは、自らの嬌声で、

どうして、こんな


はずかしくて、抑えたいのにそれを許してはもらえなくて

そんな事を考える隙ができればまた。すぐに快感の波がやってきて、またすぐに考えることを放棄させられてしまう。


「あぁっ、とう、しゅん、待っ、てぇ」
はぁはぁと息を乱して、彼のはだけた寝巻きの胸元と、先ほどから秘部を弄んでいる手を押し留めるように、彼の太い腕に手を置いて、イヤイヤと首を振る

「嫌か?」

ぴたりと彼の指が動きを止めて、じっと見つめられる。
その瞳は、少しいたずらめいていて

「たの、しんでるでしょ!」

声を上げると、クスッと彼が笑って、また秘部に埋められた彼の指がゆっくり抽送を始める。

とたんに腰の奥の方からズクズクと鈍い快感が押し寄せてくる。

「は、ぁあン」

背を丸めて、彼の腕に添えていた手に力が入るが、そんな力では彼をとめる事もできなくて、そんな事をしているうちに、中の壁のいい場所を摺られてビクビクと身体を震わせる。
視界が、一瞬白んでチカチカと光が弾ける。


もう何度目だろうか。

こんな風になるなんて、知らなかった。

肩で息をしていると、冬隼がチュッとこめかみに唇を落とす。

「そろそろ大丈夫そうだな」

「大丈夫?」

「これだけ濡れてたら、痛くないはずだ」

その言葉にカッと顔が熱くなる。


「そのために、こんな、、、」

「そのためだけではないけどな。俺の指で乱れるお前が可愛すぎてついやりすぎただけだ」

そう言って、唇を胸元に這わして、空いてる方の手で、乳房を掬いあげてその頂をカリッと甘がみする。



「つ、つい!?っあン」

随分と時間をかけて弄ばれたそこは、すでに少しの刺激でも敏感に反応するようになっていて、同時に腰の方にもじわりと快感が走る。

はぁっと冬隼が大きく息を吐く、見上げた瞳には情欲が浮かべられている。

「こんな姿を見ようともせず、適当にお前を抱いたあの日の自分が殺してやりたいほど憎い」

「えっと、、、」


困ったように見上げると、冬隼はもう一度しっかりこちらを見て

そしてまた深く口づけた。



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