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1章
12 夫婦
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結局その後も、「必要な物だ」と言って陵瑜は主に霜苓と珠樹に色々なものを買った。それなのに、荷馬車には僅かな量しか荷が増えていない。
不思議に思って問うてみれば、あの大量の生地や装飾は、全て霜苓の採寸に仕立あげて、後日上弦に届くことになるのだという。
こにあるのはすぐに着られる既製のものだと言われ、「既製品のものがあるならば、すべてそれでよかったではないか!」と思ったが、もう逐一何かを言う気力も残っていなかった。
そんな霜苓とは反対に、陵瑜はとても上機嫌で、南境の街で購入した、振るとシャラシャラと音が鳴る子どものおもちゃを珠樹に見せて、その反応を楽しんでいる。
結局のところ、霜苓には彼の実家の様子はわからないから、素直に言われた通りにするしかないのだ。
物珍しいおもちゃに必死に手を伸ばし、キャアキャアと声をあげる珠樹と、その様子にまなじりを下げる陵瑜を見ながら深く息を吐いた。
「疲れたか?」
「少しだけな……」
ぼんやりと、馬車の揺れに身を任せ、陵瑜と珠樹の姿を見ていると、不意に霜苓に視線を移した陵瑜が、少しばかり申し訳無さそうに問うてくるので、肩をすくめて素直に頷く。
「慣れぬことは、はじめは何でもそうだから気にするな、じきに慣れる。そういうように訓練されているんだ私達は」
任務とあれば高価な衣装を着こなすことも、それ相応の所作を身につけることを求められる事もある。実際に越州の高官の邸宅に潜入していた時には、中流階級出身の女官を装って、その所作も身につけた。今回も、陵瑜望むならば、必要な事は身につけ、振る舞うつもりである。
「そうか、嫌でなかったならばよかったのだが……」
少しばかり先程までの暴走を反省したらしい。どこかホッとしたように息をつく彼を霜苓は面白い男だと思う。
「そんなに、私の事を気にしなくていい。これからに必要な事だったのだろう?ならば私にとって不本意なことではない」
霜苓は彼に雇われた身の上だ。彼の指示を聞いて、彼のしたいようにさせ、彼の望む通りに振る舞う。当然そうあるべきなのに、そこに霜苓が疲れたのか、嫌ではないかと確認してくる。
それほど気を使う必要はないのだと、暗に告げつつも、霜苓と珠樹のものを買い求めようとする彼に霜苓自身が異を唱えすぎた事を内心で後悔する。冷静に考えれば、好きにさせたら良かったのだ。きっとその方が彼の妻らしかっただろう。
霜苓のために、あれこれ悩み、似合うと満足そうにする陵瑜の姿は霜苓にはとても新鮮だった。今だかつて、霜苓のためにそんな事をしてくれた者はいなかった。郷での生活は、与えられたもので生きていく生活だ。もちろん衣類や化粧道具は買い与えられたが、選ぶことや、見立ててもらうような事はない。だからだろうか、初めてのそんな経験がくすぐったくて、どんな顔をしていたら良いのかわからなかったのだ。
「不本意な事……か」
ぽつりと陵瑜が呟いた言葉は、馬車の車輪の音に紛れて辛うじて霜苓の耳に入ってきた。
シャラララと涼やかな音を立てて、陵瑜は手にしていたおもちゃを脇に置くと、真っ直ぐに霜苓を見返してくる。
「確かに、俺はお前を雇う事に決めた。だからと言って、思い通りに動いて欲しいとも、意思を押し殺して欲しいとも思っていない」
ゆっくりと、噛み砕くようにそう言った陵瑜の瞳が、日暮れを間近にして薄暗くなった幌の中で、やけに強く輝いているように見える。その双眸はなぜか霜苓の視線を吸い寄せるような力を持っているように感じ、居心地の悪さを感じた。
「言っている、意味が分からないのだが……」
せめてもの抵抗で、言葉の真意を追求する。任務ならば、依頼主の意思に従うのは当然で、異に沿わなくても、そんな事は関係なく、任務を遂行することに最善を尽くす。それが基本であるはずだ。少なくとも、霜苓はそう叩き込まれてきた。
しかしそんな霜苓の考えを読んでいるのか、陵瑜は小さく首を振る。
「俺は、蝕の郷の影の霜苓に依頼したつもりはない。ただの女で、ただの母親である霜苓に頼んだのだ。俺の依頼内容を覚えているか?」
蝕の郷の霜苓でも、ただの霜苓でも、どちらも霜苓であるはずなのに、この男は何を言い出すのだろうか。思わず剣呑な表情になりつつも、霜苓では思い至れない何かをきっとこの男は伝えたいのだと思い直して「お前の妻のふりをすることだ」と短く答える。
「そうだな……夫婦のふりをする事だ……。霜苓の両親はどんな関係性だった? 母上は父上に付き従うだけだったか? 異論を唱えることや、やりたくないことを主張したり、父上の振る舞いをたしなめる事はなかったか?」
思いがけない問いかけに、霜苓は口を噤む。父と母が夫婦としてどのような関係だったか……そんなこと、考えた事もない。
「両親は……いや、母は私が4つの時に弟を産んで死んだから、あまり記憶がない。その後父が二人、妻を持ったが……互いに干渉せずと言う様子だったな。郷では夫婦というものは、子どもを作るためだけの関係だから」
決められた番同士であるだけで、子供を増やすために割り当てられた相手だ。子供の事についてはそれなり責任を共有し合うものの、互いの行動や振る舞いには無頓着な事が多い。稀に相性が合って互いに想い合う者達もいるが、それはほんの一握りの例だ。
「それがどうしたのだ?」と陵瑜を見返せば、彼は「なるほど……そういう考え方か……」となぜか額に手を当てている。
どうしたのだろうか、としばらくその先の返答を待っていると、何かを考え込んだ陵瑜が口を開く。
「郷の夫婦の形と、こちら側の考える夫婦の形というのが、ずいぶん違うのだな……」
「そのようだな。私もしばらく任務でこちらに降りてきて生活をしていたからそれなりに、違うという事はわかっている」
下の世界の人間達は、好んだ者を生涯の唯一だと決めて夫婦になると聞く。例外もあり、金や権威のある男は、その唯一を破って、2.3人と契る事もある事にも驚かされた。その上、彼女らにも序列があり、それがまた随分と波風を当てるというのも、実際に目にして分かっている。
「私が見てきた夫婦というものは、家長の夫に、妻達が従い、裏で女同士が蹴落とし合うものだ。それもそれで、おそらく偏った例だとはわかっているが、正しい夫婦の形というものがどのようなものか、正直分からない」
素直に知るままを伝えれば、陵瑜は「また随分と闇の深そうなもので学んだな」と息を吐いて首を振る。
霜苓が目にしたものは、やはり特殊な例だったらしい。
「普通の夫婦はどのような、ものなんだ?」
おそらく霜苓と陵瑜が演じるのは、「普通の夫婦」なのだろう。ならば「私はこの男の妻だ!」と宣言するだけでなく、霜苓の知らない相応の立ち振る舞いをしなければならない。今のうちにそれを知って行動に移せるようにしておく事は必要だろう。
陵瑜の言葉を逃さないように、彼の言動に集中しようと背筋を伸ばす。
対する陵瑜は、「そうだな……」と手元でうとうとし始めた珠樹を見下ろす。
「大概の場合は、この者を愛してる、生涯を共に生きて行きたいと思って婚姻関係を結ぶ。その関係は多くの場合は対等だ。霜苓の知る、身分が高く政略的な結婚をした者は少し違うが……。嫌なことは嫌といい、やりたくない事はやりたくないと言う。相手に不満があればぶつけたら良いし、嬉しい事があれば共有する。ありのままでぶつかり合うものだと俺は思っている」
「なるほど……私達は表向き、惹かれ合って夫婦になったわけだから、そうした関係が自然……という事か?」
「強制はしないが……互いの性格的にはその方がやりやすいだろうとは思うし、俺も気楽だ。それにきっと、側から見たらとても自然に夫婦に見えるだろうさ。今のこんなやりとりのようにな」
そう言われて、確かに今の霜苓は、知りたい事を聞き、好きなように表情を変え、思いのままの反応や言動をしているなと、気づく。
確かにとても楽だし、自然な形だ。
「なるほど……」
納得したように頷けば、陵瑜が初めて口角をあげて、わずかに微笑んだ。
「依頼だなんだとごちゃごちゃ考えると、不自然になる。お前は1人の人間の霜苓として、嫌な事は嫌といい、疲れたら疲れたといえばいいし、俺がおかしな行動を取ろうとしていたら、叱ればいい。それがきっと周りには自然な夫婦に見える」
「感情を殺して、俺の望むように動く必要はない」そう言われて霜苓はパチパチと瞬く。
「ならば依頼を依頼と捉えず、本当に私と言う人間が、お前と結婚したものと想定して、動けばいいのか?」
自分で言っててもよく分からなくなりそうだ。しかし、対する陵瑜が「その通りだ」と頷くので、どうやらそう言う事らしい。
「善処しよう。とにかく上弦につくまでに、何とかそれらしくなれるよう努力する」
そう頷くと、「だから、努力しなくていいんだよ!」と陵瑜が吹き出した。
不思議に思って問うてみれば、あの大量の生地や装飾は、全て霜苓の採寸に仕立あげて、後日上弦に届くことになるのだという。
こにあるのはすぐに着られる既製のものだと言われ、「既製品のものがあるならば、すべてそれでよかったではないか!」と思ったが、もう逐一何かを言う気力も残っていなかった。
そんな霜苓とは反対に、陵瑜はとても上機嫌で、南境の街で購入した、振るとシャラシャラと音が鳴る子どものおもちゃを珠樹に見せて、その反応を楽しんでいる。
結局のところ、霜苓には彼の実家の様子はわからないから、素直に言われた通りにするしかないのだ。
物珍しいおもちゃに必死に手を伸ばし、キャアキャアと声をあげる珠樹と、その様子にまなじりを下げる陵瑜を見ながら深く息を吐いた。
「疲れたか?」
「少しだけな……」
ぼんやりと、馬車の揺れに身を任せ、陵瑜と珠樹の姿を見ていると、不意に霜苓に視線を移した陵瑜が、少しばかり申し訳無さそうに問うてくるので、肩をすくめて素直に頷く。
「慣れぬことは、はじめは何でもそうだから気にするな、じきに慣れる。そういうように訓練されているんだ私達は」
任務とあれば高価な衣装を着こなすことも、それ相応の所作を身につけることを求められる事もある。実際に越州の高官の邸宅に潜入していた時には、中流階級出身の女官を装って、その所作も身につけた。今回も、陵瑜望むならば、必要な事は身につけ、振る舞うつもりである。
「そうか、嫌でなかったならばよかったのだが……」
少しばかり先程までの暴走を反省したらしい。どこかホッとしたように息をつく彼を霜苓は面白い男だと思う。
「そんなに、私の事を気にしなくていい。これからに必要な事だったのだろう?ならば私にとって不本意なことではない」
霜苓は彼に雇われた身の上だ。彼の指示を聞いて、彼のしたいようにさせ、彼の望む通りに振る舞う。当然そうあるべきなのに、そこに霜苓が疲れたのか、嫌ではないかと確認してくる。
それほど気を使う必要はないのだと、暗に告げつつも、霜苓と珠樹のものを買い求めようとする彼に霜苓自身が異を唱えすぎた事を内心で後悔する。冷静に考えれば、好きにさせたら良かったのだ。きっとその方が彼の妻らしかっただろう。
霜苓のために、あれこれ悩み、似合うと満足そうにする陵瑜の姿は霜苓にはとても新鮮だった。今だかつて、霜苓のためにそんな事をしてくれた者はいなかった。郷での生活は、与えられたもので生きていく生活だ。もちろん衣類や化粧道具は買い与えられたが、選ぶことや、見立ててもらうような事はない。だからだろうか、初めてのそんな経験がくすぐったくて、どんな顔をしていたら良いのかわからなかったのだ。
「不本意な事……か」
ぽつりと陵瑜が呟いた言葉は、馬車の車輪の音に紛れて辛うじて霜苓の耳に入ってきた。
シャラララと涼やかな音を立てて、陵瑜は手にしていたおもちゃを脇に置くと、真っ直ぐに霜苓を見返してくる。
「確かに、俺はお前を雇う事に決めた。だからと言って、思い通りに動いて欲しいとも、意思を押し殺して欲しいとも思っていない」
ゆっくりと、噛み砕くようにそう言った陵瑜の瞳が、日暮れを間近にして薄暗くなった幌の中で、やけに強く輝いているように見える。その双眸はなぜか霜苓の視線を吸い寄せるような力を持っているように感じ、居心地の悪さを感じた。
「言っている、意味が分からないのだが……」
せめてもの抵抗で、言葉の真意を追求する。任務ならば、依頼主の意思に従うのは当然で、異に沿わなくても、そんな事は関係なく、任務を遂行することに最善を尽くす。それが基本であるはずだ。少なくとも、霜苓はそう叩き込まれてきた。
しかしそんな霜苓の考えを読んでいるのか、陵瑜は小さく首を振る。
「俺は、蝕の郷の影の霜苓に依頼したつもりはない。ただの女で、ただの母親である霜苓に頼んだのだ。俺の依頼内容を覚えているか?」
蝕の郷の霜苓でも、ただの霜苓でも、どちらも霜苓であるはずなのに、この男は何を言い出すのだろうか。思わず剣呑な表情になりつつも、霜苓では思い至れない何かをきっとこの男は伝えたいのだと思い直して「お前の妻のふりをすることだ」と短く答える。
「そうだな……夫婦のふりをする事だ……。霜苓の両親はどんな関係性だった? 母上は父上に付き従うだけだったか? 異論を唱えることや、やりたくないことを主張したり、父上の振る舞いをたしなめる事はなかったか?」
思いがけない問いかけに、霜苓は口を噤む。父と母が夫婦としてどのような関係だったか……そんなこと、考えた事もない。
「両親は……いや、母は私が4つの時に弟を産んで死んだから、あまり記憶がない。その後父が二人、妻を持ったが……互いに干渉せずと言う様子だったな。郷では夫婦というものは、子どもを作るためだけの関係だから」
決められた番同士であるだけで、子供を増やすために割り当てられた相手だ。子供の事についてはそれなり責任を共有し合うものの、互いの行動や振る舞いには無頓着な事が多い。稀に相性が合って互いに想い合う者達もいるが、それはほんの一握りの例だ。
「それがどうしたのだ?」と陵瑜を見返せば、彼は「なるほど……そういう考え方か……」となぜか額に手を当てている。
どうしたのだろうか、としばらくその先の返答を待っていると、何かを考え込んだ陵瑜が口を開く。
「郷の夫婦の形と、こちら側の考える夫婦の形というのが、ずいぶん違うのだな……」
「そのようだな。私もしばらく任務でこちらに降りてきて生活をしていたからそれなりに、違うという事はわかっている」
下の世界の人間達は、好んだ者を生涯の唯一だと決めて夫婦になると聞く。例外もあり、金や権威のある男は、その唯一を破って、2.3人と契る事もある事にも驚かされた。その上、彼女らにも序列があり、それがまた随分と波風を当てるというのも、実際に目にして分かっている。
「私が見てきた夫婦というものは、家長の夫に、妻達が従い、裏で女同士が蹴落とし合うものだ。それもそれで、おそらく偏った例だとはわかっているが、正しい夫婦の形というものがどのようなものか、正直分からない」
素直に知るままを伝えれば、陵瑜は「また随分と闇の深そうなもので学んだな」と息を吐いて首を振る。
霜苓が目にしたものは、やはり特殊な例だったらしい。
「普通の夫婦はどのような、ものなんだ?」
おそらく霜苓と陵瑜が演じるのは、「普通の夫婦」なのだろう。ならば「私はこの男の妻だ!」と宣言するだけでなく、霜苓の知らない相応の立ち振る舞いをしなければならない。今のうちにそれを知って行動に移せるようにしておく事は必要だろう。
陵瑜の言葉を逃さないように、彼の言動に集中しようと背筋を伸ばす。
対する陵瑜は、「そうだな……」と手元でうとうとし始めた珠樹を見下ろす。
「大概の場合は、この者を愛してる、生涯を共に生きて行きたいと思って婚姻関係を結ぶ。その関係は多くの場合は対等だ。霜苓の知る、身分が高く政略的な結婚をした者は少し違うが……。嫌なことは嫌といい、やりたくない事はやりたくないと言う。相手に不満があればぶつけたら良いし、嬉しい事があれば共有する。ありのままでぶつかり合うものだと俺は思っている」
「なるほど……私達は表向き、惹かれ合って夫婦になったわけだから、そうした関係が自然……という事か?」
「強制はしないが……互いの性格的にはその方がやりやすいだろうとは思うし、俺も気楽だ。それにきっと、側から見たらとても自然に夫婦に見えるだろうさ。今のこんなやりとりのようにな」
そう言われて、確かに今の霜苓は、知りたい事を聞き、好きなように表情を変え、思いのままの反応や言動をしているなと、気づく。
確かにとても楽だし、自然な形だ。
「なるほど……」
納得したように頷けば、陵瑜が初めて口角をあげて、わずかに微笑んだ。
「依頼だなんだとごちゃごちゃ考えると、不自然になる。お前は1人の人間の霜苓として、嫌な事は嫌といい、疲れたら疲れたといえばいいし、俺がおかしな行動を取ろうとしていたら、叱ればいい。それがきっと周りには自然な夫婦に見える」
「感情を殺して、俺の望むように動く必要はない」そう言われて霜苓はパチパチと瞬く。
「ならば依頼を依頼と捉えず、本当に私と言う人間が、お前と結婚したものと想定して、動けばいいのか?」
自分で言っててもよく分からなくなりそうだ。しかし、対する陵瑜が「その通りだ」と頷くので、どうやらそう言う事らしい。
「善処しよう。とにかく上弦につくまでに、何とかそれらしくなれるよう努力する」
そう頷くと、「だから、努力しなくていいんだよ!」と陵瑜が吹き出した。
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